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【ギルベルティオデンドロン・マキシマム】6度目の大絶滅期に生物の新発見が相次いでいる話

< ここ10年以上 毎年1万8千種もの「新種」が発見されているらしいです >

6度目の大絶滅期っていうんですけど、1万8千種の新発見に対して、どれだけの数が絶滅してしまっているのか。
それは分からない。


なんでかっていいますと、まだ発見されていない種がたくさんいるので、人類が発見する前に絶滅してしまっている種がどれだけあるか把握できるわけがない、ってことみたいです。
へええ、って思います。


レッドデータブック」「レッドリスト」だとかで、2021年の発表を見ますと、世界で3万7400種以上が絶滅危惧種って数なんですが、うわっ、そんなにって思っていたんですけどねえ。
もしかするとその数以上の生物種が絶滅しているかもしれないってことなんですね。


そうした数も含めて6度目の大絶滅期ってことなんでしょうね。恐ろしいことです。

 

 

 


スウェーデンの植物学者カール・リンネが生物の分類方法を考え出してから250年あまり。
2010年辺りでの生物学界で認識している地球上の生物数は、100万種から150万種ってことなんですね。


それから毎年2万種弱の新種生物が発見されているってことを考えると、2022年時点では200万種ぐらいになっているんでしょうか。
それとも発見されている生物種の中の絶滅種の数の方が多くて、100万種を下回っているんでしょうか。
って思って、この辺りをもう少し、素人目線ながら見てみますと、今現在想定されている地球の生物種は、300万種から1億種の間だろうってことみたいなんです。


ええ~、そんなに幅があんの? って思いますよねえ。


21世紀の時点で、ほぼカタログとして完成しているっていえそうな生物種は、哺乳類、鳥類、ぐらいなもんなんだそうですよ。
それだけ分かっていないジャンルだったんですね、生物学って。


植物、昆虫、菌類だとかは、まだまだ未知の生物種みたいです。


2011年時点での研究発表になるんですが、地球上の全生物種はおそらく「870万種」
そのうち把握して分類できている生物種は14%ほど。
つまり想定される地球上の全生物種のうち86%が、発見されていないか、ちゃんと分類できていないってことになるんだそうです。


発見されていない生物の数を想定するっていう、そのロジックってどうなっているんでしょう。なんだか、とっても不思議な分野です。


カール・リンネの研究はメインが植物なんですど、その植物っていうのも新種の発見が続いていますね。
ここ十数年、毎年2000種以上の新種植物が発見され続けているんだそうですよ。


日本の植物学界はとても丁寧な調査を続けていて、新種の発見っていう余地のあまりない状態なんだそうですが、それでも時々、年に数種ぐらい、日本でも新種の発見があるようです。


植物なのに光合成をしないっていう、言ってみれば掟破りの植物が見つかったのは沖縄。
2017年に石垣島で、2019年に沖縄本島で発見された植物は「オモトソウ」「オキナワソウ」っていう名前みたいです。
石垣島で新発見の時に「オモトソウ」って命名していたのを、本島での発見もあって「オキナワソウ」って名前を変えたんだろうと思いますが、その辺のディテールについては調べきれませんでした。


オキナワソウは、光合成によってエネルギーを得ているんじゃなくって、キノコだとかカビだとかの菌糸っていうのを根から摂りこんで栄養にしているっていう、「菌従属栄養植物


ここ最近、キノコを食べて菌活しましょう! ってキノコメーカーの「ホクト」なんかが宣伝していますけれども、既に菌活している植物が居た、ってことですね。


菌従属栄養植物が地上に姿を現すのは、花期と果実期のわずかな期間だけ。
種の維持のために光合成をおこなわないので、その期間だけで充分なわけです。その短い期間、数ミリほどの花をつけるんだそうで、目にすることそのものが難しいってことなんですね。

 

 

そういうサイズ感の植物が新発見、っていうのは理解できる気がするんですけど、世界では、ええ~! っていうような新発見が少なくないそうです。


「ギルベルティオデンドロン・マキシマム」っていうマメ科のタイボクが新発見されたのは、アフリカ、ガボン
2015年のことなんだそうです。


決して小さい植物じゃなくってタイボクです。名前もゴツイです。


樹の高さは45メートル、幹の直径は1メートルを上回るっていう大きさです。重量的には100トンを超えるだろうっていうことで、もうビックリです。

 

 

 


「ギルベルティオデンドロン」っていう種は何種類か既に発見されていたみたいですが、これはその名前の通り「マキシマム」っていう最大種ってことみたいです。
なにそれ? って思いますよね。一番大きな種が、後から新発見?


まあ、新たに見つかったていうより、やっと分類が出来たってことなのかもですね。


いろいろググってみても「ギルベルティオデンドロン・マキシマム」って、ハッキリした情報が見つかりません。
2022年5月の時点では、「ギルベルティオデンドロン」っていう種の情報自体、かなりおざなりなモノしか見つかりませんでしたね。


じゃあ、なんでそんな、ネットにも情報のないような「ギルベルティオデンドロン・マキシマム」っていうのを知ったのか。


それはですね、本です。NHK出版から出ている「植物は<未来>を知っている」


著者はステファノ・マンクーゾ。イタリアの植物学者です。この本の中に「ギルベルティオデンドロン・マキシマム」の話が出ています。
まだ途中までしか読んでいませんが、イイ本だと思います。
「植物は<未来>を知っている」の中でステファノ・マンクーゾは、こんな話をしています。


「人間が活用している植物の種類は3万1千種以上にものぼる。そのうち1万8千種は医療目的で、6千種は食べ物として、1万1千種は建築用の繊維や資材として、1千3百種は社会的な目的(宗教的な使用やドラッグをふくむ)で、1千6百種はエネルギー資源として、4千種は動物の餌として、8千種は環境目的で、2万5千種は毒物として使用されている。ざっと計算してみると、全植物種の約10分の1が人間によって直接利用されていることになる」


この本自体が植物の新発見っていうことをテーマにしたものではなくって、タイトル通り「植物は未来を知っている」っていうもので、このステファノ・マンクーゾの「植物は<知性>をもっている」っていう本も読んでいるんですけど、著者としてのメインのテーマは「植物を身近な存在として知る」っていうことみたいですね。


ただ、植物の種が、多く絶滅していっている。発見される前に絶滅してしまっている可能性がかなり高いってことみたいです。


植物に限らず、生物の大絶滅っていうのはとっても気になることですけど、これまでの認識は、レッドリストを眺めてため息をつくって感じでした。
でも、植物やその他の生物の新発見が続いているってことが、絶滅種の多さに対してそれほど救いになることではなくって、すでに生物として人間が分類し終わっているのは14%っていう事実。


レッドリストは、この14%の中のことですもんね。かなりビックリです。

 

 

 


でもまあ、新種の発見っていうのは、モバイルの浸透によって、加速しているらしいです。


なんだこれ? っていうのを見つけたらスマホで写真撮って、ネットにアップ。
専門家がSNSで確認して、実地調査、っていう流れは地球上で広まってきているらしいんですね。
ま、それはイイことなのかもですけど、6度目の大絶滅期っていう方に観察の視点を持って行くのが大事なのかなあって思えてきました。


生物ねえ。種類が最も多いだろうっていわれている昆虫だって、発見されていないうちに絶滅している種っていうの、いっぱいいるんでしょうかねえ。


ギルベルティオデンドロン・マキシマムの情報もこれから出てくるんでしょうけど、生物種のことじゃなくって、世の中、知らないことの方が圧倒的に多いです。

 

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