<マスク生活のなかでも楽しく ストレッカー分解反応で軽快に歩きましょう>
2020年夏ごろから、こんな声を聞くようになりました。
このごろすっかり運動不足でさあ、とか。
いやあ、コロナ太りでまいったなあ、とかね。
どうですか? みなさんの周りにもこんなことを言っている人、いますよね。
なかなかおさまってくれない新型コロナ禍。外に出ること自体、なんとなく遠慮するというか、しにくい空気感ありますもんね。
ご近所散歩なんかでも、気軽には出来ない雰囲気が続いている中、夕方のジョギングなんてかなりの勇気が必要。これじゃあね、だれでも運動不足を実感せずにはいられなくなってします。
今回は、そんな運動不足感にウツウツしがちな人に向けて、マスク散歩のお勧め。
他人目を気にしながらコソコソと、というのではありません。マスクは必須となりますが、元気にズンズン歩きましょう、という話です。
マスク散歩のコツは、目的地を定める、ということ。
目的地って? 公園とか?
人が集まるトコに行くのはちょっとねえ。
ですよね。
でも、じっと巣ごもりしているのは、身体的精神的に絶対良くないわけですから、運動として歩きましょう、という提案。
目的地は具体的じゃないと、そこで何をするというのが具体的になりませんし、ただそこへ行くだけ、というのではモチベーションも湧きませんよね。
ンまい方法があります。
隣り町の評判のパン屋さんを目的地に設定しましょう。
ネットで探せばきっとありますよ、評判のパン屋さんが。一軒だけを目的にするのもイイでしょうし、評判のパン屋さん数件をマイルストーンに、ぐるりと歩いてみるのも楽しいと思います。
ネットの評判を自分で確かめる。
食パン専門店だとか、カレーパンがンまいとか、店員さんの笑顔が癒されるとか、ネット上の評判は色々様々ですが、それを自分の目と舌で確認する、というのが目的です。
30分ぐらいでお家にゴールというお気軽散歩コース。もっとがんばって3時間コース。5軒のお店を巡って来るマジカル・ベーカリー・ツアー。
ネットのマップの上であれこれプランニングするのも、これまた楽しい時間になると思います。
本来は無目的に歩く、というのが散歩の醍醐味だと思うのですが、コロナ禍の生活ではそういう気持ちになれないのが実情。
そこで、ちょっと離れた場所に目的地を設定して、運動不足解消に歩きましょう、ということです。
気持ち的にはあくまでも散歩です。ウォーキングではありません。
歩いてなんて行ったことのない場所。そこにある評判のパン屋さん。買って帰って来るのもイイでしょうし、様子を見て帰って来るだけでも、バッチリです。
知らない街を歩くって、けっこうね、スリリングというか、個人にとっての非日常。
空気感が違います。
マジカル・ベーカリー・ツアーは、評判のパンに出会うことは目的の半分だとして、あとの半分は、そのパン屋さんの店内の香りを吸い込むことなんですね。
思い出してください。このところあまり行けていないと思いますが、パン屋さんの店に入った時に感じた、何とも言えない安らぎの香りを。
ベーカリーの中に入った時にしか感じることのできない、なんとも嬉しい、気分のあがる香り。
パン屋さんの店の中はマイナスイオンで溢れていたではありませんか。
なので、あの香気溢れるマイナスイオンを堪能しに行きましょうってことなんです。
その店に行くまでの道中は、ウォーキングのように、わき目もふらず、両手を大きく振って歩幅を拡げて、などと力まずに、風景を楽しみながら歩いていきましょう。
マイナスイオンは楽しい気持ちの人に集まってきそうな気がしませんか?
マスクの中でニコニコして、歩きましょう、歩きましょう。わたしは元気、ってやつですよ。トトロには会えないと思いますけれどね。
知らない街を歩いて、目的のパン屋さんにつく前に、新しいパン屋さんを見つけたりするかもしれません。
もちろんその街によるわけですけれども、けっこう数ありますよね、パン屋さん。
ちなみに東京都には1000軒ちょっとのパン屋さんがあって、都道府県別にみると一番多いんだけれど、人口あたりで換算すると全国の真ん中ぐらいの順位だという話を少し前に聞いたことがあります。
ネットで調べてみると人口あたりのパン屋さんの数が多いのは愛媛県。
パン屋さんの香りを感じやすい県ということになります。街を歩いてしあわせを感じやすいのは愛媛県。いつか歩いてみようかな、と考えたりしています。
にしても、有り難いのはパン屋さんの店内の香り。効果はホンモノです。
旨いと評判のパン屋さんの店の中には、100パーセント香しいマイナスイオンが溢れています。パンの香りがマイナスイオンかどうかは分かりませんが、リラクゼーション効果はありますよね。
フラストレーション、ストレス解消に一役買ってくれている香りです。
ドアを開けて一歩なかに入った瞬間、誰もが鼻の穴を拡げて、思いっきり吸い込みます。
なんなんでしょうね、あの嬉しい感じ。
トレーとトングを持って、わんさと並べられた色々なパンの群れを見ながら、ちょうどイイ感じに焦げたような、あの香り。マスク越しにでも入ってきます。
たまりませんね。元気が出てくるアロマテラピーです。
パンの癒される香りの正体については色々研究が進んでいるんだそうです。
例えば食パンを窯で焼くと、周りが軽く焦げて茶色というか褐色になります。パンの耳ができるわけです。
この色の変化をメイラード反応というんだそうです。
肉を焼くとやっぱり褐色になります。コーヒー豆の焙煎でも同じようにメイラード反応が起きているんですね。
色の変化のメイラード反応。そしてその副反応として香りを発している現象は、ストレッカー分解というのだそうです。
焼肉屋さんでも、コーヒーの焙煎所でも、イイ香りしてますもんね。
ストレッカー分解。この名前からは、なんだかカクカクしているイメージがしてきて、あの癒される香りに結びつかない感じもしますが、人の精神にある種の変化をもたらすことも確認されているらしいです。
気のせいではなく、れっきとした科学的事実。
色々な種類のパンが発しているストレッカー分解の香り。これに癒されるんですね。
調理パンが独自に発している焼かれたフルーツの甘酸っぱい香りが、混じり合ったパン屋さんの店の中。
その中でもパンそのものの香りに引き付けられるのが、食パンとフランスパンではないでしょうか。
でっかいフランスパンが何本も、荒く編まれたバスケットに無造作に刺さっていたりすると、なんだか嬉しくなります。
店ごとに特徴のあるフランスパンですが、個人的にはとにかくでっかいの。香りもでっかい気がして、無条件に好きですね。
焼き上がり予定時間を張り出しているパン屋さんもありますね。その時間をメモしておいて、また次回のマジカル・ベーカリー・ツアーで新鮮なストレッカー分解を楽しみまくるというプランを立ててニヤニヤするのも、楽しい感じです。
専用の長い紙袋に入れてもらって抱きかかえると、顔のすぐ近くに来るわけですね、香りの素が。
普通に呼吸する空気の中に、たっぷりあるんですよ、フランスパンのストレッカー分解。
パリなんて行ったことないですけれど、普段着の女の人がね、でっかいフランスパンをしっかり抱くようにして、まっすぐ前を向いて歩いて行く姿って、パリジャンじゃなくたってカッコイイと思います。
あのしっかりした、楽し気な足取りは、ストレッカー分解反応かもですね。いや、絶対そうです。軽やかに歩けるんですよ。パンの香りのおかげで。
まあ、買わなくたっていいんです。
そのパン屋さんの香り、ストレッカー分解を堪能して、ニコニコと歩いて帰ってくれば、コロナ禍の中での良好な運動になっていますからね。
こうして隣り街のパン屋さん散歩を続けていると、ネットで話題になってはいないけれど、自分にはサイコーのストレッカー分解、麗しの香りを見つけられるかもしれませんよ。
元気、増進です。
ホントはね、パン屋さんの中でも、マスクなしで、思いっきり香りを吸い込めるといいですけれどね。
早くそうなることを願いつつ、とりあえずはマジカル・ベーカリー・ツアーで体調を維持しておきましょう。
wakuwaku-nikopaku.hatenablog.com
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