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【イブリガッツォ】なんてのも出て来ちゃった旨いアテ「いぶりがっこクリームチーズ」

< ロマーノ マルキジャーノ シチリアーノ サラート っていう種類は マリトッツォ >

酒を呑むスタイルっていうのは十人十色、千差万別ではありますけれど、イイ酒にするのに必須なのが旨いアテですよねえ。


酒に充てがう、付かず離れずしっかり寄り添う、ってことで酒のアテ。
ピッタリくるよねえっていうのがアテです。
ビール、日本酒、ワイン、焼酎とか、なにをどう楽しむのかによって、なにがサイコーのアテなのか。


その日その時によって違いますよねえ。
気分に左右されるわけなんですが、ま、長いこと酒呑みをやっていれば定番っていうのもいくつか出てきたりします。
料理自慢の人なんかはけっこう凝って作る人が少なくないようですけれど、イイのイ~の、バタピーがあれば他は要らないのっていう人もまたマイナーじゃないっていう世界です。


その日その時その人が、旨いって感じればそれがサイコーのアテってことです。


コンビニやスーパーのお惣菜コーナーから、その日の気分で買ってきて、家でちょこっとアレンジするっていうのもありますよね。
旨い酒のアテは、旨いご飯のおかずにもなるっていうのは、これはもう、定説ですね。真理です。


旨い酒っていうのは種類、銘柄、呑み方とかバリエーション豊富ですけれど、旨いアテっていうのもこれまたふんだんにありますからね。いい時代でございます。

 


コロナ禍になってからは思うように出来ませんが、手作りのアテをこしらえて、花見だとか、ピクニックだとか。
青空の下で、う~んって伸びをして、適量の酒と、旨いアテっていうのも人生の楽しみ方なんでございますよね。
バカ騒ぎには賛成いたしませんが、外で、地べたに腰を落ち着けて一杯っていうのも悪くないです。


空の下で吞むってことになりますと、1人でっていうのがね、なかなか勇気が要ったりしますからね、2人、3人ぐらいも集まりますと朗らかに楽しめそうです。


各々、好みの酒とアテを持ち寄って。


用意した酒が同じものだったりしても、酒の場合は特になんていうこともないですね。
例えば缶ビールを持ち寄ったとして、全員が同じ銘柄の缶ビールだったとしても、誰も気にしないでしょ。なんだみんな同じか、ぐらいのことは言ったりするかもしれませんけれど、へええ、こんなのあんだね、初めてだよってならなくたって特に問題はないです。


ただね、アテとして持ち寄ったのが、全員バタピーだったりなんかすると、これはかなりガッカリです。
なんだよ、もっと工夫して持って来いよな。
お前もだ!


ってことで、ちょっとムムッって瞬間もあったりしますけれど、ま、いっかで場は進行していきます。よね。


なんせ大空の下、壁のない空間での酒ですからね。
排気ガスの気にならない場所であれば、ふあ~って暢気な気分に浸れます。
さしてお金のかからない、大人の息抜き。
っていうかね、なるべくお金をかけずにっていう工夫も気兼ねなく呑める要因かもしれないですね。

 


落語に「長屋の花見」って噺があります。


元々は上方の噺で「貧乏花見」っていうんだそうですが、江戸落語としての「長屋の花見」は途中で端折ってあって、半分ぐらいにしてあるんだそうです。


店賃をまともに払えないような店子たちを引き連れて、景気づけにっていうんで大家さんが花見に出かけるんですが、もらうべきものをちゃんともらっていない大家さんですからね、いろいろ「工夫」してあるって噺。


まともに酒なんて吞ませれば、みんな底なしに呑むような店子たちですからね、煮だした番茶を水で薄めて一升瓶です。
なんじゃそりゃ、ってシロモノですけれどね、落語ですからね、はい。


「大家さん、なんですこの酒は? 色がちょいとおかしいようですが」


「青菜って噺に出てくる柳陰(やなぎかげ)ってのがあんでしょ。あれがね、ちょいと時間が経つとこうなりますよ。え、お前さんたち一銭も出さずに花見に行くんですよ、贅沢言っちゃいけません」


ってことでして、花の下で一応、世間並みに場を作って、欠けた湯飲み茶碗で乾杯です。


「ウーッ、大家さん、こりゃダメですぜ。時間が経ち過ぎて柳陰が番茶の味になってます」


「元は番茶なんだから当たり前ですよ。さ、そういう暗い顔してないでアテをいきなさい、たっぷりあんだから」


なんてね、無茶なことを言っておりますが、本物の柳陰っていうのはちゃんとした酒です。一応、念のため。
酒宴っていいますか、茶宴は進みます。


「この白いイチョウ切りしたのは、なんですか? 大根みたいに見えますが」


「それは元大根ですが、ここではカマボコです」


「……。じゃ、こっちの厚い輪切りみたいになってる黄色いのは」


「これは元沢庵の玉子焼きです」


「……。さいですか……」


こうなっちゃ、何を言っても始まりませんからね、しょうがなしに沢庵の玉子焼きをいただきますね。ボリボリとね。


「なんだねお前さん、玉子焼きをそんなに高い音立てて食べる人なんていませんよ」


「だってしょうがありませんよ、元だって今だって、しっかり沢庵なんだから、とほほ」


みんながし~んとなったところえ、別の店子が明るく声を出します。


「おい、みんな。こりゃあ長屋にいいことがあるぜ」


「なんでお前はそんな暢気なことを」


「いや、ほら、番茶の柳陰に茶柱が立ってやがる」


っていう噺ですね。


ま、茶柱の立つ酒なんていうのは、ごめんこうむりたいところですが、巧い噺家が演ればなかなか面白いんですよ、これ。「長屋の花見


ただですね、現実のこととしまして、ちゃんとした酒であればアテに沢庵っていうのはアリですよ。


居酒屋では普通に、お新香ってのは定番ですし、ぬか漬けっていうのも人気ですね。
きゅうりの一本漬け、なすの一本漬けっていう、名前の豪華な一夜漬けもいけます。


で、かなり前からですけど、いきなり出て来て大人気っていうメニューが「いぶりがっこクリームチーズ」です。


昔から「いぶりがっこ」っていうメニューを出していた店はありましたが、これはお新香の一種、みたいな扱いだったですね。
きゅうり、なす、白菜、キムチなんかに圧されて、ちょっと日陰者って感じもありましたねえ。
そもそも名前に馴染みがありませんでした。


ところが、なんだかいつのまにか、いぶりがっこ、チーズ、いぶりがっこ、チーズってスライスが並べられた「いぶりがっこチーズ」って名乗り出して、グイって存在感を表し始めたんです。


誰が考え出すんでしょうかね、いぶりがっことチーズの組み合わせなんて。
これ、めっちゃ合うんですよ。


一本漬けより、酒のアテとしての人気は圧倒的に高くなりました。
ま、もちろん好みは人によるわけですけれどね。


酒の種類は日々増えていって、どんどん進化しているっていう楽しさがあるんですけれどね、アテも常に動いているんですね。店の職人さんたちっも日々チャレンジしているんです。


ってことである日突然、「いぶりがっこチーズ」は「いぶりがっこクリームチーズ」に進化しちゃいます。
ナマイキに値段もちょっと高くなりました。


フツーのチーズでええやんけ、って思ったりもしたんですけど、食べてみますと、ふわっとガリッと、こりゃエエワ、イケテルワ、なのでした。


もちろん新たに付け加えられた「クリーム」っていうチーズの部分に店ごとの工夫があるんでしょうけれどね、これはもうコスパ的にいっても、サイコークラスのアテですね。


でもって、いぶりがっこの地元、秋田県じゃなくって、野沢菜で知られる長野県白馬村から「イブリガッツォ」なる「新種」が登場してきたんですねえ。


2021年の暮れごろか、2022年の初めごろのことだと思います。
これね、アイディアっていうかネーミングの勝利ですよね。


いったん知ってしまえばどこでも誰でも作れる「イブリガッツォ」


「マリトッツォ」の次は「イブリガッツォ」です!
ま、全然嗜好の違うものではありますけれどね。

 


ところがですね、まだ近所の居酒屋メニューに「イブリガッツォ」が登場して来ていないっていうのに、不穏なニュースが聞こえて来たんでありますよ。


いぶりがっこ 存続の危機」
ええ~! どゆことやねん!?


なんかね、食品衛生法が変わって、これまでの製造方法のままじゃダメってことみたいなんです。


食中毒を防ぐために、ちゃんと設備を用意してね、って変わったってことなんですけど、ほとんど秋田のおばちゃんたちが手作りしている「いぶりがっこ」です。
その設備にお金かけても、もう年だからねえ、採算取れないし、身体も疲れたし。どうすっかねえ。
むむう。


秋田県、知事さんはじめオエライ方々、なんとかしてちょうだいよ。
「イブリガッツォ」まだ食べてないんだから~!


酒と相性のいいアテは、食べものっていうジャンルじゃなくって、もう、酒なんです。
秋田県って酒の名産地でもあるわけですし、酒とアテの両方が大事なことはとくとご存じのはず。


いぶりがっこ」を守ってくれないと「陽乃鳥 (ひのとり)」とか「No.6 (ナンバーシックス)」とか、もう呑まないぞ!


よろしくお願いいたしますです。ホントにさっ。

 

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