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【コロナフレイル】肉体的なダメージを心配する前に まずは気持ちを前向きに

<自分の身は自分で守るしかないんだという大原則のベースは気持ち そして正しい情報取得>

新型コロナ感染のニュースは連日の報道が続いていますが、もうすっかり食傷気味になってきましたね。


もうじき1年半になろうとするコロナ禍の生活ですが、結局「COVID19」という名前は流布することなく「新型コロナ」という表現のままいきそうですね。
日本メディアに特徴的な使い方なのかもしれませんが、どういう理由なんでしょう。

 


この1年半に関して、理由の分からないことがたくさんありました。
緊急事態宣言。まん延防止等重点措置。不要不急の外出自粛。ソーシャルディスタンス。
アルコール消毒やマスク着用とともに、尤もらしい要請のように思えますが、営業自粛にからんでくると、理不尽とさえ言えるような内容も少なからずありますもんね。


2021年5月7日、東京都は緊急事態宣言を延長するにあたって「新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置等について」を発表しました。

 

区域:都内全域


期間:令和3年5月12日(水曜日)0時から5月31日(月曜日)24時まで


実施内容の概要:新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、人流の抑制を最優先に、以下の要請を実施


都民向け:日中も含めた不要不急の外出・移動の自粛要請 等


事業者向け:施設の使用停止の要請(休業の要請)施設の使用制限の要請(営業時間短縮の要請)催物(イベント等)の開催制限 等 


といった内容で、都知事の好きな「人流の抑制」が主眼目です。


知事が本当にやりたい内容は「首都圏ロックダウン」なんでしょうか。言葉としてはキレイに収まりを感じさせる「人流抑制」ですが、実効的な意味を考えると、首都圏に住む人が一斉に冬眠でもしない限り実現できそうにないです。


相撲協会プロ野球機構などには押されてしまうのか、観客を入れて開催していますが、そもそも鑑賞者同士が話をすることのないような美術館、そして、同一方向を観ていて向き合う機会のない映画館には「休業要請」が出ています。
こうした矛盾は都知事ご本人からのものではなくって、周りのブレーンになっている人たちに工夫が無いとハッキリ言えるのではないでしょうか。


ターゲットごとに担当者が違うということは、ごく当たり前に考えられますが、そのジャンルごとに出された要請内容について横断的判断というフェーズがないんでしょうね。
今回が初めての要請発出ではなく、1年半年という時間経過の中で、もう少し何か出来ることがありそうに思えます。職務怠慢。


緊急事態宣言は国が主導して発出しているものですが、国としてもベクトルの統一が出来ているかというと、なかなかどうして、といったところでしょうか。


もちろん、人類初めての体験となっているコロナ禍ですし、担当部署が違うからということもあるでしょうけれど、厚生労働省は、「新型コロナウイルス感染症への対応について(高齢者の皆さまへ)」の中でこういうことを記しています。

 

高齢者に向けての言葉ですが、「三密を避けて」「運動をしましょう」そして孤独を防ぐために「人との交流」をしましょう。


自宅でストレッチをして、ネットでのコミュニケーションをしましょう。


という提言で、一見すると矛盾のない内容に思えますが、特に高齢者はテレワークなどに慣れている世代でもないですし、この「コロナフレイル対策」は、見せかけの気遣いは感じますが、実行の難しい提言になっているように思います。こんな短い文書の中での自己矛盾。


「コロナフレイル」については、健康二次被害防止コンソーシアムの「STAY ACTIVE, STAY HEALTHY アクティブに、健康に コロナの「健康二次被害」を防ごう」というページがあります。

 

新型コロナウイルスが引き起こす「健康二次被害」を「外出を控え、運動不足になったり、人との関わりが減ると、思わぬところで体や心の衰えが進みます。それを「健康二次被害」と言います」と定義しています。


高齢者ばかりでなく、誰に対してでも、新型コロナ自粛による「免疫力の低下」「肥満や生活習慣病の悪化」「ストレスによるこころの病」という「健康二次被害」への注意を促しています。


健康二次被害防止コンソーシアムは政府機関からは独立した団体なんだろうと思いますが、「ストレスによるこころの病」についてはこんな提言をしています。


「私たち人間は、人との関わりが少なくなると、気づかぬ間に、ストレスや不安が大きくなります。
ストレスや不安があると、免疫力が下がり、睡眠も妨げます。 また、人との交流や会話が減ると、認知機能の低下にもつながります。
感染予防対策をとったうえで、できる限り、外に出たり、人と直に会って会話することが大切です」


ここは素直に肯ける部分ではないでしょうか。


ネットでのコミュニケーションより「人と直に会う」ということは、圧倒的に現実的だし、実効的なように思えます。
本来的な人間らしい行動だと言えますよね。


既に1年半に及んで、多くの人が我慢の生活を続けてきたということを考慮した上での提言でなければ、これからの生活には受け入れ難い段階に来ているんだと思います。
人流抑制ばっかり言っていてもダメですよね。


東京都は、緊急事態宣言の事業者向け要請の中で、特措法施行令第11条第9号「運動施設」の「ボーリング場」に対して「休業要請」を出しています。延長するにあたっても変化の無かった「休業要請」を、です。

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この5月7日に発出された都の要請に対して、5月9日、東京渋谷区の笹塚ボウルは「5月12日からの営業に関して」と題して、営業再開する旨をホームページで発表しました。

 

5月12日からの営業再開というのは、延長される前の緊急事態宣言期間最終日の5月11日までは、都の要請に従って休業していたということで、その最初の期日までは休業要請にキッチリと従い、その期日を過ぎての延長期間に入ってからは従えません、ということですね。


ホームページでは


笹塚ボウルは健康二次被害防止の観点から健康目的でボウリングをしている
【既存の会員さま】のみを対象として5月12日より営業再開いたします」


と宣言して、さらに「営業を再開する理由」として、


「高齢者にとってのボウリングは健康寿命を延伸させています。
昨年の休業期間中には、運動習慣を失った事で歩行が困難になり
日常を取り戻すことができなくなっている方が出てきています。
私たちはこれを大きな問題と捉え、営業を再開することと致しました」


とあります。

 


笹塚ボウルは1978年から地元に馴染んでいるボウリング場です。


ずいぶん前になりますが、何回か行ったことがあります。マイボール、マイシューズのボウラ―が集う地元住民がスポーツを楽しむ場として、昔から賑わっています。


高齢者に限らず、身体を動かすというばかりでなく、会員同士であることの顔見知りと目線を合わせるということだけでも、充分なコロナフレイル対策、ことに「ストレスによるこころの病」に対する効果が期待できるのではないでしょうか。


笹塚ボウルは、これまでの1年半にわたって、様々コロナ対策、営業対応をしてきています。
営業時間の変更。営業時間短縮。休業。徐々に再開。再度の営業時間短縮。またしても休業、そして営業時間短縮、そして休業。


そのたびごとに何度もフレキシブルに対応してきていて、そのたびにホームページでの速やかな案内を掲載しています。ちゃんとやって来ているんです。優良企業だと思います。


こうして国、自治体の要請に対して真摯に対応してきている店舗は少なくないのではないでしょうか。
笹塚ボウルのように、地元住民と密接に関連している施設、店舗も多くあると思います。


我々個人個人もコロナ対策をキチンとやっていく必要性は変りませんが、施設側、店舗側も、戦っていかなければならないタイミングを迎えているのかもしれません。


施設や店舗の営業再開を煽るつもりはありませんが、国民に要請を出している側の個人個人が、どうやら個人レベルでの判断で「コロナ対策」している動向が見えてきています。何をか謂わんや、です。


戦後の食糧難に、当時の「食糧管理法」に従って闇米を拒否して餓死してしまった裁判官、山口良忠さんの例もあります。自分は法を発している側の人間であるから、という頑なな精神力。そこまでの覚悟が、今の国や自治体にあるとは思えませんけれどね。


自分の身は自分で守る、という当たり前の事実を思い出す必要がありそうです。


国や自治体の言うことに全面的に唯々諾々と従うのではなく、個人レベルで考えて、判断して、コロナと、そしてエライさんたちとの戦いを意識することは、気持ちを強く、前向きに保つために好い方法かもしれません。


無茶はいけませんよ。ただ、強い気持ちで、普通に生活するということです。自分のためにです。


身体的にというばかりでなく、気持ち、自分の気持ちも気遣ってあげましょう。

 


メディア報道の中の「ホント」に対して、しっかりアンテナを張って、自分で判断するということです。


例えば、ウレタンマスクはコロナ対策としては効果が薄い、という事実はみんな知っている情報ははずですが、そうしたことを自分の行動にどう反映させていくべきか、ということです。TPOってやつです。


新型コロナの、変異株の危険は、すぐ隣にあるわけですから、自粛生活に慣れてしまってはダメですね。


去年散々言われたことですが「正しく恐れましょう」ということです。


孤独に落ち込んだり、自暴自棄になったり、コロナフレイルに負けてはいけません。


乗り切りましょう。工夫しましょう。まずは自分の命を守りましょう。命は身体と気持ちですよね。

 

頑張れ、笹塚ボウル