ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【コブサラダ】泡盛のアテにいただいております お気に入りです

< 昆布の入った海藻サラダなんだと ずっと思っていたのであります >

まあね、ずっと前から名前は聞いたことがありましたよ。「コブサラダ」


外食っていってもですね、町中華か、居酒屋ぐらいしか行きませんからね、そもそもサラダって言ったら、せいぜいが「ポテサラ」ですよ。
ポテサラとハムカツなんかで充分なんでありますよ。


野菜ッていえば、あとは「ぬか漬け」ぐらい。そりゃサラダじゃないでしょ。そですよねえ、って感じです。


ところがですね、ついに遭遇することになってしまいました。「コブサラダ」
なってしまいました、って言ってもですね、後悔しているってことじゃないんです。イイじゃん、これ、って思っているでありますよ。
「コブサラダ」イイっす!

 

 

 


ちょくちょく行っているダイニング焼酎バーなんですけど、コロナ禍で緊急事態宣言だとか、まん延防止等重点措置が出されていた間は、休業していたお店。
2022年に入ってから、ようやく昼の営業を始めたんですね。


前は昼なんてやってなかったんですけど、少しでも売り上げを確保しながら夜の営業再開に向けて準備したいってことだったんでした。


厨房に大型の鉄板を置いていて、無国籍料理っていうか、鉄板焼きがメインのダイニングバーです。
夜のメニューにも、ハラミ定食とか、カレーとか、しっかりしたごはんもあったんですけど、サラダは、そういったごはんメニューに添えられる小鉢レベルの葉っぱ系でしたね。


ランチ営業を始めてみたら、なんと連日満員。
あれ? って思ったそうなんです。


メールをもらっていたんで、時々ランチにも顔を出していました。
オフィス街からはちょっと距離のある場所ですし、ランチ難民が出ているような気配の地域じゃないんですけどね。


カウンター席はディスタンスで3席にしていましたし、テーブル席も1テーブル減らして、3人がけが1つ、4人がけが2つっていう店内事情です。
満席っていっても、そんなに入るわけじゃないんですけど、ま、イイ傾向じゃんね、って話してはいたんですよね。


で、春ぐらいからぼちぼち夜の営業も始めて、営業時間も以前に戻して24時までってことになって、わーい、ってことで夜に行くようになりました。


で、聞いてみたら、夜は9時を過ぎると入って来る客は、ほぼゼロだそうで、前と同じ状況にはまだまだ戻りませんねえ、っていうことで、ランチ営業も引き続きやっているんだそう。


ま、大きなお世話ながら、ちゃんと寝てますか? って感じですよね。
夜の客は入りが悪いんで、片づけは営業時間中にやれて、終わると同時に帰れるとしても、ランチ準備で仕入れもしてくるっていうんですから、家にいる時間って睡眠時間含めて8時間無いぐらいですよ。
40代。まだ若いとはいえ、身体大事にして、長く営業続けてねえ。


って夜ね、話をしながら、新しくしたっていうメニューをしげしげとみていました。


泡盛を呑みながら、アテはいつも通りの「長芋ピザ」


小麦粉におろし長芋を混ぜ込んだピザ生地に、チーズ、紅ショウガ、マッシュルーム、ベーコンを乗せて焼いて、小型の鉄板に乗っけて出してくれる、人気メニュー。
上に乗せる具材は、在庫があればリクエストに応えてくれます。
紅ショウガは個人的なリクエストです。


あとは、らっきょうのみじん切りとかですね。酒のアテですからね、長芋ピザのチーズの中に、紅ショウガとか、らっきょうとかを感じると、へっへっへってなります。


あとは塩煮込みとか、中落カルビ鉄板焼きとかですね。


ま、酒呑みたちに人気のメニューは変らずにありましたけれど、今までなかった一群がサラダでした。


「温玉シーザーサラダ」


「茹で鶏と豆腐のサラダ」


そして「コブサラダ」


なんでサラダ?
って聞いてみたらですね、昼のランチに来てくれていたお客さんのほとんどが女性客だったそうで、ちゃんとしたサラダはやってないんですかって、何回も聞かれたそうなんですね。
ちゃんとしたサラダってなに? って思いながら、焼酎バーなもんでって言い訳していたそうなんですけど、その後も何回も聞かれたんで、一念発起、サラダぐらいいつだって作れまっせ、ってことでの3品。


で、コブサラダとの出会いと相成りました次第です。

 

 

 


「はっはっは、昆布サラダじゃないっすよ」
ってことで、泡盛をやりながらのファーストコンタクト。


いや、これネタじゃなくってですね、ホントに海藻サラダだって思っていたんですね。


言い訳しますとですね、個人的に昆布は「コブ」って言っています。「コンブ」じゃなくってですね。
少数派かもですけど、コブって読んでいる人も居ることは居るんじゃないでしょうかね。
変換でも「コブ」で「昆布」って出ますよ。


ほら、あれと同じですよ。「ウィンナーコーヒー」
メニューとのファーストコンタクトの時、ソーセージ? っとか思いませんでした?
思わないのかなん? ま、イイんですけどね。


昔の居酒屋には「ワカメサラダ」っていうメニューを出している店もありましたんで、「コブサラダ」も、まあ、あるんだろうなあぐらいのイメージだったんでした。
そういえば「ワカメサラダ」っていうメニュー、最近見かけませんね。


出てきた「コブサラダ」は、トマト、アボカド、タマネギ、水菜、レタス、ニンジン、茹で卵、茹でエビに、特製ホワイトソースのサラダでした。へっへっへ、昆布は入ってないですけど、アクセント程度にワカメが入っておりましたですよ。


横長楕円の木皿に入って出てきましたねえ。けっこうなボリュームです。


で、コブって、なんなん? って聞いたら、
「なんでしょうかね。最初に知ったときからコブサラダでしたからね、疑問に思ったことないですね」
って、至極真っ当なお応えでございましたので、いつものごとく、ちょっと調べてみました。


1937年にハリウッドのレストラン、ブラウン・ダービーのオーナー、ロバート・H・コブにより考案されたサラダ。


って、妙にハッキリくっきりした由来の分かっている一品なんでありました。


コブさん自身が腹が減って、冷蔵庫の中にあったものを適当に取り出して、サラダにしてみた。
まあ、言ってみれば「賄い」でしょねえ。


意外に旨い仕上がりになったんで、たまたま店に来ていた映画館の支配人に出してみたら、大好評。
次の日もやって来て、きのうのサラダをくれ! って言われたんだそうです。


で、メニューとして提供し始めたら、あっと言う間にアメリカ全国区、時を置かずに世界中で大ヒット、っていう流れなんだそうです。
コブさんのサラダってことで「cobb salad」なんでありますよ。へええ、でっす。


昆布じゃなくって、人の名前だったんですねえ。
人の名前の付いたサラダなんて、他にもあるんでしょうかね。


そもそもが空腹を満たすためのサラダってことで、ボリュームがあるのは当然だったんですね。
ま、賄い料理からのスタートなんですからね、名前は「コブサラダ」って言いながらアレンジも勝手そうですし、いろんなバリエーションがあるんでしょうねって思ったらですね、必ず入れなければいけない具材があるんだそうです。


それが入っていなければ「コブサラダ」って名乗っちゃいけませんっ! っていう規則。


家で作ったりするとき、だれがそんなん守るかい! っていうふうにも思うんですけど、その規則を言い表している言葉が、なんか、ほほうって思ったんで、ご紹介。
ま、知っている人には、今さらなんやねん、ってことにはなるんでしょうけどね。


コブサラダ、の規則を言い表した単語が「EAT COBB」
コブサラダを食べよう! ってことなんですけどね、


「E」は「Egg」で、茹で卵。細かく言うと、固茹で卵が入っていなければコブサラダではない。


「A」は「Avocado」で、ざく切りにしたアボカドが入っていなければコブサラダではない。


「T」は「Tomato」で、同じくざく切りにしたトマトが入っていなければコブサラダではない。


以上。
あとは適当でイイみたいです。
ドレッシングはお好みで、ってことなんです。
良くないですか「EAT COBB」

 

 

 

そのダイニング焼酎バーのコブサラダには、ちゃんとね、3つとも入っておりましたよ。


スプーンとフォークが出されましたけどね、箸でいただきます。
一個いっこ、チマっとつまんで、ゆっくりいただきます。
泡盛に合いますねえ。芋焼酎にも、黒糖焼酎にも合います。


アボカドをこんなにたくさん食べたのも初めてですねえ。ドレッシングっていうか、塩だけでもいけそうなサラダでありますよ。

 

 

 


ボリュームがあるっていってもね、野菜系ですからね、腹にどっしりくるって感じでもないですし、一気にお気に入りになりました。
ジジイなってから初めて知った昆布じゃない方のコブサラダ。イイっすねえ。


ちゃんと食べ応えのあるサラダ自体、たぶん初めてだと思うんですけど、酒のアテにサラダ、ありだったんですねえ。


ひと頃、アボカドにしょう油でトロの味! っていうのが流行ったことがありましたけど、それはそれで好きずきでしょうけれどね、コブサラダで泡盛のアテにするのがベストだと、今のところ思っているであります。


世の中、まだまだ出会っていない食の世界があるんだろうなあ、って思います。