< ハッキリ言ってSuicaまでしかついていけてないですがインターネットバンクですかあ >
日本のライフラインって、上下水道以外は電気、ガス、通信、輸送もみんな、民間企業になっていますよね。
国鉄が分割民営化されたのは1987年。2023年で36年になるんだなあって思うと、ある種の感慨もあります。
分割されたなかで、東北地方、関東地方、甲信越地方を引き受けたのが「JR東日本(東日本旅客鉄道)」
輸送人数と鉄路の距離で世界最大の鉄道運営会社なんだそうです。
分割される前はどこでも「国電(こくでん)」って呼んでいたと思うんですが、民営のJR東日本になったとたん「E電(イーデン)」って言います、ってなったんですよね。
もしかすると2023年時点でもJR東日本としては「E電」なのかもしれないですけど、愛称として定着はしなかったですね。
「E電」って、ダサイでしょって思いますね。なんかね、JR東日本ってネーミングセンスに独特なものがあるように感じるところがあります。
2020年に開業した山手線の「高輪ゲートウェイ」っていう新駅のネーミングは、公募したにもかかわらずってことで物議をかもしましたよね。
公募の結果は1位が「高輪」2位が「芝浦」3位「芝浜」ってことで、この3つはどれに決まったとしても、どこからも文句の出ようのない名前に思えます。ところが決まったのは「高輪ゲートウェイ」応募順位130位。
なにそれ? ってことですよね。
東京オリンピックのシンボルマークの決定過程についても同じような疑問がありますけれど、形式的に公募にするんだけれども、実質的には主催者側の意向で最初から決まっているんじゃないかって感じですよね。
130位の名前を駅名に決定するって、アタマオカシイでしょ。
しかも130位って言ってましたけど、ゲートウェイなんていう名前で応募した人って、一般人の中にホントにいたんでしょうか、なんて疑問も呈されました。
でも「E電」は消えましたけど、「高輪ゲートウェイ」は駅の名前ですからね、当然ながらこれからもずっとそのまま続いていくんですよね。
時間が経てばみんな違和感なくなって、文句も言わなくなるんだから、っていう日本の政治家の悪い部分を真似したんでしょうかね。
ちなみに、個人的には「芝浜」が好かったのに~、って思います。はい、落語好きですからね。
ま、日本のエライ人たちへの不信感は変りませんけれども、そんなこととは関係なく、日本の人口の3割が生活しているって言われている首都圏の鉄道、東日本旅客鉄道もコロナ禍では大打撃なんですよね。
コロナ禍になって、東京都はリモートワークっていうのを推奨して、なるべく通勤移動をしないようにって言ってましたからね。
仕事はするけど通勤しない。電車、乗らなくなっちゃいます。
都心に人が集まらなくなって、飲食店がダメージを受けているってニュースがずっとありますし、インテリジェントビルっていわれるような大型のオフィスビルに入っていたコンビニなんかもいち早く撤退して話題になりました。
でも、当たり前のことですけど、関東一円から都心に集まって、帰っていく人数のほとんどを移動させてたのは鉄道で、私鉄も多く集まっている首都圏ですけれども、なんたってやっぱり「JR」だったわけですよね。
都心をぐるりと回っている山手線は鉄道大動脈の中の大動脈で、朝の通勤時間帯は、ほぼ数秒単位で次の電車が続いていました。電車が渋滞しているんですよね。飽和状態なわけです。
山手線はJR東日本の在来線の中のドル箱って言われています。
乗っている側はギューギューです。もうヤメテ線だったんです。
リモートワークで乗っている人数が減ったって感じたのはほんの一時期で、120%乗車が110%になった程度。今でもギューギューなままなんですけど、やっぱりね、かなり減収になったみたいなんですよね。
通勤、通学の定期が売れなくなったってことで、一時期半減なんて言われていましたが、行動制限がなくなってからだいぶ回復。でもコロナ前の8割程度ってことだそうで、一般的に考えても2割も収入が減っちゃうってオオゴトですよね。
で、この通勤、通学の減益はコロナ後も回復しないだろうっていう見込みなんだそうですね。
日本社会の動きがコロナによって変わって、その結果として鉄道の利用の仕方も変わる、っていう予測。
JR東日本は在来線の他に、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、秋田新幹線、山形新幹線もありますよね。
新幹線も、行動制限がなくなってからの売り上げは急激に戻ってきているものの、やっぱりコロナ前のレベルにまでは戻って来ていない。でも、本格的にみんなが新幹線移動をし始めるのはこれからだよねってことで、新幹線については期待しているらしいです。
なんかね、こんなふうなことを聞きますと、ライフライン、鉄道輸送に限らずですけど、ホントに民営でいいのかなって思っちゃいますね。郵便事業についても郵政改革ってホントに国民の利益になっているのか疑問です。
首都圏のライフラインとして重要なポジションのJR東日本なんですけど、今は1つの会社ですからね、事業努力ってやつをしないとやっていけないわけです。
で、2022年の12月になってJR東日本が発表したのが、インターネットバンク「JRE BANK(ジェイアールイーバンク)」
JR東日本が、新たな金融サービスを、2024年の春に開始しますっていうんです。
楽天銀行のインフラを利用するんだそうですね。
多角経営っていうのをJR東日本になってからずっと進めてきているわけですけど、銀行業参入っていうのはけっこう思い切ったことのように思えます。
図体の大きい会社は当たり前のように多角経営です。他のJRグループもそうなんでしょうけれども、いろんな事業をやっていますよね。
JR東日本が「鉄道事業」以外にやっていて、目立っているのは「生活サービス事業」
駅構内に商業施設を誘致して「エキュート」「Dila」とかをやっています。
「Suica事業」っていうのも電子マネーとして大きなポジションを得て来ています。
以前は「ビューカード」っていうクレジットカードを発行していましたが、2010年からは子会社の「株式会社ビューカード」に事業移管しているんですよね。
今回の「JRE BANK」もJR東日本と、金融事業実績のある株式会社ビューカードの共同事業ってことになるわけです。
どこの駅にも設置してあるATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」っていうのが、大手銀行がATMを撤収し始めている中で、大きな特徴になることを狙っているんでしょうね。
銀行のATMは、その銀行、あるいはATM設置場所に出向いて行かないといけませんけれど、駅にあるATMを使えれば、まだまだ利用者はいるだろうって考え。なんでしょうかね。
鉄道利用者の利便性としてはけっこうアリな判断かもしれません。
それになんと言ってもJRですからね、ポイントとして鉄道利用に関する特典を自ら打ち出せるっていう魅力はありそうです。
異業種融合っていのは、これからのビジネストレンドなのかもしれません。
事業の多角経営っていうことと、アフターコロナの収益確保っていう工夫は、JR東日本だけじゃなくって他のJRグループだって考えているでしょうから、金融サービスが鉄道会社のデフォルトになっていったりするのかもです。
鉄道会社だからこそ出来る金融業界のサービス、新商品っていうのも期待出来るんじゃないでしょうか。
マイナカードよりは使えそうな気がしますよ。
とか言いながらなんですけど、個人的にはSuicaの定期券機能を使っているぐらいのもんで、デジタル、インターネットの利用の仕方が昭和のままって感じなんですけどね。
マイナカードは持ってますけど、使ったことは、ナイです。
ポイントぽいんと、ばっかり言われている感じがちょっとね、ヤ、な気もするんですけど、世の中はどんどん変わっていきます。変わっていかなきゃいけないんでしょうし、どんどん利用してデジタル後進国からの脱却っていうのもこの辺からなんでしょうか。
「VIEW ALTTE」とか、使ったことないですけどね。調べるまで読めもしませんでした。
ビューアルッテ。ヘンな名前。。。
シーラカンスの気分。ぶくぶくぶく。。。