ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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英語ぐらいはって言いながら【掘った芋いじるな】これだけじゃダメよねえ

< なんで世界は国の数より言語の数の方が多いのか 通じ合えない世界 >

紀元前6世紀とも、そんな確証は何もないとも、定説の無いバベルの塔の話。


ユダヤ古代誌によりますと、
「すべての人間が共通の言葉で話していた時代に、そびえたつ高い塔を建てようとした人びとがいた。それによって天まで登ろうとしたのである。しかし神々は、風を吹き付けてその塔を倒し、人びとには各自それぞれ異なる言語をお与えになった。そこでその都市はバビュローンと呼ばれるようになった」


ってことなんですが、地球の人々の言語が共通だったとしたら、全く違う世界になっているんだろうなあって思いますね。


原始の世界、アフリカの1人の女性から全人類が派生したっていうことがホントなんだとしたら、なんで言葉が違っているんでしょうね。


バベルっていう言葉は、古代アッカド語では「神の門」っていう意味で、ヘブライ語では「混乱」っていう意味だっていう説もあるんだそうですが、バベルの塔っていうのは、なんとも不思議な伝承です。


そんでもって、古代の人類は、なんの目的でバベルの塔を建てようとしたのかってことについては、例の「ノアの箱舟」ですね、その大洪水を起こした神への復讐のため、っていう捉え方もあるんだそうです。


神への復讐。。。
ん~。世の中、昔からいろいろあるんでしょねえ。

 


で、結果的に異なる言語を与えられてしまった現生人類っていう我々は、6,500以上の言語の中で生活しているってことになっているわけです。
言語の数って、めっちゃあるんですね。


日本の中で日本語だけで暮らしている身としては、ちょっと現実味を感じられないような数の多さです。


最近ではスマホのアプリに話しかければ、希望する外国語に変換してしゃべってくれるっていうのもあるみたいですが、使ったことはありません。翻訳レベルってどれくらいなんでしょう。
AI翻訳って、なかなかハイレベルらしいです。
観光客と話すくらいであれば、充分に使えますよっていう段階はもうとっくに過去ってことみたいです。


外国語の習得について、日本人は積極的に取り組む人が少なくって、そもそもヘタ! っていう評価があるんですよね。
ま、確かにね。


この頃では小学校から英語学習が始まっているみたいですけど、ついこの前までだって、中学、高校って少なくとも6年間はカリキュラムに英語が含まれていたんですけどね、その学校の授業6年間だけで英語が話せますよ、読み書き出来ますよっていう人、ほとんど居ませんもんね。


たぶんおそらく、教育方法が間違っているんでしょうねえ。そうとしか思えませんよ。
外国語を使わなければいけないっていうシチュエーションが無い、っていうのも事実ですよねえ。
なにせぐるり国境が海の国ですからねえ。

 


英語でも、中国語でも、その国へ行って半年も生活すれば、なんとか通じるようになるよ、っていう話もききます。


生活するためのコミュニケーションは、どんな人でも、どんな仕事に就いていても必ず生きていくために必要だから、勉強だとかってシャカリキになるような感じでもなく、言葉、覚えられるよ。
なんだそうですけれど、そうなのかもねえ、って感じはします。


中国人のやっている町中華に、いつも一杯機嫌でやってくるジサマが1人居ます。


大きな声で「にいはお、にいはお」って入って来るんですが、店の女将さんが「您好」って一応ね、挨拶を返してはいますが、ホントは発音、違うよって言ってますね。
もう5年ぐらい前から「にいはお、にいはお」やっていて、進歩なしです。


ま、そのジサマに限らず、店の常連客が中国語を話のネタにして女将さんと話すことは、たびたびあるんですけどね、誰も中国語を習得ってことにはなっていません。


それに反して女将さんはどんどん日本語がうまくなっています。


特に日本語、勉強してないよ。
ってことらしくて、日本語学校で「目~」「耳~」っていうのはやったけど、役に立たないね。あとは全部、店でお客さんと話して覚えるよ。だそうです。


すごいなあ、えらいなあって思いますね。


やっぱり、そうやって必要に迫られれば、会話成立っていうレベルまでいけるんでしょかねえ。
個人的な感覚としましては「にいはお」のジサマを笑えないレベル感。


外国語を操れる人って、なんかコツみたいなものを取得しているんでしょうか。
ある種の才能。そんな気がしないでもないですねえ。


それとですね、根拠なく言いますけど、男よ女の方が多言語取得の才能、高いんじゃないかって気がします。

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閑話休題フランシスコ・ザビエルって人、現実に居たんですよね。


あの人、っていって、もちろん知り合いでも何でもないんですけどね、16世紀のスペイン人でしょ。
イタリア行って、インド行って、日本に来たイエズス会の宣教師。


ヨーロッパの中での言葉の問題って、まあ、イエズス会の中で通訳してくれる人が居そうだなって思いますけど、インドでどうやって布教活動したんでしょ。通訳、居たの?


日本へ来て、最初からコンニチワっとか、言えたってこと?
んなわけないよね、って思いますよね。


マルコ・ポーロがイタリアに戻ったのが1295年だそうで、その後「東方見聞録」が本になっていて、それを読んでいたってことは充分に考えられますが、日本語、知ってるわけないですよね。


って思ったらですね、ザビエルさん、インドから日本に船出する時、3人の日本人と一緒に船に乗り込んでいるんですね。


3人のうちの1人の名前が伝わっていて「ヤジロウ」さん。誰やねんッ!
1511年ごろから1550年ごろの人ってことみたいです。


室町幕府第12代将軍、足利義晴が1511年生まれで1550年に病死しています。その時代の人ってことですね。


ヤジロウさんは現在の鹿児島県生まれ。
そういえばザビエルが着いたのって、鹿児島の坊津でしたね。


ヤジロウさんは、人を殺してしまって、ポルトガル船に乗ってマラッカ、今のマレーシアですね、そこに逃げていたんだそうです。
そのマレーシアでなのか、ザビエルが居たインドのゴアでなのかハッキリしませんが、ヤジロウさんはザビエルに洗礼を受けて、たぶんおそらく、日本人初のキリスト教徒になって、日本での布教にあたって、ザビエルの日本語通訳を務めたらしいです。


確かな文献が残ってはいないんでしょうけれど、こうしてさらっと言ってしまうと、へええ、そなんですか、って感じになっちゃいますけど、これがホントだとすると、なかなかなエネルギーと言語能力の持ち主だったんじゃないでしょうかね。


鹿児島でポルトガル船の仕事をしていたとして、そこである程度のポルトガル語を習得していて、捕まっちゃうのはイヤだからって、止むを得ずマレーシアへ行ったとして、そこでマレーシア語を覚えて、インドへ行ったとすると、ヒンズー語とスペイン語の習得。


生活するのにそんなに難しい話が必要じゃなかったかもしれませんけれど、凄いです。


しかも、16世紀の頃、鹿児島弁が全国区であったはずもなく、京都での会話はほとんど外国語と変わらない感覚で習得しないと通訳の役目を果たせなかったかもですよ。
ザビエルさんの通訳ね。


こういう人の記録って、なんで残っていないんでしょうか。
3人の日本人って、他の2人は何者だったんでしょう。
言語能力として、ザビエルの通訳が務まるほどのスキルじゃなかったってことなんでしょうかね。


ヤジロウさんねえ、知らんなあ。。。(あったりまえじゃ!)


通訳っていうと、日本の歴史に関わる「アーネスト・サトウ」って人が知られていますよね。語学の天才って言われたりします。


1843年から1929年のイギリス人です。
江戸時代末期から、明治時代初期に日本で活躍したイギリスの外交官。
最初のイギリス駐日公使です。


ほとんど日本語をしらずに日本に来て、数年で一流の通訳になった人で激動の時代の日本人、徳川慶喜西郷隆盛勝海舟伊藤博文って人たちとの交流のあった人なんですね。


正式な結婚ってことじゃなかったらしいんですが、日本人女性との間に3人の子供をもうけてもいます。
薩道愛之助さとうあいのすけ)って日本名で通していたんだそうですが、家族を残してイギリスに帰っていますね。


日英辞書なんかあるわけないですからね、独自に日本語を習得しちゃったわけです。


明治時代になって、薩摩藩の人間と津軽藩の人間が会議に臨んだ時、お互いが何を話しているのか全く通じなくて、共通語の必要が強く叫ばれた時代にですよ。
やっぱりなにか、言語習得の特別の感覚みたいなのって、あるんじゃないでしょうかね。

 


そういう言語習得、通訳の天才性を謳われている人がもう1人居ますね。


ロンブ・カトウ。
1909年から2003年のハンガリー人翻訳者。
世界初の同時通訳者にあげられています。


翻訳、同時通訳のみで収入を得ていた女性らしいです。


コンピュータ・プログラムをゴリゴリ書かなければいけなかった頃、ハンガリアンコードっていう、ネーミングルールっていいますか、母音を外しながら言語の意味が通じるような書き方がありましたけれど、もしかするとハンガリーに特有の言語感覚っていうのが存在したりするかもです。


辞書に頼るんじゃなくって、とにかくその言語で書かれた本を読んで、だんだん分かってきて、その言語を習得してしまうっていう、ユニークって言いますか、天才なんでしょうね、言語の。


ブルガリア語、中国語、デンマーク語、英語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、イタリア語、日本語、ラテン語ポーランド語、ルーマニア語、ロシア語、スロバキア語、スペイン語ウクライナ語は完全に使いこなせていたらしいです。
16か国語。


ふううん、って感心するしか出来ないっすねえ。


ちなみに、この2人の名前に何となく共通しているような感じに思えるのは「サトウ」「カトウ」っていう名前。


「佐藤」「加藤」ってことではもちろんなくってですね、Satowっていうのは珍しいんだそうですけど、スラヴ系の姓。
Kató はハンガリーの普通の名前みたいです。
ハンガリーって日本と同じに、姓が先で名が後っていう習慣だそうですね。


ん~。にいはお、以外だと「メイヨー」っていう中国語を知りましたね。無いよ~、って意味らしい。


あ、そうそう、「掘った芋いじるな」は「what time is it now」
ジョン万次郎らしいです。芋の方が日本人の発音的には通じやすいんだってさ。ふううん。です。


でもねえ、時間を聞いてばっかりじゃ生活はできませんよねえ。ん~。