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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【かりんとう】アルコール解禁直後の居酒屋ドタバタ騒動記

< 両刀使いじゃないにしても アテとして意外にいけますよ かりんとうって >

繰り返された緊急事態宣言の中で、少なくない居酒屋さんが閉業してしまいました。
表から見ただけでは休業中なのか閉業したのか判断できない店舗もあります。


そんな中ではありますが、10月1日からのアルコール解禁にともなって、久しぶりに店を開けましたっていう居酒屋さんも出てきましたね。


東京都は「リバウンド防止期間」ってやつだそうでして、ちゃんと東京都に営業許可申請をして、認定されている店に限って、20時までという制限付きで、アルコールの提供が認められることになりました。


レインボーマークのステッカーって、3種類あって
白バックにレインボーマークの「感染防止徹底宣言ステッカー」
白バックレインボーにリーダー講習を経た「感染防止徹底宣言ステッカー + 王冠マーク」
青バックにレインボーマークに王冠マークの「徹底点検済ステッカー」


3種類の中で、今回アルコール提供が認められているのは「徹底点検済ステッカー」の貼ってある店舗だけなんですが、実際店頭に張ってあるステッカーを見て一目瞭然って感じで違いが分かるもんじゃないです。

 


しっかり対策をしている店を選んで飲食してください、とかね、都は言うわけなんですが、その区別っていう判断根拠になるステッカーの区別がハッキリしていませんね。
刹那的に「感染防止徹底宣言」とか言い出しちゃって、この時点では店舗側の自己申告によってステッカーをプリントアウト出来たんですからね、ザル、どころの話じゃないです。
システムとして成り立っていませんよ。


感染防止対策なんて何にもしていない店舗にも「感染防止徹底宣言ステッカー」貼ってあるじゃないか、っていう声が大きくなっちゃったんで、感染防止講習を受けたリーダーが居ないとダメですよ、って言い始めて、リーダー講習を受けると王冠マーク付きのステッカーになったんですが、ちっちゃい王冠マークが追加されただけです。


これもまた都側のチェックらしいチェックが無いってことで批判されたので、実際に人を派遣してチェックしてレインボーの背景色が青になった、っていうような流れだったんですが、もうちょっとね、やりようがあったんじゃないでしょうかね。
守ろうとしたのは都民の命じゃなくって、ステッカーのデザインだったんでしょうか。


ま、何を言っても今さらですし、ステッカーが正式であろうが無かろうが、開けている店は開けていましたし、頑なに休業を貫いていた店も少なくなかったですね。
店は店で独自判断をしているっていうようなところがあったわけです。


そういう店も、新規感染者数が激減してきて、ようやく再開する動きが見えてきました。

 


メールが来ましたね。


お元気ですか? ちゃんと対策して、時間制限も守って営業するから、来てね~。っていう内容です。どの店でもこんな感じでしょうかね。


で、30分ぐらい歩く場所なんですが、コロナ前はしょっちゅう行っていた焼酎バーに顔を出してきました。
カウンターだけの小さな店なんです。1年以上ぶりの再開です。


その店からは常連客への一斉配信以外に、もう1通来ていたんんですね。


蒸留酒だから大丈夫だと思うんだけど、気が抜けてないかどうか確認するの、手伝って」
ってことなんですね。


マスターもね、不安なんでしょうね。1人でやっているんですが、店側の立場に誰かを引きずり込んでおきたいような気持ちのメールだろうと思います。
長い期間休んでいて、ホントに復帰できるのかっていう不安はかなり大きなものなんだろうと思います。


別に口が肥えているわけでもありませんし、利き焼酎とかしたこともありませんけれどね。利き焼酎の分は安く呑めるでしょうから二つ返事で引き受けました。


わりとアテの旨い店として人気なんですね、棚には焼酎、泡盛が30種類ぐらい並べてあります。


いろいろ仕入れとかの準備もして10月4日、夕方5時の再開予定。
少し早めに行って、お猪口で次々にテイスティングです。


まあね、気が抜けていないかどうか確かめてから営業しようっていうような心がけのマスターですからね、焼酎の1升瓶はどれもラップでぐるぐる巻きにしてありました。
でも、やっぱり、日数が経っちゃえばいかに蒸留酒だっていっても、どんなにラップでぐるぐる巻きにして保存していても、劣化している感じは否めません。


一杯ずつ、水で口をゆすいでは、一応、神妙な顔つきでテイスティングです。


芋、麦、米、黒糖、泡盛、それぞれいくつかあります。み~んな旨いです。長い時間が経ってしまって風味が変わったかなあって感じたのは麦でしたけれど、全部の製造年月日が同じじゃないですから、テイスティングした時点でその一升瓶の中身の足の長さが分かるわけじゃないんですけどね。


そんでもってまあ、アウトなのは2本ありました。はい、アウトだねえってやっぱりありましたねえ、蒸留酒、焼酎でもありましたよ。麦焼酎、2種類。


30種ぐらいをテイスティングした結果、どうでしょう、ちょっとづつって言いながら、2合ぐらいは呑んでますかね。けっこう、イイ塩梅になってますよ。2人ともね。


6時ちょっと過ぎにお客さんが入って来ました。顔は知っているオネエサンです。


どもお! いらっしゃいませえ! はい、すっかり回ってますよ。


正式に開店です。
で、私も正式に客席のカウンターに陣取ります。マスターはカウンターの内側に入って、懐かしくも待ち望んでいた経営者です。


と、ここで問題発生!
マスターが突然の大声。「あ、あれ?」
カウンター席の「客」2人は、ん? です。
「失敗した、これ出せないわ」
ん~。お通し、突き出し、それが何だったのかは分かりませんが、失敗したみたいです。


どゆこと? なんのこと?
客としてカウンターに座っている2人としては、何のフォローも出来ません。


久しぶりの作業で、勘どころを外したみたいです、けっこうウデのあるマスターなんですけどね。失敗。


「あ、あのさ、これ、旨いんだよ」
って言って、小皿で出してきたのが「かりんとう


「あ、それでさ、つないどいて。いま、お通し作り直すから、いやあ、参ったなあ、なんでこうなっちゃったんだろ」


っていうことだったんですが、マスターの困惑は、なんのことだかよく分かりません。
です、出てきた「かりんとう」に2人は明確に反応しましたね。


居酒屋のお通しに乾き物って、まあ、最近はないですね。お通しを作らない店は、いさぎよくお通しなしっていう店がほとんどです。
でもですね、かりんとう。ふううんです。なんで置いてあんの? です。

 


肝心の焼酎は、私が黒糖の「加那」オネエサンが泡盛「久米仙」
で、アテが「かりんとう」です。


「あのさ、これ、けっこういけんだよ」
かりんとうね。なんか色目がいろいろです。


乾きもんでも、全然オッケーです。っていうローレベルな気分でひょいっとつまんで口に入れたら、おんやあ?


だったんでした。これ、いけますねえ。
わさびだったんです。かりんとうなのにわさび。
で、色違いが黒胡椒。紅いのはトウガラシだそうです。


へええ、です。かりんとう


いや、もちろん、かりんとうって食べたことはありましたし、好きな食べものではあるんですけれど、酒のアテにイメージしたこともなかったんでした。
でも、これ、いけますね。合います。


あれ~って感じです。かりんとうってさあ、って感じです。


酒呑みのみなさん、乾き物、ポテチとか、バタピーに最近食傷気味じゃないですか?
イイの、あります。
かりんとうです。
いや、マジで、かりんとう、イイです。


ええ~、こんなかりんとうあるの~、って感じです。オネエサンもそう言ってました。


で、オネエサンにちょっと前に初めて食べた「かりんとう饅頭」の話をしました。

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一瞬、カリッという噛み応えですが、饅頭なんですよ、って話。
ふううんってスルーされました。


で、そのころには、はい、ちゃんとしたマスターのお通しが出てまいりました。ブロッコリーのホワイトソース煮。


全然オッケーでしたが、かりんとうの勝ち、でした。