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【和菓子文化】スイーツとかデザートっていう流行りから置いてかれちゃったのかもね

< コロナ禍の飲食店ダメージの内なんでしょうか 和菓子屋さんがどんどんなくなっている件 >

千葉県在住の若い友人がいます。
30年前のニュータウンの住人。
はい。30年経ってもニュータウンです。昔の名前で出ています


その友人は、30年経ってもニュータウンって言われることに、別に抵抗感はないんだそうで、名前の意味とかじゃなくって、そういう土地の名前っていう感覚で落ち着いているんでしょうね。


30年前の千葉県のニュータウンっていえば、知る人ぞ知る「チバリーヒルズ
東急不動産が売り出した、正式名「ワンハンドレッドヒルズ」っていうのがありましたけど、


「いや、そこじゃないですよ。チバリーヒルズじゃない方のニュータウン。当時は千葉県ってニュータウンだらけだったんですよね。なんたらコンセプトっていって、ニュータウンごとにどこそこのリゾート地っぽく、その一画が造られてんですよねえ。子どもの頃から住んでるんで違和感はないんですけど、カッコイイんだかダサいんだかって感じです。コンセプトの基になった街、知りませんしね」」


だそうでして、その友人の両親が30年前、奮発して一戸建て。夢の戸建てってやつだったんでしょうね。
バブル景気って、こういうところにも表れているっていうことなのかもしれません。

 

 

 


で、その友人が言うにはですね、


「うちのニュータウンにもコンビニは何軒かありますけど、和菓子屋ってないんですよね。ちょっと車で行かないとちゃんとした和菓子にはありつけません」


ん~。ちゃんとしたってうのが、どういうのを言っているのか分かりませんが、20世紀後半ぐらいからどんどん造成されたニュータウンには「和菓子屋がない」っていう話は聞いたことがありますね。


なんでニュータウンには和菓子屋がないのか。
リゾート風のコンセプトを持って造成された街っていうのは、言ってみれば洋風の街っていう雰囲気になりますんで、そこにある店舗にケーキ屋さんは似合っても和菓子屋さんのフォルムは似合わない、っていようなことを言っている人もいますね。


でもまあ、都心の和菓子屋さんには、建て替えてビルにして、大きなガラスの自動ドアっていう洋風店舗もありますけどね。街が和風を拒むってことは一概には言えないような気がします。


ただ、前にも触れましたけど、和菓子屋さんがどんどん減って来ているのは事実みたいなんですよね。
ニューじゃないタウンでもですね。


ニュータウンが造成されてそこに店舗を構えるっていうことは、その店としての将来設計が、発展的なものとして、ちゃんとあるからこそ資金を投じて店を作るんだと思うんですけど、和菓子屋さんはそこがキビシイみたいなんですよね。


まず和菓子職人が減少していることと、今現在、別の場所で和菓子屋さんをやっていて、もっと発展が望めるニュータウンが出来たとしても、そこへ移って継続させていく体力が年齢的にキビシイ。つまり高齢化問題ですね。


無理をして新しい店舗を構えても跡継ぎがいないし、ニュータウンに新店舗を構える計画なんてたてようもない。
って理由で、新しい街の区画には和菓子屋は作られない。


和菓子を作る側が高齢化していて、跡継ぎもいないっていうことは、要するに日本人の和菓子離れっていうことなのかもしれませんね。
つまり和菓子の需要が減ってきている。


特に2022年の今、コロナ禍の生活がすっかり長くなってしまって、世間的なお付き合いっていうのも貧弱なものになってしまっているかもしれません。知らんけど。


日本的な季節イベントの中には、その家ごとのごあいさつ回りっていうのがあって、そうしたハレの場面では和菓子が主役になっていたような場面もあったわけですが、そもそも出かけなくなってしまいましたからね。
コロナ禍が和菓子店閉業のトリガーになっているのは事実だと思います。和菓子を買わない。


和菓子が主役になるような季節イベントを当たり前なこととしてやっていた日本人は、もうたいてい高齢者って言われる世代になってしまっていて、コロナ前から和菓子の購買層は減少傾向だったみたいですからね。


職人が丹念に手作りしてこしらえた和菓子のフォルム、その造形美は「お使い物」の需要が多かったってことなんでしょうね。


美し過ぎるお菓子。


当たり前ですけど、ちゃんと旨いんですけどね。正式な「お使い物」

 

 

 


日本の食文化の継承性がないっていうのは和菓子特有のことなのかどうかは分かりませんが、コロナ禍になっての宅配で洋菓子業界はまずまずの売り上げを確保できているみたいなんですけど、和菓子はもろに需要減少。
総務省の家計調査データでも、日本人の和菓子年間支出額は1993年からずっと減少の一途らしいんですよね。


和菓子っていう存在感自体が薄くなってしまっているっていうような話もあって「ういろう」「らくがん」とかいうと、なにそれ? っていう反応な10代って、8割ぐらいを占めるんだそうです。
「ういろう」「らくがん」なんて知らない。


まあね、味がどうとか、好きとか好みじゃないっていうこととは関係なく、知らないってことは、身の回りに無いってことですよね。お母さんが嫌いなんで自分の家ではういろうなんて食べません、とかいう家庭があったとしても、お母さんがういろうを知っていれば、近くにういろうのある環境なんだろうって思うんですけど、そういう場合でもういろが話題にすらなっていないってことなんでしょうね。


遠い和菓子、ういろう。
個人的には苦手なんですけどね、ういろう。


そういう話になったらですね、それはどこのういろうかって聞かれて、え? ういろうって名古屋じゃないの? って言ったら、かなりいろんな土地にういろうがあって、土地ごとに味わいが違うらしいんですよね。


なんだかなあ、マズイ羊羹って感じだけど、って言ったら、それはどっか、ニセモノのういろうだろう、名古屋のういろうは旨い! って力説してくれた、かなり和菓子に詳しい人っていうのもいることはいるんですけどね。
その人は名古屋の人じゃないですけどね。


ういろうは、羊羹みたいに棒状のものだけじゃなくって、いろんな和菓子に使われているらしいです。


名古屋名物ではあるらしいういろうですが、どうやら本家は京都みたいですね。


京都の分家として神奈川県の小田原。
へええ、小田原にういろうがあんですか? 知らんかったですねえ。
もしかして食べたことがあるのは、、、いや、分かりませんけれどね。


他にも有名どころがあって、名古屋のお隣り、伊勢。
さらには、神戸、山口、徳島、宮崎のういろうもそれぞれ特徴があって、旨い、らしいです。知らんけど。


ま、和菓子っていって、思い浮かぶ中に、ういろうは入っておりませんです。個人的に。
でも知ってはいますよ。


ねとらぼ調査隊の「好きな和菓子ランキングTOP10!」っていう2021年のデータを見てみますと、

 

第10位「おはぎ、ぼたもち」
そっか、おはぎ、ぼたもちっていうのも和菓子なんですね。ん~。ごはんじゃないのか、そかそか。


第7位は同率で3つ、「どら焼き」「カステラ」「今川焼大判焼き
そういえば今川焼の店売りって見かけなくなったような。


第6位「豆大福」
お、これ、和菓子屋さんのじゃなくってセブンで買ってます。旨いです。
そういえばコンビニのお菓子の棚に、和菓子って少ないですよね。


第5位「たい焼き」
1匹焼きの店とかもあって、いまだに専門の店売りしているとこありますねえ。
泳がないけど、たい焼きは健在ってことでしょうかねえ。


第4位「あられ、せんべい、おかき」
へええ、ま、和菓子ですわなあ。米菓。


第3位「わらび餅」
へええ、シブイやつがベストスリーに入っているんですねえ。
2、3回ぐらいしか食べたことないです。良く見る透明なやつって、あれ、ホントにわらび入ってんの?


第2位「みたらし団子」
ええ~!? みたらしが第2位なの~。
そっかあ。そんなに見かけない気もするんですけどねえ。


そして第1位は「いちご大福」
おおお、そですか、いちご大福ですか。
すっかり市民権を得ているんですねえ。

 

1986年ごろに東京近辺で登場したらしいんですけど、発祥店舗はハッキリしていないみたいですね。


いちごだけじゃなくって、いろんな果物が入っているフルーツ大福っていうジャンルになっているっていう話もあります。
へええ、です。いちご以外は食べたことないですよ。あります?


フルーツ大福ってなってくると和菓子? って感じになってくるかもですけど、そういうのがウケるんだったら、和菓子製造側もそっちにシフトしていくと若者世代にも認知されて、隣りに並んでいる昔からの和菓子を知ってもらうきっかけになったりするんじゃないでしょうか。


第4位にあられ、おかきがランクインしてますけど、1984年に「チーズおかき」1985年に「チーズアーモンド」が発売開始されていて、今でも人気ですよね。スーパーなんかでよく見ますよ。


「チーズアーモンド」なんて、ネーミングに和菓子らしさはないですけど、煎餅ですよね。


和菓子っていうテイストから「日本菓子」っていう和洋折衷的なお菓子を作り出して、若い世代に認知してもらう商品をもっといっぱい作り出して、和菓子の隣りに並べるとか、そんなこともしてみる必要が出てきているのかもですよ。いや、煎餅ってだけじゃなくってね。知らんけど。

 

 

 


ちなみに6月16日は「和菓子の日」なんだそうです。


なんでまた6月16日なのか。語呂合わせとか、そういうんじゃなさそうですよね。


西暦848年、時の仁明天皇が御神託を受けて、6月16日に疫病退散、健康招福を願って神前にお菓子、餅を供えて、嘉祥(かしょう)っていう年号に改元したっていう故事にちなんで全国和菓子協会が定めた日付なんだそうです。


6月16日にお菓子、つまり和菓子を食べる祝い事「嘉祥の祝」っていうのが明治時代までは盛んに行われていたっていうことですよ。


和菓子といえば「あんこ」ですよね。21世紀の現代でもあんこ好きってけっこういると思います。
糖分を抑えて作れば、あんこは健康にいいんですよ、ってことらしいですもんね。
セブンの豆大福も甘さ控えめなところが旨いんであります。


全国の和菓子屋個人店の方々、若い世代を店に呼び込む工夫をなんとか考えていただいて、和菓子の認知度を上げることから復活の狼煙をあげてくださいませ。


令和以前の発祥したのが「和菓子」で、令和以降は「日本菓子」ってことでインバウンド狙いってのもいけそうじゃないですか。
知らんけど。


和菓子文化は大好きです。がんばって盛り返していただきたいです。

 

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