ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【博多屋台】正々堂々と戦い続けて営業し続けていただきたいです!

< だって まだ一回も行けてないんだも~ん >

ランチ難民っていうのがありまして、都心なんかでは決められた昼休み時間内にランチにありつけないってことが、ままあるんですよね。


オフィスで働いている人数に対してランチ営業している飲食店の客数キャパが圧倒的に低いんで、空きを待っていると昼休みが終わっちゃうってことになるんですよねえ。


それでみんな工夫していますね。
独身男子でも、ちゃんと弁当を持って来る、いわゆる「弁当男子」もいますし、朝、会社に通勤がてらコンビニ弁当を買ってくる人もたくさんいます。

 


大きなビルだとコンビニのあるフロアがあったりするんですが、そこも昼時に行ったりするとズラ~っと並んでいて、品物を選んだり出来ないですし、レジの行列はうんざりするほどです。
まあ、朝だって並んでいるんですけど、昼よりは時間がかかりません。


毎日コンビニおにぎりを自分のデスクで食べていますと、たまには外へ、って思ったりするんですが、たいていの店前に順番待ちの行列が出来ていますからね、あっちのラーメン屋こっちの牛丼屋、ウロウロするのがランチ難民。


おそらく大都市圏だけの現象なんでしょうけど、コロナ禍で拍車がかかっていますね。
飲食店やコンビニに行列の出来ている区域にはたいてい、路上販売の弁当屋さんが出ています。


わりと幅のある歩道のガードレールにへばりつくようにして弁当屋さんが並ぶんですが、ところどころに立て看板があって「路上販売禁止区域です」とかね、書いてあります。
その看板のある所だけを避けてカレー弁当屋さん、から揚げ弁当屋さん、幕の内弁当屋さん、ずらずらと並んでいます。


よく見るとお手製のワゴンみたいなものの上に弁当を並べていて、車輪が付いています。


たまにですけど、お巡りさんがまわって来るんですよね。歩いてね。
後ろ手に組んで、ゆっくり歩いてパトロール


そうすると、お弁当屋さんたちは弁当を乗せたままのワゴンを押して移動し始めます。
弁当を運んでいるだけですけど、なにか?
「路上販売禁止区域です」からね。そういうことなんでしょう。


でも、なんなんでしょうか。ただイヤミでパトロールしているだけ?


お巡りさんが去っていくと、お弁当屋さんたちは戻って来ます。


たぶんおそらく、お弁当屋さんたちは営業許可とかいうのを取っていないんでしょうね。
「路上販売禁止区域です」って看板を出している地域での弁当販売許可がおりるわけもないですからね。


近所の飲食店やコンビニからしてみれば、路上販売しているお弁当屋さんたちは営業妨害ってことになるんでしょうから、苦情が寄せられて、お巡りさんもたまにはパトロールしないとねえ、って感じなのかもしれません。


いろいろと利害関係が絡んでくると、ランチ難民っていう困った現象の元々の問題がどっかへ行っちゃうんですよね。


こうした現行法では違法ってことになっちゃうんだけど有用だっていうのって、けっこうあるような気がします。

 


東京では屋台をすっかり見かけなくなりました。
昔はラーメン、おでんの屋台って車だけじゃなくって、リヤカーの屋台もけっこうあったんですけどね。
郊外の駅前、ロータリーには数件の屋台が並んでいたりしたもんでした。


道路交通法ってやつで締め出されたってことなんでしょうけれど、ほぼ見かけなくなりました。
屋台って、みんなけっこう好きですよね。


東京、四谷。ビルの地下のフロアにおでん屋台を2台入れて、屋内屋台っていう形式でやっていた店もありましたけれど、いつも満員でしたね。
フロアの家賃を払って、屋台じゃ売り上げ的に厳しいんじゃないの? って大きなお世話を焼いたりするんですが、天候に左右されないし、屋台から離れた所に椅子を出してもオッケーだから、むしろイイんだよって言ってましたね。


屋台で吞むって、そりゃねえ、好いもんですよ。
気取らずにね、本来の赤ちょうちん世界です。
でも東京からはほぼ消えてしまいました。


屋台で有名なのが博多ですよね。
観光名所みたいになってますもんね。いや、みたい、じゃなくってハッキリと観光名所ですね。博多屋台。

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全国的に減少一方の屋台なんですけど、博多の屋台は文化として残していこうっていう運動があるんだそうですね。


戦後のヤミ市から発生した現代の屋台っていうのは、博多に限らずどこでも同じような事情なんだろうと思いますけど、営業許可だとか最初からあるはずもないっていう文化ですよね。


だんだん世の中が落ち着いてくると、衛生上の問題だとか、風紀上よろしくないだとか、通行の邪魔だとかっていう批判にさらされて、じゃあナシにします! っていうのが自治体側の基本方針になったみたいなんですね。
そういう方針が決まったのってかなり昔のことなんでしょうけれど、まあね、無理もない感じです。


福岡に屋台が出始めたのは、戦後すぐの1945年ごろ。


博多だ、福岡だっていうばかりじゃなくって、日本全国どこでも同じように屋台が出てきたんだろうと思いますね。
戦後の食糧事情って、今からしてみればとんでもない状況だったんでしょうから、いろいろ怪しげな食べものとかも混じっていたのかもですね。


当時の管轄はGHQですね。進駐軍
1949年に屋台を全廃しなさいって命令を出します。6年後、1955年の3月31日で屋台は全てお終い。


ここから博多、福岡の屋台事業者の戦いが始まるんですね。


1952年にGHQが廃止されて、一応日本は独立国家になりました。
福岡県は県をあげて屋台全廃に反対して、1955年に許可制にして存続できることにしたんですね。
許可をもらっているわけですから、合法店です。ヤミからの脱却ですね。


1970年ごろが福岡屋台の全盛期だったそうです。400軒の屋台があったっていうことなんですが、実際にはもっとかなり多くの屋台が営業していたらしいです。


このころにはもう観光名所になっていたんでしょうね。
大阪万博のころです。


でもですね、衛生管理、道路交通法なんかの他に、屋台以外の飲食店からのカゼアタリだとか、風紀問題だとかが指摘されたりしていた中で、営業許可の名義貸しだとかっていうことも問題視されちゃって、1995年中には警察から「道路使用許可は一代限り」っていう方針が示されました。


一代限りっていうことは、やっぱり全廃方向の決定っていうことで、こりゃまずいねってことで、1996年「福岡市屋台問題研究会」を起ち上げて、なんとか存続の方向に舵を切り直そうっていう動きを始めます。

 


やりますねえ、さすが福岡人です。
改めるべきところは改めて、地域の住人たちとの共存共栄を図るってことなんでしょうね。


いろいろヤッカミなんかがあるとしても、観光名所としての地域貢献っていうのは大きいはずです。
人を呼ぶんですからね。


屋台はどうあるべきかを定めた「福岡市屋台指導要綱」を2000年に制定します。


ところが、この要綱は「原則一代限り」に従うっていうものだったんですね。


制定して10年後、2010年の屋台の数は150軒ほどまでに減っていたんだそうです。
このままではホントに福岡の屋台文化が消えてしまう、ってことで市長が先頭に立って屋台を残していこうっていう運動を始めます。


で、住民の理解を得られる営業形態っていうのを定めた「福岡市屋台基本条例」っていうのを2013年に制定します。
これって画期的ですよね。屋台営業についての市条例ですからね。


この条例によって、屋台営業希望者の公募制度が確立されて、福岡屋台は存続の目途が立ったってことになったようです。


「博多屋台きっぷ」なんていうのも売り出して、初めての人でも安心して屋台文化を味わえるようにっていう工夫なんかも実施しているみたいですよ。


ある程度の猥雑さも屋台文化の魅力の一つではあるんだろうと思いますが、そのせいで屋台自体が無くなってしまっては元も子もないですからね。


博多、福岡の屋台には頑張り続けてもらってですね、PTAとかお役所的とかじゃない、あたらしいサービスをどんどん考え出していただきたいです。


屋台は日本の大事な食文化。はい、まだ未経験なものですから。コロナ明けにはちゃんと日程を確保して、博多屋台巡りを目論んでおりますです。


福岡の屋台もコロナの影響ってかなりあるんだろうって思うんですが、なんとかひとつ、コロナ明けまでこらえていただきたく、どうかひとつ。。。

 

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