ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【京菓子】和菓子って色合いも姿のバリエーションも世界一のスイーツでしょ でも【豆大福】

< お茶とかやっている人じゃないと 和菓子の名前とか種類とか そんな知らないですよね >

「デザート」って言ってたのがいつのまにか「スイーツ」って言われるようになって、食事の後の甘いものって洋菓子が幅を利かせて久しい感じです。


ホテルのランチバイキングなんかですと、ケーキの食べ放題っていうのが付いていたりしますね。
嬉々として、満面笑顔。大きな皿にギューギューに並べている女性を見かけることがあります。
用意されている種類を全制覇しそうな勢いです。ニッコニコです。


メインの食事は何を食べたのか知りませんが、普通に考えて、スイーツだけでお腹がふくらみそうに思えるボリューム。とにかく、一回、そのトングを置きなさいってば。
まあね、ベツバラってヤツなんでしょう。


本人が幸せいっぱいですので、外野席からヤイヤイ言うつもりもないんですが、ケーキって見た目も味も、名前の豊富さほどのバリエーションって無い感じがするんですよねえ。


はい。大きなお世話、ホントに言わなくたってイイようなことではあるんですが、皿にギュギューっと並べられたミニケーキの群をじっと見てみても、色合いがほぼ一緒ですよ。
チョコの色と、カステラの色と、フルーツ系の赤。


20個ぐらい並んでいるケーキたちですが、見た目のせいなのか、味の変化も期待できなさそうに思えます。

 

先日、知り合いの家、といいますか茶室に「無礼講お茶会」で呼ばれて出かけてきました。
庭の花壇をつぶして、茶室を建ててから5周年記念です。


仲間たちが寄り集まって、素人ながら基礎を作って、柱を立てて、壁を塗って、銅屋根を葺いて、2年がかりで完成させた茶室なんですね。


「無礼講お茶会」っていうのは、そこに招かれる人間たちのほとんどが、茶道とか、ぜんぜ~ん縁の無い奴らばかりなので、ま、一応、それっぽければイイじゃん、というルールです。胡坐でもオッケー。普段着です。


そこの奥さんが焼き物をやっていて、茶室が出来上がる1年前に「電気窯」っていうのを買って、趣味で茶碗や小皿を焼いているんですね。


その旦那は知り合いの中のただ一人の資産家で、ツーリング途中で知り合ったバイク仲間です。ヤな奴じゃないです。


で、その奥さんの焼いている茶碗は全部一点ものです。小皿も全部一点もの。


抹茶をたててくれるのは旦那の方なんですが、この男もお茶とか、ぜんぜ~んやったことないんです。


なので「無礼講お茶会」と称しているわけなんですが、ちゃんと茶道とかをやっている人からすれば、アホか、っていう集まりなんだろうと思います。


お茶をたてるのは旦那なんですが、茶室の中の一切を取り仕切っているのは奥さんです。
奥さんが唯一のルールなんですね。誰も否やはありません。そもそも分かってないんですからね。


で、8畳ちょっとあるスペースに主人夫婦を含めて7人が座って「無礼講お茶会」が始まりました。
全員が一応、マスクです。


都ファンの奥さんがネット購入した「京都のお抹茶」


たぶんイイ加減なんだろう旦那の淹れ方で、それぞれ違った茶碗でお茶が供されます。


で、これまた奥さんが仕入れてきたという「京菓子」が、一つひとつ違った小皿に乗っけられて、膝元に置かれます。


ここで、むふふと思うのは、小皿の色や形、大きさが違っているのはお手製だからってことではあるんですが、乗っかっている「京菓子」もそれぞれ別物なのでした。


奥さんが、一個いっこ、1人ひとりの膝元に置きながら、その京菓子の名前と特徴を説明してくれるんですが、聞いている傍から忘れてしまいました。


別にしゃっちょこばった席でもありませんので、それはオッケーなんだろうと思いますが、その時感じたのが、京菓子って奇麗だなという思いでした。


色や形が一つひとつ、まるで違っていました。
ま、普通はそういう出し方をされるものでは無いんだろうと思います。京菓子

 

なんかね、京菓子って聞くだけで高級な印象を持ってしまうんですが、色合いと香りが、とてもイイ感じでした。


で、帰ってから調べてみますと、京菓子ってなんだかキチンとしたっていうか、細かいっていうか、定義があるみたいなのでした。
京都で作っている和菓子が、何でもかんでも京菓子ってわけじゃないんですよってことらしいです。


京菓子って名乗っていいのは、茶道に使われる菓子。でなければ、公式儀式で使われる菓子。
だそうです。


へええ、とは思いますが、例えば、正式な茶道で出される和菓子って、その仕入れ先が決められているってことになるんでしょうかね。


それとも新しい店が出来て、そこから茶道用に仕入れれば、その店の和菓子が新しい京菓子ってことになるんでしょうか。


茶道で供される和菓子は「点心」ってうらしいんですが、京都以外の地域の点心は京菓子って言っちゃいけないんでしょうかね。

 


京菓子に対して「上菓子」っていう言い方もあるそうです。


ところがこの上菓子の定義には、どうやら2つあるみたいなんですね。


京都での上菓子というのは、古くは御上に献上するものを指したそうですが、都が江戸に移ってからは、江戸で作られた和菓子を上菓子というようになったみたいです。
明治時代じゃなくって、江戸時代にです。


京都では、今でも昔からの上菓子のみが正しい上菓子であるとする人たちも少なくないそうです。


和菓子屋さんっていうのは数百年の歴史を持っている店もたくさんありますからね、なんか伝統っていうのを大切にするっていう心があるっていうのは分かるようにも思います。


でもあれです。東京赤坂に本社を置いている「虎屋」


虎屋って明治になって天皇家について東京にくるまでは京都の和菓子屋さんですよね。
虎屋の羊羹って「上菓子」になるんでしょうか? それとも「京菓子」?

 

個人的に好きな京都の和菓子屋さんというと「鶴屋吉信」です。

 

「緑京観世」がイイですね。主張し過ぎない、抹茶の味が落ち着きます。そんなに上品ぶらずに厚めに切って、3口ぐらいに小分けにして食べるのが満足感大きいです。


でもこれ、鶴屋吉信に抹茶が思うように入らなくなったそうで、元々季節ものでしたけれど、ますます手に入らなくなっていますよ。東京では、ってことですけれどね。


京都土産で出会うことの多い「八つ橋」もイイですね。京都を代表する和菓子。

f:id:wakuwaku_nikopaku:20210809071224j:plain

 

でもですね、一番好きな和菓子は? ってなると、なんといっても「大福」ですね。

「豆大福」


正直言いましてコンビニの大福でも充分満足です。


でもね、やっぱりですね、群林堂の豆大福が食べられると、幸せメーター爆上がりですね。

 

あのですね、竹のフォークとか、楊枝とかを使っていただく和菓子もイイんですけれど、豆大福みたいにですね、片手で持ってパクつける和菓子がサイコーです。身の程にあった和菓子って感じが、またイイんです。


群林堂の豆大福も、ほぼ偶然ってタイミングでしか手に入りませんけれど、もう1つ気になっている大福があるんですよ。まだ食べた事の無い大福です。


東京です。文京区小石川の「御菓子司千代田」の「おたよさんの大福」


「御菓子司」ってあたりが、司って付いているところが、なんか京都っぽい感じもしますけれど、詳細はちと分かりませんです。

 


実はですね、大福の発祥って小石川らしいんですよ。


1771年、明和8年に小石川の「おたよさん」って人が、大福を「発明」したってことらしいんです。


おたよさんは未亡人だったっていう説もありますが、詳細はよく分かりません。大福の発明にはなんの関係も無さそうだし。


その頃まで塩味の餡を餅で包んだ「腹太餅(はらぶともち)」っていう「ごはん」を、おたよさんは、小さくして、餡を甘くして、「和菓子」にした。


「腹太餅(はらぶともち)」 ⇒ 「大腹餅(だいふくもち)」 ⇒ 「大福餅」っていうことらしいんですね。


で、その頃の砂糖って、白糖じゃないよねっとか、いろいろ「御菓子司千代田」さんが工夫して、現代に蘇らせたのが「おたよさんの大福」


これ、ぜひ食べてみたいです。


で、群林堂も文京区。コロナ明けに、文京大福ツアー、行きたいです。でもなあ、なかなか買えないんだろうなあ。。。


おたよさんの大福って、豆大福じゃ、ないみたいですけれどね。