ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【焼きとうもろこし】富良野産が旨いってことらしいんですけど

< 北海道で食べたことがあるのは 札幌大通り公園の屋台で1回だけなんですう >

世の中には「オンライン販売」ってもんがありましてですね、盛んに利用している人もおられます。
ま、みなさん、とっくにご存じですよね。


個人的には全然ノータッチの世界なんですけど、その便利さの御利益にありつけるラッキーってのがありますです。
はい、毎度まいどの居酒屋カウンターでのお話でっす。


「焼きとうきび」って知ってます?


正式名称は「札幌おかき oh! 焼きとうきび」っていうスナックなんですよ。


パッケージの写真を見れば「焼きとうもろこし」ねって分かるんですけど、「とうきび」です。
北海道では「とうもろこし」のことを「とうきび」って言うらしいんですね。


札幌大通りの屋台の看板って「焼きとうもろこし」だったような記憶なんですが、まあね、札幌おかきって銘打っているスナックの名前が「とうきび」なんですから「とうきび」なんでしょうね。


「とうみぎ」っていう地域もあるらしいです。


「きび」って、「さとうきび」っていうのもあるし、植物の見た目としては「きび」なんでしょうねえって思えますけど、「みぎ」ってうのはなんなんでしょ。


サカナもそうですけど、モノの名前って地域によっていろいろ違っているのって面白いですよね。
その地域の人はそれが当然なんで、違うっていう呼び方をしったりするとビックリ! するのも楽しいです。

 

 

 


で、その「札幌おかき oh! 焼きとうきび」なんですが、小袋なんですね。

それを取り寄せた酒呑みのオネエサンがカウンターに持ってきてくれて、みんなで食べようってことになった次第なんであります。


3袋。パックを開け拡げてそのままみんなで、マスターもね。旨かったですねえ。
焼酎やら生ビールのアテでいただいたわけなんです。


なんかね、そういうお店なんです。それぐらいのスナックとかなら持ち込みオッケー!
持ち込みっていうほどの捉え方じゃないってことだと思うんですけど、旨い酒と旨いアテで、ふう~って落ち着く場ですもんね、イイ感じだと思っています。


その店の我流のアテ料理も、なかなかユニークなものもありまして、シャーワセな時間です。


で、まあ、ひとしきり「とうもろこし」の話になりましたね。


そのオネエサンはあちこち旅行して吞み歩くのが趣味。
コロナ前はけっこうフットワーク軽く、いろんなところへ行っていたっていう名古屋人です。
で、オネエサンのおっしゃるには、富良野産のとうもろこしがこの世で一番旨い! っていうことなんでありますよ。


「とうもろこしってさあ、焼きとうもろこしがサイコーだよねえ」


はい、大いに賛同、激しく賛成します。

 

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祭りの屋台で食べるっていうことが多いんですけど、炭焼きのとうもろこしが、アミの上でちょっと焦げ目がついてきて、そこに刷毛でしょう油が塗られますと、じょわあって音がして炭の上にこぼれていって、しょう油の焦げたけむりがぼわあってあがって、その焼け焦げた香りが辺りを支配しちゃったりなんかして、ツツーって吸い寄せられずにはいられませんねえ。


お値段、けっこうお高めになってきていますけれど、いっちゃいますよねえ。


「札幌おかき oh! 焼きとうきび」も、なかなかでしたけれど、やっぱりねえ、ナマのとうもろこし、いきたいですねえ。


名古屋人オネエサンは、東京の西の方の山へ出かけて「独りバーベキュー」なんかも、けっこうなさっているとのことでありまして、焼きとうもろこしには「ウルサイ」んだそうであります。


曰く「茹でとうもろこしは富良野のスイートコーンしか認めませんよ」


まさに「とうもろこし色」っていう輝く黄色の「ゴールデンコーン」
そしてそれは焼いちゃダメで、「茹でとうもろこし」のために作られた「シルバーコーン」
力説です。


そういえばシルバーっていうか、白いとうもろこしってありますねえ。サラダなんかに入ってて食べたことあります。


ゴールデンコーンとシルバーコーンの実が混じっているのが「バイカラーコーン」


ふむふむ、そう言えばって、思い出しました。


昔、とうもろこしって、今みたいに黄色一色じゃなかったですよ。
白い実も混じってましたけど、紫色とかもポチポチって混じってました。黒っぽいのもありました。


で、その話をしましたらですね「そんなのないでしょ」
って一蹴されてしまいましたが、うんにゃ、ホントにあったの!


なんで1本のとうもろこしなのに、いくつかの色の実になるんでしょうかね。

 

 

 


で、調べてみました、とうもろこしね、はい。


米、小麦と並んで「世界三大穀物」に数えられているとうもろこしです。
イネ科の植物なんですってね。


米原産で、アステカやマヤにはとうもろこしの神様が祀られていたそうで、幾つかの民話も伝わっています。


今現在では全世界で作られていて、食用ばかりじゃなくって、家畜の餌や燃料に使われたりっていう、人間にとってなくてはならない植物なんですね、さすが世界三大穀物。祭りの屋台ばっかりに登場しているわけじゃないんですねえ。


生産量はアメリカが圧倒的、3億6,000万トン。


続いて第2位が中国で2億6,000万トン。


第3位がブラジルで1億400万トン。


元々の原産地域だったであろうメキシコが第7位で、日本は、ふふ~んの158位みたいです。


で、その日本の中では北海道がダントツの1位で4割以上を占めています。
第2位が千葉県で、第3位は茨城県群馬県山梨県って続いています。


で、なんで1つの親株からの実なのに色の違う粒ができるのかなんですが、とうもろこしの粒粒って、あれ1個いっこが1本いっぽんの雌しべから結実しているものだからあ~、ってことなんでありました。


夏時のとうもろこし畑を思い浮かべてみますと、2メートルぐらいに延びた茎の上の方にポッポッって出ている黄色いのが雄しべで、茎の途中から脇に飛び出している薄黄色の長い毛が雌しべってことなんですね。


とうもろこしは風媒ですから、出始めはほとんで白色に見える雌しべの束は、やがて受粉して茶色に変わっていきますよね。
茶色になってきたころには、実が太って、いわゆるとうもろこしの形になっています。


にしても、あの長い毛がとうもろこしの雌しべだっていうのは、なかなか驚きです。


1本の親株から結実するとはいえ、一粒ひと粒が独立した実なんですね。1つの実の形が粒々なんじゃないわけです。


でもですよ、粒々が各々独立していたとしても、雌しべはドバっと束になった状態で、風で受粉するんですよね。
雌しべの束は、みんな一緒の花粉を受けてジュッフ~ンってことになりそうなもんです。
なんで色の違いが出てくるの?


それは「トランスポゾン」っていう現象があるからあ~、ってことなんでありますよ。(こればっかり!)


なんか聞いたことがあるような、無いような言葉です。「トランスポゾン」

 

 

 


地球上のすべての生物に存在している遺伝子。

その要素の中には「移動する」性格のものがあって、それを「移動する遺伝因子」っていうことで「トランスポゾン」っていうんだそうです。


コピーを重ねていく遺伝っていう仕組みの中に、実はゲノムの中を移動する遺伝因子がある。
どええ~!? ってことですよね。


トランスポゾンが移動しちゃって、色素の遺伝情報が変わっちゃって、結果として実の色が変わる。
とうもろこしは1本の実っていいながら、一粒ひと粒が独立しているんで、ばらばらの色の粒ができるってことなんですね。


なんか怪しげって言いますか、大丈夫なの? って気もするトランスポゾンなんですけど、なんと、とうもろこしゲノムの80%以上がトランスポゾン。
ヒトゲノムでも46%がトランスポゾンらしいんです。


まだまだ謎の存在らしいトランスポゾン。発見したのはアメリカの細胞遺伝学者、バーバラ・マクリントック
1983年のノーベル医学生理学賞を受賞しています。


今、科学全体はDNAの解析からゲノム解析の時代に移行していて、これから研究が進んでいくジャンルなんでしょうけど、人間にとってのいろいろ不都合な変異だとかにこのトランスポゾンが関係しているんだろうってことなんで、解明が進んでいけば助けになる技術も期待できそうです。


特に解らず、無責任に言いますが、今回のコロナワクチン、メッセンジャーRNAっていう基礎情報って、このトランスポゾンっていうのが絡んでいるのかもなあって思います。


でもまあ、素人はシロートらしく研究段階の進展を祈念するだけにして、旨い焼きとうもろこしを、単純に楽しみたいと考える次第であります。


出来得ればまた「焼きとうきび」の本場の「焼きとうもろこし」に、いってみたいです。


夏の北海道。イイっすよねえ!

 

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