< Twitterの通信基地って火星にも出来ちゃうんでしょうか >
「ひやっしー」って知ってます? 聞いたことあります?
ああ、あれだろ。「なし汁ぶしゃー」ってやつだろ。
いいえ、違います。
違わないって。知ってるんだから。「ふにゃっしー」っていうネコの飼い主で、どうやら神奈川県横須賀市出身の千葉県船橋市在住なんだけど、船橋市にも千葉県にも公認されていない、梨の妖精ってヤツ。けっこう人気だよ。
だから、違いますって。「ひやっしー」は「ふなっしー」ではありません。
あ、そっか。「ひやっしー」ね。でも似たようなもんだろ、「ふなっしー」の友達かなんかで、あれかな、ヒヤヤッコの妖精で、「かつぶしふわあ」とかやるヤツなんじゃないの?
ヒヤヤッコは全然関係ありません。ま、「ひやっしー」は誰とでも、っていうか、誰かを排除するような性格じゃないでしょうから、「ふなっしー」との友達っていう関係性については何とも言えませんが、今のところ知り合いでも何でもないんじゃないかと思います。
あ、分かった。夏場にかけて梨を冷やしてから食べましょうっていう、新しいコンセプトが「ひやっしー」なんじゃないの。日本の梨の生産量っていうのは千葉県がずっと第1位、2位が茨城県、3位が栃木県で、関東エリアが圧倒的なんだよ。「ひやっしー」っていうことで消費を伸ばそうってことなんだろ。
だ~か~ら~、全然違いますって。梨は関係ないです。
じゃあなんなの、「ひやっしー」って。
最新鋭の「二酸化炭素回収マシン」です。
ええ~! 「ひやっしー」ってマシンなの? ぶしゃー、とかやらないの?
2000年生まれの現役東大生、「村木風海(むらきかずみ)」さんが開発した「二酸化炭素回収マシン」です。
2022年1月からは第4世代の「ひやっしー」を売り出しているんですね。
会社はもちろん、個人でも買えます。月額3万円。税別みたいですけどね。
年間契約には割引もあるそうですよ。
「ひやっしー」で回収した二酸化炭素からロケット燃料を作っちゃおうっていう「そらりん計画」っていうのも進行しているそうです。
Z世代っていわれる若者たちの中に、日本の天才が居るって言っていいんだと思いますね。
2022年時点で東京大学工学部化学生命工学科の4年生だという村木風海さんは、2017年、17歳の時に総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業で「異能vationプログラム」に採択されています。
スタートからして違う人、みたいですよねえ。
2019年には「世界を変える30歳未満の日本人30人」2021年には「Forbes JAPANが選ぶ今年の100人」にも選ばれています。
で、2020年「一般社団法人炭素回収技術研究機構(CRRA)」を設立して「ひやっしー」を販売しているわけです。
「CRRA(シーラ)」はCarbon-Recovering-Research-Agencyだそうです。
小学生の頃から二酸化炭素の研究を始めていたっていう村木風海さんですが、スーツケースサイズで持ち運び可能なサイズの「ひやっしー」は改良を進めて、早くも第4世代。
最新の「ひやっしー」はオフィスや家庭、居酒屋の中で単独で稼働するんじゃなくって、クラウドで連動するシステム化を採用。
さらに電源はソーラーチャージ。
二酸化炭素を減らそうっていうマシンなのに、コンセントから電気を引いていたんでは、火力発電が主な日本の電力事情を考えると効果としてマイナスになりかねない。ってことで、ソーラーです。
さらに二酸化炭素を減らす活動を広めるための運動として「ひやっしーマイル」の運用も実施しているそうです。
「ひやっしー」で吸い込んだ空気をアルカリ性の水溶液が吸収して、二酸化炭素が減ったクリーンな空気を吐き出す、っていう仕組みだそうですが、二酸化炭素を減らせば減らすほどマイルが貯まるっていうことですね。
コンパクトボディの「ひやっしー」ではありますが、1時間の稼働で500ミリリットルのペットボトル8本から10本分の二酸化炭素を吸収できるってことで、なかなかなパワーです。
オフィスや自宅の空気環境を良くすることで作業中に眠くなったりすることを減らせますし、集中力をあげて効率アップが期待できるってことで、悪いことは何もないっていう「ひやっしー」なんですね。
大型機械じゃなくって、コンパクトサイズで「ひやっしー」っていうネーミングにしたのは、二酸化炭素の削減はもう待ったなしですよっていう現実に対して、どこかの一部の組織が取り組んで解決できるものではないから、全員でやる。
そのための工夫としてどこでも、誰でも、いつでも、みんなで稼働させられる「ひやっしー」ってことなんですね。
なるほどです。みんなの意識変革が重要っていうコンセプトですね。
まあね、カーボンニュートラルだとかいうのは随分前から聞いていて、知ってはいますけど、具体的に何をしているかって考えてみますと、ん~、ってなレベルですねえ。
村木風海さんはインタビューに応えて、こんなことも言ってます。
エコバッグ1つを作るエネルギーで600枚のレジ袋を作れる計算になる。トータルで考えると、現段階ではエコバッグを新調するよりはレジ袋を使い続ける方がエコだっていうことになる。
説得力ですねえ。
まあ、時の担当大臣、小泉さんも、レジ袋はエコ意識の発端になれば、っていうことなんですよって「いいわけ」してましたけどね。
Z世代のデジタルネイティブじゃなくたって、電気エネルギーの有用性は否定できませんよね。
電気を作るために排出され続けているのが二酸化炭素。
それが多くなり過ぎちゃっている。
渋谷区には「気候時計」も設置されて、待ったなしの状態なんですよっていう動きを始めています。
誰かが何とかしてくれる、っていうんじゃなくって、自分にできることを積極的にやっていこうっていう意識は、若い世代ほど高いように感じますね。
まあね、地球環境が決定的に破壊されるっていうタイミングには諸説ありますが、その年代になったとき、自分はたぶん生きているぞっていう感覚はリアルなモノでしょうからね。
でも、自分が生きているかどうかじゃなくって、人類が地球で生き続けていくために、みんなで取り組まなけれないけない二酸化炭素削減です。
「ひやっしー」ねえ、ちょっと真剣に考えてみようかなって思いますです。
ただね、「ひゃっしー」の生みの親。日本の天才、村木風海さんは2030年には月に降り立って、2045年には火星に行って、世界で最初の「火星人」になるって言っているんですよね。
「人類の火星移住計画」を持っているんです。
これ、聞いたことありますよね。「人類の火星移住計画」って。
イーロン・マスクさんといえば「スペースX」「テスラ」そして「Twitter」ですね。
スペースXの「ファルコン9」が2015年に「超音速逆推進」という技術で大気圏外から地上へ軟着陸することに成功しました。
このニュースで「火星有人飛行」が実現しそうだって言っていたんですが、ちょっとね、チンプンカンプンです。
なんで火星を目指しているのかって理由が、イマイチ実感できていません。
1976年、アメリカの「バイキング1号」「バイキング2号」が火星の探査に成功。
その後はアメリカの独壇場で、1997年「マーズ・パスファインダー」
2004年の「スピリット」「オポチュニティー」
2008年「フェニックス」
2012年には「キュリオシティー」が火星に着陸していますね。
日本も1998年に「のぞみ」を打ち上げていますが、軌道に入れず、着陸には至っていないそうです。
地球と火星の公転軌道は遠い時には4億キロメートルの距離。最も近くなれば5,800万キロメートルなんだそうで、この一番近い距離になるタイミングを「ローンチウィンドー」って言うんだそうで、2年おきに1ヶ月間だけなんだそうです。いつでも火星探査ロケットを打ち上げられるってもんでもないんですね。
でもこの「ローンチウィンドー」でも、月までの距離の150倍なんだそうですから、失敗しているJAXAもそうそう予算を付けられないのかもです。
でも、なんで火星を目指すの?
それは居住できる可能性があるから、だそうです。
つまり、地球脱出ってことなんですね。
火星は二酸化炭素の星だそうで、「ひやっしー」の活躍って、そこ、なの?
ってことでもないんでしょうけれどねえ。
地球はもうダメだって判断しているんでしょうか、天才たちは。
いや、人類は移動したいっていう本能があるんだよ。地球上での移動から宇宙空間へ移動していく、本能の行動のステージが変わったんだよ。っていう話もあります。
そもそも現代の地球人だって、地球上で進化したんじゃなくって、どこか他の銀河からやってきたっていう、まことしやかな説もありますしねえ。
スペースXでは火星向けの宇宙船「レッドドラゴン」の開発を進めているそうですし、シーラもロケット燃料を二酸化炭素から作り出して、火星を目指しているんでしょうからね。
イーロン・マスクさんより先に火星人になるって言ってますからね、村木風海さんね。
天才たちの言動は、やっぱりね、アンポンタンには理解できないです。
「ふなっしー」から「ひやっしー」へ移行することでさえ、なんだかなあ、っていうのが現実、かもです。
でも天才たちの闘いは「ひやっしー」の「そらりん計画」対「レッドドラゴン」です。
ネーミングのコンセプトとしては「ひやっしー」を応援いたしますですよお。
温暖化に対して、何か具体的にしていかないとなあ、と思ってはいるんですけどねえ。。。