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【ノックノックジョーク】と【オヤジギャグ】世界は笑いに飢えている かもしれないんですけど

< オヤジギャグはノックノックジョークに勝てるのか >

呑み屋さんでね、テーブルでもカウンターでも、仲間内でも、その場で偶然に隣り合わせた人とでも、まあ、バカ話でチョコっと盛り上がって憂さを晴らすっていうのが、巧みな酒呑みの在り方ですよねえ。
居酒屋トークの効能でしょねえ。


暑いね寒いねから始まって、ま、話が出来そうな相手だって判断したら、初対面の相手とでも割合にスムースに会話で来たりするもんです。


へべれけになっちゃったらダメですけれど、ま、アリガチなのがオヤジギャグの応酬。
ただね、シラケドリを飛ばしちゃいけませんですよね。


オヤジギャグとはどういうものかって、定義するのもどうかと思うんですけど、ウィキさんにはこうあります。


「主に中高年層の男性が頻繁に使う、駄洒落や地口の要素をふんだんに含んだ安直なギャグのこと」


うっはっは。安直ですか、そうですか。
誰も否定しないでしょうけどね。


毒にも薬にもならないのがオヤジギャグなんでしょうし。


「否定的なとらえ方もあるが、概ね寛容に受け止めている」


なんていう記述もありますね。
これもまたその通りかもしれませんよね。


否定的なとらえ方っていうか、そもそもある種の面白くもないギャグを言うのが、中年男性に多くて、そういう傾向から「オヤジのよく言うつまらないギャグ」ってことで、オヤジギャグって言われるんでしょうからね。


毒になったり、薬になっちゃうレベルだと、もうギャグじゃないですし、プロの芸人さんでもないただの酔っ払いが、ちゃんと笑えるギャグを言うのって、ムリでしょ。


否定的に捉えられるっていう主な原因は、ウケないからってことでムキになって、その場で何回も繰り返すからじゃないですかね。あるいは、それ、前にも言ってたヤツだよねっていうのもあります。
進歩しない、発展しない、即効性がない。そもそもクダラナイ。
でも、そういう自覚が無いんで、一緒に笑ってくれないなあ、って寂しいのかもしれないです。ウケないオヤジ。

 

 

 


だいたいの場合、オヤジギャグの特徴って、言った本人だけが笑いますよね。


周りの人間は何が楽しいのか分からないっていうのが多いんですけど、言った本人だけは、とにかく大声で笑っています。
しょーもない空気を笑い声で吹き飛ばそうってしているのかもですね。


言った後に「すいませ~ん」って言いながら、自分だけ笑っている人も多いですね。


ま、オヤジギャグをかまされた周りの人間としては、一応、マナーって言いますか、日本人的なお付き合いとして、笑顔は作りますね。あるいは、ちゃんと声を出して笑ってあげたり。


そんな酒の席のしょーもない空気感って、まあ、たぶん、若いうちから経験してますよね、みなさん。
基本、自分で言って自分で笑う。ちゃんと責任を取る。っていうのがオヤジギャグ。ですかね。


2000年の記事なんですけど「ほぼ日刊イトイ新聞」で「全日本おやじギャグの祭典」っていうのをやっていました。

 

オヤジギャグの芥川賞直木賞を決めようっていうやつです。見てみましょう。


芥川賞作品「昨日徹夜しちゃってね~。 着の身着のまま木の実ナナだよ」


直木賞作品「いい国つくろうキャバクラ幕府なんつってな。わしもうまいこと言うなあ」


20年ちょっと前ですけど、受賞者の方々、おめでとうございます!
今見てもオヤジギャグの王道だと思います。


木の実ナナっていう歌手で女優さんを知らないと、芥川賞を充分には鑑賞できないかもですけど、声に出してみればなんとなくオヤジギャグさが分りますよね。
「キノミキノママキノミナナ」


これは呑み屋さんでかましたオヤジギャグじゃなくって、オフィス、しかもあさイチのっていうシチュエーションっぽいんですが、本当に口にしたとしたら周りがどういうリアクションをしたのか知りたいところですね。


直木賞の方は時代を感じますね。
いつからなのか知りませんが、今はイイクニ、じゃなくって、イイハコなんだそうですもんね。
鎌倉幕府のスタートは1192年じゃなくって1185年。


でも、許していただきたいです。1192イイクニで子ども時代を過ごしているんです。はい。どうか、ひとつ。


この芥川賞直木賞の例で分かるように、オヤジギャグっていうのは発音が近い、関連性がなくっても音の響きが似ている言葉を言って笑う、ってうのが特徴ですね。


直木賞なんかは自画自賛していますけどね。
鎌倉幕府、キャバクラ幕府。


誰も褒めてくれないでしょうから、自画自賛。ありがちです。どういうシチュエーションでかましたんでしょうかね。
拒否反応を示す人も少なくないんですよね、実は、オヤジギャグって。


なにがおもろいねん! ウッサイわ!
って言われる前に、自分で笑っておく、っていうスタイルには悲しいものが隠れていたりするわけです。


たしかにね、オヤジギャグを言う女性とか、若い男子とか、かなりの少数派ですよね。


酒場カウンターでの、隣りのオヤジギャグに、露骨に眉根を寄せておられる妙齢の女性っていうシチュエーションは何回も見て来ておりますです。
こういうのって日本独特のカワイソオヤジのシチュエーションなんでしょうか。

 

 

 


アメリカには「ダッドジョーク」っていうのがありますね。


ん~。そのままオヤジギャグって訳せそうな言葉ですね。実際、解釈としては、しょーもないギャグっていうニュアンスらしいんで、ま、あれです、人類、みな兄弟ってことなのかもですねえ。


こんなんです。


A child will say to the father, “I’m hungry,” to which the father will reply, “Hi, Hungry, I’m Dad.”


子どもがお父さんに言います。
「腹ペコだよ」
お父さんは答えます。
「こんにちわ、腹ペコちゃん。お父さんだよ~」


どでしょか? ダッドジョークはしょーもないだけで、発音の似ている言葉を持ってきているって感じとは違うのかもです。
言われた子どもからすれば、なんやねん! でしょうけどねえ。


アメリカのギャグって言えば、なんといっても「ノックノックジョーク」
こっちはどうなんでしょう。


日本では1999年に公開された映画「ユー・ガット・メール(You've Got Mail)」
トム・ハンクスメグ・ライアンのロマンティック・コメディですね。
この映画の中にしっかり(?)あるんですよね「ノックノックジョーク」


スーパーのレジ行列。
カードしか持っていないメグ・ライアンが現金専用のレジに行ってしまいます。
レジ打ちのオネエサンから「カードの列に並び直してちょうだい」って言われて、当惑するんですね。
また並び直すの? って感じです。
その状況を見ていたトム・ハンクスがしゃしゃり出てきます。


「Knock Knock(ノックノック)」


これね、お約束なんでしょうね。ドアが無くたって「ノックノック」って相手が言ったら、それは「ノックノックジョーク」の始まりですよってことみたいなんです。レジのオネエサンはしっかりフォーマット通りにノッテ来てくれます。


「Who’s there?(どなた?)」


「Orange(オレンジだよ)」


「Orange who?(オレンジって?)」


「Orange you going to give us a break by zipping this credit card through the credit card machine?(ちょっと機械にクレジットカード通してくれないかな?)」


これでレジのオネエサンはニコニコとカードで会計してくれるんですよね。


「ユー・ガット・メール」を観た人、なんじゃこりゃ? って思いませんでした?
さっぱり分かりませんよね。
これはですね、当時からノックノックが成立してないじゃん、っていう評判もあったんですね。


「Orange you」が「Aren’t you(are not you)」と発音が似ているってだけなんです。


OrangeとAren’t。ネイティブな発音を聞き比べても、ちょっとね、理解できませんでした。
でもこういうのが「ノックノックジョーク」らしいんですよ。

 

 

 


で、何がおもろいねん? っていうのが「ノックノックジョーク」
もうちょっと分かりやすいのを。


「Knock knock!(ノックノック)」


「Who’s there?(誰ですか?)」


「Hawaii.(ハワイです)」


「Hawaii? Who?(ハワイって?誰?)」


「I just said, how are you?(元気ですか?って、聞いただけだけど )」


ハワイとハウアーユー。


やっぱり、何がおもろいねん? ですよね。でも、アメリカではこれでキャッハッハってなるみたいですよ。

 

発音が近い言葉を言っているだけ、っていうのはオヤジギャグと同じなんですけど、どう思います?


言葉の持っているニュアンスがそういう文化の差を作り上げているのかどうか、良くは分かりませんが、ね、アメリカンジョークっていえば、日本ではワケワカランっていうのと同意だったりしますからね。
でも日本からアメリカに引っ越した人って、何年かするとこれで笑えるようになるんでしょうかね。


オヤジギャグとノックノックジョークの勝負。
個人的にはオヤジギャグに1票です。日本人ですからね。


最後に有名な(?)オヤジギャグを。


「虫がいても無視しよう」


おあとがよろしいようで、ってあとなんか無いのがオヤジギャグです。自分で笑って終わるだけ。
でもまあ、それでヘーワで暮らしていければ平和です。


ノックノックジョークもオヤジギャグも、文字じゃなくって音、声なんですね。


ノックノックって言われたら、ムシ、しましょうかね。わっはっは、の、は。

 

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