ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【芋焼酎クライシス】一日の終わりの過ごし方に欠かせない焼酎なのに

< クッサイのがイイですっていう人がいるのは 豚骨ラーメン 芋焼酎 ですよねえ >

酒呑みのみなさん、旨い酒、吞んでますか?


一日が充実しているかどうかは、仕事から解放されたあとのプライベートを、いかに満足な時間で充たすかにかかっていますよねえ。


どんな酒類であっても、酒を考え出した人、酒を造っている人、エライ!
たいへんお世話になっております。


夕焼けを見ながら、とかね。そういうシチュエーションなんかは、かなりの贅沢で、休みの日ぐらいでしょうか。


すっかり陽が落ちて、冬なんかは早いですからね、暗くなるの。
コートの襟を立てながら、背中を丸めたまま暗がりに灯っている赤ちょうちんを目指します。
かじかんだ手でノレンをかき分けて、やっとありつく酒。ホッとしますよね。


反対に夏場は7時過ぎても明るいです。
だんだん暗がりに吞み込まれていく街の風景を眺めるともなく目をやりながら、グラスを傾ける。


いち日の終わり。

 

 

一気にあおるビール良し。チュバっといくハイボール良し。クイッといく清酒、焼酎や良し。


酒が呑めて良かったなあって、ホンキで思います。
一日の〆は、やっぱり酒でしょねえ。


でもね、あまりにも忙し過ぎたりして、荒れた酒になっちゃったりするのは困りもんです。


時々、そういうお疲れ過ぎ給与生活者も見かけます。
いかんですねえ。


一日の〆として、シアワセな酒の呑み方っていうのはですね、ワヤワヤした忙しさを、そのまま酒の場に持ち込んじゃったらダメなんでございますよ。


忙しかった気分は、たいていの場合そのまま気持ちのストレスになっているって捉えた方がイイんだろうと思います。


そのまま職場近くの居酒屋さんに飛び込んで、酒類はなんであれ、呑み始めればチビチビとはいきませんね。


ガツンっていっちゃうでしょ。


ガサガサと仕事に追われて、これが終わったら吞もう。呑まずにいられよか。
早く、さっさと終わらせて、っていう気持ち。分かりますです。
たいていの酒呑みは経験している気持ちですよね。


しんどい仕事をしていればストレスフルになっていって、ストレスは酒で解消できる、切り替えられる。
経験則で知っています。アタマでも身体でも。


で、やっと片づけて、ノレンをくぐって、腰を落ち着けて、例えばビールをクク~ってあおります。


コレですよ、コレ。酒なくして何が人生か、ってなもんです。
そうなりますよね。


仕事の区切りに、ストレスの切り離しに必要不可欠なもの。それが酒でしょ。
それはマチガイナイでしょねえ。


でも、駆けつけ三杯とかになっちゃうと、過ぎたるは及ばざるがごとし。


忙しかった身体、アタマのリズムのまま酒のペースまで忙しくなっちゃうと、旨い酒にはなりませんね。


バタバタと忙しかった夜こそ、会社の、仕事場の近くじゃなくって、電車に乗って自宅のそばまで移動してから、馴染みの店で呑むのがイイでしょねえ。


職住接近の環境の人であれば、2つ、3つ離れた駅まで移動してっていうのがお勧めです。
なんでわざわざって思うかもしれませんが、そういう、自分を大事にする工夫ってバカに出来ませんよ。


忙しい日々が続いる時こそ、自衛の酒ですね。

 

 

 


一旦、身体と気持ちにまとわりついてしまっている仕事の空気を、違う空気に入れ替えてくれるのには電車っていう環境はけっこう役に立ちますよ。
一緒に乗り合わせているのは知らん人ばっかしの環境ですからね。


そうやっていつもの自分に戻ってから、じっくりやるのが、本来的な酒呑みってもんです。


一日の終わりとして、好い酒になるでしょねえ。ホントですよ。


ここ十数年の一日の〆は、春夏秋冬、いろんなお店で、焼酎のロックでやっております。


圧倒的に焼酎になったのは、その十数年前、付き合いで呑んだ焼酎。赤兎馬っていう芋焼酎だったんですが、あれ? 臭くないね。っていうインパクトからなんですね。


これは昭和の時代から酒吞みだった人なら分かると思うんですけど、焼酎、特に芋焼酎は、かなり臭い酒だったんですよね。
本格焼酎とか言っていない頃です。


終電近くの山手線。座れるほどじゃないですけど、ギューギューではなかったです。
遅い時間ですからかなりのパーセンテージで酔っ払いがいます。
座っている酔っ払い。吊革にぶら下がっている酔っ払い。


もしかすると山手線を何週か回っているのかもしれず、正体なくドア前にクズ折れている酔っ払いもいます。


電車の箱の中、酔っ払いが大勢いると、どうしても酒臭くなります。


自分も酔っぱらっていれば、どってことないんですけど、シラフでそういう箱に乗っちゃうと悲劇なんですよね。


他人のふり見てなんとやらで、小さな自己反省をしながら吊革につかまるんですが、その目の前の酔っ払い。あ、コイツ、焼酎呑んで来たな、芋だなっていうのが一発で判るようなニオイだったんです。


そのころの焼酎は、芋に限らず、とにかく安かったですし、臭かったんです。


焼酎ファンは、もちろんいましたけれど、そのニオイを気にしてか、少数派だったような記憶です。


白波、霧島、三岳、みんな臭かったんですよ。


ところが、いつの頃からなのか、本格焼酎って名乗り始めたあたりからでしょうか、焼酎は臭くなくなったんです。
不思議な感じすらします。まったく臭くなくなったんですからね。


鼻の奥で「香り」を感じるようなテイストになったんですよねえ。個人的には、なりやがった、って感じです。


いろんな芋焼酎蔵元の説明とかを見てみますと、基本的な製造方法は大正時代から変わっていないそうなんですね。


でも、臭くなくなってるじゃん! っていうことに関してはですね、焼酎造りにかかせない「米麹」の製造技術が、格段に進歩したことが、まず1つ上げられるそうです。


麹の種類によって違うんでしょうけれども、生き物ですもんね、麹って。難しいんでしょうね。


麹自体の管理なんかに失敗しちゃうと、かなり臭くなっちゃう。
その技術が進歩した、ってことなんでしょうね。


さらには、昭和53年に、芋焼酎独特のニオイは「不飽和脂肪酸エチルエステル」っていう油分が要因の大きな部分を占めているっていうことが、研究結果として分かったそうなんですね。


いろんな研究をしている人がいるんですねえ。ありがたいことですねえ。


この酸化しやすい油はニゴリとして目に見えるもの。


なので「不飽和脂肪酸エチルエステル」を取り除く工程を焼酎造りに加えた。


今はむしろ、クッサイ芋焼酎が懐かしいっていう声があって、再現しようっていうチャレンジもあるみたいなんですけど、製造設備自体が進化しちゃっているんで、ムリっぽいです。


無濾過、とか、濁り、なんていう種類の芋焼酎もありますけどね。やっぱり昔の臭さはナイです。


「初心者お断り」なんていう名前の芋焼酎もあるんですけど、ダメです。昭和のオヤジたちはダマされません。臭くないです。


メーカーさん、気にしなくってイイって思いますよ。ないものねだり、ってことなんですから。

 

 

 


それと芋焼酎が臭くなくなった理由のもう1つが、芋です。原料の芋そのものの品質が格段に向上したことなんだそうです。


昭和の中頃まで、芋焼酎の芋は、なんでもよかった。つまり専用の品種を問われなかったそうなんです。


今、焼酎のボトルが近くにある人は確認してみてください。
芋の品種がちゃんと書いてありますよね。


「黄金千貫(コガネセンガン)」っていう芋が圧倒的に多く使われていますね。あとは「安納芋」もよく見ます。


つまり、芋焼酎専用の芋っていうのを意識して、選定したっていうことですね。


しかも、例えばコガネセンガンであっても、どういう状態でもイイってわけじゃなくって、傷がある部分は酸化が進んでいて臭いの原因になるんで、注意深く取り除く。


原料の芋自体にこだわって、今現在の「本格焼酎」が造られているんですねえ。
この手間こそが、本格なんでしょねえ。知らんけど。


ところがですね、なんとですね、この大事な芋。コガネセンガン、安納芋。芋焼酎の原料の芋がですね、「基腐病(もとぐされびょう)」にやられてしまっているんだそうです。


2021年にかなりの数量がやられて、2022年も続いているっていうことで、芋焼酎界に激震が走っているんです。


ええ~!? オオゴトじゃんか!


霧島酒造が2023年3月出荷分からの一部芋焼酎、販売休止っていう発表をしています。

オオゴトなんです。


コガネセンガンが全滅っていうわけではないんで、メインの霧島が出回らないっていう事態じゃないみたいなんですけど、「基腐病」のやっかいなところは、一度発生してしまった畑では、2年ほど栽培期間の空白を作らないと健康な芋が育たないってことなんですね。


コガネセンガン、安納芋の農家が複数年続けて「基腐病」にやられた結果として、芋の栽培をやめてしまったっていう事情もあるみたいですから、1年で収穫できる芋だとはいえ、そもそも、これまでの量が確保できるのかどうかが将来的に不透明。


ありゃ~。芋焼酎、減っちゃうかもですよ。


しかも、芋焼酎の量が減っちゃうってことは、オタカクなっちゃう可能性も。。。

 

 

 


人間社会はコロナ禍だし、芋畑は「基腐病」


なんでもかんでも値上がりが続いている令和日本ですが、芋焼酎よ、お前もか、ってなことになっちゃうんでしょうかねえ。


麦も米も黒糖も、泡盛もあるんですけどねえ。芋、なんとか、お安く継続いただきたく、よろしゅうおたの申しますう。

 

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