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【エシカル消費】SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」

< 当初の達成目標としては2030年だったんですけど 今はもう2022年っていう現実 >

2015年に国連サミットで採択された「SDGs(Sustainable Development Goals)」は、日本では「持続可能な開発目標」って訳されていますね。
どうもピンとくる邦訳じゃないなあって思うんですが、意訳してしまうと、それはそれでいろいろとクレームが出てきたりするのかもしれません。


2015年に採択された時点で、国連加盟の193か国は、2016年から2030年の15年間で達成しましょうっていう目標がSDGsですね。


17の大きな目標があって、その1つ1つにターゲットが提示されていて、全部で169あります。


ひと頃は日本のメディアでも盛んにSDGsエスディージーズって言ってましたけど、このところ、ちょっとトーンダウンって感じでしょうかね。

 

 

 


近所のスーパーに行ったら「エシカル消費」っていうポスターがあちこちに貼ってあって、あんっ? って思ったんですが、「消費期限の短いものからお買い上げください」ってことで、SDGsっていう文字も見えます。


個人的には消費期限だとか、ほとんど見ないで買っていますんで、ん~って思ったんですが、スーパーとか店側としては消費期限の短いものを前列に並べているんだそうですね。
で、それをそのまま前から取っていく客ばっかりじゃなくって、消費期限の長いものから取っていく人が多いんだそうですね。どういう心理なんでしょう。


っていうか、家族のごはん、メニューを考えたときに、きょうはナニ、あしたはナニってキッチリ決めて買い物をしているってことばかりじゃないでしょうし、買い物をする時点では数日間のメニューイメージがあったとしても、その日になって変わっちゃうこともあるでしょうから、買う食材は足の長いものの方がイイってことで、奥へ手を伸ばして消費期限の日付を確認してお買い上げ、ってことになるんでしょうかね。


で、それをみんなにやられちゃうと、一番前にあるやつが誰にも取ってもらえずに、売れ残って、結局消費期限がやってきて、廃棄、ってことになるんでフードロスにつながっちゃう。
ので、「消費期限の短いものから」っていう注意喚起になって、献立、メニューの工夫からお願いしますよ。直近で使うものだけ買ってちょうだいね。そうすると冷蔵庫の負担も減って、節電にもつながりますよ。ってなことなんでしょう。


SDGsっていうのは、個々人の意識変革からってことなんでしょうね。
でも、それが一番難しかったりするのかもしれません。


フードロス問題はSDGsの目標12に入っていますね。


「目標12 つくる責任 つかう責任 持続可能な消費と生産のパターンを確保する」


っていう提言です。

 

 

 


目標12には8つの達成目標ターゲットがあります。


「12-1:持続可能な消費と生産の10年計画を実行する。先進国がリーダーとなり、開発途上国の開発の状況や対応力も考えに入れながら、すべての国が行動する」


二酸化炭素の排出量削減がここに取り上げられている「10年計画」っていうやつの主なものですけど、すべての国が実行しなければ意味がないっていう、この12-1は2030年になったときに達成されているんでしょうか。


なかなかね、国連加盟国の中でも国はそれぞれの事情を抱えていて、コロナパンデミックによる産業の落ち込みだとか、ロシアのウクライナ侵攻だとか想定していない世界情勢が出て来て、達成は難しくなっていますもんね。
日本の火力発電依存は、けっこう世界から非難されていますしね。


「12-2:2030年までに、天然資源を持続的に管理し、効率よく使えるようにする」


効率よくっていうイノベーションは、2022年の時点では特に発表されていませんよね。


「12-3:2030年までに、お店や消費者のところで捨てられる食料(一人当たりの量)を半分に減らす。また、生産者からお店への流れのなかで、食料が捨てられたり、失われたりすることを減らす」


これが「エシカル消費」ってことですね。倫理的、道徳的に消費行動を変えていきましょうっていう提言です。
フードロスに対する取り組みは、企業や店舗が取り組んでいるっていう活動のニュースがけっこう報道されていますけれど、個人レベルでもやれることがありますよ、っていうのが「エシカル消費


「12-4:2020年までに、国際的な取り決めにしたがって、化学物質やあらゆる廃棄物(ごみ)を環境に害を与えないように管理できるようにする。人の健康や自然環境に与える悪い影響をできるかぎり小さくするために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出されることを大きく減らす」


これは目標達成が2020年に設定されていて、スピードが求められる課題だったわけですけれど、廃棄物売買がなくなったとしても、これまでに堆積している廃棄物の問題は何も解決できていない感じですよね。
廃棄物の山の中で生活しているっていうショッキングな映像は、今でも流されていますね。


「12-5:2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす」


これは、かなり前から分別を義務付けたりして取り組んでいるはずなんですけど、分別は細かくやるようになったとしても、個人が、一家庭が出すゴミの量そのものがどれだけ減ったのか、ちょっとね、具体的な成果っていうのは見いだせていないかもしれませんね。
分別基準っていうのも地域によってバラバラですしね。おざなりです。


「12-6:とくに大きな会社やさまざまな国で活動する会社に、持続可能な取り組みをはじめ、会社の成果を報告する定期的なレポートに持続可能性についての情報をふくめるようにすすめる」


これ、どうなんでしょう。やっているんですかね。エコですよっていう宣伝はよく見たり聞いたりしますけど、「グリーンウォッシュ」っぽいものばっかりって感じがします。


「12-7:国の政策や優先されることにしたがって、国や自治体がものやサービスを買うときには、それが持続可能な形で行われるようすすめる」


こういうのはホントに意識が変わらないと実効性を伴って行われることってないでしょうね。
最初から言い訳みたいな説明をするっていうのはお役人さんたちの得意技ですからね。日本だけじゃなくってね。


「12-8:2030年までに、人びとがあらゆる場所で、持続可能な開発や、自然と調和したくらし方に関する情報と意識を持つようにする」


これですね、世界中の人たち、個々人が正しく情報を認識して、意識を変えていくこと。
それを実現するためには各国メディアが大きな役割を果たすことが期待されますけど、コロナパンデミックに見舞われてしまいました。
メディアによるアナウンスが持続されていませんね。


エシカル消費」っていうプレートをスーパーが売り場中に貼りまくっても、そこで買い物をする個々人の意識に「持続可能な開発目標」のSDGsが染み込んでいなければ、ちょっとね。イイ方向には行きそうにないです。


環境省「食品ロスポータルサイト 食べ物を捨てない社会へ」によりますと、2020年、日本の食品ロスは522万トンも出ているそうです。

事業者から出ている食品ロスが309万トン、家庭からは261万トン。


事業者から出ている食品ロスと、さして変わらない量の食品ロスが家庭から出ているっていうのは、ちょっと驚きの数字です。


事業者から出ている食品ロスの内訳は、食品製造業が128万トン、外食産業が103万トン、食品小売業が64万トン、食品卸売業が14万トン。
家庭から出ている食品ロスって、どうやって調べているのか不思議な感じもしますが、内訳としては、


・料理されたものの食べきれずに捨てられた「食べ残し」が117万トン。


・賞味期限切れ、消費期限切れで手つかずのまま捨てられた「直接廃棄」が107万トン。


・厚く剥き過ぎた野菜の皮だとか食べられるのに捨てられた「過剰除去」が38万トン。

 

 

ってことなんですけど、過剰除去なんて、ホントどうやって調べたんでしょ。疑うわけじゃないですけど、不思議です。って、疑ってるってことでしょうかねえ。


環境省の実績として評価されてイイんじゃないかって思うのは「すぐたべくん」のポスターとポップですね。
ダウンロードページもありますよ。

 

でもねえ、対応できているのはこんなところ、なのかもですよねえ。
2030年って、すぐそこですけどね。

 

 

 


「もったいない」の国として認知されたこともある日本ですからね、ホントは「エシカル消費」を皮切りにどんどんSDGs実現のリーダー的存在になっていくべきなんだろうって、勝手にですけど、思いますですよ。

 

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