ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【ロゼッタストーン】マケドニア王朝の時に作られて、フランス軍によって発見、イギリスに保管されている「石碑のかけら」

< 2023年現在では「エジプト・アラブ共和国」が正式国名 エジプトはアラブ世界のイスラム教国 >

古代ナイル文明の国。日本では通常「エジプト」っていってますけど、紀元前3000年代からの、わりと明確な歴史を遺している凄い国ですよね。
紀元前の3000年期に、すでに王国だったんです。


漠然としたイメージで、なんとなくアフリカの国って感じがしないなあって思っていたんですけれど、正式名称は「エジプト・アラブ共和国
なるほど、アラブ文化圏なんですね。今は、ってことだと思いますけど。
なにせ文明発祥の国ですもんね。


ただですね、「エジプト・アラブ共和国」っていう国名になったのは、なんと1971年のことみたいなんですよね。


まあ、知っている人にとってみれば、そだよ、知らんかったの? ってことではあるんでしょうけれど、知らんかったです。
言い訳させていただければ、1971年当時、オトナじゃなかったですけどね。


ニュースとして、そんなにしょっちゅう取り上げられることは少ないエジプトだとは思いますが、個人的に知らないことだらけですねえ。

 

 

 


1953年にイギリスの統治から離れて1958年までは「エジプト共和国」だったそうです。


そして1971年までは「アラブ連合共和国
エジプトって名前が外れていた時期もあるんですねえ。


改めてエジプトの歴史を見てみますと、古代エジプト王国の末期、紀元前6世紀頃から徐々にペルシアの支配下に入ってからは、王権は常に周辺国に奪われた状態が続いていた国なんです。


エジプトに覇を唱えていたアケメネス朝ペルシアは、紀元前334年、マケドニアアレクサンドロス3世に侵略されて制圧されます。


エジプトはペルシアの支配下からマケドニア支配下に置かれることになるんですね。


アレクサンドロス3世が、紀元前323年、突然この世を去ってしまうと巨大なマケドニア帝国は一気に混乱に陥りますが、エジプトは紀元前305年、アレクサンドロス3世の後継者、プトレマイオス1世によって統治されることになります。


プトレマイオス朝エジプトですね。紀元前の王朝ですよ。


プトレマイオス1世アレクサンドロス3世の学友だったそうですね。
この2人の家庭教師は、なんと、アリストテレス
ギリシア文化が華やかだった頃なんですねえ。


プトレマイオス朝エジプトは、紀元前30年にローマの侵攻によって滅ぼされますが、実質的最後のファラオだったのが、あのクレオパトラ7世ですね。


埋葬地が見つかっていないっていうことなんですけど、絶世の美女クレオパトラが死んじゃったのって紀元前30年ってことですからね、無理もないことかもですよねえ。
日本だと、クレオパトラから200年ぐらい後の卑弥呼だって、お墓の話すら話題にのぼりませんもんね。


ところで、プトレマイオス朝エジプトの第4代ファラオ、プトレマイオス4世は大酒呑みだったそうです。


まあね、世襲の王権には必ずこういう困ったちゃんが出てきますよね。


臣下の讒言によって自分の母親や弟を殺害したってされているプトレマイオス4世は40歳の若さで突然死しています。
直後に王妃が殺害されているそうですから、なんか、けっこうシビアな王宮状態になっていたんでしょうね。


突然死っていっても、やっぱり殺害されちゃったのかも、って思っちゃいます。

 

 

 


で、プトレマイオス朝エジプトはわずか6歳のプトレマイオス5世をファラオに迎えます。


即位前から血生臭い異常事態もありましたし、隣国からの侵入を受けたりして、国内は大いに乱れています。


プトレマイオス5世が15歳になった頃、国中に石碑を建てて、勅令を出します。


プトレマイオス、永遠に生きよ、プタハに愛されし者」


としてファラオの正当性、偉大さを書き連ねて、様々な祭式の方法を定め伝えたりする内容の、その石碑の中の1つが、現在に伝わっている「ロゼッタストーン」なんですね。


ちなみに「プタハ」っていうのは、古代エジプトの首都、メンフィスの守護神、宇宙の創造神。


いくつもあったはずのこの時の石碑のうち「ロゼッタストーン」が見つかったのは1799年だそうで、石に刻まれたエジプト文字の解明もけっこう進んでいるみたいです。


1799年にナポレオン・ボナパルトがエジプト遠征を行った際に、偶然に発見された「ロゼッタストーン」なんだそうですけど、このエジプト遠征の時、ナポレオンはアレクサンドロス3世のマネッコをして、軍団の中に学者集団を伴っていたんで、速やかに学術的価値に気が付いたってされていますね。


アレクサンドロス3世って、さすがに大王って言われるだけのことはあって、準備万端怠りなし。戦争も負け知らずっていうヒーローなんですけど、やっぱりあれでしょうか、アリストテレスの教えが影響しているんでしょうかね。


ま、悪びれずにマネッコをするナポレオンも凄いっちゃ凄いんでしょうけれどね。


エジプトの、当時ロゼッタって呼ばれていた地域で見つかった石碑だから「ロゼッタストーン


その「ロゼッタストーン」に刻まれている文字は3種類。


まずよく知られているのが「ヒエログリフ」ですよね。聞いたことあります。


古代エジプト語の「神聖文字」ってやつだそうで、エジプトの神さま、ファラオを称える文言を記すときだけ石碑、墓に刻まれる特別な文字。
ヒエログリフ」を学ぶ人間自体、高い地位を持つ者に限られていたんだそうです。


そして「デモティック」っていう「民衆文字」
同じ内容が刻まれているみたいですね。


エジプト人みんなが、っていっても教育のあった人に限られたんでしょうけれど、読める文字「デモティック」と、神とファラオに捧げるための文字「ヒエログリフ」っていうのが区別されていたっていうことなんですね。


文字そのものの持っている意味が、今とは全く違うわけです。
日本語で言う「ことのは」「言霊」っていうのが幾分近い感じでしょうかね。


ロゼッタストーン」からちょっと話はぞれますが、「デモティック」の基になった文字っていうのがあって、それは「ヒエラティック」っていう「神官文字」


これは石碑なんかに刻まれることはなくって、パピルスに書かれる行政文書専用の古代エジプト文字。


この普段使われていた文字「ヒエラティック」から、「デモティック」っていう「民衆文字」が派生したっていうのは大いに肯けるところです。


しかしまあ、ごく普通には「ロゼッタストーン」っていうと「ヒエログリフ」って感覚だったんですが、「ヒエログリフ」っていう文字は、特別で、祭式用の文字だったんですねえ。


そして3つ目が「ギリシア文字」


まあ古代のギリシア文字ってことなんでしょうけれど、あれです、プトレマイオアス朝の時の石碑ですからね、王権を担っている人たちは、マケドニア人、ギリシア文化の人たちですもんね。それでギリシア語も刻まれている。


ってことはですね、王権を担っていたマケドニア人たちは、エジプト文字を読めなかったのかもですね。


なかなか複雑な事情を持った石碑なのかもです「ロゼッタストーン


発見したのはナポレオンのフランス軍なんですけど、その後イギリス軍に負けちゃって「ロゼッタストーン」はイギリスへ運ばれることに。
それで今は「大英博物館」に保管されているってことになっているわけです。

 

 

イギリスが保管していたからこそ、今に伝わっているっていうことは間違いのないことではあるんですけれども、ちょっと前からね、


大英博物館さん、ロゼッタストーン返してよね!」


ってエジプト側から言われているらしいんです。


これはエジプトのっていうより、世界の文化財なんだからイギリスにあってもイイでしょ! っていうのが大英博物館の言い分。
まあね、そういう理屈も成り立つかもですけどね。


いやいや、それ、エジプトのものなんだから。みんな知ってるよ。っていう意見には敵わないような。。。


ロゼッタストーン」どうなるんでしょうね。

 

 

 


ところでですね、あんまり聞こえてこないニュースなんですが、Googleがですね、2020年にヒエログリフ解読補助ツールっていうのを開発しているんですよ。AIってやつの活かしどころ、なんでしょかねえ。


また違った意味で、「ロゼッタストーン」どうなるんでしょうかねえ。

 

【ヤクシマソウ、光合成やめたってよ】ええ~!? 考え直していただけないでしょうか。。。

< 生きる本能 ってことではあるんでしょうけれど なんでそういう選択をしたのか 不思議 >

いつの時代から続いているのか、カッコウの托卵っていうのが知られていますよね。


カッコウは体温変動が激しくて、卵を安定して温めることが難しいらしいんです。
それで托卵する。つまりカッコウはみんな、托卵するってことですね。


種の保存に成功していることは事実ですけれど、他の、体温が安定している鳥にお願いしちゃおうって方法を考え出すって、とんでもなく凄いことです。


しかも、どうみても「お願いする」っていう態度の托卵じゃないですもんね。


オオヨシキリっていう鳥の巣に托卵されたカッコウの卵は、オオヨシキリの卵より早く孵化するんですね。


その孵化する速さを利用しているのが托卵なんでしょうけれど、DNAっていいますかゲノムの記憶なのか、孵化したカッコウの雛は巣の中のオオヨシキリの卵を、えっちらおっちら、自分の尻で押して、巣から放り出しちゃう動画を見たことがあります。

 

 

 


卵の段階からポツンとひとりだけなのに、この世に生まれ出てきたばかりなのに、誰に教わったわけでもないはずのに、確実に自分が生き残ることをやってのけるんですよ。


そもそも個体の大きさが全然違うんですけどね。
エサを運んでくるオオヨシキリの成鳥よりも、カッコウの雛の方が断然大きいんですけど、カッコウがちゃんと飛び立つまでオオヨシキリはせっせとエサを与え続けるんです。これもまた不思議な気がします。


自分より赤ちゃんの方が大きいのに。
あれ? っていうぐらいには疑問を感じているのかもですけど、「育雛本能」ってやつなんだそうです。


巣立って行ったカッコウは、また自分も托卵するんですもんね。


そういう情報って、どうやって伝達されて、今まで続いてきたんでしょう。
カッコウが原初から托卵する習性だったとは思えません。


自分ではうまく卵を孵化させられないから托卵する。
進化っていう過程の中での変化なんでしょうか。
気付かれれば、種の絶滅につながっちゃう行動にも思えます。


実際、気付かれていて、托卵する鳥の種類をどんどん換えて来ているらしい調査結果もあるみたいです。


それにしてもですね、生まれたばかりのカッコウの雛が他の卵を放り出しちゃうっていうのは、かなりグロテスクです。


他を殺すことによって自分が生き残る。
それが自然の厳しさなのだよ。とかいうことなのかもですけど、カッコウは常に絶滅の危険性と闘っているってことなんでしょうね。


鳥だけじゃなくって、爬虫類にも托卵はあって、カメがワニに托卵するんだそうです。


アメリカに住むフロリダアカハラガメは、なんとアメリカアリゲーターの巣に托卵するんだそうです。

必ずそうるってわけじゃないんだそうですけれどね。


なんかね、産卵する時の動きとして、カメがバレずに托卵できるのかなあって気もするんですが、フロリダアカハラガメは自分の卵をアメリカアリゲーターに温めてもらいながら、敵からも守ってもらう。


孵化した赤ちゃん亀は、そのまま這って出ていくんでしょうから、エサの心配をする必要もないし、ワニとしても、あら? なんか違うのが紛れ込んでれるわね、ってぐらいの感じなのかもしれないですけどね。


平和的といえば、かなりヘーワな托卵ってことになるんでしょか。

でも、なにせワニですからね、カメの卵がつぶされちゃったり、ん? って気付かれて食べられちゃうこともあるんだそうです。


爬虫類っていう同一カテゴリーとはいえ、カメとワニ。ふううん、って思います。


鳥や、昆虫の中にはこうした托卵に対抗して、子育ての放棄、早く孵化した個体を殺してしまうっていうような対抗策を実施することも確認されているそうで、自然の中の生存競争っていうのはなかなかキビシイものがありそうです。


植物でも「ヤドリギ」っていうのがありまよね。
寄生されている側の樹の名前を知りませんが、冬枯れた公園の、すっかり葉を落とした樹木の上の方に青々とした丸い一塊のヤドリギを目にすることは珍しくないです。

 

 

他の樹の表皮から根を張って、その樹の養分を横取りして生きていくんですからね、コスイ! って思っちゃいますけど、生存競争に勝ち残っていく手段として選んだ方法なんですもんね。


古代に、偶然、そういう方法が成功したとして、その子孫たちがどういう方法でその情報を受け継いでいくのか。大きなナゾですよねえ。


本能の正体って、なんなんでしょう?

 

 

 


托卵、寄生っていうのはどちらかといいますと、ガツガツ系の進化、であるように感じますけれども、中には、そっちは進化方向じゃなくって退化なんじゃないの? って思っちゃうような変化をしている植物もあるんですね。


菌従属栄養植物」っていう種類。


環境省の九州地方環境事務所「アクティブ・レンジャー日記」によりますと、2018年に希少野生動植物種に指定された屋久島の植物に「ヤクシマソウ」っていうのがあります。
写真も載せてくれています。

 

地上からの高さが数センチメートルしかなくって、髪の毛ぐらいの細い茎に付く花、実の大きさは1ミリメートルぐらいっていう大きさですから、見つけるのもけっこう大変かもしれません。


このヤクシマソウ葉緑素を持っていなくって、光合成をしない、光合成することをやめちゃった植物なんだそうです。


土の中の菌に寄生して栄養を摂っている。なので「菌従属栄養植物


屋久島って、手つかずの自然が残っているっていうのが魅力の島ですけど、屋久島の中でもヤクシマソウは一部の場所でしか確認されていないんだそうです。
ただですね、そもそも地上に顔を出すのが花を咲かせる時と、実を結ぶ時だけっていうんですから、そこにいるのかどうかって分かりにくそうです。


菌従属栄養植物」っていうんじゃなくたって、植物たちの多くはキノコたちの菌類と共生関係にあるんだそうです。
へええ、って思います。


菌類に依存すること自体は珍しくないってことなんですね。


土の中で絡み合ったような、触れ合った根っこ同士で行われる通常の共生関係は、菌類が水分、リン、窒素を植物に供給して、植物は光合成で出来る糖、デンプンを菌類に提供するっていうもの。
相見互いってことですよね。


土の中で、そういうやり取りが行われているって、面白くもあり、不可思議な感じもします。
どんな情報のやり取りを経て、そんな共生関係が成り立つんでしょうか。


植物も不思議ですけど、菌類っていうのもかなり神秘的です。


ところがヤクシマソウだとかの菌従属栄養植物っていう種類は、やらずぼったくり、なんだそうです。


栄養分を菌類からもらうけど、自分は光合成物質を菌類に渡さない。
ヒッデ~ヤツ! なんですねえ。


で、光合成で生産されるものを渡す必要がないんで、いつのまにか光合成をやめちゃった。


通常の共生関係ですと、植物が糖、デンプンを渡さないと、菌類も栄養成分を渡さなくなるんだそうです。


そりゃそうですよね。
約束チャウやんけ! ってことですもんね。って、どういう約束をしているものなのか、ナゾですけどね。


ヤクシマソウが、どういう方法で菌類を「騙して」いるのか、その辺はまだまだ研究の初期段階ってことみたいです。


いつの時代からそういう騙しのテクニックを身に付けて、光合成をやめちゃったのか。
光合成をやめちゃった植物、っていうのが存在するっていう脅威。


菌類に寄生している菌従属栄養植物っていうのが、植物の進化形態として流行しちゃったりなんかすると、大気中の酸素が減っちゃいますよ。


そうでなくたって、どんどん森林が伐採されている地球環境です。

 

 

 


まあ、すごくちっちゃな植物ではあるみたいですけど、菌従属栄養植物ね。


どうなんでしょうね。今は騙されているって状態の菌類なわけですけど、ある日突然気が付いて、


ヤクシマソウさん、あんさん約束守ってへんやん。ほな、わても栄養あげるのやめさしてもらいまっ」


っていう、なぜだか怪しげな関西弁で幻の共生関係を解消するってことはないんでしょうかね。


って、共生じゃなくって搾取ですけどね。


そうなっちゃったら、もう光合成をやめちゃってるヤクシマソウとしては、生き残っていく術がないように思えます。


植物、菌類の中での生存競争に勝ち残るための工夫が菌従属栄養植物になること、なんだとしたら、どうもね、選択として正解なのかどうか、甚だ怪しいように思えます。


陽の光が入らないような森の環境の中で生きて行こうっていう選択だったのかもしれませんけれど、大きなお世話ながらヤクシマソウさん、土の中に閉じこもらずに日の当たる場所へ出てきて、せめて光合成だけは復活させておいた方がヨロシイんじゃないでしょうか。


地球上の動物としてもそっちの方が助かりますです。


種の保存ねえ、なんだかいろいろ考えちゃいますよねえ。

 

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【ロールキャベツ】ひき肉じゃなくってケチャップライスだとか豆腐を巻いたのもあるらしいです

< 嫌いな人の少ないメニューだと思いますが そんなにしょっちゅう食べる感じでもないでしょかね >

梅雨前だっていうのに、真夏日とかいっちゃって、暑いってだけでヘトヘトになった日でありました。


縄のれんをかき分けて、いつもの居酒屋さんに入っていくと、このところ頻繁に顔を合わせるセーコちゃんがカウンターから手招きしています。


「あたしも今、座ったばっかり」

 

どもお。


店内のテーブル席には誰もいませんでした。カウンターもセーコちゃんとわたしの2人だけ。
夜の8時ぐらいでしたけど、珍しく空いておりましたですねえ。


女将さんが冷たいおしぼりを持ってきてくれます。


「きょうはねえ、早い時間もお客さん3人だけだったのよ。どうしちゃったんだろうねえ」


ま、そういう日もあるでしょねえ。

 

 

 


と、大将が、


「きょうのお勧めはね、ロールキャベツ。セーコちゃんのリクエストでね」


「あのねえ、大将ねえ。ロールキャベツは寒いときに出してねって言ったのに、なんで5月になってからなのよ。ま、好きだから作ってくれたのは嬉しいんでけどさあ。食べちゃうんだけどさあ」


「でもまだ、時々寒くなるでしょ、今年」


「そうよねえ。今年は5月から夏日になったり、その次の日が寒くなったり、お天気は忙しいわよねえ」


「きょうは昼間、かなり暑かったよお」


「暑い日のロールキャベツが旨いんだよね、また」


「3人のお客さんにも、そんなこと言って勧めたんだけど、関心なかったみたいなのよね。居酒屋メニューでロールキャベツって合わないのかしら」


「そんなことないって、女将さん。ここに何人前も食べちゃう女がいるから大丈夫。ぱうすさんも食べるでしょ、好きでしょ、ね」


あのね、人の好みを勝手に決めちゃいかんでしょ。嫌いじゃないですけどね。


ってなことを言いながらホワイトボードを見ますとですね、一番上に「特性ロールキャベツ」って書いてあります。
で、その下に「コンソメ」「クリームシチュー」「カレー」「和風」ってあります。


和風?


「あれですよ、おでん出汁で煮込んだやつ」


あ、そっか。おでんにロールキャベツ、ありますねえ。

 

かんぴょうで巻いたやつ

にしても、なんでまたこんなに、種類、4つも作っちゃったの。


「この人、なんだか凝っちゃってね、和風ロールキャベツだけはあれですよ、かんぴょうで巻いてあるの」


「やりだしたら止まらないっていうね、大将のイイところよね」


「イイんだかワルイんだか」


「イイところですよお。いっぱい種類があるのって嬉しいですもん。それにしてもクリームシチューって食べたことないなあ」


大将と目が合っちゃいました。


「セーコちゃん、新宿のアカシアって行ったことない?」


大将の怪訝な問いかけに、セーコちゃんはポカ~ンとしています。


しばらく新しいお客さんも入って来なかったんで、4人でしばしロールキャベツ談義になりました。


セーコちゃんの前には、ビールジョッキとクリームシチュー・ロールキャベツがで~んと出されています。大きめなのが1貫ですね。
わたしもいただきましたが、アカシアのとは違って、かなりスパイシーでした。


ま、酒のアテですからね、これはこれでオッケーな味わいでした。


世代にもよるのかもですけど、昭和の後半に、もう大人だった東京近辺の人は、たいてい知っているんじゃないかっていうぐらい有名だった洋食屋さん、アカシア。
どですか? 東京近辺のそこそこの年齢の方々、知ってますよね?


そもそも新宿に行かなくなってますし、アカシアへもこのところずっと行っていませんけれど、今も健在みたいです。


「ロールキャベツシチュー定食」が安くて旨いって評判は、ビンボニンの間ではかなり高くって、1回は食べてみたいっていうメニューになっていたんですよね。


今もそういう商売形態なのかどうかは知りませんけれども、新宿駅からほど近い洋食屋さんです。


皿に盛られたごはんとマッチしたシチューのロールキャベツ定食を数十回いただいておりますですねえ。郷愁のメニューです。


アカシア以外でロールキャベツシチューって食べたことがなかったですけど、マネッコした大将のスパイシーシチュー・ロールキャベツも旨かったです。

 

 

 


でもこっちのは、ごはんじゃなくってバケットの方が合うかもですねえ。


「あ、バケットあるよ。焼きますか」


いや、今はイイです。


中ジョッキ3杯目のセーコちゃんが和風ロールキャベツを満足そうに頬張りながら、言いました。


「そういえばさ、ロールキャベツ男子、ロールキャベツ女子っていうのあったよね」


なんすか、それ。


「見た目は草食系なんだけど、中身は肉食系っていうやつだよお」


なるほど、外見と中身ってことですねえ。


「それで、攻略法がいろいろあってね」


攻略法。。。どうでもイっす。


ロールキャベツを食べること自体、かなり久しぶりな感じでしたが、わりとしょっちゅう食べるって言っていたセーコちゃんは、いろいろ感想を言いながら全種類制覇してました。
大将も喜んでいましたです。


わたしも、食べたことのない「カレー」をいただいてみました。


カレー鍋風のゆるいカレーの中に鎮座ましますロールキャベツ。とろけるチーズをかぶせられて、上からバーナーで炙って完成。
予めブイヨンで煮込んであるロールキャベツとカレーとチーズ。絶妙ですね。旨かったです。


クリームシチューとカレーのロールキャベツ、2貫でけっこうボリュームありましたけど、セーコちゃんは4貫いってますからね。


ビバ! ロールキャベツ!


発祥は1世紀ごろのトルコらしいです。


世界三大料理の1つ、トルコ料理の代表的、歴史的なメニューがロールキャベツなんだそうですねえ。
っていっても、ロールキャベツっていう名前じゃなくって「ドルマ」って言うんだそうです。


ブドウの葉っぱで肉、あるいはごはんを包んでスープで煮込む。


1世紀ごろから、なんだかしっかりした料理らしい料理って感じがします。


1世紀っていったら、卑弥呼の前ですもんね。そのころの日本人はどんなのを食べていたんでしょうね。


にしても、ブドウの葉っぱって食べられるんですね。


寡聞にして知りませんでしたが、日本でもブドウの葉っぱを使った料理って、どこかで出しているんでしょうかね。


長野県、山梨県とかでもブドウの葉っぱを使ったメニューっていうのは聞いたことないですけど、あるのかもですね。


にしても、1世紀ごろのトルコの肉とか、米って、どんなんでしょう。


けっこう興味ありますけど、なんか、ゲゲーっていうのが正体だったりするかもなあっていう懸念も、ちょっとだけ、ありますかねえ。
なにせ1世紀なんですからねえ。って、知らんけど。


それでもって、トルコのドルマがヨーロッパに伝わったのは15世紀ごろ、ってことらしいんですけど、ずいぶん時間がかかってますよね。なんででしょ?


ヨーロッパに伝わった頃から葉っぱはブドウからキャベツに主役を譲ったみたいですね。


ヨーロッパにはワイン生産の盛んな地域が多いですから、ブドウの葉っぱはどこにでもある素材ってことになるのかもですけど、キャベツの葉っぱの方が、圧倒的に効率が良さそうではあります。


ちなみにロールキャベツっていうのは日本だけで、英語ではキャベツロールって言うんだそうですね。


ウクライナのロールキャベツ、キャベツロールの具は米が多いんだそうです。
家庭ごとの味付けをしたごはんを包んで、家庭ごとのスープで煮込むんでしょねえ。


個人的にはごはんのロールキャベツって食べたことないですけど、キャベツの葉っぱで包んだオジヤ、みたいな感じだとすれば、それはそれでいけそうな感じもしますね。


豆腐をメインにするロールキャベツもあるんだそうですけど、これもまた食べたことないです。


あります?
豆腐のロールキャベツ。


豆腐と、ニンジン、ゴボウの粗みじん、ひじきなんかも加えると、がんもどきっぽい具材になって、おでん種としてのロールキャベツは、むしろ豆腐の方がいけちゃったりするかもですよね。

 

 

 


アイディア次第で、まだまだいろんなバリエーションがありそうなロールキャベツです。


酒のアテにするのも悪くないってことが分かりましたけど、やっぱり、寒い季節の方が合いそうに思います。


たかがロールキャベツ、されどロールキャベツ。
新宿のアカシア、今度また行こうと思います。


ひまわりの国、ウクライナに早く平和な日常が戻って来ますように。。。

 

【もっきり】正しい呑み方って言って説明しているページもありますけど 正しいってナニ?

< 店の人も含めて他人に迷惑をかけないっていう最低限必要なタシナミっていうのはありそうですけど >

「もっきり」っていう言葉を聞いたことのない酒呑みだって、けっこういるのかもしれない令和の日本です。


それが何なのか、どういう呑み方をするのか、っていうことを記事をけっこう見かけます。


親切心から出ているんでしょねえ、とは思うんですが、それが「正しい」っていうのって、たぶんおそらく、誰にも断定出来ないことなんじゃないでしょうかね。


「もっきり」っていうのは東北弁です、福島県地方の言葉ですって説明している記事をいくつか見ましたけど、え? そなの? って感じです。


そう言っておいて、同じ記事の中で、器に「盛り切る」ことからきているみたいです。って説明が続いているのもありました。


「盛り切る」っていうのを「もっきり」っていうのが福島県地方で使われている東北弁だっていう意味なんでしょうかね。


「盛り切る」 ⇒ 「盛り切り」 ⇒ 「もっきり」
っていう変化だとすれば、なんか、ちっとも東北弁が絡んでいるようには思えないんですけど。
どうなんでしょうね。


方言の専門的知識があるわけじゃないんですけど、標準語そのままなんじゃないかって気がします。

 

 

 


でもですね「もっきり」は福島弁って言っている記事は1つじゃないっていうのも事実です。


なんで「もっきり」福島弁説っていうのが浸透しているんでしょうか。


それはたぶんですね、マンガだと思いますですねえ。


知る人ぞ知る、一世を風靡した昭和のマンガ家「つげ義春
1968年に「ガロ」に発表された短編作品に「もっきり屋の少女」っていうのがあるんですね。


つげ義春っていう人のマンガはかなりロングランで人気がありますからね、オンタイムで読んでいなくともご存じの方も多いんじゃないでしょうか。


ガロっていうマンガ雑誌は1964年から2002年まで刊行されていました。
平成まで続いていたんですけど、昭和を代表する雑誌ですよね。王道ではなかったのかもしれませんが、日本文化の中に明確なポジションを占めていた、今から考えれば不思議なパワーを持った雑誌でした。


ガロからデビューしたマンガ家ってすごくたくさんいます。
白戸三平、滝田ゆう内田春菊蛭子能収杉浦日向子やまだ紫、だとかね。
めっちゃ懐かしい作家たちです。


わりにコアな、ガロの読者だったもんで脇道に入っちゃいましたけど、つげ義春です。


「もっきり屋の少女」っていう作品タイトルで初めて「もっきり」っていう言葉に出会った人って、多いんじゃないかって思いますね。


枡の中にコップを置いて、そこへ酒を注いで、コップから溢れさせるまで注ぐスタイルのことを「もっきり」って言いますよね。


マンガの中に、枡の中に入ったコップが描かれていたかどうかの記憶はないんですが、このマンガで「もっきり」っていう言い方を知って、ああ、あれかって実感した、1968年当時、酒吞みだった先輩方から受け継がれてきた言葉なのかもです。


「もっきり屋の少女」の舞台が福島県なんですね。


つげ義春が実際に福島県の南会津塔のへつり」へ旅をした時、お土産屋さんで買った手ぬぐいに書かれた言葉から着想を得たって言われています。
現実に「もっきり屋」っていう看板を出していた店舗があるわけじゃなさそうですよね。


でも、マンガを読んで、初めて「もっきり」っていう言葉に出会った読者の中には、東北弁、福島弁なんだって思っちゃう人がいても不思議じゃないですよね。


呑み屋さんで、そういう呑み方のスタイルの説明をするってことも、まあ、ないんじゃないでしょうか。
で、「もっきり」福島弁説がまことしやかに言い伝えられて、現在に至る、ってなトコじゃないかと。


「もっきり」っていうスタイルが始まったのは昭和の頃らしいんですが、これについてはなにも意見はございませんです。
へええ、そですか。って思うだけです。


そでしょねえ、昭和でしょねえって思うところがあるわけでもないですけれど、それは違うんじゃないかって思うようなところは1ミリもないです。

 

 

 


「もっきり」を枡でやっている店って、どうなんでしょうね。今はかなり少ないんでじゃないでしょうか。
たいてい、ちょっと深さのある小皿、って言いますか、平小鉢。透明のガラス製だったり、真っ白な陶磁器だったりしますよね。


その小皿の上にちっちゃいコップをトンって置いて、一升瓶からとくとく、トクトクって注いで、コップの口に、表面張力で酒が膨らんでいって、まだ注いで、と、ザーってこぼれる。


おっとっとっと。ってやつですね。


ホントは「盛り切り」なんだから表面張力のところで止めるのがワザ、ってところなのかもですけど、そこがそれ、日本式のサービス精神で、ザーってこぼすんでしょねえ。


酒の大盛りを通り越して注いでおりま~す、っていう店側の気持ち。の表現の仕方。


店によっては皿から、あるいは桝からも溢れそうなぐらい注いでくれるところもあります。
酒呑みはニコニコと「おっとっとっと」です。


注ぎ方もね、技術があるんです。
やっぱり一度は表面張力を感じさせて欲しいんでありますよ。


何もなしでザーっていくよりは、一旦、表面張力でグラスの口に酒が膨れ上がると、おっとっとっとが気持ちイイんであります。


「もっきり」の正しい呑み方、なんていう説明には、グラスの酒を少し受け皿、あるいは枡にこぼしてからグラスの酒に口を付けます。ってあります。


ふううん。酒呑みはそんなことしないですよ。


いや、別に酒吞みを代表する気はありませんけれどね、なみなみと注がれている酒のグラスに口の方を持っていきます。


ズルズル音を立てて啜るようなことはしませんが、それがひとくち目です。


「もっきり」のグラスって、どれぐらい入るんでしょうね。店によっても違うでしょうけれど、そんなに大きくないですね。せいぜい6勺、たいていは5勺ぐらいなもんじゃないでしょうか。
皿にこぼれている分を含めて8勺っていうのがせいぜいだと思います。


ひとくち呑んでグラスの中の水位を下げたら、グラスのふちを親指と人差し指でつまんで持ち上げます。
で、グラスの脇からこぼれおちる酒を小皿に受けながら、持ち上げたグラスでクイッとふたくち目。


ここで、小皿にこぼれている酒の量が入るくらいにグラスのスペースを空けます。
その分量を呑むのがふたくち目なんですねえ。


グラスに小皿の酒を落として、空になった小皿の上に、またたっぷりの状態になったグラスを、そっと置きます。


はああ、なんか落ち着きましたねえ、って感じになったら、おもむろにアテに箸をつける。


酒呑みは、こんなふうなことをやっておりますです。


別にね、これが正しいですっていうつもりは毛頭ございません。


でも、こうしている酒呑みは多いように感じますよ。女の人もやってます。


グラスに口をもっていくっていう姿がスマートにキマッテいる女の人なんかはですね、カッコイイですよ。


それだけで、お友達になれそうな気がします。はい。


「もっきり」は汚い! グラスからこぼすのは止めて欲しい、っていう意見もあるですね。
自分が「もっきり」を呑まないにしても、見るのもヤッ! ってことなのかもしれません。


そういう気持ちになっちゃうのは、分からないでもないですけど、グラスも小皿もちゃんとキレイにしている店ばかりだと思います。


枡を使っている店の中には、白木の枡をずっと使い続けている店も昔はありましたけど、今は外は黒、中は赤の漆枡になってますよね。

 

汚いって感じる人は、そういう衛生的なことを言ってるんじゃなくって、見た目の汚さ、ってことを感じるってことなんでしょうかね。


でもまあ、言わせていただければ、そういう人は酒好きかもしれませんけれど、酒呑みじゃないでしょねえ。


口の方をグラスに持っていく。そういう動きもイヤなんでしょうねえ。
目をつむっていただくしかありません。


客は「もっきり」を注文しているんじゃなくって、酒の銘柄を注文していて、出されるスタイルが「もっきり」なんですからね。


ま、汚いって思う人は、グラスだけにして出して頂戴って言えば対応してくれるでしょうけどねえ。

 

 

 


酒の呑み方に「正しい」なんてありゃしません! って思います。


みなさま、きょうも元気だ、酒が旨い! っていう日々を!

 

【ボクらはみんな生きている2】酸素がないと生きられないけど 酸化でサビさせられているのも事実

< 地球環境っていう不思議があって そこに生きるものたちの不思議 みんな呼吸するですよねえ >

このところの科学では、地球の誕生は46億年前ってことで落ち着いていますよね。


どうやって割り出している46億年っていう時間なのか、専門的な説明を聞いてもさっぱり理解できませんけれど、地表がマグマ状態だった頃から既に大気はあったって考えられているみたいです。


大気っていっても今の状態とはほど遠くって、高温の水蒸気、二酸化炭素、窒素がほとんどで、酸素なんかは全然なかったか、あったとしても数値に表せないぐらい、ほんのチョビッと。


この説明だけからしますと、水蒸気っていう形で最初から地球に水があったってことのよに考えられますけど、水、あるいは氷の小惑星が地球に衝突すれば、出来たばっかりの地球のマグマによって気体の水蒸気になって大気の中に留まったかもしれないわけで、なにか確定的なことは、エライ科学者さんたちも言えないんでしょうね。


46億年前の地球。だあれも知らなくってアタリマエですよねえ。

 

 

 


地球が誕生して数億年経って、地表が冷え始めると、大気中の水蒸気は大雨になって降って来る。
冷え始めた地表っていっても、まだまだ熱いんでしょうから、降り注いだ雨もすぐに蒸発して、また大気中の雲になる。


で、また大雨になって、っていうのをまた、何億年も繰り返した。のかもしれない。


地球は地核、コアの部分も大気の中も、けっこうアクティブにかき回され続けていたのかもですよねえ。


大雨のせいもあって地表はどんどん冷えて、やがてすぐには蒸発しなくなった水は海になった。


ってことで水蒸気が減った大気の成分は、二酸化炭素と窒素になるわけですね。


大気中から降り注いだ雨には塩素ガスが含まれていたってみられていて、原初の海は思いっきり酸性。
すっぱい海。


海中、海底の岩石に含まれていたナトリウムが塩素ガスによって溶かされて、塩化ナトリウムになる。


それがまた何万年と繰り返されて、海はしょっぱくなった、らしいですよね。


そのしょっぱい海に大気中の二酸化炭素が溶け込んで、石灰岩として海底に留まって、地球の大気は窒素が主成分になっていきます。だそうです。


んでもって、27億年前っていいますから、地球が出来てから19億年ぐらい経ったころ、海の中に生命誕生。


生命自体はもうちょっと前にいたかもしれないそうですが、現代につながる重要なお仕事をする生命体が、光合成をする「シアノバクテリア」って呼ばれるラン藻です。


シアノバクテリア光合成によって、二酸化炭素と水から、有機物と酸素を吐き出します。


海中にはだんだんと酸素の割合が増えていって、海中での生命爆発で植物も多様性を呈してきます。


植物たちはみんな、やっぱり光合成をする。
やがて大気中にも酸素がどんどん増えていく。


すっかり冷えてきた陸地に這い上がる植物生命体が出てきて、光合成を盛んに行って、地球は酸素と窒素の星になって、地球上の生命は酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出す呼吸循環っていうシステムを取り入れて、多岐に分裂進化して、今に至りましたとさ。

 

ってことなわけですよね。

 

 

 


酸素がなければ、こんなに多種多様な生命体が存在する星には成り得なかった。


こういうのって、中学校の理科とかでやるんだったっけ? とかいう話になりますと、


「いやあ、ウチの中学校ではそんなのやってないよ」


っていう意見が出てきて、大きく賛成しますってなもんですね。


はるか記憶の彼方になっているっていうのが事実だとしても、ウチではやってません! 

 

っていう気がするのは正直な気持ちだったりしますよ。


だんだん分かって来ていることもあるんでしょうし、知っているつもりでも実は、ってことはやたらにいっぱいありますからね。


海の魚もエラで呼吸する。水中の酸素を吸って二酸化炭素を吐き出している。
人間も一緒ですし、動物はみんなそうですね。


虫もそうですよ、って知ってました?
ええ~!? 違うでしょ。だって虫に肺なんてないし。


って思っちゃうんですけど、虫だってね、観察してみると腹の部分が膨らんだり萎んだり、ちゃんと呼吸しているのが分かります。


虫たちは身体の表面に気門っていう呼吸器官を多数もっていて、気門から身体じゅうに張り巡らされた気管っていう器官の中で直接、酸素と二酸化炭素を交換するっていう方法で呼吸をしているんだそうです。


虫だって息しているよ、っていう、当たり前すぎるようなことも、実はよく知らないっていう人も多いんじゃないでしょうかね。わたしも知りませんでした。


虫も息をしているんだよ、って言われてみれば、ま、そりゃそだよねって思いますけれどね。


ってことで、現在の地球の生き物はみんな呼吸しているんであります。


でもさ、でもさ、植物はしてないよね、呼吸。だって、息なんてしてないでしょ。


っていう意見があるかと思えば、


植物も呼吸してるでしょ。だってほら、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出してるんでしょ。


それはあれでしょ、光合成ってやつでしょ。葉っぱでやるんだから呼吸とは違うんじゃないの。


いや、葉っぱで呼吸するってことなんじゃないの。


とかね、話がここまできますと、呼吸の定義ってことになってくるんでしょうけれど、ま、その定義ってやつがどうであろうと、植物も呼吸をしているっていうのが事実らしいです。光合成とは別にです。


昼間、太陽の光を浴びると、植物は特有の働きとして二酸化炭素を取り込んで酸素をを吐き出す光合成を行います。
このことはよく知られていますよね。


植物は光合成を行うことによって自らの養分を作ります。


これは人間にとっての食事に相当することで、光合成によって植物は成長するんですね。


そして日が暮れた夜間。植物は体全体で酸素を吸収して二酸化炭素を吐き出すっていう、他の動物たちと同じように、いわゆる呼吸をしているんだそうです。


植物は呼吸することによってエネルギーを蓄える。

 

 

つまり植物は、酸素を吸収するし吐き出す。二酸化炭素を吸収するし吐き出しもする。


じゃあ、行って来いじゃん。


行動としてはそういうことですが、量が違います。


吸収する酸素の量より、吐き出す酸素の量の方が圧倒的に多い。
吐き出す二酸化炭素の量より、吸収する二酸化炭素の量の方が圧倒的に多い。


植物の光合成っていうのは力強いってことなんですね。


その力強さのおかげで、地球上の全ての動物たちが呼吸をして生きていられるってことなわけですもんね。


光合成にはいくつかの種類があるみたいですけど、そのシステムは完全には解明できていないんだそうです。


太陽の光を利用して、二酸化炭素と水を、自分に必要な糖に変える。
その廃棄物として酸素を吐き出す。


酸素って植物の廃棄物なんですね。


解明されていない重要な部分は水を分解するシステムだそうです。


利用する外的要因は太陽光と二酸化炭素だけで水を分解する。そして糖、でん粉を作り出して酸素を排出する。


水を、酸素、電子、水素イオンに分解するっていう第1段階を経て、電子、水素イオン、二酸化炭素から糖を作る。


なるほどですよねえ。H2Oを分解するんですから電子っていうのも出てくるわけですねえ。


そりゃそうなるでしょ、とは言いながら、そういう微細なレベルでの仕事の結果、我々が呼吸している酸素が吐き出されるっていう不思議。


こんなことを思いながら、道端の雑草をじっと観察してみますと、地球上の生命って、なんか、ホント、不思議だなあって思います。


植物が作り出してくれる酸素で生きて行けるんですけど、一方、地球上のあらゆる生物、無生物もですけど酸素によって酸化しちゃう。つまりサビちゃうわけで、酸素っていうのも不思議です。


人間も活性酸素でサビていくって言えるんですもんね。

 

 

 


地球上の生き物たちは、お互いに大切に思い合いながら、生物多様性をしっかりと認識して、共生していけるとイイですよねえ。


植物の研究。光合成の水分解研究もどんどん進んでいるようです。


花の色は虫たちを引き寄せるだけじゃなくって、そのキレイさで人間をもコントロールしているかもしれない植物たち。


生命って、不思議です。

 

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