ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【射込み】きりきりと引き絞り ひゃうと放つ って方の話じゃなくって 酒のアテ

< そこに穴があるから とりあえず突っ込んでみる っていう酒呑みの本能? >

形式美を重んじるイメージの強い日本独自の弓の道。
弓道の練習で、実際に弓を的に向かって射ることを「射込み」って言うんだそうですね。


弓道の流派によっては、1つの的に向かって多人数で次々に、あるいは一斉に、矢を放つことが「射込み」
武道ですからねえ、実戦を見据えての練習方法っていう、歴史の長さを感じさせるものがありますねえ。


日本の弓は「道」なんですよねえ。
ま、弓に限らず、柔らも剣も、お茶だって道なんですけどねえ。


弓道の腕の優劣は的の中心にいかに近く、いかに数多く、矢を射当てることができたかで判定されるわけですが、そうした結果を出すまでの所作、そこにも重点が置かれます。
道ですからね。


ずいぶん前のことですが、とある大学の弓道場の傍で練習を見ていた時、先輩おねえさんが後輩おねえさんに姿勢、所作のあり方を熱心に説明していた凛々しい姿を覚えています。
弓道女史の稽古着姿。とくに鹿革の胸当てとか、色合いとかも含めてカッコイイです。
とかいう見方は邪道っていう道なんでしょうかね。


弓道。そういう勇ましい方面の話じゃなくって、酒のアテの「射込み」の話です。
はい、ウキウキ呑むための旨いヤツです。


いや、もちろん、酒のアテにしなくたって、ごはんのおかずとして大好きって人も多い食べものだと思いますけどね。

 

 

 


射込みです。


カブだとかカボチャ、根菜類の中をくりぬいて、白身魚、ひき肉だとかを詰め込んで調理する。
つまり、穴に他の食材を「射込む」んで「射込み」っていうんでしょうね。


煮戻した高野豆腐に包丁で切れ込みを入れて、その中にエビの餡をいれて、また煮て仕上げるのも「射込み」って言いますけどね。
「高野豆腐の射込み煮」


「射込み」は煮るだけじゃなくって、蒸したり、焼いたり、揚げたり、いろいろとバリエーションがあって、小料理店なんかでは定番メニューになってます。


ま、最近は、そういう和風のお店自体、見かけなくなってきましたけどね。
見た目は凄く立派な白木のカウンターで、和風の看板を出しているくせに、なんなの、この天ぷら!
スーパーの総菜の方がまだマシじゃんか、っていう店もあります。はい、近所にあるですよお。
値段は一丁前にお高いです。


ま、それはさておき、しっかり台所で「調理」をするっていう「射込み」は、プロに任せてですね、宅呑みの機会が多くなってきた昨今、お気楽極楽なのは、なんたって「ちくわの射込み」でしょねえ。


揚げ油とか煮汁とか使いません。なるべく調味料も参加いただかなくって済むような、使うのはせいぜい包丁とまな板ぐらいで済ませたいです。
そういった意味では「ちくわの射込み」って火も使いませんし、満足できる簡単、最強の酒のアテですねえ。


別に決まり事なんてないでしょうから、なにを射込んだってイイんです。
ホントになんでもイイんだと思います。失敗は成功のもとってやつです。
自己責任。


うひゃあ~、とんでもな~い、ってなったら、べえ~って出しちゃえばイイんですから、チャレンジあるのみです。

 

 

 


でもまあ、こんな「ちくわの射込み」の話を呑み屋さんなんかでしますとね、ウッサイこと言う酒呑みもいるんです。
曰く、大事なのは何を射込みかっていうより、ちくわそのものなんだよ。
あ、そですか。


まあね、その時は適当に聞いていたんですけれど、そういえばちくわにもいろいろありますよねえ、ってことでありまして、後で調べてみましたら、こんなデータがありました。


2019年冬のデータなんですが、消費者インサイト研究所の「ちくわ人気ランキング2019年冬!ちくわの購入に関する実態調査」

 

3日間に期間を限定したアンケート調査で、参加した一般消費者の数は312人ってことで、母数は多く無いんですが、なかなか興味深いランキングが紹介されています。


「メーカー別ランキングベスト10」


総数が312とはいえ、しっかり傾向が出ていることが面白いと思いますし、ああ、そういうメーカーもあったねえっていうのも分かって、買い物環境によっても「いつも買う」ちくわって、違っているのかもですね。


第1位:「日本水産」44人。
なるほどなあって、第1位、納得です。特に明確な根拠があるわけじゃないんですけど、このメーカーは信頼しています。ビバ、日本水産


第2位:「かね貞」42人。
愛知県の会社なんですね。スーパーの売り場に、たまあにしか行かないオヤジは知らんですね。ま、見ているのかもですけど、たぶん食べたことない気がします。人気ですね。


第3位:「イオントップバリュ」38人。
出ましたねえ。イオントップバリュはいろんな商品に顔を出してくれちゃってますよね。
バリュ、はい、とっても大事です。助かります。


第4位:「マルハニチロ」36人。
ここでの順位はイオンを上にいただくことになっていますが、僅差ですね。
母数が大きくなれば、ベストスリーに入るんじゃないでしょうか。有名、定番メーカーですもんね。


第5位:「紀文食品」31人。
ほほう、ここにいらっしゃいましたか紀文さん。
高級ねりものの代名詞、みたいなメーカーさんですよね。


店によって違うと思いますけど、イオントップバリュの隣りに紀文が並んでいたら、どっちを手にするでしょうか、って観察してみたい気もします。実行不可能ですけどね。


2022年は秋になる前に数回連続で、こうした庶民の消費財までもが値上がりしました。
2022年、そして2023年のちくわランキングが発表されたら比較してみたいデータですよね。
値上がり率、けっこうなもんですもんねえ。


たかがちくわって感じもしますけど、やっぱりね、好みっていうのか、なんとなくコレっていうちくわがあったりしますし、そこにこだわった方が楽しいと思います。

 

 

 


さてさて、酒呑みにとって重要なのは、そのちくわの中になにを「射込む」かってことなわけです。


これもまた2016年ってことで少し古いデータになりますがアサヒビール「ちくわだらけのおつまみ50選」っていうのが発表されています。

50選ですよ。


なんかね、なんでも射込んでみましたってことではあるんでしょうけれど、ウェブページに掲載されたちくわ射込みのそれぞれについて「おいしそう」「まあまあ」「う~ん」っていうボタンをクリックするっていう集計方法で、参加数は3万弱ぐらいありますねえ。


アサヒビールのページってことで、ビールに合う「ちくわ射込み」ランキングってことになりそうです。


上位と気になった射込みメニューを。


第1位:「アボカドわさびしょう油
ねっとりしているぐらいのアボカドであれば、間違いなく旨いでしょうね。
そういえばコブサラダにちぎりちくわって合うかもですよね。


第2位:「うにわさび」
そりゃまあ、いけるでしょうけれど、うにってさあ。
高いじゃん!
これは、あれですかね。ちゃんとそばにしょう油の小皿を置いてって感じでしょうか。
でも、やっぱし、ちくわ射込みのために、うに、わざわざ買わない気がしますねえ。


第3位:「チーズ」
ひゃっほ~! ド定番ですね。
でもこれ、なにチーズを入れるかで、また意見が割れるでしょうね。
チーズにもやっぱりしょう油が欠かせないです。この場合はね。


第4位:「明太マヨ」
これねえ、やったことありますけど、射込むのってけっこう手間なんですよね。
スプーンで掬ってちまちま射込む。
途中で止めて、明太マヨをディップにして日本水産でいきました。射込みにはしなかったですけど旨いですね。ちくわに合います。


第5位:「練り梅キュウリ」
キュウリっていえば、これまたド定番ですけど、プラス練り梅ってところがツウなのかもですね。
キュウリとチーズを一緒に射込んじゃうっていうのも旨いですよね。


5位以下で気になった射込みは、


第11位:「うなぎ」
え~。わざわざ? って感じもします。うに以上に。
射込むのも手間そうです。


第14位:「かにかま
なあるほど。やったことないですけど、間違いないでしょねえ。
そういえば2022年「かにかま」は50周年だそうです、そんなになるんだなあって、ちょっと感動。


第16位:「にんにくチップパン粉オリーブオイル」
射込んだらトースターで焼くみたいです。
ちょっと手間ですけど、こんがり射込みちくわ、よさげです。絶対旨いでしょねえ。


第25位:「天かす青のり」
これはなるほどなアイディアですね。
火を使わずにちくわの磯部揚げ風味、ってことでしょう。
天かすはガリガリしてて欲しいですう。

 

チーズイン磯部揚げ

 

第32位:「魚肉ソーセージ」
さかなサカナさかな~ってことで、文句の無いところでしょうかね。


第36位:「たくあん」
これ、たくあんによると思うんですけど、バリバリ音のするようなたくあんだと、ちくわのふんわり感とあまりにギャップがあって、別々に食べた方が好かったりするかもですよ。


第37位:「ソース焼きそば
あ、やられたって感じです。
食べたことないですけど、これ、いけるでしょねえ。
ペヤングがイイとか、一平ちゃんじゃなきゃダメでしょ、とかいろいろバリエーションの意見も出そうです。
でも射込むのに技術が要りそう。


第44位:「あんこ」
いや、これはご遠慮させていただきますです。


50選の第50位は「マカロニ」でした。

茹でる手間がもったいないでしょ。しかも味付けはどうすんの?


って感じのアサヒビールのオアソビ企画でしたけれど、こういうの、どんどんやって欲しいです。


ちなみに、個人的には「シーチキンとんぶりマヨ」の射込みをお勧めしますです。
ぷちぷちのとんぶりです。安いです。

 

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