ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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何年もの オールドの話【ええかげんな奴じゃけ】何かは分らん 足りんもんが あったけん

< ほっといてくれんさい 人が生きとるね~ 人がそこで生きとるね~ >

酒の話なんですけれどね、ま、「ええかげん」で良いのでは、と思いますですね。
いろいろ全部ひっくるめて。


ええかげん過ぎてダメダメになのは、そもそも製品として成り立っていないでしょうけれど、そうでなければ、ま、いっか、というレベルで充分オッケーです。個人的にはですね。


タイトルの文言は、吉田拓郎「唇をかみしめて」の歌詞の抜粋ですが、自分で「ええかげん」って言っている人は、きっと「ええかげん」じゃないでしょうね。
人間、そういうもんですよね。


好い歌です。広島弁がたまらなく情感を伝えてくれます。
広島って、車で通ったことしかありませんけれどね。


お好み焼きは「広島風」っていうのが大好きです。「ふ~」ってなんなん? っていうツッコミはありますが、ホンモノじゃありませんよ、っていう店側のオコトワリなんでしょう。
機会があればホンモノを食べてみたいとは思っていますが、ふ~、であっても旨いもんは旨いです。


でもねえ、今はお店でビール呑めませんからねえ、足が遠くなっています。お好み焼きね。

 

以前にもましてよく通うようになったのが近所のコンビニです。
ガリガリ君以外にもいろいろ買いますよ。


で、最近、普段覗くこともない酒の棚をしげしげと観察してみました。


店の冷蔵庫の中に入っている缶ビールとか缶のハイボールとか、そういうのはしょっちゅう買っていましたし、今でもいろいろ新商品とか見ていますけれど、ワイン、焼酎、ウイスキーの瓶が置いてある棚はちらっと見て通り過ぎるだけでした。
どういう選定理由なのか、なんだかねえ、な顔ぶれってイメージでした。


コンビニですからね1升瓶とかは置いていません。4合瓶かミニボトルです。
しかもスーパーとかに比べて割り高ですもんね。
ちら~っと見ながら通り過ぎるだけでした。


コロナ禍で家呑みばっかりになって、呑んでいたのは主にスコッチの安いヤツ。
コンビニには置いてないですよ、スコッチ。


業務スーパーで買っていました。でも、その業務スーパー、酒の業務スーパーって看板なのに、ほぼ食料品スーパーなんですね。業務用の食料品、っていう名目の一般向け大袋がわんさか積んであります。


酒の棚は数十もある棚の中で1列だけ。しかもその半分だけ。


ワインの棚は別にあるんですけれど、日本酒、焼酎、ウイスキーは壁一面の棚の奥側半分にちょろちょろ並んでいるだけです。
後の半分は割りものの2リットルボトル。3リットルボトル。レモン、グレープフルーツ、シークァーサー。


で、最下段に、ありましたありました。甲類焼酎。聞いた事の無い名前の4リットルボトル。
よ、4リットル! 取っ手付きです。


ふううん、って思いますね。みんな、安く、たっぷり呑みたいんだよねえ。業務用ねえって思います。


でもまあ、甘い感じなのは苦手なので、スコッチの段をしげしげと。


高級品は並んでいません。安いスコッチばかりです。10種類ぐらいですかね。
家呑み生活も長くなっていますからね、1回で2種類買って、ボトルが空いたらまた、2種類、1種類と買って、試してみて、まあ、全種類を3周回ぐらいしましたかね。


バツグン! っていうスコッチはないです。みんな1,000円ぐらいのリーズナブル・スコッチです。そんな大当たりはないんですね。


まあ、それで充分満足とは言いながら、近所に業務スーパーはそこしかありませんし、他にもいろいろ、安いスコッチってあるんだろうなあっていう思いが、次第に強くなってきていたきょうこのごろ、だったのでありました。


で、多少割高ではあったとしても、コンビニにもスコッチ、あるかも。と思って覗いてみたわけです。


店舗によるでしょうけれど、スコッチはホワイトホースしか置いてありませんでした。


業務スーパーにも置いてあるヤツです。値段もそう変わらない、やっぱり1,000円ぐらい。


でもねえ、安くなりましたよねえ「舶来もの」のウイスキー。昔はコーキューヒンでしたよ、み~んなね。
今はホワイトホースが1,000円で買えるんですからね。嬉しい限りです。


と、目にとまったのが「サントリー オールド」のずんぐりむっくりした黒いボトル。


おお、懐かしいねえ。まだ健在だったんだねえ。
でも、なんだか、昔の面影とはちょっとばかし違っていますねえ。って気がしました。
何処が違うのかって言われると、的確に指摘できないんですが、ボトルの形が? ちょっとスリム?
キャップは、なんだか、明らかに昔とは違うような感じです。


サントリー・オールド。舶来品じゃなくって日本のウイスキーだけれど、なんたって高級品だよねえ。


と、値段を見たら、なんと1,850円。
あれ? ホントに? ってじっと見入ってしまいました。


こんな値段、だったけ? オールド。。。


で、考えてみますと、オールドを家呑みしたことなんてないんですね。
自分の財布で呑めるようなウイスキーじゃないってイメージでした。


っていうのはですね、オールドには全盛期っていうのがあったんですよ。ちょっと思い切らないとボトルキープなんてできないウイスキー


その頃は新宿ゴールデン街で呑んでいたんですが、ボトルキープはサントリー・ホワイトでした。レッドのひとつだけ上のレベル。
オールドは当時最高級で、サラリーマンがボーナス時に入れるボトルなのでした。
響、山崎、白州なんて出回っていない頃です。


ゴールデン街は店によりますが、安い店しか行っていません。そういう店で、2万円という値段でした。
高い店だと5万円ぐらいしたらしいです。そういうウイスキーでした。
令和現在の値段感覚で言いますと、5万から7万円って感じのボトルキープ。
ダルマって呼ばれていましたね。


いつかはクラウン。いつかはオールドっていう時代があったんですよお。


いつかは、っていう言葉がキャッチフレーズが示すように、世の中全体右肩上がりの時代ですね。


実際に酒屋でオールドを買ったことはありませんので、店売りでいくらだったのか記憶にないんですが、それにしても1,850円って、驚きます。
いまはもう人気も下火なんでしょうけれど、つい買ってしまいした。

 


すぐ呑みます。ストレートでいってみました、


ん~、満足な味ではあります。んがっ、こんなもんだったかなあ、って感じもします。そんなに呑んだことないくせに、そう思います。


いろいろ変化させているのかもですね。2杯目からはロックでじっくりいただきました。
実はサントリー・オールドには黒歴史があるんですよね。


成分構成について、おそらく他のメーカーからだと思うんですが、ツッコまれた。


オールドはモルトとグレーンのブレンデッド・ウイスキーなんですが、グレーン・ウイスキー入ってないじゃん! って暴かれちゃった。


いやあ、これはですね、蒸留所の山崎ってところには山崎峡っていうとこがありましてね、その渓谷のことなんですよ、グレンって言うでしょ。
っとかね、なんかマンガみたいな言い訳をサントリーはしていたんですが、あるはずのない糖分が検出されたりとかして、ニュースになっていました。


オールドの人気は急降下。これぞ、人呼んで「オールド・ショック」
あれはいつ頃だったでしょうかねえ。


でもイイじゃんね。正しくなくたって、ええかげんでイイと思いますよ。


初代のキリンラガーもそうなんですけれど、酒に正しさとか求めませんよ。「正しい酒」ってなんなん?


この「オールド・ショック」辺りからウイスキー自体も暗黒時代に入って行きますね。
オールドだけじゃなくってウイスキー全体が売れなくなった時代。
サントリーのせいじゃないでしょうけれどね。


で、この消費量が影響しているんだと思うんですが、売れないんだからって、ずっと抑えていた生産量だったのに、2000年代に入って、世界的なジャパニーズ・ブームが起きて、まず山崎の原酒が足りなくなって、出荷制限という次第になったんじゃないでしょうかね。


ウイスキーは貯蔵年数によって価値が決まる酒です。人気が出たからといって、おいそれと増産できないんですね。
山崎12年。3年で作りましたア! ってことはあり得ないわけです。
そこは信用するしかないです。


ノンエイジっていうのもありますけれどね。あれでも7、8年は眠らせたものらしいです。


出回るウイスキーの全体量が減れば、需要と供給のバランスでボトル1本の単価は上がりますが、メーカーにも酒呑みにもイイことは何もありません。
増産が追いつくころにはウイスキーのジャパンブームも消えている可能性もありますしね。
酒は安くて旨いっていうのがベストです。


オールドもいろいろちゃんと、変えていっているんだろうと思います。黒歴史の払拭。
とにかく呑めるまでに時間のかかるウイスキーです。年数の古いものが高級とされて値段もそれに見合った設定になっていますね。

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たしかにね、18年とか呑むと、ホホーッ! ってなります。不思議です。お高いけどね。


その年数の長さを決定的に褒めたたえたネーミングのスコッチが「オールド・パー」


おそらくサントリー・オールドのオールドって名前は、このオールド・パーからとっているんでしょうね。
世界レベルの銘酒です。オールド・パー。


1483年生まれのイングランド人、「トーマス・パー」


このトーマス・パーって人が、なんと152歳まで生きたって男らしくて、世界的有名人。オールド・パーって呼ばれて親しまれていたんだそうです。
そのことを寿いでのネーミングなんですね、スコッチのオールド・パーって。


このパーじいさん。ホントかよって伝説が残っていて、あのですね、80歳で初婚。105歳の時に近所の女性を妊娠させて、不義の子を出産させて逮捕されているそうです。
奥さんが亡くなって、122歳で再婚。


なんだか聖人君子として崇められた人じゃなくって、とんでもじいさん、ですよね。


その年齢でオミゴト! ってことなのかもしれませんけれど、100歳過ぎて逮捕、ですかあ。
でもイイじゃん。とにかくさ、年とっても元気じゃん。ってことではあったんですが、オールド・パーが死んだときに検死に臨んだお医者さんの報告書によると、なんと実年齢は70歳未満とされているんだそうです。


倍以上違ってんじゃん!


でも検死報告書の方が、105歳で不倫、122歳で再婚っていう話より真実味が感じられます。
なんなん? オールド・パー。


肖像画を見るとふてぶてしい面構えのじいさん。いや、じいさんっていうか、オヤジってぐらいの年齢の時の絵なんでしょうかね。若いです。オールドじゃないです。
イギリス風に捉えれば、老け顔ってことなんでしょうか。


でもまあ、イイじゃんね。


152歳じゃなくって70歳未満だったとしても、オールドでいいです。旨いスコッチに名前を残したオールド・パーでイイです。
ええかげんで、イイっす。

 


年寄りって言うことでいえば、日本にも居ますね。有名人。


ギネスブックに載った「泉重千代」さんが居ますよ。


1865年、江戸時代、慶応元年の生まれです。亡くなったのは1986年、昭和61年。120歳。


徳之島生まれの泉重千代さんは、黒糖焼酎のお湯割りを欠かさなかったそうです。


ってわけだからかどうか、定かではありませんが、長生きの酒、黒糖焼酎「重千代」っていうのがありますよ。


ところがまた、この泉重千代さんにも、なんだか要らんクレームがついちゃって、生まれた年の根拠が曖昧。
ホントは1880年明治13年の生まれだろう。
で、ギネスブックから記録が削除されちゃった。確かなことは判らないままですよ。


なんかね、そういうあらさがしをする目的って、なんなん?


イイじゃんね、別に。そのままでも。特に誰も困らないでしょ。


ま、世界一の長寿じゃなくたって「重千代」の黒糖焼酎に影響はないです。ないはずです。


あれしちゃダメ、これしちゃイカン、っていうストップ思考じゃなくって、それでイイじゃん、これでオッケーじゃんっていう方向の、ゴーゴー嗜好を持ち直さないと、コロナ禍で沈んじゃった気持ちは浮かんでこないかもですよ。


♪ええかげんな奴じゃけ ほっといてくれんさい


っていう気持ちを、心の底に大事にして、来るべきコロナ明けの日々に備えておきましょう。
で、いつ明けるの? コロナ、いつ居なくなるの?


♪人が生きとるね~ 人がそこで生きとるね~


首肩から力を抜いて、ゆったり、深呼吸。その助けになるのが酒だったりするわけです。


うぃずありとるへるぷうぃずまいふれんど。。。


ええかげんなふれんどでイイです。
もっと安ければ、もっとイイです。


酒好きの医療従事者たちが、心おきなく呑める日々が、はやくやってきますように。。。


ホントにねエ。。。