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【空き瓶ゾンビ】ネットで酒の空き瓶が高額取引って オッカシイでしょ!

< SAKEだけじゃない ウイスキー イチゴ ブドウ 日本ブランドの危機 >

英語圏の俗語で「dead soldier」っていうのがあるそうで、今どきはウクライナのことを考えればなかなか口にしづらい言葉なんだろうとは思いますが、意味としては「空になった酒の瓶」のことだそうです。


「dead soldier」どことなく祭りの後の寂しさを感じさせるような、どこまでも静かな言葉ですよね。
空き瓶です。


瓶に入った飲料って、ソフトドリンクなんかはペットボトルにおされて少なくなっている現状ですけど、例えばジュースのビンが砂浜とか、公園のベンチ脇に転がっているのと、ウイスキーボトル、一升瓶が転がっているのとでは、見えてくる風景が違うように思ってしまうのは酒呑みだからなんでしょうかね。


喉の渇きを癒すジュースなんかとは違って、酒っていうのは酔うために呑む、完全な嗜好品。
短い時間ではあっても気持ちを充実させてくれる効能があって、非日常性をもたらしてくれる。
酒との付き合い方って、独特ですよね。


良き友。大いに活躍してくれた酒の、その空き瓶が、無造作に転がっている。

 

その空き瓶が自分が転がしたものであれば、自分自身の人生のひと時を、錯覚だったのかもしれない充実感で満たしてくれた相棒。


自分が全く関わっていない酒瓶であれば、誰かにその人なりの満足感を与えたんであろう、活躍、役割を終えた姿。
その銘柄名のラベルが、寂しく口元だけに笑いを見せて、そっと目を閉じているかのように見えたりします。


華やかな活躍をみせて、その役割を終えた身体を、恨み言を吞み込んだ笑顔で横たわっている。
酒の空き瓶を「dead soldier」って呼ぶっていう英語圏の酒呑みたちのセンスに、大きく同意します。
たとえ言葉が通じないとしても、酒呑み仲間として通じる何かがありそうな気がします。


打ち捨てられて忘れ去られた、空の酒瓶。
って、だめですよ。ゴミはちゃんと持ち帰りましょう!


なはずなんですが、なんか今ね、酒の空き瓶ってネットオークションとかフリマとかで高値で取引されているらしいんですよ。


であればゴミになることもなくってイイのかもですけど、なんで空の酒瓶が売りに出されてんの?
コレクションってこと? 中身無いんですよ。


自分で吞んだ酒の瓶じゃなくたって置いておきたいっていう、そういうことなんでしょか。


そう言えば、たしかビールの空き瓶は1本5円、空の一升瓶は10円で買い取ってくれるって話を聞いたことがあるような気がしますけど、そういう流通?


違うでしょね。そんな価格のやり取りがネットに乗っかるとは思えませんもんね。


やくみつるがコレクションの買い占め会社でも作ったの?


もちろん、空き瓶のコレクターっていう存在もあるんでしょうけれど、流通している空き瓶の量が尋常じゃないってことで話題になっているんだと思います。
やくみつるは1人しかいませんしね。って、やくみつるさん、コレクターの代表として断りもせず取り上げさせていただいてすびばせんです。コレクションの趣味を腐そうとするような意志はこれっぽっちもございませんので、悪しからず。

 

 

 


空き瓶の売買が話題っていうか問題になっているのは、なんと、その空き瓶に中身を入れて「ニセモノ販売」をしているからってことみたいなんです。


酒の空き瓶だけじゃなくって、高級化粧品の空き容器が高値で取引されて、それにロクでもない中身を容れて、中古品として売る。


へええって思うんですけど、ネットオークションって中古品、口開けしてある商品の売買が行われているんですね。
自分では全く経験していないジャンルですので、その感覚がさっぱり分かりませんけれど、そういうマーケットが成り立っているんですね。


ニセモノの化粧品なんかだと、効果が無い、だけならまだイイ方で、肌トラブルとか、そういう問題も起きているらしいんですよね。


なんだかなあ、って感じなんですけど、そういう悪だくみを考えて実行しちゃうヤツが、居るんですねえ。


で、高級日本酒の空き瓶なんかは、海外で人気らしいんです。


この辺がね、インターネットの全世界性ってことで、国境をまたいでの取引が普通になっているんですねえ。
全くの門外漢からしますと、ホント別世界です。


って、問題はそこじゃなくってですね、海外の人はコレクションとして高級日本酒の空き瓶を求めているのかっていうことなんですけど、どうもね、そういう人ばっかりじゃないのが実情らしいんです。


日本産のウイスキーとSAKEは、メーカー、醸造蔵の努力工夫で、今や世界で人気ですからね、日本酒の空き瓶、欲しいですっていうリクエストがあっても不思議じゃないです。


ところがですね、とある高級日本酒醸造蔵の社長さんが、海外旅行に行って入った高級レストラン。
メニューを見たら、自分のトコの銘柄が置いてある。


あれ、このレストランと取り引きあったかな? ま、この国のバイヤーから仕入れているんだろうな。


客として自分の日本酒を楽しむのも一興ってことでオーダーしてみた。
どんな扱いをされているのかっていう楽しみもあったかもですね。


グラスと一升瓶を持って店のボーイさんがやって来て、これは日本の最高級の酒で、とっても貴重なものなんだと説明。
自分トコの酒のラベルも、こうして海外の高級レストランで改めて見てみるとなかなか高級感にマッチしている。
ふむふむ、そうでしょそうでしょ、イイ酒ですよ、これは。
社長さん、ニコニコです。


満足気に口に運んでみると、ナンジャコリャ!


自分のトコの酒とは似ても似つかない安酒だったんだそうです。
さっそく名乗りを上げて、抗議。
酒の一升瓶はウチのだけど、中身は全然違うじゃないか!


ええ~!? これは、偽物をつかまされました。今後このようなことはないように努めます。


ま、それで引き上げてきた社長さんでしたが、あれは、つかまされたんじゃなくって、自分のレストランで詰め替えているんだろうなってことで、これからも続けられていくんじゃないかっていう感想だったみたいです。
そんな空き瓶利用。

 

 

 


そのレストランが空き瓶をどうやって手に入れたのか、オークションの空き瓶を落札したのか、とかまでは分からないわけですけど、そういう使われ方をしていると育て上げたブランドが台無しになるっていう現実ですね。


空き瓶にニセモノを詰めて新品として売り出されているっていう例もあるんだそうです。


その一升瓶に栓がしてあったとしても、一度開封されて中身を詰め替えられてものかどうかを判定する「改ざん防止サービス」っていうのも出てきていて、ブロックチェーンICタグ技術を組み合わせてあって、スマホをかざせば開封されたものかどうかが瞬時に分かるらしいんですが、このサービスが効果を発揮するのは、新品として購入した場合であって、海外での飲食で提供される場合は、すでに口開けしてある一升瓶から注がれることになるでしょうから役に立ちませんよね。


でも、なんだか不思議なのはホンモノの空の一升瓶を落札するっていう方法じゃなくって、そのラベルを印刷する方がもっと簡単なような気がするんですが、高級日本酒の場合、やっぱりその一升瓶自体も特殊なんでしょうか。
高級品には日本酒に限らず縁がありませんのでよく分かりませんです。


まあねえ、ネットに罪があるとは思いませんけれど、空になった一升瓶が、中身を詰め替えられてゾンビみたいに安酒で蘇るって、怖くもなんともない悲惨な話です。


日本の匠の技が、台無しになっちゃうのってなんとかならないんですかね。


世界に発信して売り出していこうっていうのは、これからの日本の生命線になる商売方法だと思うんですけど、法整備も含めてなにか政治的な手段を講じないといけないような気がしますですよ。


日本ウイスキー、山崎50年の空ボトルって、1本12万円で売られてますよ。
コレクターが買うんだと思いたいですけど、どうなんでしょ。空き瓶が12万円って、異常ですよね。


ま、グラス売りしている呑み屋さんで、山崎50年を頼んだら一杯いくらなのか、オーダーする気もしませんけどね。旨さを分かっている人ばっかりじゃない世界ですけどね。


日本酒、ウイスキーだけじゃなくって、農産物、イチゴだとかブドウだとか、日本から苗が持ち出されて栽培されて、日本名のまま海外の市場で売られているっていう現実。


農林水産省「国内育成品種の海外への流出状況について」っていうページで公開していますけど、ただ調査して、抗議して終わりっていうんじゃなくって、やっぱり世界レベルの法整備が必要なんじゃないんでしょうかね。

 

 

 

外務省さんも含めて、もう八方美人方針じゃ生き残っていけませんですよ。


ロクでもないヤツは、世界中、ゴマンといるんですから。


酒の空き瓶は「dead soldier」として、そっとしておいてあげていただきたいです。


で、ちゃんと、リターナブルでもリサイクルでもしてくださいませ。
ゾンビじゃダメです。


空き瓶は自治体ごとに決められた方法で、ちゃんと処理しませう。