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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【つけ麺】つゆ麺分離系の進化は【つけナポリタン】までいっちゃってたですよ

< 食べるのが専門の側からしますと 元祖とか発祥とかは どうでもイイんであります >

大の「つけ麺」好きです。


「つけ麺」って、これまでに何回かブームみたいになったことがありますよね。


コロナのちょっと前あたり、普通の町中華に、いつのまにか「つけ麺」っていうメニューが増えていて、へええって思って食べてみると、あのねえ! って感じでガッカリした経験ってありませんか?


ガッカリつけ麺に共通して言えることは、これって、普通のラーメンのスープと中華麺を別々に出してるだけだってこと。
ちゃうねんよ、つけ麺っていうのはそういうんじゃないんよねえ。
スタイルだけ真似て、どうすんねん!


つけ麺専門店には、たいていの場合「割りスープ」っていうのがあります。


麺を食べ終わった後に、つゆに、その割りスープを入れて飲むっていう〆方をするわけです。
もちろん、そうしなくたってイイんですけどね。
つけ麺のつゆっていうのは、それだけ味わい深くって、濃いっていうことです。


もり蕎麦、ざる蕎麦の蕎麦湯と似てますけど、つけ麺専門店のつゆは店ごとにかなり独特な感じです。
蕎麦湯とは似て非なるものってところでしょうかね。
専門店の専門性がしっかり出ているつゆなんですよねえ。

 

 

 


前にしょっちゅう通っていたつけ麺専門店がありました。
今はもう閉めちゃってるんですけど、恵比寿の駅から北西方向に10分ぐらいの路地に面して営業していたつけ麺専門店。


店の名前も忘れちゃうぐらい前のことなんですけど、テーブルとカウンター席とで45人座れるっていってた店内は常に満員状態でした。
厨房に3人、店内は1人っていう体制でやってました。


つゆは、しょう油、味噌、辛味噌、白湯、トマトから選んで、麺は冷麺と温麵、ボリュームも並、中、大盛、特盛から選べるシステムで、券売機で上の段からどれか1をポチってすると、次の段にランプが灯ってまたポチってやって次の段のランプが灯って、っていう感じでした。
券売機のマンマシンインターフェイス、スタイリッシュでしたねえ。


つゆとは別盛りで出される具もたくさんあって、デフォルト以外の具を選ぶボタンの列は2段になっていました。
ゴロゴロチャーシューとか、煮タマゴとか、紅ショウガ、穂先メンマ、とかがありましたねえ。


麺を出してくれるときは、麺がくっ付いちゃわないように特性オイルをたら~ってかけてくれて、ごゆっくりどうぞ、って声をかけてくれます。


つゆはどれも濃厚、超熱々なんですね。
席には白ごまと白コショウ、黒コショウが置いてありました。
どのつゆを選んでも濃いんで、白ごまの風味を起たせようと思ったら、めっちゃ入れないとつゆの香りに負けちゃう感じでしたね。


目でも鼻でも、食べる前から旨かったんです。つけ麺!


もうね、鼻の孔おっぴろげて、一気に啜り食べちゃいますよ。


で、〆に割りスープを、声をかければ出してくれるんですけど、このスープがまた、しっかり出汁がとれていて旨かったんです。
料金はとっていませんでしたが、専用に作っている割りスープなんです。


で、割りスープの他に、〆ライスっていうのもあるんですね。


ホントにちょっとのボリューム。普通の町中華の半ライスの半分ぐらいの〆ライス。


これを残ったつゆにぶっこんで、おじや風にしてレンゲでかっ込むのが〆!


つゆそのままに〆ライスをぶっこんでもイイですし、割りスープで好みの塩梅にして〆ライスってやっている人も多かったですね。


って、こういうつけ麺を期待して、その辺の町中華でつけ麺にチャレンジすると、たいていガッカリです。
最初から割りスープで割ってある状態のつゆになっちゃってますからね。


ラーメンを別々にして食うのが流行ってるんだべ? っていう感覚なんだと思いますけど、ちゃんと一回でも専門店で食べてみてから、つけ麺をメニューに入れてください。


逆につけ麺のつゆレベルのスープでラーメンを出されたら、これまたスープが濃すぎてダメでしょうけどねえ。

 

 

 


その恵比寿のつけ麺専門店は、15年前、もうちょっと前かもしれませんけれど、その頃も小麦価格の高騰っていうのがあって、麺のクオリティを維持できない、ってことで店主が閉業を決めたんです。


昼時のピークを外して行くようにしていたんで、同じぐらいの年恰好の店主さんと無駄話をするようになっていて、そんな話をしてくれたんですね。


値段上げればイイんじゃないの、って言いますと、つけ麺がランチに限らず、普通に食べて千円を超えるようじゃダメだね、って言ってました。
特殊なトッピングとかしなければ、1食千円って、確かに超えちゃいけないラインかもです。
今は千円を超える値段設定のランチも珍しくなくなりましたけどねえ。


店を閉めたあとは、実家で畑をやるって言ってましたけどねえ、元気にやっておられますでしょうかねえ。
山口県の在だっていうことでしたけど。
辻調の卒業生。エコール辻ですね。


つけ麺の麺はラーメンの中華麺とふた味ぐらい違ってないとダメなんだよ、って言ってましたねえ。


ふた味っていう正体は、素人には何だかよく分かりませんでしたけれど、つけ麺専門店の麺って、普通のラーメンの麺とは、確かに色ツヤが違っていました。
特に、その恵比寿の専門店の麺は輝きって言ってイイぐらいのツヤがありましたね。


つゆだってね、濃いっていうんじゃんくって、味わいが強い、みたいな旨さがあったんでした。
だからこそ麺を食べ終わった後に、〆ライスでおじや風を楽しもうっていう気になるんですもんね。


つけ麺の発祥は東京、大勝軒の店主が修業時代の1955年ごろ、残ってしまった麺を賄いとして食べていた食べ方を工夫して生み出したものっていうのが定説になっていますね。
大勝軒でメニューとして出したときは「特性もりそば」っていう名前だったそうです。


賄いから発祥しました、っていうのは分かりやすくって説得力があります。
そういう一品ですよね。なんていうことはないんです、実体は。


でもね、たかがつけ麺、されどつけ麺、なんでありますよ。

 

 

賄いから発祥したとしても、そこにいろんな人たちがさまざまな工夫を凝らしていって、時代とともに独自の進化を遂げて、つけ麺は、ときにラーメンをも凌ぐような人気の一品になっているってことでしょう。


つけ麺っていう名前を最初に世に出したのは1973年ごろの「元祖つけ麺大王」だそうです。
そりゃそうなんでしょうね。店名につけ麺っていうのが入っていますもんね。


つけ麺大王も、いろんな街でいろんな店に入ったことがありますけれど、リーズナブルではありましたが、店によって出来具合がバラバラだった記憶です。


まあね、調理っていうのは不思議なもんで、同じ材料、同じ調理環境で作ったとしても、作る人が違えば味も違って来るんですよね。
あれは、なんでなんでしょうね。


麺がその全容を客の目の前に晒しているつけ麺は、ラーメン以上に微妙な料理なのかもです。


つけ麺大王って、一時期はたくさん店舗がありましたけれど、しばらく前から極端に減ってますね。
出来具合のバラバラさ加減がその要因なのかどうかは分かりませんけれど、ちょっと前からのつけ麺ブームには乗って来なかった感じでしょうかね。
つけ麺大王の店舗が増えて来たっていう話は聞きません。


外食産業の流行り廃りは、ホントなんだか理解できない部分が大きいんです。


ま、食べるのが専門の素人が、何を分かろうが分かるまいが、なんでもないことなんですけどね。


つけ麺大王のつけ麺は大勝軒の特性もりそばを参考にしてアレンジしたものだそうですが、そうした大勝軒からの流れとは関係のない発祥らしい「広島つけ麺」っていうのもありますね。


つゆがトウガラシ系の辛いもので、具材としてプラストッピングされているのが「茹で野菜」っていう特徴があるそうなんですね。


東京のつけ麺専門店で、広島っていう名前は付いていませんでしたけど、たぶんおそらく食べたことがありますね。
赤いトウガラシ系のつゆで、茹で野菜たっぷりにつけ麺、どこでだったか食べたことあります。
「広島つけ麺」だったのか、まねっこ、だったのか、それともオリジナルだったのか、分かりません。


まあ、今となってはね、どこが発祥だとか、元祖だとか、そんなに大きな意味は持たないんでしょうけど。


広島つけ麺の発祥ってされている中華料理店「新華園」では冷麺って言うらしいです。


食べものっていうのは大都市圏だけでじゃなくって、あらゆる土地で、どんどん、独自に進化変形していくものだと思うんですが、ちょっとビックリなのが静岡県富士市ご当地グルメだっていう「つけナポリタン」


ええ~! なにしてくれてんねん! って感じがしないでもないメニューです。ナポリタンですって。


静岡県って県をあげてB級グルメにチカラを入れているっていうのか、ご当地グルメの宣伝が巧みっていうのか、いろんなの有りますよね。
隣りの名古屋めしに負けてなるか! ってことなんでしょうかね。奮闘している感じがします。イイことだと思います。


ホントいろいろあるじゃないですか。
富士宮焼きそば浜松餃子、みしまコロッケ、ちゃんと街の名前が付いているグルメが多いです。


で「つけナポリタン」の正式(?)な名前は「富士つけナポリタン」
ってことで、静岡県富士市ご当地グルメなんだそうです。


2008年ごろに考案されたってことなんで、10年以上は経っていますけれど、ま、新しく考え出された一品ってことですよねえ。


トマトソースをベースにして、その店独自の工夫を凝らしたWスープで、つけ麺スタイルで提供されるのが「正しい富士つけナポリタン」


麺はですね、パスタもあれば中華麺もあって、富士つけナポリタン専用の麺っていうのもあるらしいです。


たいてい、チーズトッピングで食べるみたいなんですけど、なんと、ナポリタンの味はしませ~ん。
ってことで、食べたことはまだないんですけど、ネーミングの勝利! ってことなのかもしれないです。


「つけナポリタン」って聞いたら、なにそれ? って思っちゃいますもんね。どんなの? って興味を惹かれます。


でもねえ、ナポリタンっていうネーミングにはちょっと警戒感を覚えてしまうんですよねえ。個人的にはねえ。


ほら、あったじゃないですか、ガリガリ君ナポリタン味。


飛びついて、ん~、なんだかなあっていう小さくない失敗感だったんですよ。
ガリガリ君ナポリタン味は3億円の大赤字だったっていう話も聞きます。


でもあれか、「富士つけナポリタン」はナポリタン味じゃないんだから、ダイジョブかな?

 

 

 


富士市富士宮市って隣り合ってますからね、地元の「富士宮焼きそば」と、地元の「富士つけナポリタン」いってみましょうかねえ。


普通のナポリタンもやってますかねえ。


ガリガリ君も、めげずにどんどんチャンレンジしていってねえ!