ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【ごはん外来】食べるスキルの修得 大人になってからじゃ遅いんでしょうけどね

< 箸の持ち方とか 出来ていない大人って けっこういるですけどね >

「手づかみ食べ」っていうほどじゃないんですけど、ブリのカマ焼きぐらいはちゃんと食べましょうよ、っていう話です。


っていうか、そんな箸の持ち方で、豆腐とか、ちゃんと持てますか? って勝手ながら思っちゃう人、いますよねえ。
箸食べ、出来てないじゃん。


神奈川県の「かるがも藤沢クリニック」には「ごはん外来」っていうのがあるんですね。

小児科ですからね、「ごはん外来」は赤ちゃんが対象のクリニックです。
箸食べの前段階。


母乳、ミルクから離乳食への移行期間っていうのが、赤ちゃんの成長にとってすごく大事で、親にとってはすごく心配で難しい時期らしいんですね。
この時期に赤ちゃんの「食べるスキル」が一気に作られるし、親も子育てスキルがしっかりする。んだそうです。


「ごはん外来」では、赤ちゃんの自発的な「手づかみ食べ」っていうのを推奨していますね。


首がすわってきて、支えてあげれば自分で座れるようになれば、離乳食だけに限定せず、自発的な手づかみ食べをさせてあげることによって、赤ちゃんは自分でものを食べるっていうことを実現することに大きな満足感を味わうんだそうです。

 

 

 


自分で食べるっていう行為は、やっぱりね、めっちゃ大事です。


赤ちゃんが物をつかみ始める頃。その自分でつかんだものを自分の口にもっていく動作も最初は思うようにいかず、自然に工夫するようになる。


せんべいなんかが「手づかみ食べ」には向いているんだそうで、歯がまだなくたって、口でふにゃふにゃしているうちにだんだんふやけきて、ちょこっと食べものとして口に入れられるようになる。
お! ってなもんで赤ちゃんは大満足。人間として、食べるっていう行為が初めて実現できたわけですから、とっても嬉しい経験になるんでしょうね。


赤ちゃんが自分で手にもって食べることが出来たら、親も喜びます。
親が喜べば赤ちゃんも楽しいんですよね。親子ともどもニッコニコ。


ファミレスなんかでも時々目にする光景があります。


赤ちゃんにとっては目にするモノのほとんどが正体不明ですからね。手あたり次第、ぐにって握って口に持っていきます。


まだ熱いであろうナポリタンなんかを、ぐにってつかんだりなんかしますと、親の反応は2つに分かれますね。


すぐさま赤ちゃんの手から握ったものを取り上げて、お手て拭きふき。
座り直させて、フォークは危険なのでスプーンでスパゲッティを短く切って、掬って、赤ちゃんの口に入れてあげるっていうタイプ。


でもたいてい、こういうパターンの場合、赤ちゃんはスプーンで持って来られたモノにはイヤイヤをしているようなイメージがあります。


また何かをつかもうとする赤ちゃんの手を、素早く制します。
「手づかみ食べ」反対派ですね。


お行儀が悪い食べ方がクセになってしまうっておう心配、それもまあ理解できますけどね。


もう1つの親のパターンは、黙って、でもしっかり見守ってあげているタイプ。


顔じゅうにナポリタンのケチャップを擦り付けるようにしながら、赤ちゃんは自分の手で口に入れます。
そして、自分で食べものを口に入れて味わえたんで、とっても満足そうに笑います。


親も笑顔で「おいしい?」とか聞きながら、赤ちゃんの「手づかみ食べ」が一応の完了をした時点で、赤ちゃんの顔やら手やらを拭いてあげます。
「手づかみ食べ」推進派。


推進派の親は、そうすることを前提としているんでしょうね。専用のウェットティッシュなんかを用意しています。そういうイメージがあります。


まあね、赤ちゃんの「手づかみ食べ」を推進するってことは、いろいろ手間がかかることではありますよね。
それはそれで、親は大変です。


でもこうした離乳食タイミングの期間って長くないですし、赤ちゃんはちょっとしか食べませんからね、「手づかみ食べ」をちょっとすればそれでニコニコ満足して、興味はすぐ他の遊びに移って行く感じですよね。


その頃の記憶を持っている大人っていうのも、なかなかいないと思いますけど、自分の手で食べるっていう行動は、改めて考えてみるまでもなくすごく重要なことですよね。


食事の時間だからってことで、座らされて、スプーンで離乳食を口の中に入れられる。


っていうよりは、自分の手でぐにってつかんで、そのモノのカタさ柔らかさを少しづつ学習しながら、それを自分の口の位置にまで持っていく。赤ちゃんにとっては簡単なことじゃないんですよね。


なんか、けっこうなレベルの人間学習になっている感じなのが「手づかみ食べ」です。

 

 

 


一般的に離乳食の時期ですってされている生後9か月前、生後5か月から8か月ぐらいで「手づかみ食べ」の欲求が出始める赤ちゃんが多いそうです。


食べることは、とにかく大事です。
生きることは食べること、なんていう表現もありますしね。


食事マナーの教育とかは「手づかみ食べ」の終了イベントとして考えるぐらいがイイのかもです。
ちゃんと自分で食べられるようになってからの、スプーン、箸の使い方とか、そういう順番。


なんだってまた、今さら、赤ちゃんの「手づかみ食べ」とかを調べてみたのかっていいますとですね、え!? っていう食べ方のオネエサンに出会ってしまったからなんですね。
はい、いつものごとく、居酒屋のカウンターです。


本日のおすすめっていうメニューが、毎日2つか3つ貼りだしてある店です。
ま、日替わりの特別メニューですね。


いつもは揚げ物が多いんですけど、その日は珍しく海鮮2つ。
「真だこの刺身」「ぶりのカマ焼き 特大」


オネエサンは日本酒をやっておられましたですよ。初めて見る人。
後からアクリル板ごしの隣りに座った私は、すぐに大将に聞きました。


「ぶりカマ、特大って、どんだけデカイの?」


大将は笑いながら仕込みの終わっているタッパーのふたを開けて見せてくれました。
リッパ! ホントに特大のぶりカマです。
オネエサンもしっかり覗き込んでおられました。


すぐに注文しますと、女将さんがお通しとおしぼりを持って来ながら「おっきいからね、ちょっと時間かかりますよ」
そりゃそうでしょねえ。でもぜんぜん問題ないです。


「でもさあ、990円って、いつもよりだいぶ高いじゃん」


「え~、だってさ、仕入れも高いんだよねえ」


「あのね、マトモなオコタエ、ありがとうございます」


わっはっは! ってなやりとりをしまして、煮物のお通しで泡盛をちょろちょろやっておりますと、ま、頃合いの時間で出てまいりましたね。ぶりカマ、特大。ざく切りレモン添え。
うん、旨いです!


と、隣りのオネエサンが、ぶりカマの皿を覗き込みながらおっしゃいました。


「大きいですけど、骨ばっかりですよね」
は?


「あたし、サカナ、骨が苦手で食べられないんですよね」


ふううん、知らんがな! ですけど、まあね、そういう人って増えてきているかもですよね。


オネエサンは30ちょっと過ぎぐらいに見える、ミリキ的なオカタではありますけど、サカナってね、骨があるのは当たり前なんでございますよ。骨ごと食べちゃう人もいますけど、普通はその骨をより分けて身だけ食べるんでございますよ。


で、カマですからね、薄っぺらな骨なんかを指でつまみ剥がして脇へどけて、出てきた旨いところを箸でつまみましたらですね。またしても、


「ええ~! そうやって手で骨を取っちゃうんですかあ、凄~い」


あのね、これ、普通です。みんなこうやって食べます。カマじゃなくたってこうして食べますですよ。
イイ脂の乗ったカマの身の旨いところは、骨と骨の間にあるんでございます。


「手、ベタベタになっちゃいますよね」


おいおい、手っていうか指先ね。たしかに脂が付きますけど、ここにおしぼりあるやんけ。足りなければいくらでも出してくれまっせ。


箸先でつまんで、骨の端っこを持ちあげて、指でつまんで薄骨を剥がし取ります。
ほうら、旨いトコが顔を出してきましたよ。でもオネエサンにはあげません!

 

 

 


ってなことがありましてね、思い出したのが、今の学校給食ではサカナの骨を取ってから調理するようになってきているっていう、ちょっと前のニュースでした。


サカナの消費がどんどん落ちて行ってるっていうんで、子どもの頃からサカナに馴染んで欲しいっていう工夫なんでしょうけど、これ、逆効果なんじゃないのかあって思うんですよね。
給食で骨のないサカナを旨いと思って食べる子どももいるでしょうけれど、世の中に出てサカナ食べたら骨ありますよ。普通にね。


カマを見て「骨だらけ」とかいう感想を持っちゃうって、そういう人はサカナ食べないでしょ。
作戦失敗でしょ。


そもそも学校給食の前段階、就学前に骨付きのサカナを食べつけていないっていうことが問題なんでしょうけどね。


あのオネエサンは「手づかみ食べ」やっていないタイプなんじゃないでしょうか。知らんけど。


私も決してサカナの食べ方の上手な方じゃないんですけど、サカナに骨があることに違和感はないですね。
箸でとれる骨は箸でとります。わざわざ指先を脂で汚しませんよ。
でも、指でとった方がとりやすい骨っていうのがけっこうありますよね、っていうのがサカナです。
手づかみ、指で骨を取ることに、全く違和感ありません。


でも、食べものに直接手で触るなんて、っていう感覚の人もいるっていう現実。
あのオネエサンだけじゃないですよねえ。


令和の現代、大人にこそ「ごはん外来」が必要なのかもなあ、って思った次第であります。


手食文化っていうのはインド、中近東だけじゃなくって、日本でも寿司なんて、作る方も手だし、食べる方も手っていうのが基本ですからね、ぶりカマにナイフとフォークでもないでしょうから、ちゃんと自分の手を使って食べる習慣って大事だと思いますけどねえ。


ま、最近は寿司も機械が握って、箸で食べるっていうことになって来ているみたいですけどね。


そうそう、ぶりカマどころじゃなくって、手が油まみれになる食べものって「手羽先」がありますよね。


手羽先なんて、箸でぐにぐにやってたら旨く食べられないでしょねえ。
手です。手で持ってかぶりつくのが旨いですよねえ。


ところで、6月14日は「手羽先記念日」だっていうの知ってました?
語呂合わせにもなんにもなっていない感じですよね。
なんの関係があって6月14日なのかって言いますと、それはですね、6月14日が世界の山ちゃんの創業記念日だからあ~、なんであります。


世界の山ちゃん手羽先はホント旨いですよね。

 

で、「正しい手羽先の食べ方」なんていうのがありましてね、手を汚さずに簡単に、キレイに食べられます、なんて言っちゃってね、箸袋にもその食べ方が図解してあるんですけど、たまあにしか成功しませんよ。


たいてい、おしぼり追加でもらったりなんかして手を油まみれにして食べてます。


ちょっとだけ食べるんだったら「正しい」っていう食べ方で手も油まみれにならないのかもですけど、ついついね、いっぱい食べるです。旨いからね。
で、ほかのアテも食べるでしょ。
酒も呑んでるしってことで、箸もベタベタになって来ますし、「手を汚さずに簡単に」なんて、最初の10分ぐらいの話でしょって感じですよねえ。


あ、そっか。
「ごはん外来」で手羽先の食べ方とか、教えてくれるかな?
酒呑みオヤジは対象にしておりません、でしょうねえ、たぶんねえ。


名古屋人って食べるスキル、高いんでしょうか?


世界の山ちゃん、最近行けてないっす!