<JRが国鉄だったころ 車内販売の定番は冷凍ミカンとゆで卵>
あれはなんでだったんでしょう。
保存が効いて安全安心な食べものだったからでしょうかね。
保存期間を長くするために、ミカンは冷凍され、卵はゆでられた、ってことかもですね。冷凍された食べものなんて他にありませんでしたし、卵はバナナとともに貴重な食べものであったことは間違いないです。
調べてはいませんが、卵もバナナも貴重とされた時代から、あまり単価が変わっていないのではないでしょうか。
車内販売されていたゆで卵には、小さく三角に折られた紙に、塩が入っていました。
ゆで卵には塩。
ま、今だって普通ですよね。
でもこれには異議を唱える人もいます。
ゆで卵にはマヨネーズでしょ。
なに言ってんだ、ゆで卵はケチャップが最高に合うんだよ。
はあっ? どんだけオコチャマなんだよ。
とかね、卵の食べ方にこだわるのは世界的に普遍なことみたいです。
そもそもゆで卵だけに限ってみても、生ではなくなった状態のゆるゆるが好みの人がいて、剥いて手で持って食べるなんざあ一昨日来いで、小鉢に割り落して出汁で食べるんでなければ許せない。
などという。ゆるめの温泉玉子派ですね。
そこまで柔らかいのはゆで卵とは言わない。最高のゆで卵とは、半熟だ。と、ゆずらない人も多いです。
ただ半熟派はなかなかどうして一つにはまとまりません。そうです、好みの半熟具合が千差万別だからです。
卵黄がまるごとゆるゆる状態なのが好きというタイプ。
卵黄の外周が少しだけ薄黄色に変化している状態がベストというタイプ。
その外周が卵黄の半分ぐらいまで薄黄色にゆでられている状態こそが正しいゆで卵であるというタイプ。
もっと細かくこだわりがあって、半熟卵派が何人か集まればケンケンガクガク、いつまでたっても結論は出ませんね。
そして卵黄はしっかり全部がゆでられた状態を好むハードボイルド派。
このハードボイルド派にも実は種類があって、卵黄のゆで加減が、全ゆでではあるが、ほんわり柔らかくなければ許せない派と、ハードボイルドの名の通り、しっかり固ゆでこそがゆで卵なのだという派がいたりします。
ま、これはあれです。結論とか、出なくてイイのではなかと考えますです。はい。その人なりの結論と言いますか、こだわりはこだわりのままでオッケーだと思います。
みんなそれぞれ、ンまいと思うゆで方で食べれば、はい、平和な世の中でございますよ。
たまご料理はですね、なにがベストかという論争が世界を巻き込んで、古代から延々と続いているんであります。
あの「美味しんぼ」に「世界目玉焼き会議」が描かれたとき、実在するものだと思った人がわんさか居たというエピソードは有名です。
知ってます? 覚えてます?
未読の方は、古本とかでも探して読んでみると楽しいですよ。
「美味しんぼ」に描かれている内容から、自分自身の玉子料理に関する好みを、真面目に考え始めたりなんかして。
目玉焼きに絞った議論ではあるのですが、なにせ集まっているのが世界中の人たちですから、そりゃもう、想像力を働かせて、ありそうな、なさそうな話を、脳内で活性化させるのは最高に楽しいです。
たまご料理に関する人々のこだわりは、思わずムキになってしまう本来的根源的なものなんでしょうね。
この「世界目玉焼き会議」では、ゆで卵は外野的な扱いだったでしょうか、ね。なんせ目玉焼き会議、ですからね。記憶の中では、ゆで卵の話は出ていなかった、ような。
「美味しんぼ」から離れまして、たまご料理の好みとしては、生たまご派、炒りたまご派、サニーサイドアップ派、イージーオーバー派とか、いっぱい居るんですよね。
文字の扱いにしたって、おそらく結論は無いながら色々ありますよね。
生卵と書く人は多いと思いますが、生玉子は少数派ではないでしょうか。卵焼き、玉子焼き、たまご焼き、タマゴ焼き、どう書きます?
殻がついているのは卵。割って出てきたのは玉子。だとか、そういう区別をしている人もいます。実は私も区別している派だったりするのですが、こうして考えてみると、たまご、か、タマゴにしておくのが無難なんでしょうかね。ま、とりあえず混在でいかせていただきます。
色々な方面で、なかなかに扱いの面倒な、結論が有って無さそうな食材だと言えます。
ところで、たまごは完全食の代表格です。
他には、ハチミツ、納豆、牛乳、ヨーグルト、バナナ、玄米なんかが完全食として知られていますよね。
卵が一番安価かもしれません(ほら卵って区別してる)。
<冷蔵庫の卵入れと卵の保蔵方法>
またまた話は変りますが、冷蔵庫と卵。
冷蔵庫ってドアの内側に卵入れ、ありますよね。買ってきたパックから取り出して、すぐに並べますよね、普通に。どの冷蔵庫のドアにも最初から付いている卵入れに。
あれってあんまりよろしくないらしい、という話があります。
ドアは開け閉めしている時に揺れるから、その揺れが卵に伝わって、安静でなくなるのがよろしくない、とこういう話。
じゃどうすんの? ってことになります。それは買ってきたパックのまんま棚に置く、だそうです。
そんじゃあ冷蔵庫のあの卵入れ、無駄ってこと? まあ、そういうことを言っている人もいます。無駄、というか使い道、無し。
しかもですね、パックに入っている卵って普通太い方が下になっていますよね。尖がっている方が上。
これもまたよろしくない。
卵の太い方には気室という空間があって、そこで卵は呼吸をしているので、太い方を上にしておいた方が長持ちする。つまり新鮮さが長続きする。
そんでもって、太い方を下にしておくと、卵黄が重みで下がってきて、その気室に触れやすくなる。
卵黄が空気に触れるということは、空気からの細菌に触れることになる。細菌に触れると卵黄はやられやすい、つまりダメになる。からだそうです。
つまり、こういう説を総合すると、スーパーから買ってきた卵は、パックをあけて、上下をひっくり返して、ドアの卵入れではなく棚にそっと置く、のが正しいということになりそうです。
パックの下側と、フタ側の深さが同じぐらいであれば、ただ単にひっくり返して置けばイイってことになるんでしょうね。
一応、納得は出来ますが、信じるか信じないかはあなた次第、ってところでしょうか。
だって、そうしている人って、聞いたことないです。
<サイコーのゆで卵の作り方>
で、今度は確実な話。
どんなこだわりの人でも満足できる、ほんわかゆで卵の作り方、です。
いや、ホントに、ほんわかなやつ。
では、厳かに、作りかたです。
鍋を用意します。
次に、どういう仕舞い方であったとしてもかまいません。冷蔵庫から生卵を取り出します。
食べる分だけ生卵を鍋に入れます。
卵の高さより、ほんのちょっと高いぐらいに水を張ります。卵が浸るぐらいってことですね。
火を付けます。フタはしません。卵に触りません。
やがて煮立ってきます。
火を止めます。フタをします。
素手で卵を取り出せるぐらいにお湯が冷めたら出来上がりです。
剥いて食べます。
このゆで方だと、薄皮も含めて、簡単キレイに剥けるんです。卵の殻がするっと剥けると、なんかイイことありそうな、なんかとっても上首尾に一仕事終えたような、ハッピーな気分になれますよね。
個人的には、剥きたてホクホクのハードボイルドに塩をひと振り、マヨネーズをキュッとのせてかぶりつくのがンまいです。
ゆで卵は、塩と出会うのは初めてなので、ちとビックリしますが、すぐ後にマヨネーズがやってきますので、おお、仲間がやって来たと安心、ほっこりして、ンまくなってくれるという寸法です。
寸法って、死語?
<ゆで卵の身体に旨い満足度>
完全食である卵の成分としての一つ、ビタミンH。
これは、脱毛予防に効果あり、肌を健康に保つ効果あり、筋肉痛緩和の効果あり、のお役立ち成分なんですが、なんと、生卵より、半熟卵より、ゆで卵が最大の効果をもたらしてくれるんだそうです。
いいじゃん、ゆで卵。
<ゆで卵の心に旨い満足度>
決して細菌に強いわけじゃない卵。
卵黄も白身も加熱されたゆで卵は生や半熟と比べて安心安全な食べ方なんですよね。
いいじゃん、ゆで卵。
<ゆで卵の酒のアテ満足度>
これ、けっこうやります。
ゆでる時間とか面倒くさいときはコンビニで買ってきます。セブンの。殻の剥け加減は品質的にバラバラ。それもまた面白いところではありますが。
もちろん他のコンビニにもあります。味付きとか、要らないんですけどね。マヨネーズ乗っけるから。
そうじゃない時もあります。
パックの野菜サラダも買ってきて、ゴボウサラダなんかも買ってきて、ゆで卵剥いて入れて、とかもやります。
主役はやっぱりゆで卵。ンまいです。
いいじゃん、ゆで卵。(しつこい?)
<ゆで卵の酒の〆満足度>
ま、これはですね、ボリューム的にですね、あんまり人気ない感じですかね。
いいじゃん、じゃないか。。。
<どんなゆで加減ががベスト?>
ゆで卵の硬さといいますか柔らかさといいますか、どのあたりがベストというこだわり、教えてください。
ゆで卵ブログ会議、やれたら楽しいと思います。
あとですね、ゆで方の工夫とか、なんか入れてゆでるとこんな味になるとか、オリジナルゆで卵レシピってあったりしますか?