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【石狩鍋】カルシウム吸収率20倍アップの「食い合わせ」の良さ! 季節に関係なくイっちゃいませう!

<おうち時間が長くなることと 社会から遠くなってしまうことが イコールになってはいけません 「養生訓」です>

周りの目を気にしなくて良くなって、そういう時間がずっと続くと、飲食のことも含めてなんだかどうでもイイ感じになってきませんか? 全てのことがどうでもイイような感じ。


「【寝そべり主義】タンピン(横たわり族)って呼ばれているらしいんですが」で触れたようなリクツ方面にいってしまってはダメですよね。
と言いながら、そうなっちゃイカンよなあ、やっぱしなあ、とは思うんですが、どうもずるずる生活が続いています。活力、イマイチです。


外食ばっかりだと味付けが濃くなり過ぎて身体に良くありません、とはいうもののですね、外食が出来なくなっちゃいますと、なんだかもっと良くない状況になってしまっている気がするんであります。独り暮らしの食卓。


まともに作る気力がない、というのが最大の原因だと思うんですが、このところ体調が良くないと言いますか、気持ちがクサクサしている自分に気付くことがあります。気圧の関係もあるかもです。


それでもなんでも、とにかくちゃんと自分で自分を律しないといけませんね。ということで今回は「養生訓」を考えてみますです。

 


その昔には風邪をひいて熱が出たりなんかすると「きちんと養生しなさいよ」とか、よく言われたもんでした。ふと気が付くと、最近は「養生」って言葉、聞かなくなりましたね。現代生活から「養生」っていう概念が、どっか行っちゃったんでしょうか。


コロナ禍のストレス生活が続いている現在にこそ役立つ考え方かもしれません。


古代中国には、紀元前から「養生」っていうのがあったらしいです。古代中国ってホント凄いです。古代のね。


言葉の意味からしてただ事じゃないです。生きることそのもの「生を養う」ってことで「養生」ですもんね。


ひと~つ。生きて在る人間の身体をあるべきように整えること。


ひと~つ。健やかさを増進すること。


ひと~つ。不調の自然治癒をうながすこと。


これが古代から言われている「養生」


道家老子は「気功」を提唱して「静をもって生を養う」ことを「養生」としました。
気功って「養生」に関連していたんですね。そういえばそういうもんでしたよねって感じです。


古代中国医師として歴史的な名前を残している華佗(かだ)は逆に「動をもって生を養う」ことが「養生」だとして、現在の太極拳のもとになったとされる「五禽戯」という運動法を提唱したそうです。


そして論語孔子は、静の養生と動の養生を結合した「動静結合」っていうのを提唱したんだそうです。


ま、もちろん詳しくは知りませんが、日本では「合気道」が提唱している精神哲学が近い概念なのかもしれません。気功、太極拳合気道
呼吸法がベースになっているような感じです。


普段意識しない呼吸ですが、マスク生活の中で、なんとなく自分の呼吸の仕方を観察してみたという経験を、最近しちゃったもんねえ、という人も少なくないかもしれません。


腹式呼吸とかね、意識しないと出来なかったりします。重要なことなのかもです。「養生」です。


日本では江戸時代初期、1630年生まれで、1714年に84歳で没した本草学者の貝原益軒センセが「養生訓」という本を遺しています。


曰く、


「運動、栄養、休息に関して過不足のない生活を心がけること」


「日々の飲食を控えめにすること」


「口の中を常に清潔に保つこと」


これが貝原益軒センセのおっしゃる「養生」の概要の概要です。


腹八分目っていうのは、この「養生訓」から来ているんでしょうね。


いつも口の中をキレイにして、栄養を考えた食べもので腹八分目にして、真面目に労働に精を出して、ちゃんと寝ろ。ってことなんでしょう。


はーい、って言うしかない「養生訓」ではあります。


この中で、へええって感心したのが「口の中を常に清潔に保つこと」ってやつです。健康な身体には口腔衛生がとても大事ですよって、当たり前のように言うようになったのは最近のことかと思っていたんですが、江戸時代の初期から言われていたんですねえ。


この頃って、歯ブラシとかあったの? 歯磨き粉とか、無いよね?
どうなんでしょう。ライオンとかサンスターとか、ないのに。。。


厚生労働省の「e-ヘルスネット  口腔衛生(こうくうえいせい)」というページに、個人で出来る口腔衛生方法が紹介してあります。

 

ガムを噛んで唾液の分泌を増やすという「自然的清掃法」


歯ブラシ、舌ブラシ、フロス、歯磨き粉を使って口の中を掃除する「人工的清掃法」


この2つが通常の人がやっておくべき口腔衛生です。もちろん歯医者さんに行って歯石の除去を定期的にやってもらう方法も推奨していますね。


これもまた、はーい、というしかないe-ヘルスネットなんではありますが、この口腔衛生のページは「飲酒」カテゴリの中にあります。


なんで?


それはですね、
「飲酒量が多いと、そのまま眠ってしまったり、嘔吐反射により丁寧なブラッシングが出来なくなってくる可能性があります」
という、大変ご親切な配慮からなんでありました。


確かにね、オエーってなりがちですよ、酒呑みって。「嘔吐反射」って言うんですか。そですか。はい。
内臓の状態も関係してくるわけですねえ。


貝原益軒センセの「養生訓」はこの口腔衛生の他に「食い合わせ」についても、その例がたくさん載っているのが特徴です。


まあ、こっちの方は江戸時代と現代ではけっこう見解が違っているものが多いようですが、有名な食い合わせの悪いものに「うなぎと梅干」があります。


うなぎと梅干を一緒に食べちゃいけませんよってことなんですが、これ、実は、現代の科学だと「別に。。。悪くはありませんよ」ってことみたいです。


でも「うなぎと梅干」の食い合わせが悪いっていうのは、なんとなくイメージ的に納得できるような気がします。根拠なく、ああ、なるほどねえとか肯いてしまいそうです。
ま、そもそも一緒に食べる機会が無さそうですけれどね。やってみようとも思いませんが、身体に悪い食い合わせでは無いらしいですよ。


食い合わせの悪い方面ばっかり調べてみてもイイことはなさそうですので、食い合わせのイイものを。

 


「ご飯に納豆」っていうのがあります。食い合わせのイイもの。


これはもう、誰もが納得ですよね。日本人にとって、そですよねえ、っていう食い合わせ。


ごはんの炭水化物、納豆のタンパク質と脂肪。いわゆる三大栄養素が揃ってバッチシの食い合わせです。


子どもにとっては頭の良くなる食ですし、高齢者にとってはボケ防止に優れた食として有名です。


そもそも納豆ご飯は何の問題もなく旨いです。納豆ダメな関西以西のかたがたがカーイソウです。


そしてですね、納豆はそれだけで完成する食材ではなくてですね、是非とも加えるべき、そうした方が旨さの増す食材というものが幾つもあるんですね。


まず、長ネギのみじん切り。これはもう間違いなく合います。用意できる環境であるならば、外してはならない食材です。九条ネギとかじゃなくって、関東ネギの白いところがサイコーです。
でもまあ、九条ネギを否定するものでは決してありませんです。はい。
なんにしても納豆にはネギです。必須アイテム。


さらに卵を入れるのもイイです。合います。黄身だけとか、全卵とか、いろいろこだわっている人もいますよ。


それとは別個に、個人的にお勧めなのは「黒ゴマ」と「もみ海苔」です。


そしてですねえ、軽視されがちだけれど、意外に重要なのが辛子としょう油
辛子については、無くたってイイよって人も相当数いるようですが、そういう人はアホです。断言させていただきます。風味の分からないアホです。
納豆の匂いを消すためじゃないんですよ辛子は。鼻に抜ける酸味なんです。


味じゃないじゃん、って突っ込んだ人。香りって味なんですよ~。食べ方、切り替えたらもっとシャーワセになれますよお。たぶん。おそらく。きっとです。


黒ゴマはですね、栄養バランスとしてサイコーの組み合わせなんです。風味としてもシャーワセなもんがあります。
黒ゴマの風味を楽しむにはしっかり噛むことが必要になります。これがまた、満腹感を満たしたり、ゴマの風味を感じたりで、養生にも貢献してくれています。たぶん。


納豆ご飯は、好みと体調に応じてアレンジできる最強の養生食です。はい。


で、ここでもう1つ。お勧めするのが「石狩鍋


はい! ここチューモ~ク! 石狩鍋って巣ごもり生活の我々にとっても重要な養生食なんです。

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リモートワークに限らず、パソコン、スマホ、モニターに向き合って長時間の仕事をせざるを得ない現代人は、眼精疲労、肩こりに悩まされている人が多いわけです。


そんな現代人に、目の疲れ、肩こりの改善を期待できる食べものが、ズバリ「石狩鍋
【紅い白身さかな】鮭はいつからシャケになって なんで急にサーモンになったんでしょか」で触れました鮭の鍋です。


鮭には、ビタミンA、B1、B2、ビタミンDが豊富に含まれていて、EPADPAもまたいっぱいなんです。
美容としてお肌にイイというナイアシンもバランスよく含まれていて、ダイエット効果も期待できるスーパーな食材。


その鮭に白菜、大根、人参、牛蒡、ネギ、ジャガイモ、豆腐を入れた一品。それが石狩鍋


農林水産省の「うちの郷土料理」でも紹介されています。

 

石狩鍋は身体を暖める食べものとして知られているわけですが、ま、イイじゃん、夏に食べたって。
材料的には通年手に入るものばっかりですし、コロナ禍の緊急事態ですし、養生なんですよ大事なのは。


詳細レシピは農林水産省でも、その他のグルメサイトでも簡単にチェックできると思います。


石狩鍋はカルシウム吸収率20倍アップだそうです。


いざ自分で作るとなると、土鍋が欲しくなったりとか、ま、手間はかかりそうですが、やってみる価値は十二分にありそうです。
いやあ、鍋ですから。ただぶっこむだけですよ。味噌味が基本ですが、しょう油でも塩でも。はい。


最後に「もみじおろし」の話。


まあ時々お世話になっております、もみじおろしです。って人もけっこういると思います。


あれですね、ダイコンに菜箸突っ込んで穴をあけて、そこにトウガラシを詰め込んでから摩り下ろすっていうのが「正式」なもみじおろしなんだそうですが、よく出会うと言いますか味わっているもみじおろしは、ダイコンと人参のおろしを和えたもの。じゃないでしょうか。


大根には、豊富なビタミンCが含まれているわけですが、人参に含まれるアスコルビナーゼには、ビタミンCを壊す作用があるということで、食い合わせと言いますか、ダイコンと人参では相殺し合ってしまって、ダイナシ、だそうであります。


養生にはならない。あれれ~って感じです。

 


納豆ご飯と石狩鍋。この養生って、覚えておいて損はない、といいますか、バシバシ実践しませう! コロナ禍巣ごもり生活の養生です。