<世界三大料理は中華料理、フランス料理、トルコ料理なんだけど>
三大〇〇って、世界レベルでも日本レベルでも様々ありますが、特に決まりといいますか、定義みたいなものってないんでしょうね。
3というのは、一つのジャンルを認識するのに便利な数字なんでしょう。世界共通で人間のキャパシティに合っている数。
誰が、どこで、いつ頃言い始めて、どう定着したのかは知る由もありませんが、世界三大料理には中華が入っています。
これが言われ始めた時には既に、アジアが世界の範疇にしっかり入っていたということなんだろうと思われますね。
ということは、大航海時代以降に、この世界三大料理という概念が生まれたと考えられそうです。
中華料理、ンまいね。と、スペイン、ポルトガルからの船乗りたちが初めての味を絶賛した。西洋と東洋の出会い。これで初めて地球が丸くなった。
なのにですね、世界三大米飯にアジア料理が入っていません。
世界三大米飯の方は、世界三大料理の前に、つまりアジアが世界に認識される前に言われ初めて定着したんだろうと考えられます。
んはは。けっこう無理矢理話を進めますです。
カテゴライズの仕方として時間的順番が逆なのではないかという気がするんですが、世界三大の認定が、由縁、由来だとかは、謎、ということなんでしょうから、調べるにしても限界がありますね。
21世紀の今、世界三大米飯を決めようとする動きがあったとしたら、さて、何が選定されるでしょうか。
東京をはじめとして、ニューヨーク、パリ、北京だとか、世界の大都市では一つの国に居ながら世界中の料理を食べられます。全部の料理を食べたことがある、ということではないにしても、地球というレベルを踏まえたうえで世界三大を選べるんじゃないでしょうか。
で、選んでみました。
白飯、チャーハン、カレーライス、で~す。
なんちゃって、ってことにしかならないですね。米飯っていってもいっぱいありますし。選択肢が広がり過ぎていて、世界三大なんて異論なく決まることは考えにくいです。
ま、なんにしても今現在言われている世界三大米飯は、パエリア、ピラフ、リゾットなんです。
3つとも食べたことがあると思います。この3つに明確に反対する人っていうのも居ない、ですかね。ンまいですよね、3つとも。
パエリアはスペイン。ピラフは、一応フランス。リゾットはイタリアの料理。
ヨーロッパに偏っていますし、三品とも生米から炊き上げる料理だという特徴があります。
世界三大って言い始めたのはヨーロッパ、だってことがみてとれます。
ピラフについて、一応フランスという但し書きを付けたのには理由があります。
確かではないらしいのですが、そもそもの米飯料理の基になったとされてるのが、インド料理の「プラーカ」という米飯。
インドです。アジアなんです。
鶏肉か豚肉の煮汁で炊いたごはんと、その煮込んだ肉を炒めたのがプラーカ。7世紀ごろには既にあったのではないかということらしいです。
プラーカはサンスクリット語で「pulaka」
それがやがてトルコに伝わってプラウ「pilav」それからさらにフランスに伝わってピラフ「pilaf」になったとされているそうです。
そんでもって世界三大米飯ということが言われ始めたころにはフランス料理としてのピラフ、ということになっていたんだろうと思われます。
なので“一応”としていたのでした。
ピラフの歴史をたどってみたら、トルコ、フランスという世界三大料理の2つが入っているのでした。
で、そのピラフなんですが、正しい作り方としては、鍋にスープを入れて、生米、具材を入れて炊き上げる。ということになっているんですが、どうでしょうか。
ピラフを出してくれるダイニングバーにちょこちょこ行っていますが、そこでは、炊飯器からごはんをフライパンに入れてますけどね。
日本人向けのピラフってことなんでしょうか。ンまいですけどね。
そういえば“中華がゆ”も正式には生米から、らしいです。
ピラフでした。
最近すっかり見かけなくなった洋食屋さん。あそこで出していたピラフって、作っているトコは見たことないですが、ごはんはたぶん、炊飯器からだったのではないかと。
で、その頃からずっと気になっていたのは、ピラフ、チャーハン、焼きめし、ってあるけど、何が違うんだろう、ということでした。
ピラフについては、炊飯器のごはんを使ってたらニセモンでしょ。ということになるんでしょうけれども、ま、その辺はイイんでないかい、と思いますです。
そもそものプラーカから、トルコへ行ってフランスへ移って、かなり変わっているわけですからね。正しさに目くじら立てることもなかろうと。
その日本式かもしれないピラフは、味付けがブイヨンっていうのが多いですかね。
特徴としてはそんなトコしかないんじゃないですかねえ。
具材も玉ねぎ、ピーマン、ニンジンのみじん切り。それとハム、小エビって感じ。玉子は入っていない。
ま、店にもよると思いますけどね。
それでもピラフは違いが分かりやすいかもです。
チャーハン、焼きめしと比べて、香りがやっぱり洋風。味付けもまた洋風。
洋風ってアバウト過ぎるだろって突っ込まれそうですが、和風でも中華風でもないってことで、ご容赦を。
さてさて、やっかいなのはチャーハンと焼きめしの違いです。
調べてみますと、なんとも明快な区別があったのでした。
チャーハンは、まず玉子を炒めてすぐごはん。具材を後追いして味付けながら炒めるという順序。
一方、焼きめしは、まずごはんを炒め始めて、それから玉子、続いて具材を入れて味付けながら炒めていって完成。という順序。
ほほう、ちゃんと区別があるんですねえ。って食べて分かるのかッ!
チャーハンはたいてい町中華で食べますが、焼きめしは居酒屋さん。どこにでもあるメニューじゃないですよね、焼きめしは。
で、あえて違いを強調するとすれば、焼きめしにはおこげが付き物ですが、チャーハンにおこげがあったら、それは失敗作。ということでしょうかね。
もうちょっと言えば、チャーハンはスパイシー。焼きめしはホンノリ和風味。無理矢理キッチリ言ってしまえば、チャーハンは塩コショウ。焼きめしはしょう油。でしょうかね。
焼きめしは関西特有、などという記述もありましたが、そんなこともないだろうと思います。
このところ行けていませんが、下町の居酒屋さんには、かなり前から焼きめし、ありましたよ。
聞いたことありました。下町の居酒屋のオヤヂに。焼きめしとチャーハンは何が違うのか。
「オリャあな、中華のコックじゃねえからな。同じもん作っても、オレが作りゃ焼きめしになんだよ」
という抜群の説得力だったのでした。
ま、それでイイのではないかと、単純に強く賛同いたしますです。
たぶん、玉子を入れる順番とかも色々なんだろうと思います。その店のオヤヂ次第。オバチャン次第。
なんとなれば、その日の気分次第。ってことかもしれません。
個人的世界三大米飯。
第1位、チャーハン。第2位、ピラフ。第3位、焼きめし。
チャーハンは渋谷のチコちゃんの大好物!
でも、ざっくりと、み~んなほとんど一緒じゃんね。
3つともね、家で作ることもあります。
ンまく作るコツは、一回でたくさんの量を炒めないことです。
火力がある環境であれば別ですけれど、家庭のコンロは充分な強さを求められません。
でも、少量ならなんとかいけます。
さらに、最初に玉子を炒めて軽くばらしてからごはんを入れると、フライパンにくっつきませんよ。
玉子入りのピラフでもイイですよね。
ンまければ、自由でイイんです。はい。
結局こういう結論、なのでした。
<チャーハンの身体に旨い満足度>
最近の町中華では、油ベタベタのチャーハンは少なくなってきた感じです。
自宅で作るときも油少な目がイイんだと思いますね。
あとは、自分の身体に嬉しい具材を使うのがよろしいのではないでしょうか。
ごはんの代わりに、サッとゆでたカリフラワー、とか、ごはんじゃないじゃん。ではありますが、満足満腹になりますよ。
小さく切ったカリフラワーね。
<チャーハンの心に旨い満足度>
そのごはんが正しいか正しくないか、とかにこだわらずに食べる。これがンまく食べるのに欠かせない心がけ。
ニコニコ食べましょう。
ンまいものを食べるからニコニコできる、という経験をしている人は、ニコニコ食べればンまいと感じられる、んだそうですよ。ホントです。〇〇センセが言ってました。
<チャーハンの酒のアテ満足度>
チャーハンをアテにしてビール、って知り合いがいます。
ま、人それぞれですから非難はいたしませんが、これ、ちと気になります。
ビールでチャーハンよりも、冷酒に豆大福の方が違和感ないかも、です。
カンパーイってやって、チャーハン食べてる奴が隣りに居ると、なんかね、調子狂います。
転んでしまえ! と思います。
いえいえ、決してそんなことは思いません。です。
<チャーハンの酒の〆満足度>
〆ならイイんです。何も気になりません。オッケーだと思います。
チャーハンでもピラフでも、焼きめしでもね。
一緒なんだから、3つとも。
<幻になってしまったのか 町中華の焼きめし>
最近、焼きめしをメニューで出している店ってありますか? 食べました?
たいていしょう油味で、チャン鍋で炒めていたとしても、とっても和風な味わいで好きだったんですけれど、見ませんねえ。なくなってしまったんでしょうかねえ。
ここにあるよっていう情報、ぜひ教えてくださ~い。