ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【目の不思議】大人とは違う 赤ちゃんにだけ見える景色 ネコが見ている景色

< 目が捉えている本当の情報と 脳が認識している情報って 一緒なの? >

人がモノを見る仕組みはいろいろ図説されていて、ふううんって思ってはいるんですが、そうした仕組みが平常に働いているとしたうえで、不思議に思うことがあります。


モノに反射した光を網膜に映すことで、それが何であるかを脳で認識する。


身体の仕組みは誰でも同じだとしても、モノの良し悪しを見分けることに長けている人が居ますよね。
もちろんそうじゃない人も、いっぱい居ます。そうじゃない人の方が多いのかも。

 


かなり長期にわたって人気を博しているテレビ番組に「開運! なんでも鑑定団」というのがあります。
掛け軸だとか、壺だとか、骨董の鑑定がよびものの番組なんですが、ざっくり言ってしまえばホンモノかニセモノかっていうのを専門家が鑑定するんですが、鑑定依頼者はその品物の予想価格を提示して、その道の専門家が鑑定価格を出す。


依頼者の予想価格をはるかに超えて数倍の金額評価されることもありますし、百万円予想に対して1,000円ぐらいでしょうかねっていう鑑定がなされることもあって、驚きとユーモアを楽しませてくれる人気番組です。


骨董の鑑定っていうのが一番広く知られているものかと思いますが、こうした鑑識眼って、なんなんでしょうか。


「開運! なんでも鑑定団」に限って考えてみますと、鑑定依頼をする人って自分のモノが幾らなのか、買った金額が妥当なのか、今は価値が上がってとんでもない金額的価値が出ているんじゃないか、あるいは、とかいろいろ考えるきっかけがあって、専門家の鑑定を依頼するってことなんだろうと思います。
期待と不安ですね。


鑑定してもらうこと自体に料金が必要なのか「開運! なんでも鑑定団」の仕組みをよく知りませんが、個人の好事家が単独で町の鑑定士に鑑定してもらうっていうよりは、ハードルが低いんだろうと思われます。


骨董の世界を全く知りませんけれど、買う時に、自分の鑑識眼を信じて、お、これは買い得と判断して買う場合と、売り口上に乗せられて、ほほお、そりゃイイねって信じて大枚をはたく場合とあるんでしょうね。


で、自宅に保存した状態で、いろいろヤイヤイ言われる。
ま、たいていの場合、ご主人が買ってきてニコニコしている骨董に対して、奥さんが、ただのゴミでしょ、だとか全く価値を認めないっていうケースが多いんじゃないかと想像します。


最初のうちは、お前には見る目が無いんだよ! とか歯牙にもかけないって感じなんでしょうけれど、来る日も来る日もゴミだカスだって言われ続けると、やっぱり、ちょっと揺らいでくるんでしょうね。


で、自慢だったはずの骨董を前にして、ちょっと首をひねってみたりなんかしてる。


そういう姿っていうのは、奥さんは不思議と目撃するってことになっていますよ。
ったくもう、しょうがないんだから、っていうカップル、少なくないかもですね。骨董好きにはね。


もう1つ「開運! なんでも鑑定団」にありがちなのが、その骨董品の価値を信じていた当人が既に他界してしまっているケース。


これは先祖代々、とかなんとか言われている品物を相続した人が、ホントかな? って思って依頼するっていうのもけっこう多いんですよね。


先祖伝来とか言ってるけど、ただ古いだけじゃん。価値がありそうには見えないけどね。
で、鑑定してもらったら億越え! とかいうこともありますね。


物品の価値がどういうものなのか、判定できる人って、どこを、何を見ているんでしょう。

 


骨董なんかの物品じゃなくとも、人のイキとゲスを見分ける人が居ます。
人を見る目があるってやつですね。


あんた、男見る目、ないもんね。っとかいう会話はわりに頻繁に聞くような気もします。


ひところ「ダメンズ好き」なんていうトレンドがありまして、ロクでもない、ダメな男を好きになってしまうっていうものでしたけれど、この場合は、見る目がないっていうのとは随分違っていて、ダメな部分を知っていながらダメな男に惹かれるっていう、性分、みたいなもんなんでしょうね。


先日お亡くなりになった瀬戸内寂聴さんがダメンズ好きだって、自己分析されていましたね。


ダメンズばっかり選ぶ、ってなると、むしろ偏ってみる目があるって事なのかもしれませんしね。
ダメなヤツを、見分けることが出来る。っていう有り難いのかそうじゃないのか、ムッツカシイ能力。


モノや人を見る目があるって、どういうことなんでしょう。


骨董の歴史であったり、人のイキを感じるっていうのは、言い切ってしまえば「経験」ってところに落ち着くんでしょうかね。
馬には乗ってみよ、人には添うてみよ、ってこと?
そうなのかもしれませんね。


骨董の場合には、ホントにホンモノっていうのを見て、出来れば触れて、経験を積むっていうような歴史的な勉強も含めてかなりの努力が必要になるのかもしれないです。
そうじゃないと、専門家って価値無いですもんね。


じゃあ、専門家じゃない骨董好きは、どこでホンモノだって判断しているんでしょう。
何か、その人にだけ分かるような、感じるものがあるんでしょうかね。
だとすると案外、家に帰ってから、鑑定団で1,000円って判定されても、いや、あいつは判っちゃいないなんて専門家に毒づくことで、めげてはいないのかもです。
へっちゃら~。


そうした、経験に基づいたものじゃない「モノを見る目」っていうのが1つあります。


例えばネコが虚空をじっと見つめているのを見たことがあると思います。
あの目は、初めて会った人間に対する時や、なにか判断に迷って見極めようとする真剣さがありますね。


ネコは人に対してだけニャーって呼びかけます。
子猫が親猫を呼んでいる時は別ですけれど、人間以外の動物に対して成猫がニャーって鳴くことは無いように思います。


今、自分が見ているのは何なのか。どう判断すればイイものなのか。そういう目に思えてなりません。
あれは何を見ているんでしょうか。虚空をじっと見ています。凝視しています。


その視線の先には何かがあるはずです。
でも人間には何も見えませんね。不可思議。


さらにさらに、赤ちゃんです。人間の赤ちゃん。
まだ立てないようなちっちゃな赤ちゃん。

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ネコと比較するってことじゃないんですが、ぽてっと座りながら、虚空をじっと見ていることがあります。


覚束なげにそっちの方向に小さな手を伸ばしてみたり、時には虚空に向かって笑いかけていることもありますよね。
誰もが見たことがあると思います。


おそらく誰もが、昔は自分もそうしていたのかもしれませんが、その頃の記憶を持っているっていう大人には会ったことがありません。


赤ちゃんは虚空に何を見ているんでしょう。


ネコの場合はちょっと警戒しているように真剣な表情ですが、赤ちゃんの場合はとっても友好的な笑顔を見せることが多いように思います。
ただじっと見ているだけっていう場合でも、警戒している様子は見えません。


ま、そういう警戒すべき何物かを理解する前だからっていうこともあるのかもしれませんが、たいてい、しばらくしてニコっとしますよね。


ま、居酒屋トークでこんなことを話題にしますとオカルトっぽくなりがちな、この不思議な視線って、実は、中央大学日本女子大学東京大学だとかで。研究が進んでいるようなんですね。
オカルト脱却です。


2021年末時点での結論を言ってしまうと、なにが見えているのかは「不明」


とのことではあるんですが、大人には見えない景色が見えているらしいことは確からしいんです。


まずネコ場合は、人間と目の構造が違うっていう大前提があります。


ネコの目が捉えられる光の波長の種類は人間より多いんだそうです。
人間にとっての紫外線、赤外線も見えているらしいんですね。さらには眼球が大きく、網膜の反射率がかなり高い。
暗闇でネコの目が光っているのはその網膜が原因だそうです。


ま、ネコ属はみんなそうなのかもしれません。

 


で、赤ちゃんです。
赤ちゃんの場合はネコとは違いますよねえ。
そりゃそうです。構造的には大人と同じでしょ。
いいえ、ちと違うんです。
ええ~! ですよね。


目の構造がっていうんじゃなくって、脳の中での判断の仕方。


これはむしろ、赤ちゃんの方が視界に入ってくる信号を素直に受け止めていて、大人は、言ってみれば脳内変換してモノをみているってことになるんだそうです。
専門的な言葉で言うと「逆光マスキング」があるか、ないか。


見たいものを見たいように見る。っていうのが大人の脳内マスキング。


で、この大人には見えないモノを見る力は、生後半年ぐらいまでの赤ちゃんに限られるんだそうです。


研究者は、そういう視界があることの特徴を、赤ちゃんのおもちゃに応用できるかもって感じで考えているらしいんですが、研究成果が出てくるのはもうちょっと先なんですかね。
でも、夢のある研究だと思います。がんばっていただきたいですね。


不思議なのは、ネコは警戒しているっぽい視線なのに、赤ちゃんはフレンドリーな空気感の視線だってことです。


生後半年に満たない赤ちゃんが人見知りして、知らない人、あるいは、身内なんだけど、しょっちゅう一緒に居るわけじゃない、おじいちゃんとか、おばあちゃんを見てぐずるってこと、ありますよね。


でも、虚空を見ているときは、ニッコリです。時には声を立てて笑うこともありますね。
何か生まれる前に付き合いのあった、懐かしい、優しい誰かが見えているって可能性、ないんでしょうか。


ま、無理矢理オカルト方向に持って行こうっていうんじゃないんですけどね。


なんにしても安らいでいることは間違いないんでしょうから、心配することはないでしょうね。


でもねえ、知りたいのは目の構造のディテールって訳じゃなくって、ネコと赤ちゃんには何が見えているかってことなんですけどね。
ひっくり返して言えば、大人に見えていないのは、何なのかってことです。


目の中に光信号は入ってきているのに、脳が見ていない何物かがある?


ま、それの解明にはもうちょっと時間が必要、ってことでしょうかね。


さて最後に、「目ぢから」です。


目ぢからのある人って居ますよね。ない人も居ます。


人間の目って、なにか出しているんでしょうか。視線っていう、光線みたいな何か。
身体の内部的な、意志の強さを作り出しているなにものかが押し出しているとか。
あるいは、単に網膜の反射率が高いだけ?


ネコ耳っていうのがありますけど、ネコ目?


それともそれとも、目ぢからの強い人って、実は赤ちゃんの目のまま大人になった人?
今度目ぢからの強い人に出会ったら聞いてみましょうかね。


あの、この辺とか、あの辺に、何か見えていたりします?


救急車呼ばれるだけかな~ん。。。