< 自動運転とかを真剣に実現するのに 宇宙ゴミの問題ってどう解決すんの? >
21世紀が半世紀も先のことだった1952年にデビューした「鉄腕アトム」の誕生日は、原作では2003年4月7日となっています。
この記事は2021年11月に書いていますが、現時点でもロボットは居ますね。
もちろんアトムのような完成度を持ったロボットには及びもつかないんですけどね、
手塚治虫さんがアトムの構想を練っていた1950年代初頭に描いていた近未来の2003年を、20年近く経過して、現実の社会は作家の想像力に追い付いていないわけです。
アトムが活躍する街にはチューブ型の高速道路がビルの間を縫うように巡らされていて、空飛ぶ車が行き交ったいました。
移動手段が地面から離れているように見えました。
21世紀という進歩した社会を、半世紀前のマンガ家であり医学博士でもあった作者は、期待を込めてそんな世界観として思い描いていたんでしょうね。
何の根拠もなく、あの絵面を考えたんじゃないと思います。
車はまだ空を自由に跳んではいない2021年現在、まもなく21世紀の四半世紀を迎えようとしているタイミングですが、衆議院選挙の辺りからでしょうか、街に活気が戻りつつあるように感じます。
アトムも経験していないコロナ禍という世界的パンデミックで、どうしても停滞気味だった東京の街でしたが、道路を走る車の数が明らかに増えました。
それも工事車両が増えているように思います。
閉業していた店舗の改装、空き地になっていた場所での新築工事も少なくない場所で始まって来ました。
ようやく動き出しましたかねえ。
岸田首相は「新しい資本主義の実現」ってなことを仰っておられますねえ。
どんどん切り開いていくタイプには見えない首相ですが、「新しい」っていう言葉の選択には、どんな具体を考えているのか、まだ見えてきてはいませんね。
ただ、これまでの政治家は、特にアメリカの政治家ですが「チェンジ」を声高に叫んできたように思います。
「変化」と「新しい」にはハッキリした違いがありますよね。
なにがどう違うんでしょう。
特に今回の場合、「新しい」にくっ付いているのが「資本主義」ですからね、なんだか根本的に仕組みづくりを考えて行こうっていうことなのかもしれません。
ただね、「化石」と評された日本ですからね、日本なりのニューディールといいますか、「脱炭素」に関して産業構造は変化せざるを得ない感じなんでしょうから、政府じゃなくって企業の方にこそ「新しい」が求められているのかもしれないですよ。
モノづくり日本の代表的産業といえば、令和現在では自動車産業ってことになるでしょうか。
トヨタ自動車が世界ブランドですよね。でもトヨタだけ。
「脱炭素」の活動について、最も目立つのが自動車のガソリン離れです。世界的にね。
2003年にカリフォルニアで設立された電気自動車メーカー「テスラ」は、順調に業績を伸ばしていますね。
テスラっていう会社名は、あのニコラ・テスラとは全く無関係なんだそうですが、出てきたときは何だか怪しげな雰囲気を感じていましたが、電気自動車っていうものを現実のものにした実績はさすがだなって思わされます。
トヨタはハイブリッドでした。日本メーカーはハイブリッド技術で世界をリードしていたんですよね。
2003年当時はテスラの電気自動車はまだ実用的ではなかったですしね。価格と持続走行距離でね。
でもまあ、世の中は急激に変化します。
「脱炭素」の活動はまさに待ったなしという世界的認識になりました。
グレタ・トゥンベリさんだとかに、私たちの未来を奪うのかなんて言われてしまえば、世界の大人たちは、トランプさんを除いてグーの音も出なかってってことですね。
中国もガソリン車から一足飛びに電気自動車に移行することを発表しました。
そしてその流れは、あっと言う間に世界的潮流になって、自動車はハイブリッドではなく電気自動車、EVになってきていますね。
EUも「2035年にエンジン車・ハイブリッドカー禁止」という政策を打ち出してきました。
ホンキの「脱炭素」です。
そんな流れの中で中国製50万円EVが発売されて話題になっています。
2022年以降、日本の流通業界に大量投入されるみたいなんですね。
中国で安く作られた車が、そのまま日本で走れるっていうそのわけは、設計を担当しているのが日本の会社だからだそうです。
設計段階で日本の基準をクリアしているので、そのまま日本で走れる中国製EV。
それは「ファブレス生産」と呼ばれているもので、設計だけを行って、車の生産自体は別企業に委託するっていう業務形態なんだそうです。
日本の流通業に納入される中国製EVの全てが50万円ってことはないんでしょうけれど、それ相応に安いんでしょうね。
1社で1万台導入とかいう話も出ています。
ヨーロッパの各メーカーでもEVシフトはどんどん進んでいる中で、日本の自動車メーカーは、なんだかパッとしませんね。出遅れって評価です。
大丈夫なんでしょうかね。
って思っていたらですね、アメリカ、ミシガン州に本社を置く新興電気自動車メーカーの「リビアン・オートモーティブ」が2021年11月10日に、アメリカ、ナスダック市場に上場して、時価総額11兆円を超えたという報道がありました。
テスラの好敵手が、同じアメリカに登場してきたってことになります。
自動車産業は元々アメリカの基幹産業の1つでした。自動車のアメリカ、復活かもです。
ますます加速する「脱炭素」の活動は日本のメーカーも避けて通れないわけなんですが、なんでしょう、日本のメーカーは全然EV業界に登場してきませんね。話題になっていません、
エンジンからモーターへのパラダイムシフトですから、全く新たな技術が必要になるんでしょう。
さらに言えば、今の車はスマホがそうであるように、高速移動できるコンピュータと見ることも可能です。
ほとんどの機能が電子制御です。ガソリン車でもね。
これからの自動車産業に決定的に必要とされるのは「車のOS」ってことになるんじゃないでしょうか。
自動運転システムだとか衛生との通信によって制御する分野は広がりこそすれ、制限される方向には向かわないでしょう。
駆動がエンジンからモーターに代わって、ハードウェア的な変化とともに、車のコントロールに特化した、あるいはIoT的な交信を自社独自に行えないと、国際的な競争力を持てないかもしれませんよ。
世界に名だたるトヨタはどうしちゃったんでしょう。
どうもですね、トヨタはハイブリッドからEVに行かずに「水素エンジン車(FCV)」に行っているみたいですね。
電気じゃない「脱炭素」
価格帯も含めてどの程度まで実用化の目途が立っているのか、現時点では不明ですが、燃料供給のインフラ整備も含めて、まだ時間がかかりそうな感じです。
コロナワクチン、治療薬の開発にも出遅れた感のある日本ですが、自動車の「脱炭素化」にも出遅れたという評価の出ている中で、トヨタ、なんとか頑張って欲しいところです。
トヨタとしてはEV車にしてしまうと多くの雇用が失われてしまうけれども、水素エンジン車であれば雇用の多くが守れるだろうっていう意向もあるのかもしれません。
あくまでもエンジンです。
それはカッコイイ姿勢だと思います。すそ野の広い自動車産業の雇用維持です。
でもねえ、EV車ってオヤスイのが魅力ってことになりますよ、っていう中国生産方式もありますからねえ。
商売としてはかなり厳しいことになる、のかもです。でも、なんとか、トヨタには頑張って覇を唱え続けて欲しいです。
それとですねえ、全くの外野席から申し上げさせていただきますが、EV、モーター車ねえ、マブチモーター製の車とか、そういうのって出来ないんでしょうかねえ。
単三4本で6時間走りまっせ! とか、そういう1人乗りの、既成概念にとらわれない乗り物。
技術は充分にお持ちでしょ。知らんけど。
ま、移動や輸送の方法については、究極「ドローンタクシー」ってことになっていくのかもしれないんですが、これもまたね、ホンダあたりがドドーンっとやってくれちゃったりするとウレシイんですけどね。
いや、これ、シャレじゃなくってね、何か技術立国ってところを示さないと、ホントに。
それとも鉄腕アトム、マジで開発中ってメーカーがあったりするんでしょかねえ。
競争相手はアトムの敵として考えるべきかもしれないITジャイアントでっせ。
天馬博士とお茶の水博士。どこ居るの?
宇宙ゴミ問題の解決とかに、先鞭をつけたりなんかできるとカッコイイかもですけどねえ。