ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【ペコちゃん】レオニダスより ヴィタメールより ノイハウスより 不二家だった話

< 大人のチョコっていうのもイイですけど おこちゃまチョコがやっぱりイイかもです >

チョコレートに大人用も、おこちゃま用も無いようなもんだと思いますけれどもね。
いつもの居酒屋さんのカウンターでございます。


スーパーの荷運びを副業にしているお絵描きさんがいまして、たまに海外で個展をやっておられます。
40代ぐらいのスリムな男性で、アーティストっぽいって言えないこともないような、丸くて大きな赤いフチのメガネ顔です。


似合っているのかいないのか。って感じではあるんですが。ま、そゆ人です。


英語、外国語が堪能ってことでもないらしくってですね、
「身振り手振りで、なんとか伝わるもんですよ」
なんていう感じの、猛者、です。


今回はベルギーに行ってきたらしいんですけど、カウンター族にお土産のおすそ分けをいただきました。


ベルギーのチョコレート。
有名ですもんね。ミニストップのソフトクリームも時々ベルギーチョコ、やりますよね。
のぼりにベルギーの名前がパタパタしているのを見つけますと、必ず食べておりますです。


お土産のチョコレートは大きめの箱で、3つもありました。


ま、お1人様1個ずつね、ってことで、その時のカウンターには40代ぐらいの女性も2人座っておられましてね、彼女たちは初来店だったみたいですけど、マスターも入れて5人でチョコレート品評会となりました。

 

 

 


チョコレートは好きですけれど、ちっとも詳しくはありませんので、聞き役に徹しましたです。はい。

品評とか、そゆレベルじゃないですね。はい。


彼女たちも、そんなに詳しいってわけではなさそうでしたけどね。


「ベルギーチョコっていったら、みんな、ゴディバだよねって言って、ベルギーにはゴディバしかないみたいに思ってますよね」


はあ、そですか。みんながどう思っているのかなんて考えたこともありませんし、ゴディバがベルギーだっていうのも、今初めて知りました。
そんなレベルです。ゴディバ、高級なチョコレートねっていう、それだけのイメージです。


「ほかにもいろいろあるんですよ。ベルギーって、チョコレートの国ですからね。ベルギー王室御用達のチョコレートがいくつかあって、ゴディバっていうのもその中の1つなんですけどね」


しゃべっているのは画家さん1人。あとの3人とマスターはふんふんって頷くばかり。


耳ではその説明を聞いてはいますけど、目はカウンターの上に置かれた、3個の高級そうな箱に集中していますよ。


ゴディバは誰でも知ってるでしょうし、食べたことあるでしょうから、今回は違うブランドを買ってきたんですよ。いや、ボクもね、そんなに詳しいわけじゃないんですけどね。向こうの人が詳しく教えてくれるんですよ。半分以上、なに言ってんだか分かりませんでしたけどね」


なんだかね、誰もニッコリできないような空気感なんでした。


「これはレオニダスです。正真正銘、大人のチョコレート」


レオニダス? 知らんですねえ。


24個入りの箱が開けられまして、カラフルに並んでいる中から1個いただきました。
呑んでいるのはオールドクロウのロックです。バーボンね。


ま、チョコレートをアテにするってことはそんなにないですけど、いけますね。合います。


でも、ご馳走してくれる側としてはそんな反応を期待しているんじゃあないでしょうねえ。


とは思うんですが、旨いですねえ、とは思いますけど、どの辺がどうとか、そういうのはちっとも分かりません。


レオニダスの説明もナ~ガナガやっておられましたが、覚えておりません、すうびばせ~ん。
次行きましょ、ツギ!


「これはあれです、ウイスキーボンボンで有名なノイハウスです」


はあ、ウイスキーボンボンは知ってますけど、ノイハウスですかあ、そですかあ。


正方形の箱のなかに、個別包装されたチョコレートが9個並んでおりました。
どうせ味が分からないんで、遠慮しておきます。もったいないです。


「あ、甘いの、苦手ですか」


お気遣い、痛み入りますです。そうじゃないですけど、はい、遠慮しておきます。


後付けで調べてみますと、ノイハウスっていうベルギーのメーカーが1912年にウイスキーボンボンを初めて作ったらしいですよ。


ウイスキーボンボン、懐かしいですねえ。


子どもの頃、そんなに高級じゃないヤツですけど、ボトル型のをしょっちゅう食べていた記憶があります。
ノイハウス? 絶対違うでしょねえ。


ベルギーではウイスキーボンボンを「プラリーヌ」って呼ぶみたいです。


ベルギーが発祥だとすると、プラリーヌって名前を知らないのはなんででしょう。
ボンボンっていって、一気に人気が出て世界に広まったのはフランスからってことになるのかもです。


ウイスキーボンボンって、ムリヤリ訳せば「うまうまウイスキー」みたいな感じでしょかねえ。
「ボンボン・ア・ラ・リキュール」「ボンボン・オ・ショコラ」っていうふうにも呼ぶみたいです。


お土産のノイハウスはボンボンじゃないみたいでしたけどね。
女性陣とマスターは黙って味わっておられましたねえ。


はい、次です。3つ目。


「これは日本との関係も深いヴィタメールっていうんです」


ま、これも遠慮させていただきましたけど、ツタンカーメン? の形のが印象に残っています。


画家さんはワインを呑んでいましたけど、おすそ分けが終わるとササっと箱をしまってお帰りになりましたです。

 

 

 


ごちそうさまでしたあ。
と、女性のうちの1人が、


「あのう……」


って言いながら大きな布バッグをガサゴソやり始めました。


「あたしも持ち込みになっちゃうんですけど、イイですか? 偶然なんですけど、さっき買って来たばっかりなんです」


って言って取り出したのがですね、懐かしの不二家パラソルチョコレートだったんであります。
大量にあります。


「さっきのご馳走になったのも美味しかったんですけど、あたしは、なんだかこっちの方が好きなんですよね。会社の帰りにお菓子屋さんに寄って、いつも大量に買って来るんです。懐かしくないですか?」

 

 

「いやっはっはあ、懐かしいねえ。ペコちゃん、久しぶりだなあ」
マスターも大ノリです。


パラソルチョコレートは迷わず、遠慮せずにいただきました。


健在だったんですねえ。
「ずっとありますよ。チョコ鉛筆も売ってます」


と、もう1人の女性が、


「あたしはペコポコビスケッチョが好きなんですよね。きょうは持ってきてないですけど」
ペコポコビスケッチョ!? 聞いたことないですう。


「いやあ、あんまりいろんなものを持って来られても困るんだけどね。パラソルチョコ旨いね」


マスターはベルギーチョコも3種類、難しい顔をしながらキッチリ食べてましたけど、パラソル食べている今はニコニコしていますねえ。


「ペコちゃんの顔を見ると、なんとなく安心するんです。で、なんとなく頭に浮かんでくるイメージが、このパラソルチョコレートなんですよねえ。大好きです。傘のホネをね、子どもの頃はたくさん集めてました」


「ああ、やったねえ。これ、オレも好きでね。子どもの頃、この先っぽが折れないように、注意して剥くのが、またね」


なあにが、またねじゃ!
って突っ込む人もなく、4人でニコニコ、不二家パラソルチョコレート。


ホネがあるチョコレートってこれだけでしょねえ。なんだかとっても満足で、懐かしかったんでありました。


「大人のチョコレートもイイですけど、チョコレートってこういう駄菓子っぽいっていうか、おこちゃまモードのも良くないですか?」


良いです、大変よろしいです。バーボンにも合います。


ごちそうさまでしたあ!


でもまあ、おこちゃま仕様かもしれないパラソルチョコレートの大人買い。なかなかなお人でありますよねえ。


また、ぜひに、お会いしたいもんであります。
いえいえ、パラソルチョコレート目的じゃなくってですね。


2人ともハイボールをやっておられましたけど、気取らずにお話が出来そうな気がします。


不二家のチョコレートっていうとですね、思い出すコマーシャルソングがあります。


1970年の放送だそうですから、もう半世紀以上前の歌ですね。
めっちゃ名曲なんですよ。
懐かしのコマーシャル特集、みたいな番組で聞いたんですけどね。


「ショコラの歌」
作詞:山上路夫
作曲:村井邦彦
歌:ダニエル・ヴィダル


♪愛の花 きょうも開くの


♪いつの日もみんな


♪愛し合いながら


♪生きていくのよ


不二家チョコレート


不二家、ペコちゃん。イイじゃんね。メロディーも好きです。


コマーシャルソングの歌のメロディーもですけど、不二家のメロディチョコレートもね。


記憶の中の歌の終わりは、


♪いつの日も 不二家チョコレート


だったんですが、違ってましたね。記憶はチョコレートの旨さに醸成されて変化していくんでしょうねえ。

 

 

 


でもあれです、残念なのはコンビニでパラソルチョコレートを見かけなくなっていることです。
ペコちゃんのパラソルチョコレート。
チョコえんぴつも見ませんよ。


おこちゃまチョコもイイでしょねえ。


酒のアテの、懐かしくも新しい候補として記憶しておきます。
で、めっけたら、やっぱし、大人買いでしょねえ!

 

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