< 占いとか性格判断とか そういうカテゴリの話じゃないんですよ >
そりゃあね、人為的な原因があるだとかは考えたくないですけど、パンデミックになっちゃったものはしょうがないわけで、国をあげて対策しないといけませんよね。
国際社会をリードして、とか、日本はもうそんな余裕のある国じゃないですよ、実際、全然ダメじゃん。
日本は内閣官房に「新型インフルエンザ等対策推進会議」を2021年の4月に設置しましたですよ。
2020年には何も無かったってことなんでしょうか。まさかね。
なんか違う名称の対策チームっていうのが居たんだろうとは思います。知らんけど。
まあ、なんにしても、全然顔の見えない「新型インフルエンザ等対策推進会議」です。
分科会も設置しました。はい、同時にね。
「基本的対処方針分科会」「医療及び公衆衛生分科会」「社会経済活動分科会」「新型コロナウイルス感染症対策分科会」
分科会のほかに「新型インフルエンザ等対策有識者会議」っていうのも設置しています。
こっちは「有識者」さぞや優秀な方々がお集りのことと思います。
そりゃそうですよね、国家の一大事ですから、優秀な「専門家」に集っていただかないといけませんですよ。
ケンケンガクガク、やっておられることなんだろうと思うんですがですね、何をしておられるのか、コロナ禍にどういう方向性を持って対処していくおつもりなのか、発表がハッキリしないといいますか、「新型インフルエンザ等対策推進会議」本体の広報部門って、国民に対して何をしてくれているんでしょうか。
知りたければ情報を取りに来い! ってことなんでしょうか。
あのですね、情報を取りに行ってもですね、いや、人手が足りなくて更新が追いついておりませんってことをおっしゃるのかもですが、分科会のうち「医療及び公衆衛生分科会」「社会経済活動分科会」の2つについては、何の動きも発表されていませんよ。
こういうのもやんないと、だよねえってことだけで組織名だけ決めて、実態がないんでしょか。
まあね、国の情報公開って、ネットに限ってのことですけど、どこを見れば探している情報があるのかって、とっても分かりづらいんですよね。
見つけられていないだけなのかもです。
見つけられないようにわざと探しにくくしているんでしょうか。
ホント、そう思っちゃうぐらい探しづらいです。たいていね。
こうした国の「専門家」グループとは別個に、粘膜免疫ワクチンの研究開発を促進しようってことで、2020年5月には「コロナ制圧タスクフォース」っていう組織が起ち上げられています。
「慶應義塾大学」「東京医科歯科大学」「大阪大学」「東京大学医科学研究所」「国立国際医療研究センター」「東京工業大学」「北里大学」「京都大学」の研究者たちが初期段階で参加しているらしいですね。
もちろん国立研究開発法人日本医療研究開発機構の創薬支援推進事業としての活動ってことで、国と全く別組織ってことではないんでしょうけれど、分科会のメンバーと重複しているんでしょうかね「コロナ制圧タスクフォース」の「専門家」のみなさんは。
その辺の事情は分かりませんけれども、この「コロナ制圧タスクフォース」が2021年5月に発表したプレスリリースに今頃気付きました。
発表当時、当然メディアでも報道されたんでしょうけれど、ヘンに誤解される可能性もあるかもねってことで、そんなに引っ張って言われることも無かったのかもしれません。
「血液型でコロナ重症化に差?「AB型はO型の1.6倍」」っていうものです。
知ってました?
なかなか興味深い研究成果だと思います。
まあね、この手の情報が出ると、中2病みたいな人たちが必要以上に取り上げて、全く違った情報が流布されるって心配もあるのかもですけれど、人間の自然免疫ってことを考えれば、血液型によって最も有効なワクチンタイプっていうのがありそうって言いますか、必ずしも血液型による区別じゃなくたってイイと思うんですけど、誰でも一緒のワクチンっていう発想自体、次々に変異していくウイルスの性質ってことを考えれば追いついてないって感じはしますね。
いくつか種類のある血液型ですがコロナ重症化に差がありそうだって発表されたのは「ABO血液型」です。
もっとも普及しているタイプ。性格占いとかでよく使われていますよね。
前にB型の人しか採用しないって発表した会社もありましたですね。あの会社さんはどうなっているんでしょうか。
コロナ重症化についての情報は、そっち方面の性格うんぬんについての研究報告じゃないんですけどね。
既に知っておられる方も少なくないとは思いますが「コロナ制圧タスクフォース」の発表はこうです。
コロナに感染した場合、最も重症化しにくい血液型は「O型」
「A型」と「B型」はO型に対して1.2倍重症化しやすい。
「AB型」はO型に対して1.6倍重症化しやすい。
発表は2021年5月のものですから、オミクロン株についてそのまま当てはまるものかどうかは分かりませんね。
ただ、血液型によってウイルスとの戦い方に差があるっていうのは、前から言われていたことではあるんですよね。
「ABO血液型」っていうのは、赤血球の表面にある「糖鎖」のタイプによって違いを決めているんだそうです。
O型の糖鎖は唐が3個つながっている。
A型の場合はO型の3個の糖に、もう1つ、便宜上A型って呼んでいる糖がある。
B型の場合はO型の3個の糖に、もう1つB型の糖。
AB型の場合はO型の3個の糖に加えてA型とB型、両方の糖を持っているってことらしいんですね。
A型、B型って言っている糖の性質が具体的にどういう意味を持っているのかは、まだ解明されていないみたいなんですが、この糖鎖っていうのが人の免疫の型になっているんですね。
A型の赤血球は表面にA型の糖鎖を持っていて、それは「A抗原」と呼ばれています。
A抗原の流れている血液は抗体として、A以外の抗原を攻撃する性質を持つってことになるわけですね。
それを「抗B抗体」っていうそうです。
自分自身と同じものは攻撃せず、違う抗原を攻撃する。人の場合はA以外にはBですので、Bを攻撃する血液ってことですね。
B型はこの逆ですので、B型の人の血液はA型を攻撃する「抗A抗体」ってことになるんですね。
で、O型は「A抗原」も「B抗原」も持っていませんので、「抗A抗体」と「抗B抗体」の両方の性質の血液ってことになるわけです。
AもBもやっつける。だからツオイ!
そしてですね、「A抗原」と「B抗原」の両方を持っているAB型の血液は、なんと抗体を持っていないってことになります。
ま、さっきも言いましたけれどAとBが何を表すのか、AとBとで全てではないんでしょうけれど、抗体、無しよってね、なんか不安な感じがしちゃいますよね。
ただ、今の段階で知られている血液型の免疫力の強さはO型、B型、A型、AB型の順番だってことは動かしがたい事実みたいです。
AB型の人。しょうがないです。
もちろん、O型の人はコロナに感染しないかっていうようなことはないわけですね。
血液型としての比較の問題でより強いってことなだけです。
でも、O型の人はノロウイルスに弱いんだそうですよ。
B型の人が弱いのは病原性大腸菌、サルモネラ菌、肺炎球菌、インフルエンザA型に注意が必要。
日本人はA型の人が多いわけなんですが、風邪をひきやすいんだそうです。糖尿病、心筋梗塞に注意。
4つの血液型の中では一番免疫力が低いAB型ですが、アレルギー、皮膚病なんかには強いんだそうです。
重症化しにくいって言われているオミクロン株ですが、このところの発表では死亡者数がぐっと増えているのが気がかりなところですね。
「コロナ制圧タスクフォース」には、何か決定的な発見から新薬開発のヒントを見つけて欲しいところです。
今でもちゃんと活動しているんですね? っね?
< 追記 >
ナツネコ (id:usayusadosa)さんからいただきましたコメントで気付いたんですが、舌足らずでした。
血液は「血漿(けっしょう)」っていう液体の中に、赤血球、白血球、血小板っていうのが入っていて、今回の記事は「ABO血液型」っていう血液型は赤血球によって区別されているっていう話でして、ウイルスや細菌を食べちゃって攻撃してくれるのは白血球ですよね。
マクロファージとかリンパ球とかいわれているのが白血球です。
で、たぶんおそらく、「ABO血液型」の違いによって、その血漿の中にいる白血球の働き方が違ってくるんですよ、って話なんだろうと思います。
いっぱいっぱいで書いておりますもんで、申し訳なかったです。
ナツネコさん、ありがとうございました。