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【日にち薬(ひにちぐすり)】好い言葉ですよねえ 知っておくべき日本語でしょねえ

< でもまあ その前にやるべきことはやっておかないと 時間も解決してくれないわけで >

ついこの前知った言葉「日にち薬」


東日本では言わない言葉らしいよお、とか、関東では「時間薬(じかんぐすり)」って言うよ、とか、様々なことが言われているみたいですけど、東京在住者のオヤジといたしましてですね、両方とも知らんかったですよ。「日にち薬」も「時間薬」も聞いたことなかったです。


身体の傷も心の痛みも、手当てをしたからといって、その瞬間に治るってもんじゃないことは誰でも経験していますよね。
ただ放ったらかして置いて治ることは期待できないんですけど、身体の手術を受けたからといって、さめざめと泣くことが出来たからといって、それで完治することはなくって、そこから、ちゃんと手当てをしてからの時間経過が必要ですよ、っていうことでしょうね。


そうですよねえ。傷も痛みも、治るには時間が必要。
そういう意味では人間も、生きている動物として時間を過ごしていくことができれば、身体自身が、心自体が、ちゃんと治癒に向かっていける強さを持っているってことですよね。


心の痛みも、忘れようとして忘れられるもんじゃないですけど、ちゃんと生活して、食べて寝て、生きていけば、痛みに耐えられるほどには薄れていく。
普通の生活っていう日常が経過すれば「日にち薬」が効果を発揮してくれる。

 

 

「時間が解決してくれる」っていう表現より「あとは、日にち薬だね」っていう言葉の方が日本人のコミュニケーションっぽい気もします。


そもそも「ひにち」っていう言葉、不思議ですよね。
書き言葉じゃなくって、話し言葉なのかもです。


文字で書けば「日にち」あるいは「日日」ってことになるんでしょうか。「日々」とは書かないでしょうね。これだと「ひび」ですもんね。「ひにち」とは読めません。
新聞の名前にありますよね「日日」この場合は「にちにち」って読むんですよね。にちにちしんぶん。


「ひにち」っていう言葉は何気なく口にしていますね。「日にちを決めよう」だとかね。


日付、日時っていうより柔らかいっていうのか、話し言葉として日本語独特の言い回しを感じます。


西日本、京都、大阪あたりを中心に使われてきた言葉だとすると、文書じゃなくって会話で成り立ってきた日本の古い文化を遺してくれている感じのする「ひにち」っていう言葉に「くすり」っていうのをくっ付けた物言い。


なんとも日本的なやさしさ、みたいなものを感じます。
身体にも、気持ち、心にも効く言葉の効能。まさに「日にち薬」

 

 

 


日めくりカレンダーをペリッてめくるような日々の過ぎて行き方じゃなくって、刻々と過ぎて行く時間の積み重ねの結果として1日が過ぎて、そうした時間経過が繰り返される。「日にち」が過ぎて行けば、大丈夫。回復する。


身体もそうだし、気持ちもまた、普通に戻る。
対象喪失なんて、日にち薬じゃないと治りませんもんね。


大事な時間を過ごしなさいよ、あるいは時間を大事に暮らしなさいよ、っていうニュアンスの「日にち薬」なんじゃないでしょうかね。


朝、昼、晩っていう時間があって、日が過ぎて行く。1週間が過ぎて、ひと月。そして季節がうつろって行く。
人もね、誰だって、生きていくうちにはいろいろありまっせ。


時間っていうのをちゃんと過ごしていく生き方を、自然にやっていきたいところです。


時間の正体っていうのは、科学的にまだ説明できないものらしいですけど、太陽系の中の地球には1日があって1年があってっていう繰り返しのリズムがあるのは事実ですもんね。なんだかよく分からなくたって、時間って言われるものがあることは間違いないんでしょうね。


関係ないですけど、時間の方向性ってどっち向いてんでしょうね。知らんなあああ。


さてさて、人間だけじゃなくって、地球の生き物には「概日リズム(サーカディアンリズム)」っていう生理現象があって、1日っていうのを、脳だけじゃなくって身体のいろんな部分で認識しているんだそうですね。


体内時計ってやつ。
体内時計は1個だけじゃなくって、いっぱいあるんだそうです。


発見されたのは1729年のことらしいですから、けっこう前から知られているってことですね。
オジギソウの葉っぱが、だいたい24時間周期で動いているのを発見したのはフランスの科学者、ジャン・ジャック・メラン。
それから「時間生物学」っていうのに進んでいって、今でもまだまだ研究途中らしいです。


体内時計、不思議なものなんです。

 

 

 


人間の体内時計は、24時間より長くて、25時間に近いそうなんですけど、どんどんズレていっちゃう生理反応をちゃんと調整してくれるのが朝日。朝の太陽を浴びることで調整しているんだそうですね。


そんなこんなで、いろいろと体内時計のことが解って来ていて、21世紀の今は、時間生物学から少なくとも2つの学問が派生していて、それが「時間栄養学」と「時間薬理学」


欧米ほどサプリメントに頼る習慣の無い日本では、この2つの時間学が先行しているみたいです。
イイ感じですよね。


「日にち薬」の国の時間研究でしょ。知らんけど。


人間の体内時計の種類っていうのもいくつか分析が進んでいて、「ウルトラディアンリズム」っていうのがあってですね、これは数分から数時間のリズム。
体内時計の数じゃなくって種類の話ね。
レム睡眠、ノンレム睡眠っていう、だいたい90分の周期がこのウルトラディアンリズムなんだそうです。


次に長いのが「概潮汐リズム」って言われているやつで、だいたい12時間と少しっていうリズム。


で、「概日リズム」がだいたい24時間のリズム。


「サーカビディアンリズム」っていって、だいたい2日間のリズムの体内時計もあるんだそうです。


こんなにいろんなリズムを抱えている人間の身体の仕組み。たとえば血液の中の成分だとかも時間変化が大きいんだそうで、どの時間に何を食べるべきかっていうのを研究しているのが「時間栄養学」
どの時間に何を食べちゃいけないっていう研究も進んでいるらしいです。


でもあれですよね、まだまとまった研究成果っていうのは発表されていない感じ。知らないだけ?


そして、体内時計のリズムに薬の成分がどういうふうに作用するのか。効果の大きさなんかを研究しているのが「時間薬理学」なんですね。


「日にち薬」の時間の役割。いつなにがどこに効果的に働くのか。


身体、心が傷ついたり壊れたりしたら、出来る限りの手当てがまず必要だっていうことは動かしがたい事実でしょうけれど、その後ですよね。


回復するっていうのには「日にち薬」が必要ですけど、その「日にち薬」に乗っかって、いかに効率的に健全な状態に戻すことが出来るのか。
早く、っていうことを望む気持ちは理解できますけど、身体も心も、生身、ですからね。

 

 

 


「日にち薬」にしか出来ないことっていうのも、けっこう大事な部分で存在しているんじゃないでしょうか。


この先、「時間栄養学」「時間薬理学」っていうジャンルの成果発表に期待をして、注目していきたいと思います。


お疲れさまには、ゆったりの「日にち薬」が一番なんでしょうけど、それが難しいんですよねえ。
「日にち薬」意識しながら暮らしていきませう。

 

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