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【アキシマクジラ】古代からクジラに首こり肩こりはないのか

< っていうかさあ クジラってそもそも首肩 ないんじゃないの? >

哺乳類の首の骨、頸椎は7つって決まってるんだそうですが、2016年に「キリン博士 郡司芽久」っていう人がキリンの8番目の首の骨を発見したっていうニュースが話題になったことがありました。


じゃあ、キリンって哺乳類じゃないってこと?


そんなことはなくってですね、郡司さんが発見した8番目の首の骨っていうのは、首に続いている最初の胸の骨なんですよっていうことでしたね。


胸の骨ですから頸椎みたいに動かすことは出来ないっていうのが、哺乳類では普通なところ、キリンの1番目の胸の骨は動かせる。
ので、胸の骨でありながら首の骨みたいに使えるんで「8番目の首の骨」っていう表現になったみたいです。


キリンねえ。生きてるキリンなんて、動物園でしか見たことないですが、デカイですよね。
すんごくデッカイ。なにせ首の長さだけで2mです。


2mだけど脊椎は7つ。1つひとつの骨が長いってことですね。


胴もデカイですし、足も長いです。どこの骨もみんな長い、んでしょうね。


2mの首が支えている頭は、他のパーツがデッカイんで小さく見えますが、ま、そこそこの大きさです。
改めてじっくり観察してみますと、なんとも不思議な動物です。


時々、前足を大きく開いて、首をぐい~って下げて地面近くの水を飲んだりしますけれど、体操選手みたいだなあって思います。
デッカイけれどガッチリした感じじゃなくって柔らかいイメージ。


セブンのナナコがなんでキリンなのか、とか、サルバドール・ダリはなんだってキリンを燃やしちゃったのか、とか、キリンって動物として孤高を守っているような、どこか不思議なイメージに感じられます。


ナナコなんか、思わせぶりに目を閉じてますもんね。


他の動物マスコットとはそもそも初めから役割が違うように思っちゃいますね。


あんなにデッカイ動物なのに、どこか軽やかに感じさせる動きの秘密が、どうやらその「8番目の首の骨」にあるってことなんでしょうね。
発見した郡司さんも、そうしたキリンのデッカイ不思議さに惹かれて研究を進めていったのかもしれません。

 


デッカイ哺乳類っていえば、なんといってもクジラですよね。


クジラの頸椎もやっぱり7つ。哺乳類ですからね、7つなんだそうです。


でもクジラってどこまでが頭で、どこが首なのか胴なのか、ちと分かりませんよね。


人間は二足歩行になって、背骨を垂直に立てて、その上の頭を頸椎で支えるようになったので、首こり、肩こりの運命を背負ったって言われています。
しかも脳がデカイので頭もデカイ。頭痛肩こり樋口一葉です。


たしかにね、首こり、肩こりは悩みのタネですね。


でも、頭の重さを支えるってことを考えますと、人間よりクジラの方が負担が大きいんじゃないかって思えます。なんせデッカイでしょ、クジラの頭って。


って思ったんですが、おそらくクジラに首こり、肩こりは無いんだそうです。


頸椎は7つ。そこは同じなんですが、太く短い骨が7つ。
もはや陸上の哺乳類みたいに「首」っていうのを動かしたりする必要もないので、ほぼ首っていう部位がないですよね。
あの体形を思い浮かべてみれば、たしかにねって思います。むしろ首にあたる部分が一番太かったりするイメージ。


さらにいえば、クジラは海の中で強い浮力を受けて生活していますから、首こり、肩こりとは無縁だろうってことなんですね。


でもまあ、そういうコミュニケーションをクジラとしたことないでしょうからね、聞いてみないことには分からない部分もあるかと思います。


だって、ほら、イヌとかネコとか、首肩をマッサージしてあげると気持ちよさそうにしますよね。


肩こりって、そういう症状があるってことを知らなければ存在しないんだって説もあります。


肩こりって言葉を最初に使ったのは夏目漱石で、昭和になってからのことなんだそうです。
それまでは、肩が張って、首の動きが悪くなる症状があったとしても、肩こりとは意識しない、っていうかそういう言葉がないんで出来ないんですね。肩こりっていう概念がない。


勝海舟が「悪い血を抜く」ってことで、自分の脇差で自分の首肩をサッと切る、なんてことをしていたらしいですが、夏目漱石が肩こりっていう言葉を作り出す前はなんて表現していたんでしょうね。


悪い血が溜まって調子が悪いから、首肩辺りの血を抜くっていうのは、蛭に血を吸わせるっていう方法もあるそうですから、肩こりの症状自体はずっと昔からあっても、揉みほぐすんじゃなくって、悪い血を取り除くってことをやっていたんでしょうかね。
なんだか痛そうです。誰にでも出来るっていう対処法じゃないです。


少しぐらいの肩こりであれば何もせず、人間なんてこんなもんだ、ぐらいの対応だったのかもしれませんね。


外国に肩こりは無いっていう人もいますが、それは、症状はあっても肩こりっていう概念がないから、無いっていうだけのことかもしれません。
ショルダーエイクとか言っちゃって、なんかピント外れな訳語を見かけたりもしますけれどね。


イヌだってネコだって、もちろんクジラだって、もし言葉が通じて、肩こりっていう言葉で概念を理解したら、肩こりを訴えるかもしれないじゃないですか。ね。


でもあれか、やっぱりクジラには無いですかね、肩こり。
物理的にこりそうな首肩がありませんし、大海原を悠然と、って感じですもんね。


クジラって、なんかイイなあって思います。

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肩こりに縁の無さそうなクジラなんですが、東京の西部、昭和記念公園に面した昭島市って、毎年夏になると「クジラ祭り」っていうのを開催しているんですよね。


2020年、2021年は残念ながら中止だったんですが、夏のクジラ祭りって、なんかイメージイイですよ。


ずいぶん前に2回ほどお邪魔したことがあります。


でもこれ、不思議なのは、昭島市って完全に内陸部です。
東側は昭和記念公園に面していて、西側、南側を多摩川が流れていますが、まさかね、クジラが多摩川を登って来るとは思えませんよね。


なんでまた、海に縁のない昭島市がクジラで町おこしみたいなことをしているのか。

 


これはクジラ祭りを知っている人ならだれでも1回は疑問に感じることだと思います。
すると昭島の人が自慢気に説明してくれますよ。


1961年に昭島市多摩川べりでクジラの全身化石が発掘されたんだよ~。昭島にクジラがいたんだよ~。アキシマクジラっていうんだよ~。


ってことみたいです。
でもって市の名前に「島」が付いてますからね。ってそういう意味なのかは分かりませんが。


160万年前のクジラの化石なんだそうで、2018年に正式な学名「エスクリクティウス・アキシマエンシス」って名付けられて、これまでに見つかっているクジラの種類とは違うユニークなクジラに分類されたみたいです。


昭島市には「くじらロード」があって、市内の東中神駅の前には「あきちゃん」「たまちゃん」っていう母子かなっていうクジラの像があって、もちろん「エスクリクティウス・アキシマエンシス」のレプリカがある「アキシマエンシス」っていう総合センターがあります。


だけどねえ、化石が出たからっていって、そんなにクジラくじら言うかねえ、って人も居るかと思いますが、イイじゃん。クジラって、なんか良くないですか。


化石の意味とか、よく分かりませんけれど、クジラって、勝手なイメージとして悠然とした動物ナンバーワンでしょ。


デッカイんですよね、ホントに。
ホエールウォッチングってあるじゃないですか。ま、経験無いですけど、機会があれば行ってみたいです。


クジラってちまちましてないですよね。のあ~って泳いでいる感じです。


その悠然とした感じがイイじゃないですか。うちはね、クジラの町なんだよっていう昭島市民の誇らしいような気持ちって、なんだかわかるような気がするんですね。


特に何があるって街じゃないんです。街っていうべきか町っていうべきかって感じの郊外です。


そんなに行ったことはないんですが、昭島は好きな場所なんですね。


初めて行った時ですね、ぶらっと歩いて、なんでもない喫茶店に入ったら、おんや? なんか旨いコーヒーだなって感じたんですね。
普通のブレンドコーヒーね。


なんか、きょうは体調イイのかなってな感じだったんですが、またしばらくぶらっとして、ラーメン屋さんに入りました。どこにでもありそうな町中華


ごく普通のしょう油ラーメン。これがまた旨かったんです。
何の特徴もない、ごく普通の町中華の、ごく普通のラーメンです。


で、帰りがけに、また違う喫茶店に入ってみました。ってね、あのですね、店の数はそんなに多くないです。
地元の人は場所を知っているのかもしれませんが、ぶらぶら散歩オヤヂには分かりませんよ、喫茶店に限らず店がずらずら並んでいるような通りは、ないです。おいそれとは見つかりません。


で、2軒目の喫茶店。ここもまたごく普通のブレンド。これがまた旨いんですね。


で、そこのオッチャンに話してみました。


コーヒー、旨いね。さっきの店でも旨かった。
あ、それはね、昭島の水は地下水だからね。


ん? なんじゃそりゃ?


だったんですが、後から調べてみて納得でした。昭島市の水道水は地下水を利用しているんだそうです。


だからね、普通にコーヒーを淹れれば、普通に出汁をとってラーメンを作れば、水が旨いんで、旨いってことになるんですね。


東京で一番旨い水道水。これ、ホントです。昭島市の水道水が東京で一番!


クジラでしょ、地下水でしょ。水じゃんね。って何の関連もないけどね。
真水と海水。

 


行ってみようかなって思っていただいた人に、ひと言。
期待し過ぎるとガッカリすると思います。


水の旨さって、何も構えないで触れてみて、あれ? って感じるものだと思うからですね。


これって、前に長野県の戸隠の喫茶店でも感じたんですね。


そばの名所に行って、そばよりもコーヒーの旨さに反応したんです。


もちろん、そばもサイコーに旨かったです。旨かったですが、それは情報として既にインプットされたものなので、旨くて当たり前、みたいな感覚があります。


で、コーヒーは何も期待していません。で、あれ? って思うわけです。
こういう、旨い驚きって、シアワセです。


昭島にクジラの雰囲気があったりするわけじゃないんですが、イイ街だと思います。


なんでもない店の、なんでもないコーヒーや、ラーメンが旨いと思えるからです。


普通が旨いっていうシアワセ感のなかで、うろうろすればクジラです。


近ければ行きつけの呑み屋さんを見つけたいって思う、クジラの昭島です。


都内から行くと、中央線の立川から青梅線で2つ目、3つ目、4つ目です。ちと遠い。
イイ街なんです。クジラは肩こりないですしね。