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【指と指のすきまを】こぼれていくのは 涙? 時? 砂?

< ガラス容器に容れられている砂は 時間の現し身 >

日本のコーラスグループ「ハイ・ファイ・セット」が1976年に歌ってヒットした「冷たい雨」


たくさんのアーティストがカバーしている名曲ですが、荒井由実時代のユーミンの作詞作曲ですね。
セルフカバーもされてます。


エンディング・リフレインが、


♪涙こぼれるように 時もこぼれていくわ


♪指と指のすきまを そしていつか忘れたい


っていう歌詞。


この歌を聞きながら思い浮かべるイメージは、言葉として全く出てこないし、関連も何もないんですが、指と指のすきまをこぼれていくのが「砂」なんですね。


もちろんユーミンのセルフカバーもすごくイイ歌なんですが、ハイ・ファイ・セットの抒情的な歌い方が、やっぱり最初に聞いたからなのか、印象深いです。


ハイ・ファイ・セットの女性ボーカリスト山本潤子で、ハイ・ファイ・セットの解散後、ソロでもカバーしています。

 


今でもコーラスグループって活躍しているんでしょうけれど、歌って踊ってっていうのが当たり前になっていて、ガールズコーラスっていっても、むしろ踊りの方に重点がある感じでしょうかね。


ポップスのコーラスっていうのはゴスペルのコーラスがルーツらしいです。
ドゥワップなんかが初期のスタイルってことになるのかもです。


ガールグループっていうスタイルが一世を風靡した時代がありますね、
「アンドリュース・シスターズ」「フォンテーン・シスターズ」「マグワイア・シスターズ」といった名前のシスターズっていう形式もありました。
だいたい女性のトリオ。


新しいところではイギリスの「プッピーニ・シスターズ」が2004年に出てきましたね。
オリジナルの曲も歌いますが、このシスターズたちは古くにヒットしたコーラス曲をニューアレンジして歌うっていうことが多いですね。
オールドスタイル、リスペクト。


コーラス曲としてハーモニーがキレイなことと、21世紀にマッチしたアレンジが聞かせどころ聞きどころ。


そんな代々歌い継がれている曲は「素敵なあなた」「ブギウギ・ビューグル・ボーイ」「ラムとコカコーラ」だとかいくつもありますが、そんな中の1曲に「ミスター・サンドマン」っていう歌があります。


♪Mr. Sandman, bring me a dream


って始まるんですが、日本人の感覚からするとかなり妙ですよね。
砂男、とでもいうような人に、ステキな夢を願っているようです。


なんやねんって思って調べてみますと、サンドマンってヨーロッパの民間伝承に出てくる妖精らしいんですね。


大きな袋を背負った老人で、袋の中には魔法の砂が入っている。
その砂を投げつけられた人は、目に入ってしまって目を開けていられなくなって眠ってしまう。


歌のイメージからするとイイ夢を見させてくれる感じですけど、砂が目に入ったら痛いでしょうに。
眠るような状況じゃないように思いますねえ。
そこはそれ、魔法の砂だから痛くならないんでしょうか。


たぶんおそらく、子供の頃からサンドマンの話を聞かされて育った西欧の人は、砂が眠りと結びついていて違和感ないのかもしれません。

 


不思議ですよね。日本人の感覚からすると、砂と眠りって、どこにも接点が無さそうに思いますけどね。


眠るのが仕事ってな感じのちっちゃい頃、砂遊びをしていた頃を思い浮かべるアイテムとしての砂っていうもんがあったりするんでしょうかね。知らんけど。


日本には「砂かけ婆」っていうのが居ますね。


ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターでもありますが、関西圏の一部に伝わっている妖怪だそうです。


樹の上にいて、下を通りかかる人に砂を振りかける。
砂かけ婆の砂は、魔法の砂じゃなさそうで、砂をかけられた人が眠くなったりはしないみたいです。
ただイタズラするだけ? よく分かりません。


「砂上の楼閣」「砂に書いたラブレター」っていうのもありますし、なんか安定しない、形をなさないもの、みたいな捉え方が一般的じゃないでしょうかね。砂って。


松本清張の「砂の器」っていうのも、要は粗製乱造で、簡単に作れるけれども、砂の器では用をなさないって意味だったと思います。
でも、そうせざるを得なかったという悲劇の話。時代もありますよね。


親しまれている「砂」っていうのを考えてみますと、「鳴き砂」っていうのがありますね。
砂浜を歩くと、キュッ、キュッって音がする砂。


周辺の環境がちょっとでも悪化すると音がしなくなるんだそうで、環境保全の目安になっているらしいですよ。


有名どころとしては宮城県気仙沼市の「十八鳴浜(くぐなりはま)」があります。


18回音がするっていうことじゃなくって、クッ、クッって音がする。九と九で十八をくぐって発音して、九九鳴り、くぐなりはま、十八鳴浜ってことなんでしょう。知らんけど。


京丹後市には「琴引浜」があって、石川県輪島市島根県大田市には同じ名前の「琴ヶ浜」っていう鳴き砂の名所があるんですね。
クッ、クッって音じゃなくって、西日本では琴の音になぞらえているってことなんですねえ。


島根県琴ヶ浜には「琴姫伝説」っていうのが伝わっているそうです。


平家のお姫様が壇ノ浦の戦いで、敗軍の逃亡中に大田市の浜に流れ着いたところを村人に助けられた。
助けられたお姫様は毎日琴を弾き暮らしていて、浜辺の土地で亡くなった。
そうすると、浜の砂が琴の音を奏でるようになった。
そこで、村人たちはその浜を琴ヶ浜って呼ぶようになりました。


ってことなんですね。


石川県と京都にも同じような伝説があるんじゃないでしょうかね。調べられませんでしたけど。


鳴き砂って北海道に3つ。東北に17。関東に1つ。北陸に3つ。関西に2つ。中国地方に10。九州に6つ。沖縄に1つ。あるみたいです。
けっこうあるんですね。

 


島根県大田市には1991年にオープンした「仁摩サンドミュージアム」っていう砂の博物館があって、そこにはギネスに認定されたっていう高さ5メートル、世界最大の砂時計「砂暦(すなごよみ)」があるんだそうです。


砂っていうと、砂丘のある鳥取県かなって思うんですけど、お隣りとはいえ島根県に世界最大の砂時計。


へええ、って思いますよね。
ま、鳴き砂の琴ヶ浜からの砂時計でしょねえ。


って思ってよくよく説明を読んでみますと、砂暦の中に入っている砂は、琴ヶ浜の砂じゃないらしいです。


ん? なんで? ってなるんですが、コンピュータ制御で一年を計測している砂暦に使うには粒が大きすぎる。
ってことで、1トンの砂は、同じく鳴き砂の土地、山形県西置賜郡飯豊町(いいでまち)の白川から取り寄せているんだそうです。


飯豊町の鳴き砂は海じゃなくって、川の砂。


この白川の砂を鳴らすと、蛙が寄って来るって話もあります。ホンマかいな、ってホントなんでしょうけれどねえ。蛙くんもキュッって音が気持ちイイんでしょうか。

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砂時計は3分計を持っていますが、時々落ちていく砂をじっと眺めてしまいますねえ。


仁摩サンドミュージアムの1年計は、山形県の鳴き砂が滔々と落ちていく時に、時々キュッとか鳴いたりするんでしょうかね。


サンドミュージアムの周りには蛙がいっぱい居たり? する? わきゃないでしょねえ。