ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【顔面セーフ】って ローカルルールだと思っていたんですが

< そもそもドッジボールって正式な球技って思ってなかったです >

よく行く居酒屋さんの息子さんは高校1年生。
とーちゃんかーちゃんのやっている店なんですが、小学生のころから時々カウンターで食事をすることがあります。


ま、とーちゃんに似て中肉中背の美男子に成長しました。
小学生のころからの顔馴染なわけなんですが、軽く話をすることもあります。


どっちかというとインドア派で、スポーツはキライなんだっていうのは聞いていたんですね。


で、この前、学校で秋の体育祭っていうのがあって、クラス対抗のドッジボールに出なくちゃならなくなって、めっちゃブルーだって、あんかけチャーハンを食べながら話しかけてきました。


ふむふむ、スポーツ嫌いとしては体育祭って行事自体、あんまり意欲的に参加したいものじゃないんだろうなあって思って聞いていたんですが、それよりなにより、高校生でドッジボール
っていう疑問が大きく頭の中を駆け巡りましたね。

 


ドッジボールって、おそらく誰でもやったことはあるんだろうって思うんですが、それって小学校時代じゃないでしょうかね。
高校生でドッジボールやるとなると、けっこう危険なレベルになるんじゃないでしょうか。


わりと近い距離で思いっきりぶんなげたボール。
高校生ぐらいの体力があれば、本気で投げられたら受け止められないんじゃないでしょうか。


で、話をよくよく聞いてみると、体育の授業でもやるんだそうです。ドッジボール


バレーボールを使ってやるので、ボールの重さはたいしたことはないんだけれど、痛いことは痛い。
自分は運動神経、悪いから。とインドア派の高校1年生はホンキで嫌がっていますね。
顔面を狙ってくるヤツがいるんでウンザリする、とのこと。


「顔面セーフ」なんだけど、あんなにヘンで嫌なルールはない。
鼻がじ~んとするし、恥ずかしいし。アウトになって外野に回った方がずっと気が楽なんだけどさあ。


なあるほど。ありましたね、そういうヘンテコなルール。高校生でも「顔面セーフ」
誰が考えたんでしょうかね。「顔面セーフ」


顔だけじゃなくって首から上にボールが当たったらセーフっていうルールでしたよね。
小学生のころに体育の時間にやったような記憶があります。


顔面セーフって、その当該者をなんだかこバカにしたような響きがありますよね。

その学校だけのローカルルールなんだろうって、ずっと思っていましたが、どうやら正式なルールなんですね。


よく考えてみると、ホントになんだかミョウチキリンなルールです。


首から上にボールが当たるのは危険だからっていうのが、その理由なんだとすれば、ボールをあてられた側がセーフになるんじゃなくって、当てた側がアウトになるべきなんじゃないでしょうかね。

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っていうかですね、ルールの是非を真剣に考えるようなスポーツじゃなくって、アソビなんだと思っていましたね。鬼ごっこと同じレベルの「ごっこ」子供の遊び。


小学生の頃であれば、顔面に直撃したとしてもたいしたことにはなりません。
で、顔面セーフって「ごっこ」のルールみたいなもんで、正式なものには感じていなかったです。


中学生ぐらいになれば、個人差はあるというものの、かなり力も付いて来て、近い距離でボールを投げられたらスピードもありますし、当たれば痛いでしょ。
高校でドッジボールをやるって、その学校の体育教師の発案なんでしょうけれど、バカじゃないのって思いますね。


スポーツが得意じゃない、嫌いって人間からすればホント迷惑なことだろうと思いますよ。


休んじゃえばイイじゃん、って言うと、そうするかも、って弱弱しく応えてました。

 


ドッジボールねえ、懐かしいだけのアソビに思えたんですけれど、調べてみたらですね、「日本ドッジボール協会」なんてのがあるんでした。
1991年の設立で、2008年には一般社団法人になっているみたいです。


へええ~。なんだか、ちゃんとしたスポーツだったんですねえ、って感じです。


でもまあ、これはこれでイイことなんだろうと思いますよ。
好きでドッジボールをやる人たちが集まってやるぶんには「顔面セーフ」だって、ルールとして意味を成しているんでしょうからね。


ドッジボールのドッジ(dodge)って、避ける、身をかわすっていう意味らしいですね。


イギリス発祥のボールゲームで、当初は丸い円の内側と外側に分かれて、内側の人たちはボールをキャッチしちゃダメだったみたいです。ただ避けるだけ。
名前もドッジボールじゃなくってデッドボール。
それであれば「顔面セーフ」っていうのも分かるような気がします。


外側チームの素早いパス連携から、ズドンとボールを当てられるシチュエーションになったとき、キャッチしちゃダメだと、ただ無防備になってしまいますもんね。首から上に当てちゃダメよ、ってことは自然な感じがします。


でもやっぱり、あてられた側がセーフなんじゃなくって、当てた側がアウトって方が正解のように思えますけどね。


日本に入って来たのは意外に古くって、1909年、明治42年のことだそうです。


ルールの変遷はいろいろあったみたいですし、複数のボールを使ってやる「マルチボールドッジボール」っていうのもあるんだそうです。


他人にボールをぶつけるっていうのは野蛮だ、とか、イジメにつながるっていう意見もあって、学校ではするべきじゃないって論文も発表されているみたいです。


野蛮だって言われると、そこまでかなあって気もしますけどねえ。


でもまあ、学校で、希望しない児童、生徒にまで強制的にやらせるっていうのは問題アリなのかもですよねえ。


ボクシングなんかは、殴り合いなわけですから、野蛮だって言われれば野蛮なスポーツになるのかも知れないですが、ま、あれは希望者同士がやっているわけですからね。問題ナシなんでしょう。
学校全体でやるスポーツって、こういうことを考えると選択が難しいんでしょうね。

 


小学生でもやっているから安心っていうんで、高校でドッジボールを選択しているんだとしたら、それはやっぱりアホな選択だと思いますね。


体力、腕力が全然違って、もはや危険レベルだってホントに思いますね。


顔面セーフって、品行方正なボールゲームでしか尊重されないルールなんじゃないでしょうかね。


高校1年生、未来に生きる少年よ。
運動神経なんてね、アスリートじゃないんだから、遅くたって普通に走れれば充分なのだよ。