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【花はなぜ花になったか】その色彩美と造形美は人間に向けての戦略もあるんでしょか

< 移動しない植物たちが生命力の強さでは 地球最強なんじゃないかっていう件 >

「ほんの少ししか花の名前を知りません」
って言うときの「花」は、必ずしも色鮮やかな花弁のことだけを指して言ってるんじゃなくって、「植物」「草」っていうようなニュアンスを含んでいるように感じます。


花に詳しい男性だって、もちろんたくさんいますけれど、花の名前なんてさっぱり分かりませんっていうのは男性の方に多いですよね。花の名前、花言葉、誕生化だとか、そういうのに詳しい人は圧倒的に女性に多いような気がします。


花を見て、その美しさ、可愛さに強く反応するかしないかって、生命力に対する感受性そのものなのかなあ、とかね、考えちゃったりするわけです。考え過ぎ、なんでしょけどねえ。


2020年、コロナ禍が引き金になったんだろうと思うんですけど、散歩コースにあるファミリーレストランが閉店になりました。


ファミリーレストランは特徴的に窓が大きい店舗がほとんどですよね。なもんで、通りから店内が見渡せます。
閉店になった店内は設備がソファやテーブルも含めて全部取り払われてしまっていて、ガランとした広くて暗い無機質な空間は、そこを通るたびに虚しいような寂しさを感じさせるものがありました。

 

 

 


月日が過ぎて、ファミリーレストランの敷地には雑草が茂って来ました。
え? どこにそんなに土の部分があったんでしょうか、って感じです。


いつのまにか、っていうふうに受け止めてしまうんですが、草の伸びるスピードが速いのか、徐々に進行する日常風景の変化に疎いのか、気が付いたときには草むらになっていました。
ホント、草むらですよ。


雑草なんていう植物はないんだよ。どんな植物も、ちゃんと分類されていて、全部に名前があるんだから。
っていう話をされますとひと言もないんですけど、いろんな種類の「雑草」が、高く低く、思いおもいに成長を競っているかのように生命力を発散させていました。草むらですからね。


駐車スペースはアスファルト舗装されているんですが、そこにも、いつのまにかアスファルトを割って、あちこちから「雑草」が伸びていたんですね。
不思議ですね。アスファルト、劣化?


人間がそこを利用して出入りしていた時は、アスファルト敷きの駐車スペースで、植物との戦いなんてやってなかったと思うんですけどね。


土の部分の面積にしても、「雑草」が生えて来て初めて気付くようなものなんですが、ファミリーレストランの店の人が日々引き抜いていたから植物に占拠されずにいたんでしょうか。


どうもね、人がいなくなったから、それじゃあここで生きてみることにしましょうか、っていうような植物の意志がそこに働いているんじゃないかって思っちゃいます。


都市生活をしている人間が普通に触れ合っている「花」は、人間が世話している花壇の花だったり、植木鉢、プランターに植えられた花だったりがほとんどじゃないでしょうか。
コンクリートジャングルに土の面積は、かなり少ないですもんね。


土が目立つ公園にだって雑草はほんのちょっと、隅っこの方に生えているだけでそんなに目立つほど「雑草」が繁茂していることはないですね。
でも人間がいなくなると、あっというまに、かなりワイルドに「雑草」が、植物たちが自己主張し始めるように感じます。判っているんじゃないですか、ヤツら。


そのファミリーレストランの建物も、その姿が見えなくなりかけるほど雑草に覆われた頃、取り壊しの工事が始まりました。


何か新しい計画が決まって建築が始まるのかと思ったんですが、次の借り手が決まらないんで、とりあえず平地にするっていう工事だったみたいで、アスファルトの駐車スペースも含めて、敷地は全面が土になりました。


ぐるりに打たれた杭にロープが回されて、敷地は全面が整地されたこげ茶色の地面です。
何もなくなってみますと、やけに広いスペースなんだなって感じますね。
植物、雑草は一本残らずなくなっています。土の表面です。


ところが、それからひと月もしないうちに、全面が雑草に覆われた光景になっていました。
どういうことなんでしょう。


たくさんの種類の植物たちは、それまでじっと土の中に潜んでいたんでしょうか。それとも風でどこかから飛ばされてきたんでしょうか。「雑草」たち。

 

土の中に潜んでいたんだとすれば、自分が成長してイイんだっていう判断をどこでしているんでしょう。
どこか近くから種で飛ばされてきたんだとしても、着地したらそんなに急に成長するものなんでしょうか。


元は駐車スペース付きのファミリーレストランですから、けっこうな広さがあります。そこがすべて「雑草」に占拠されてしまって、草いきれを感じるほどになりました。
ほとんどの「雑草」は葉っぱだけのように見えますが、中には花を付けているのもありました。
白い花、黄色い花。


小さな花で、花壇なんかに咲いているように大きな、ひらひらした花弁ではないように見えましたが、なんていう花なのかは知りません。
花を付けていないように見える草たちも、近づいて良く見てみれば花があるのかもしれませんね。
大きな花弁じゃない花っていう種類もあるらしいですからね。


花って、人間にとっては観賞用ってことになるんでしょうけれど、その植物は人間に水をもらうために、栄養肥料をもらうために花を付けているんじゃないですよね。
観賞する人間のためじゃないはず。


何のために花を咲かせるかっていうと、虫を呼んで受粉して、子孫を残すため。


花粉の運搬を風に任せるタイプの風媒花っていうのもあるそうですから、そういう花は、そんなに自らを可憐に飾り立てる必要もないのかもしれません。


虫を呼びこむ虫媒花は、自分たちの花粉を運んでくれて受粉に貢献してくれる虫の種類に向けて、その虫たちの視界の中で目立つように花の色合いを決めているんだそうですね。


ホントなんでしょうか。
植物が虫の視界をどうやって理解したんでしょう。


いろんな色を試してみて、結果、自分たちに都合のイイ虫は、この色が好きみたいねって、だんだんに決めていったってこと?
そんな簡単に自分の花の色って変えられるもんなんでしょうか。

 

 

 


改めて考えてみますと、かなり不思議な生き物ですよね、植物って。


太古の植物には花っていうものはなかったんだそうです。
自分の身体を分割して増えていって、種族を維持する生き方。


ただそれだと、自分っていう一系統だけになってしまうんで、種族的な強さがなくって、1つの病気で全滅しちゃう危険性があるんで、同じ種族であっても他の個体との生殖をした方が生存競争に有利ってことで、花粉を作って、雄しべ、雌しべっていう組織を作って、風で飛ばすように進化。


そのうち、風よりも確実に受粉する作戦を考えて虫たちを呼びこむように進化。


効率良く、他の種族、あるいは同じ種族の中でも自分が、子孫を残しやすいように、花を咲かせて、目立つように進化。


1億年以上っていう時間をかけているとはいえ、植物って、テレパシーみたいなものを持っているんでしょうかね。


花弁を持った花を咲かせる植物を被子植物って言うんだそうですが、史上、最初に花を付けたのは、ニューカレドニア固有種のアンボレラっていう植物だそうです。


葉っぱが白く突然変異したものが、地球で最初の花。らしいです。
白亜紀初期、1億4500万年前の頃だそうですよ。


アンボレラっていう植物を知りませんけれども、なんでそういうことが分かるのかっていうことも含めて、植物はとっても不思議です。


風媒花、虫媒花にしても、植物が地上に繫茂するようになったころに、もちろん風は吹いていたでしょうけれども、虫はいなかったでしょうし。
虫が登場してきて、初めて虫媒花が出てくるわけですよね。


虫のために、花の色合い、香り、そして蜜。
そうやって呼びこんだ虫を食べちゃう種類もあるわけで、ワイルドですねえ。


こう考えてみますと、今、人間も花のアンテナに引っかかっていて、人媒花、みたいな種類も出てきているのかもですねえ。コワイですねえ。

 

 

 


ところで、クリスマスのイベントは欠かさなくても、4月8日のお釈迦様の誕生日「花まつり」には関心のない人の多い、仏教国日本の現在です。
聞いたことあります? 「花まつり


由来として、お釈迦様が瞑想していると天上から花が降って来たっていうんで、お釈迦様の誕生日を祝う日を「花まつり」って言うんだそうです。


降って来たっていうことは、天上世界にも花が咲いているんですね。古代から人間は、どこの国であっても花が好きだったんでしょうね。


お釈迦様に降ってきた花は4種類だそうで、それは、


曼陀羅華(まんだらけ)っていう白い花。


摩訶曼陀羅華(まかまんだらけ)っていう白い大きな花。


曼殊沙華(まんじゅしゃげ)っていう赤い花。


摩訶曼殊沙華(まかまんじゅしゃげ)っていう赤い大きな花。


4つとも蓮の花だっていう説もあります。
天上の花は人間をなぐさめるために咲いているのかもですけどねえ。


草むらになっていたファミリーレストランの敷地は、ぐるりに柵が巡らされて工事が始まるような気配です。
植物たちは、またまた姿を消しました。


その敷地の路地1本を挟んだ一画には花屋さんがあります。
都市生活者は植物との共生について、上手にやっているっていえるんでしょうかね。


花の名前を調べても、ちっとも覚えられませんです。相変わらず。

 

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