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【カウチポテト族】は進化して マウスポテト族 さらにスマホポテト族になったの?

< カウチポテトってポテトチップスの1種類じゃないんでした >

2021年9月30日に東京都の緊急事態宣言が解除されてから、下げ止まりといわれながらも新規感染者数は低いまま年末に向かっています。


経済活動を早期に復活させなくっちゃねえ、っていうのは誰しもいうところなんですが、例えば夜の居酒屋さんに客足が戻らないっていうことも続いているそうです。


あのねえ、経済を戻そうってのは分かるんだけどさあ、第6波って、これから来るらしいしね、まだまだ安心出来ないでしょ。
そうですよねえ、なかなかねえ、慎重にならざるを得ないとこがありますよねえ。
ってことで、みんなが慎重だから居酒屋にお客さんが居ないんでしょうか。


もちろんそういう理由もあるでしょうけれど、実際、どう思います?

 

 

 


どうもね、日本の酒呑みの多くは「面倒くさがり」になってしまっているからじゃないでしょうかね。
巣ごもりが随分長く続きましたからね、みんな動かなくなってしまっている可能性、けっこう高いですよ。


大きなことを言ってしまえば、資本主義社会の行き詰まりって、個人個人の運動性が低下しているってことと同意じゃないかって思うところもあります。


1966年ぐらいからアメリカで言われ始めた「boob tube」っていう言葉があります。
「boob」は「おっぱい」
「tube」は「テレビのブラウン管」


テレビが全家庭に行き渡った結果、ずっとテレビにかじりついているヤカラが目立ってきて、そういう動かなくなった人たちを揶揄して言う言葉みたいですね。


テレビおっぱいから離れられない。


で、これって特にアメリカだからってことじゃないと思われますよね。


1966年って言いますと、日本は昭和41年。東京オリンピックから2年が経って、人口が1億人を突破、日本経済は右肩上がりで世の中が沸き立ち始めているころですね。
ビートルズの来日が、この1966年です。


日本のテレビでは「ウルトラマン」「笑点」「銭形平次」の放送が始まった年で、テレビは人を惹きつける力を驚くほど強く持っていた時期だったと思われます。


この頃のテレビはたいてい「足」が付いていて、お茶の間に「鎮座」していた存在でした。
みんなが正座してテレビの画面と向き合っていた時代。


時間を決めてテレビと向き合っていた人も、もちろん多くいたでしょうけれど、日本にも「boob tube」っていう人もいっぱいいたでしょうね。
テレビをおっぱいって言ってる人は居なかったでしょうけれど。


資本主義社会はどんどん発展していって、生活はどんどん豊かになっていった20世紀の半ばごろ。
世の中全体が急激に変わり続けた時代です。


たぶんおそらく、この辺りが人間の幸福感の行き詰まり、の始まり、なのかもしれません。


アメリカではテレビの前から離れない人をじゃがいもになぞらえた「couch potato(カウチポテト)」という言葉が生まれます。1976年のことです。


カウチっていうのは一般的に、でっかいソファのことを言いますよね。
アメリカのリビングって広いんだそうで、ソファもやっぱりデカイ。
カウチに寝転んでテレビを漫然と眺めるっていう「くつろぎ」
ただゴロゴロしている「じゃがいも」じゃん! っていうのが「カウチポテト」ですね。

 

 

 


で、アメリカは知りませんが、あんなに魅力満点だった日本のテレビ番組は、だんだん「おバカ光線」をブラウン管から放射するようになっていきました。それを見る側も、もう姿勢を正してなんて見ていませんね。
だらあっとして、漫然と「眺めて」いるようになってきます。


おバカ光線に当てられ過ぎて、おバカになっちゃう人なんかも出てきちゃったんですかねえ。


日本の家庭でカウチを持っている人って、そんなに多くは無いでしょうけれど、ソファでもイイし、床に寝そべってでもイイし、蒲団の中からでもイイんですが、日本版「カウチポテト族」もいっぱい登場してきます。


休日にゴロゴロしていてジャマ! っていう夫を「粗大ごみ」って言うようになって、それって男性差別じゃないの、って話題になったのが1980年ごろですね。


アメリカでは1984年に「椅子にもたれてテレビを見ている、ジャガイモの形をした人間という空想的表現からなる図柄」つまりカウチポテトが、ロバート・アームストロングっていうマンガ家によって商標登録されます。
このマンガによって日本に「カウチポテト族」っていう言葉が浸透し始めるんですね。


ただ、日本では「カウチの上のじゃがいも」っていうイメージじゃなくって、寝っ転がってポテトチップスを食べているってイメージで伝わりました。
日本的~! なんでしょか?


ま、正しいとか間違っているって判断するんじゃなくって、アメリカと日本の生活環境の違いってとらえればイイんでしょうね。知らんけど。


1980年代はレンタルビデオレンタルCD全盛の頃です。
結果、部屋の中でゴロゴロする時間が急激に増えました。「ストレス社会」っていう言葉も、この頃から言われるようになりましたですね。


なんか、疲れたなあって人が多くなって、アメリカではじゃがいも、日本では粗大ごみになって来たんですねえ。


やがてテレビはブラウン管からディスプレイ型に代わっていきました。


ブラウン管の電子銃から発せられていた「おバカ光線」がなくなって、魅力を感じられなくなったのかどうか、テレビ放送ではなく、パソコンでDVD観賞やら、ユーチューブ閲覧ってスタイルに、少なくない人数が移行していきました。


そうすると「カウチポテト族」は「マウスポテト族」と言われるようになるんですね。
じゃがいものままです。ブルーライトじゃがいも。


だらッとしていても社会のしんどさは変らないまま、時代は進んで21世紀を迎えます。
コロナ禍のテレワークっていう形態があろうがなかろうが、デスクワークの仕事はずっと座ったままです。
モニターの前から解放されても、道を歩きながらでも、今はみんなスマホですね。


床に、ベッドに、ゴロゴロしてスマホです。

 

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スマホの浸透によって「マウスポテト族」は「スマホポテト族」になっただけのことかもしれません。


ストレスから逃れようとする無意識の行動なのか、より多くの快楽を日常生活の中に求めた結果なのか、あるいはコロナ禍の巣ごもり生活の影響なのか、五感を身の回り数十センチに留めようとする傾向があるのが「スマホポテト族」


スマホ画面に視覚を、スマホからのブルーテュースで聴覚を、ケーブル接続のイヤホーンもありですけどね。スマホのタップで触覚を、残りの嗅覚と味覚は、目の前のポテトチップス?


もう2年近く、そういう生活に閉じ込められいましたからね、部屋から出ません。


ん~、でもね、スポーツジム行ってるからね、「スマホポテト族」じゃないよ。って意見もあるかと思います。
でもですね、やっぱりずっとゴロゴロしていたり、座っている時間が多い人で、身体を動かすためにスポーツジムに通っているっていう人、安心できませんよ。


健康意識の高さはイイんですがそういう人を「アクティブカウチポテト族」って最近言うらしいんですよ。


特に日本人は世界的に座位時間が最長なんだそうです。
心身の健康には、ちょこまかと動く習慣が欠かせないってことらしいです。


身体的な悪影響についての研究は進んでいるみたいですが、やっぱりね、精神的な負荷もかなり大きんじゃないかって思います。


外に出て、歩いて行っても、酒呑むだけじゃん、っていう反論もおありでしょうが、くだらない話しでも居酒屋で交わすリアルコミュニケーションって、とっても大事だと思います。


ヤな奴と話す必要は、もちろんないんですが、歩いて行って、ナハハって笑い合える場に身を置いて、スマホから離れる時間を持ちましょう、ってことだと思います。


「アクティブカウチポテト族」
部屋の中でずるずるだらだらしているんだったら、居酒屋で気持ちを解放してあげましょう。
自分を大事にする1つの方法だと思います。呑める人はね。

 

 

 


ちなみに、カウチポテトの絵で登録商標を取ったロバート・アームストロングは、マンガの「ミッキーラット」の作者でもあります。
ほら、あの、鼻がふにゃふにゃって長い、ミッキーマウスのパロディです。
今でもTシャツで見かけること、ありますよ。


大型のネズミがラットで、小型がマウス、っていうぐらいの違いしかないそうなんですが、ミッキーマウスは1928年のデビューですね。
テレビ文化の前から動いている人気キャラクターです。


テレビ放送が始まったのは、イギリスBBCが1932年。アメリNBC、ソヴィエト国営放送が1939年です。
日本はNHKが1953年にかなり遅れてテレビ放送を開始していますが、これは戦争と敗戦による内外の規制が原因らしいです。


半世紀を過ぎてポテト族からも距離を置かれ始めているテレビってことですかねえ。


おバカ光線って、ブルーライトになっても気持ちイイもんなんでしょうから、ハードウェアが変わってスマホになって、ゴロゴロし易くなったってことでしょう。


いやまあ、日本とアメリカだけじゃなくって、世界的に、人はゴロゴロしたい生き物なのかもです。知らんけど。

 

中国では、

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