< 秋田県人が一番酒に強くって 三重県人が一番弱いんだってさ 遺伝子的に >
そういうデータが公表されているんですが、世界的にみますと、そもそも日本人ってのは一番酒に弱い民族なんだそうです。
他には中国南部の人たちも弱いらしい。
酒に強いの弱いのっていうデータは、自己申告とかじゃなくって、大学のセンセが調べた「アセトアルデヒド脱水素酵素」っていう、その人の持っている遺伝子情報。
なかなか客観的。
東京国税局「お酒に関する情報」テーマ02「あなたはお酒が強い人?弱い人?」によりますと、人が酒を呑んでアルコールを吸収しますと、まず血液に乗って体内拡散してその10%弱が、汗、呼吸、尿なんかで排出されるんだそうで、残りの90%強が肝臓や胃粘膜で代謝される。
肝臓の酸化酵素によって分解されたアルコールは「アセトアルデヒド」っていう、何かとワルモノにされる代謝産物ってやつになるんですね。
このアセトアルデヒドが、「オリエンタル・フラッシング」っていう変化を起こさせて顔を赤くしたり、二日酔いの原因になるんですよね。
なんでオリエンタルかっていいますとですね、ほら、一番酒に弱い人たち、オリエンタルですから。
中国南部にもいますよっていうものの、世界的にはジャパン・フラッシングっていうふうにいう人も少なくないんだそうですよ。にゃろー!
ま、イイですけどね。
遺伝子なんで、しょうがないです。
アセトアルデヒドを分解する酵素には2種類あって、血液の中のアセトアルデヒド濃度が高くなってから働き出して、ゆっくりアセトアルデヒドを分解する「ALDH1型」
もう1つがアセトアルデヒド濃度が低い時点からすぐに働き始める「ALDH2型」
この2つの酵素によってアセトアルデヒドは「酢酸」になって、酸化分解されて、エネルギーと水、炭酸ガスになるっていう流れ。
「ALDH2型」っていうのが強力な酵素で、この活性遺伝子をどれだけ持っているかでアルコール耐性度が決まるんだそうです。
酒に強い弱いっていうのが「ALDH2型」で決まるっていうことは、生まれつき、決まっているってことですね。
酒が呑めないで営業の仕事が務まるかッ! 練習しろッ! とかいうのは、まさにナンセンス。
アルコールハラスメントはいけません。
ま、さすがに令和の今はそういうアルハラ、パワハラもなくなっているとは思いますけどね。
ん~。どうでしょ、やっぱりまだ生き残ってますかね、そういうヤツ。
世界的には酒に弱い日本人ですが、その56%が酒に強いって分析されています。
「ALDH2型」を多く持っているタイプですね。
居ることは居るんです、酒に強い日本人。
遺伝子ですから、両親から半分ずつ受け継いでいるわけで、ざっくり言ってしまえば、とーちゃんもかーちゃんも酒に強いタイプだってことですね。
「NN型」っていうふうに分類するみたいです。
で、ここで言われているのが「女性の場合は、女性ホルモンが酵素の働きを抑制するため分解力が弱くなる」ってことなんですが、ん~? そうかなあって思いますね。
ここ20年ぐらいでしょうかね、町中華だとか居酒屋で1人で呑んでいる女性を見かけることが珍しくなくなりましたけど、そういう女性はかなり強いイメージですけどね。
ビールは苦いからヤッ! とかね、バーローなことをのたまっている女性もいますけど、酒呑みとして、酒の強さの男女差とか、感じませんけどね。
ま、この「NN型」って中に、ウワバミとか酒豪って言われる人が含まれるってことになるんでしょうけれど、世界的にみれば普通だってことになるんでしょうね。
日本人的にはちょっとめげます。ウワバミ、普通なんです。ま、気にすることでもないですけどね。
40%が、まあまあ呑めますよっていうタイプ。「ND型」
この「N型」「D型」っていうのは何のか、調べきれませんでしたが、「N型」が「ALDH2型」の活性遺伝子を多く持っているタイプで、「D型」が持っていないタイプってことみたいです。
「ND型」は両親のどちらかが「N型」、もう片方が「D型」
「ND型」の「ALDH2型」の活性遺伝子量は、「NN型」の16分の1だそうです。
呑めるけど、そんなに積極的には呑まない感じでしょうかね。
16分の1って、なかなかの数値ですよね。
「ソーバーキュリアス」っていうのが広まって来ていますけれど、この「ND型」の人が多いのかもしれません。知らんけど。
そして残りの4%が「DD型」
両親ともに「ALDH2型」の活性遺伝子をほぼ持っていないタイプ。
俗に言う「下戸」ってやつですね。
4%っていうパーセンテージは調査によって数値の変動があるみたいですけどねえ、酒呑みからしてみますと、なんともお気の毒って感じです。むふふ。大きなお世話ってやつでしょうけどね。
なにも無理してまで呑むもんでもありません。
「社会実情データ図録」っていうホームページの「酒に強い人が多い地域ほど飲酒習慣者も多いか」によりますと、全国47都道府県の男性について「飲酒習慣比率」と「酒豪型遺伝子の出現率」から興味深いデータを表示しています。
「呑めないから呑まない地域」は4県。
酒豪型遺伝子の出現率の低い順に「三重県」「愛知県」「石川県」「岐阜県」
この4県では宴会だとか、呑み会はあんまりやらないって感じなんでしょうかね。
愛知県なんて「名古屋めし」ってカテゴライズされているぐらいに、旨いアテがいっぱいあるイメージですけど、呑まない?
シラフで名古屋めし食べるだけ? ホント? ま、知らんけど。
「呑めるけどそれほど呑まない地域」は1道3県。
「高知県」「沖縄県」「北海道」「福島県」
これはますますなんだかね、マジか! って感じですね。
高知県、沖縄県ってベラボーに呑むってイメージありますけどねえ。
「呑めるから呑む地域」は3県。
「新潟県」「岩手県」「秋田県」
日本酒の銘柄がすぐに浮かんでくる酒どころですね。順当な酒呑み県ってところでしょう。
でもこの3県に居る、あるいは出張してくる「DD型」の人たちは、ある意味ツライかもです。
どうぞお手柔らかに。
面白い分類だなあって思うのが「呑める以上に呑む地域」
にゃははは、これこそ大きなお世話、なのかもですが3県分類されています。
「島根県」「鳥取県」そして断トツトップで呑める以上に呑むのは「青森県」
どうなんでしょ。
「島根県」「鳥取県」「青森県」の方々、そういう雰囲気有りますか? 道路で寝ちゃったりしているオネエサンとか、令和になっても居たりしちゃってます?
そういうオネエサン、お友達になれそうです。。。
分類としてさらに面白いのが「呑めないのに呑む地域」ってやつなんですが、これには該当県がピックアップされていませんね。
ただ、図表的に近いポジションなのは「富山県」です。
酒豪型遺伝子の出現率がそれほど高くないのに、飲酒習慣が高いってことです。「富山県」
呑めないんだけど、まあ、お付き合いを大事にしましょうっていう傾向があるのかもしれませんね。
「ND型」の人が多いのかもですね。
まあ何度も言うようですけれど、無理に呑む必要は全くありませんよね。
でも酒呑みはだいたい毎日呑みます。「NN型」
「社団法人アルコール健康医学協会」がアルコール血中濃度と酔っ払いの状態を分類しています。
ビール大ビン1本程度、血中濃度0.02から0.04%が「爽快期」
ビール大ビン2本程度、血中濃度0.05から0.10%が「ほろ酔い期」
ビール大ビン3本程度、血中濃度0.11から0.15%が「酩酊初期」
この辺で切り上げらるのが理想でしょねえ。
ビール大ビン5本程度、血中濃度0.16から0.30%が「酩酊期」
ビール大ビン8本程度、血中濃度0.31から0.40%が「泥酔期」
ビール大ビン10本以上、血中濃度0.41以上で「昏睡期」
最近はね、全然見なくなりました。道路で寝ちゃってる酔っ払いね。
「ALDH2型」活性遺伝子、酒豪遺伝子っていうのをですね、多く持っているっていっても、年齢と共に酒が弱くなっていきますよね。遺伝子ですからね、再生劣化ってことなんでしょうかねえ。知らんけど。
♪お酒呑むな 酒呑むなの ご意見なれど
って、お座敷歌がありますね。
1951年の「やっとん節」
♪ちっとや そっとの ご意見なんどで
♪酒 やめられましょか
♪トコ ねえさん酒持ってこい
昭和中期の酒呑みですね。泥酔。
も、その辺で帰って寝なさい! ってことで、酒呑みのみなさん、程度が大事ですよ。
ほろ酔いでイイんですよね。酩酊まではいかないように、せいぜい頑張りませう!