ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【熱中症】リアル体験リポート 炎天下に限らないってことなんでした

<どこか他人事だとしか捉えていなかった熱中症ですが あっさりやられました>

それは2021年6月の曇天の日の出来事でありました。


東京は3日続けての真夏日。東京の天気予報は晴れでしたが、朝からどんよりとした曇天でした。
昼前になっても雲はとれませんでしたが、明るい曇天といった感じの天気になって、気温は29度を上回っていました。


なかなかに湿っぽい6月の東京ですが、雨が降っていなければ、たいていの日は「ランチ散歩」に出かけております。無帽、マスク着用です。


出かける前にどの店に行くかは決めていません。外へ出てから、なんとなあく、足の向くまま気の向くままです。
その日も道の東側にパトカー2台とと救急車1台が赤色灯を回して停まっていましたので、そっちを避けて南に進路をとりました。

 

 

 


神社脇の小さな梅園を抜けてゆっくり歩いて行きます。土の上には梅の実がたくさん転がっていて、見た目にもジットリしていて、歩き始めて5分ぐらいしか経っていないのにけっこう汗ばんできました。


ハトが数羽居ましたが、ハトは梅の実を食べないみたいですね。カラスとかも食べないんでしょうかね。


梅園を後にしてからは、閑静な住宅街をぬって歩いて、日差しはないもののジットリと暑い中を緑道に出ました。
マスクってヤ~ねって感じですが、歩きます。


遊歩道として整備されている散歩コース。人通りはさほどありませんでした。
そりゃそうですよね、コロナ禍の暑い昼時、緑道を散歩する人がたくさん居るわけもありませんね。
気付くと日射しも出てきました。サクサクと歩く気にはなりませんね、ちんたらチンタラ足を運びます。


風がほとんどなく、わずかにある木陰に入っても涼しさは感じられませんでした。マスクはますます、ヤ~ね、でした。


で、30分ぐらい歩いた辺りで、右腕に違和感を感じ始めたんですね。


前腕のひじに近い辺りが重く感じられたんですね。打撲、という感じです。不思議です。
出かける前には何も違和感は有りませんでしたし、どこかにぶつけたという記憶もありません。


軽く揉んでみたり、さすってみたりしながら歩く続けます。違和感は右腕の表面ではなく、中の方、奥の方にあります。


この時点では特に体調が悪いという感覚もなく、きょうの昼は魚のおいしい定食屋さんへ行こうかなと考えたりしておりました。
その定食屋さんは、そこの地点から15分ぐらいの距離です。


緑道から住宅街へ折れて、ゆるい上り坂に差し掛かった辺りで、右腕の違和感が大きくなってきて、ふと気付くと右手の指先に軽い痺れが感じられます。
例えば右腕を身体の下にしてヘンな格好で寝てしまって、起き上がった時に感じるような指先の痺れです。


手をぎゅっと握って、今度は思いっきりパーに広げてのグーパーを三回ほど繰り返してみました。
なんとか指は動かせますが、力の入り方が、なんとも心もとない感じで、けっこう痺れの程度が強いなあと感じましたが、その時には住宅街も抜けて大通りに出ていました。右腕の違和感は相変わらずです。


信号待ちで立ち止まった時、めまいがして、かなり意識しないとまっすぐ立っていることが難しい状態になってしまいました。完全に何かがおかしいです。普通じゃないです。

 

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しゃがみ込みたい気持ちがあったんですが、周りに人も居ますし、なんとか耐えて立っていたんですが、右手の痺れは、ひじから先全体に広がって感じられるようになっていて、グーパーしてみても、指は動くものの、握ったり開いたりしている感覚があやしくなっていました。

 

 

 


信号が青になって、横断歩道を渡り始めましたが、この時感じていたのは、一応歩けてはいるんだから軽度ではあるだろうけれど、これは「脳卒中」ってやつなんじゃないかってことです。


右手右腕に症状が出ているってことは、左の脳がやられたのか。もしかすると、この先、どこかで歩けなくなってしまうのかもしれない。


信号を渡り終えると、あと5分ほどで目的の定食屋さんです。40分ほど歩いてきたことになります。
この時点ではもうお昼を食べるどころの気分ではありませんでした。どこか日陰に入って休んだら、帰ろう。


そしてここが、このリポートの最大ポイントになるかと思いますが、明らかに体調の変化が尋常ではなくなった時点で、正常な思考能力を失っているという事実です。


後から考えてみて分かることなんですが、帰ろうという意識はあるものの、近くのバス停や、一番近い駅へ向かおうという考えは全くなく、歩いてきたんだから歩いて帰ろうというような意識でもなく、ただ帰ろうという気持ちがあるだけでした。
行動の効率であるとか、まるで頭の中にありません。考えるということが出来ていない。


例えば近くのコンビニにでも入って涼もうという考えも出てこないんですね。つまり、これも後から考えて分かることなんですが、自分の体温が、おそらくかなり高くなってしまっていることなど想像もしません。


熱中症だとか、なったことが無いからですね。これまでの人生、ちょっと体調が悪いなと思っても、がまんして何とか乗り切って来ているわけです。これって誰でも似たようなものじゃないでしょうか。


脳卒中ということが頭の中をかすめているくせに、真剣に受け止めることが出来ていないというか、どこか他人事な感じ。
決定的になるまで、本当には自分の身に何が起きてしまっているのか理解できない。というかそういうふうには理解したくない気持ちがあるのかもしれません。不都合な事実は認めたくない。


で、思考停止状態のまま、ゆっくり歩きながら左手をグーパーしてみました。なんと左手も指先に痺れがあって、右手ほどではありませんでしたが力が入り難くなっていました。


これは本格的にイカンなとは思ったのですが、立ち止まって、肩を回して、首を回してみました。首肩のあたりに重さを感じていたからなんですね。
まだそれぐらいの動きは出来ました。


と、右手のグーパーに感覚が戻って来たんですね。痺れはむしろ強くなっていましたが、ほんの少し、力感を感じ取れたんです。回復、なのか?


もう目の前だった定食屋さんに入りました。自分は大丈夫なはずだ、という根拠のない思い込み。
食べる食べないという感覚ではなく、座りたかったというのが正直な気持ちです。


でも、箸はうまく使えないだろうなと、頭のどこかで思っていたりしていました。
まだ混み始める前の時間帯でしたので、すぐに案内されて席に着くことが出来ました。座れました。


何度も通っている定食屋さんです。すぐに氷の入った水を持ってきてくれます。頭はぼんやりしていましたが、「サーモンといなだの刺身定食」をオーダーしました。食べられなかったら食べられなかった時のこと、とか、わけのわからない納得を自分自身にしていましたね。ホントに頭の中にモヤがかかった状態だったと思います。


座ったままマスクを外して深く深呼吸をしました。


喉の渇きを感じていたわけではなかったのですが、なんとなくコップを左手で持って、氷水を一口二口、飲みました。右手で持ってはひっくり返してしまう可能性を感じていたので左手でです。


そうしますとですね、ふっと頭の中のモヤが晴れた感覚がありました。それと同時に喉が渇いていたということに気付きました。シャツがじっとり汗で濡れていることにも気付きました。汗の量はハンパナイです。


しばらくじっとしていました。呆然としていた状態だったと思います。


右手をグーパーしてみました。なんと、ちゃんと動きます。力感も少し戻っています。


今度は右手でコップを持って、残りの氷水を飲み干しました。
コップをテーブルに置いたときには、右腕の痺れ全体がスッと軽くなりました。


この瞬間に、これって「熱中症」ってやつなんじゃないかと思い至りました。


「きょうも暑いですよね」


顔馴染のオネエサンがコップに水を注いでくれました。ありがたいです。
ゆっくり一口飲んで、人心地がつきました。まさに人心地。平常であるっていうことの有難さです。


【東京水】で熱中症に気を付けましょうね、とか言っておきながら、このテイタラク


脱水、という状態までには至っていなかったんだろうとは思いますが、コップ一杯の冷たい水で、かなり回復しました。
人体の不思議。こんなに速く水が体内に取り込まれるものなのかという驚きがありました。


全く空腹は感じていませんでしたが、完食しました。サーモンといなだの刺身、ひじきの小鉢、白豆の添え物、串揚げの付け合わせも、豚汁とけんちん汁の中間のような味噌汁も平らげました。塩っ気も摂った方がイイらしいですからね。


右手でグーパーしてみますと、さっきまでの痺れは感じられず、ウソみたいに力感も戻っていました。


で、まあ、ここからもアホなところなんですが、歩いて帰って来ました。


往きとは違うコースなんですが、やっぱり45分程度歩いて帰る途中、家に近づいてきた辺りで、また右腕の痺れが少し出てきました。ん~。

 

 

 


コンビニで補水液を買って部屋に帰りついて、飲んで、裸になって身体を拭いて、ちょっと寝ました。


今はキーボードを打てるほどに右手の感覚も戻ってきました。


熱中症には段階があって、「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」と進むらしいです。


今回の場合は「熱けいれん」と「熱疲労」の中間ぐらいの症状だったように思います。
体力には自信があって、たいていのことは体力で乗り切ってきたという思い込みがあるんですが、ダメですね。


コロナ禍で通常の生活から遠のいてしまっている人は少なくないと思います。
そうした、感じ取りにくいストレスなんかも原因の一つになることもあるそうです。


ま、みなさんは私のようなアホではないと思いますが、これから本格的に熱くなってきます、散歩するときは水を持って歩くか、自動販売機の多い通りを選ぶかして、こまめな水分補給が大事です。実感しています。


にしてもビックリしたのは水分の身体を巡る速さですね。数十秒って感じです。
そういえば、酒を呑んで赤くなる人も、あっと言う間に赤くなりますもんね。


コロナ禍の日本の夏に、体力勝負は危険でっせ、というお話でした。


でもですね、キープ・ウォーキング、でっす。気持ちはです。運動はした方が、しないよりイイ、と思うからだけなんですけれどね。


熱中症には気を付けましょう!

 

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