ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【クルエルティフリー】動物に対して残酷なことをしないっていう運動の広がり

< でもね 代替品に使われるのが石油製品 プラスティックだっていうのをどう解決していくんでしょ >

スコッチウイスキーの人気銘柄の1つに「バランタイン」っていうのがあります。12年とかね。


スコットランドの倉庫には番犬ならぬ「番ガチョウ」の群れが2012年までバランタインを守っていて「スコッチウォッチ」って呼ばれていたんです。


ガチョウは凄く警戒心の強い鳥で、見覚えのない人や、他の動物を見つけるとギャーギャー大騒ぎしながら、クチバシで突いて攻撃するんだそうです。


野生の雁を家禽化してガチョウにしたのは古代エジプトらしいですから、人間とは相当に長い付き合いってことになります。数千年。
漢字では「鵞鳥」って書いてガチョウですが、「家雁」とも書きます。
家雁って書いても読みはガチョウ。


ニワトリと同様ほとんど飛べない鳥なんですね。体長はだいたい1メートルぐらいみたいですから、けっこう大型の鳥です。


肉は食用ってことなんですけど、食べたことはないですねえ。あります? ガチョウ。
食べる国が限られているのかもですね。
ま、とくに食指が動くっていう対象じゃないですけどね。まずもって見たことないです。少なくとも町中華のメニューにはありませんよね。

 

 

 


羽根ペンは別名「鵞ペン」とも言うんだそうで、ガチョウの羽根ですね。ガチョウの鵞、です。


生きているガチョウの風切り羽根を引き抜いたものが上質な羽根ペン、鵞ペンって言われています。
今では使う人も少ないでしょうけれど、ガチョウの左翼の風切り羽根が右利き用。右翼のがサウスポー用なんだそうですね。


しかしまあ、なんで生きているガチョウの羽根が上質なんでしょうか。
ほとんど飛べないにしても、羽根を抜かれるなんてガチョウにとったら大迷惑でしょ。痛そうですよ。


バドミントンのシャトルに使われている羽根も高級なのはガチョウなんだそうですけど、どうやって大量の羽根が供給されているのかっていうのを考えますと、天然素材、動物素材じゃなくって人工羽根にすべきじゃないでしょうか。


日本ではバドミントンの人気って、けっこう高いですよね。
ガチョウの羽根のフェイクっていうのを開発して対応していって欲しいところです。
やっぱり天然物が、とか言ってないで、今までのガチョウの羽根と遜色ない人工の羽根を開発して、製造業的にフェイクっていうものの正しい利用の仕方を世界に向けて発信していけばイイのに、って思います。


そしてガチョウっていえば、なんといっても「羽毛ふとん」と「ダウンジャケット」でしょうかね。
いろいろニセモノが出回ったりするんですけど、ガチョウのダウンが高級だってされていますよね。


ガチョウってなんでもコーキューな感じです。

 

 

 


ヒルっていうのはマガモを家禽化した鳥だそうで、70センチメートルぐらいの大きさ。ガチョウより2周りぐらい小さいんですね。
漢字では「家鴨」って書きます。全然アヒルって読めません。でもアヒルです。


ガチョウと同じようにほとんど飛べませんし、育てやすい鳥なんだそうで、世界中で飼われているそうです。
ペットとしてもけっこうニンキ。
歩き方がユーモラスですもんね。分かる気がします。


タマゴをたくさん産むんで、ニワトリと同じように採卵の目的で飼われてもいるみたいですね。
ヒルのタマゴっていうのは、食べた記憶がないです。日本だと一般的には食べませんよね?


世界中で飼われていて、食用にもなっているっていうんですけど、これまたガチョウと同じで、アヒル肉なんて食べたことないです。
そんなメニュー、見たことないですよ。


って思ったらですね、実はわりと頻繁に食べていたってことに気付かされました。


蕎麦ね。


鴨せいろ、鴨南蛮っていうのが好きで、わりとよく食べているんですが、日本で鴨肉として流通しているのはたいていアヒルなんだそうですよ。ええ~!? ショック!

 

ヒル南蛮

 

なんでこの情報を信じるのかっていいますとですね、蕎麦屋さんによるんですけど、どこそこの鴨を使っておりますって断り書きをしているお店はオタカイんですよね。


へええ、鴨って種類とか、どこで育ったかによってランクみたいなのがあるんですねえ、って思っていたんですけど、考えてみれば養鴨場とかって聞いたことないですもんね。ホンモノの鴨って希少価値なんでしょう。


いつも食べていた鴨せいろは、実はアヒルせいろ!


ふむむ。ま、おいしくいただいておりますんで何も問題はないんですけど、実はアヒル好きってことだったんですねえ。ま、イイんですけど。


ヒル、家鴨、鴨、ですかあ、そですかあ。アヒルせいろっていう名前じゃ注文する人いないカモですねえ。


で、アヒルもやっぱり羽毛ふとん、ダウンジャケットに利用されていますよね。
ダウンはアヒルよりガチョウの方が良質ってされていますけど、なにが違うんでしょう。


ガチョウとアヒルっていう言葉を並べてみますと、どこかユーモラスな感じもしますが、グースとダックっていうことになりますと別の世界が見えてきます。


ダウンっていうのは水鳥の胸の羽毛で、ニワトリだとかの陸の鳥にはないもの。


ヒル、ガチョウの個体の大きさにもよりますが、1羽の鳥から摂れるダウンは5グラムから10グラム程度なんだそうですね。
ダックダウン、グースダウン、純粋にダウンだけで作ったジャケットは当然オタカイものになるわけです。


冬になりますとダウンジャケットを着ている人が爆発的に増えます。
通勤電車のギュギュー具合が上がっちゃうんですけど、あんなにみんなが着られるほどのダウンの量っていうのを改めて考えてみますと、とんでもない数のグースとダックが必要になりますよね。


世界にはそんなにたくさんのグースとダックが飼われているんでしょうか。
日本では見ませんよね。
って思ったら、世界にはいるんです。中国です。


世界で飼育されているアヒル、ダックの7割が中国。ガチョウ、グースはなんと9割が中国なんだそうです。


この実態からすれば当然、世界のダウンのほとんどは中国で生産されているってことになるんでしょうね。


ダウンは、ガチョウ、アヒルを食用として屠殺したあとに、専用の機械を使って採取する方法と、人間が両足の間に挟みこんで固定して、むしり取る方法とがあるんだそうです。
数ヶ月ほどでまた、胸の羽根が生えてくるんだそうですけど、そうなると、また、むしられる。


ハンガリー、中国のダウン生産現場の映像がヨーロッパで流されて、ガチョウ、アヒルが決して無事じゃなくって、ダウンをむしり取られたあとに、目をつむってうずくまってしまっている姿や、裂けてしまった胸部を麻酔もせずに縫い合わせている実態が知られたそうです。


かなりヒドイことしているんですね。


こうしたことから、動物たちの権利を無視して虐待することは、ただちに止めるべきだっていう運動が「クルエルティフリー(cruelty-free)」
クルエルティっていうのは、残酷とか無残って意味です。


中国のウイグル地域で綿の栽培に強制労働が行われているってことで、ウイグル産の綿を使った商品は買わないようにしましょうっていう運動が欧米を中心に起こりましたよね。
ユニクロが批判の矢面に立たされたことがありましたけど、あの運動は生産現場の環境としての人権問題でした。


生産現場の環境を考える上では同じでしょ、飼育している動物たちにだって権利はあるでしょ、っていうのが「クルエルティフリー」


あんまり聞かない言葉ですけれど、たぶんこれから世界的な潮流になっていくんじゃないかって思われます。


ポール・マッカートニーの娘さん「ステラ・マッカートニー」がやっているブランドは「アニマルフリー」っていうのをずっと前からやっていて、動物性のモノは使わないんだそうですね。


ファッションとかさっぱり分かりませんが、そういう流れってやがて日本にもやってくるんでしょうね。


こういう話を聞いて、いつも思うのは日本って世界の潮流から遅れているんだなあってことです。


世界は変っていきますし、今は特に変わっていかなければならないタイミングだと思うんですけど、権利問題だけを考えてみましても、人間、そして動物っていう段階まで世界は考えているのに、自分を含めてですけど、日本にそういう考え方ってないような気がします。


鴨せいろが実はアヒルせいろなんだっていうことすら知らずに。ボーッと生きている当人としてはでありますが、「ヴィーガンファッション」だとか「エシカルファッション」だとか、人間と動物の付き合い方っていうのがどう変化していくのか。動物を素材として搾取しないんだとすれば、代替品として何をどう製造していくのか。


その辺りに目を向けるようにしないといけないかなって考え始めておりますです。
世界と日本とね。


キレイゴトじゃなくって、地球の生命ってやつを真剣に考えないといけないぐらいに壊れかかっているのかもです。
いろいろ難しそうな問題ですけどねえ。


次世代ダウンジャケットとかね、日本でもそういう売り文句が出始めては来ていますけどね。
クルエルティフリーでございますよ。

 

 

 


ヒルせいろでもね、旨いのはありますです。
硬いのは鴨なのカモ。根拠ないですけど。。。

 

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