< 財布がゆるせばそんなもんでしょ酒呑みなんて でもまあ たまに考えるのが休肝日だったりします >
そういえば最近見なくなったなあっていう昼めしの場景。
いわゆる「洋食屋」っていうお店はめっきり少なくなってしまったので、昼めしはもっぱら蕎麦屋さんか町中華です。
いろんな場所で仕事をしてきましたけれど、どんな街にもたいていあるのが蕎麦屋さんと町中華。
一見さんオコトワリ、とかそんな店があるジャンルでもありませんので、気軽にいろんなお店に入ります。
蕎麦懐石とか、高級中華のお店じゃなくって、町の蕎麦屋さんと町中華。
一般市民にとって、ありがたい、いつもの外食提供サービスです。
ひと昔前、いや、ふた昔前ぐらいになるでしょうか。
町中華に入って、都内のお昼時ですから相席は当たり前なんですよね。
お店の人間も「相席お願いしま~す」って、新たに入ってきた客に声掛けしますし、客同士でも「ここ、相席ヨロシイですか」って挨拶して座ります。
文句言うような客はいませんから、実にスムースな着席です。
で、店内の三分の一ぐらいの客が、座ってひと言目に発するのが「ビールちょうだい」
でなければ、冬場なんかだと「熱燗」
で、ビールなり熱燗なりが出されたところで、思い思いの昼めしを注文するんですね。
注文したラーメンが出てくる頃にはビールを呑み終えていますよ。
最近の町中華なんかだとビールは中ビンが全盛ですけど、その頃はまだ大ビンが多かった記憶です。
2人で入ってきて、大ビンを半分ずつっていうパターンもありましたけど、たいていは1人で大ビン1本。お昼に。
ラーメンが出て来た時点でビールを呑み終えている人ばっかりじゃなくって、ラーメンを食べながらビールっていう人も多かったです。
麵をすすってスープを飲んで、ビールを呑んで、メンマをかじって、っていう昼めし。
ずるずるダラダラ呑んでいるやつはいませんね。
食事にかける時間は酒を呑んでいる人と、呑んでいない人で、そんなに差はないんです。速呑みです。
もちろん酔っぱらっているなんていう人はいません。
当たり前ですよね。たいていの人は午後からも仕事です。
考えてみますと、昼めしからオフィスに戻って来ると酒臭いわけで、そういうことに、どう対処していたんでしょうかね。
酒呑みに対して社会的にゆるかった時代だったかもです。
でも、かなり前から、こういう昼めし呑みをやっている人は、めっきり減っています。見ません。
あくまで食事がメインで、ラーメンであろうがチャーハンであろうが、はたまたざる蕎麦であろうが、その昼めしに酒を添えるだけ、っていう昼めし呑み。
で、このスタイルを夕めしに適用する人もいるわけです。
夕めし呑み。晩めし呑み。
酒は添え物です。おかずの1つ、と言ってもイイかもです。
酒を呑む人たちのうちの1つのタイプですね。
たとえば、夜、焼き鳥屋さんに入っての注文。
「生1つね。それと、もも2本、ふりそで1本と、ぼんじりと、せんいを1本ずつ、げんこつ2本と、せせりも2本、全部塩で。ポテトサラダと、はんぺんチーズ焼き。そんで串のあとに梅茶漬けをお願いしま~す」
まるで練習してきたセリフみたいに朗々と注文するっていうパターンが多いような気がします。晩めし呑みね。
焼き鳥を食べているうちに生ビールを追加するってこともあるでしょうけれど、晩めし呑みの人たちは、基本、食事のお供に酒を添えるっていうスタイルなんですよね。
羨ましいといえばうらやましい呑み方、なのかもしれません。
こういう晩めし呑みたちは、毎日こうしたことを続けているにしても、酒による肝臓へのダメージを心配する必要ってなさそうですよね。
食べる量の総摂取カロリーを気にするぐらいでしょうか。
昼めし呑み、晩めし呑みっていうスタイルに対して、もう1つあるのが、いわゆる「酒呑み」って言われるタイプ。
「酒呑み」の晩めしは、メインが酒です。食べものはアテ。
ワタクシ、こっちです。
同じ焼き鳥屋さんでも、そんなに一回でたくさん注文しませんね。
「生ちょうだい」
たいてい酒呑みの最初の注文は、酒だけです。
「きょうのお通し、なに?」
とかね、もうメインの酒は注文し終わっていますんで、アテとしての食べものはゆっくりでイイんですよね。
お通しが出てくる頃には生ビールのジョッキはほぼなくなっていて、2杯目を注文するか、焼酎なり日本酒なり、本格的にスタートさせますよ。
それからおもむろに「むねと、レバ。それと、ん~、すなぎも。あ、レバはタレで」
とか、そんな感じじゃないでしょうか。
たいていの酒呑みはそんなにボリュームを食べませんね。
あくまでも酒がメインになります。
ですので、マヒして、あちゃ~、やっちまったあ~、っていうことになっちゃうのは酒呑みの方ですね。
このところ、ちょっと呑み過ぎだなあ、とか反省しちゃうのも酒呑みにありがちなパターンですよね。
酒を呑み過ぎると肝臓がダメージを受けて、中性脂肪で膨らんじゃってフォアグラ肝になっちゃうらしいよ。
とか、そんなね、ヤな情報がどんどん入ってくる世の中になっています。
そこで出てくるのが「休肝日」ってやつです。
厚生労働省の「e-ヘルスネット 休肝日」っていうのを見てみますと、「肝臓を休めるために週に1日以上飲酒しない日を設けることを推奨する目的で作られた造語」ってことなんでありますよ。
造語? ってことで調べてみますと、「休肝日」っていうのが言われ始めたのは1975年ごろからだそうで、肝臓病の権威、市田文弘新潟大学名誉教授(1923~2003)が、肝臓を大切にしましょうってことで、「休刊日「休館日」っていう言葉をもじって「休肝日」を提唱したんだそうです。
1975年。そっかあ、けっこう昔から言われていたんですね「休肝日」って。
ほぼ半世紀の歴史を持つ「休肝日」ですけど、どう実行すればイイのかっていうことに関しては、定説、のようなものってないみたいです。
肝臓を回復させるために、週に1日。いや、週に2日は休肝日が必要です。
酒を呑まない日を2日続けないと効果はありません。
3、4日に1回の感覚で酒を呑まない方法が有効です。
いえいえ、たとえ1週間に3日程度休肝日を設けても肝臓は回復しません。
だとかね、効果が無いっていう説まで含めてカオス状態ですね。
実際、休肝日を設けて肝臓の機能が回復したっていうエビデンスはないそうなんです。
ただ、現段階で確実なこととして言える「休肝日」の効果は、週に何日か酒を呑まない日を設ければ、週単位のアルコール摂取量が減る、っていうことだそうです。
なるほどですねえ。毎日呑んでんじゃねえよ! ってことです。
「休肝日」を設けて実行した方がイイのは、酒呑みですね。昼めし呑み、晩めし呑みには必要なし!
アルコールはアヘン、モルヒネだとかと同じ、依存性薬物に指定されています。
肝臓が決定的にやられちゃうのは、いわゆるアルコール依存症になっちゃったレベルからっていうのが多いらしいんですね。
ま、のべつ酒を呑んでいればそうなりますよね。
今現在、幻覚が現れたりとか、そんなヤバイレベルじゃないんだけど、アルコール依存傾向にあるかも、っていう心配は、酒呑みであれば誰でも1回はしていますよね。
依存症かどうかを確認する方法としての「休肝日」実行っていうのは、けっこう意味がありそうです。
アルコール依存症確認方法。
とにかくまあ、なんでもいいから「休肝日」を実行するんです。
とにかく1日、酒を呑まない。
朝、昼、明るいうちはヘーキかもしれません。
酒呑みとはいっても、昼間から呑んでいる人は少ないでしょうからね。
でも、暗くなってきて、いつもなら赤ちょうちんのノレンをかき分けて、っていう時間になると、どうでしょう。
イライラしてきたら、予備軍かもしれません。アルコール依存症予備軍。
夜、全然眠れないよ。っていうことになったら、依存症を心配すべきです。診察を受けましょう、ってことなんだそうです。
「休肝日」の体調、気分。どうでしょうかね?
依存症だなって判っちゃうのが怖いから「休肝日」なんて実行しません!
っていう人もいるかもですよね。
そういう人向けに、ちょっとだけ拠り所になりそうな情報を。
アルコールを摂取すると肝臓はアルコールの分解を優先するので、脂質の分解が後回しになって脂肪肝になりがち。
そこでビタミンB2。
ビタミンB2は脂質代謝を促してくれるので肝臓の負担が幾分軽くなる。
そしてビタミンB3(ナイアシン)は、二日酔いの原因、アセトアルデヒドを分解する酵素の補酵素として働く。
よって、酒呑みはビタミンB2、ビタミンB3を積極的に摂取すべし! ってことです。
ビタミンB2は、牛豚鶏レバー、ウナギ、ブリ、サワラ、牛乳、納豆、アーモンド。
ビタミンB3は、豚レバー、たらこ、サワラ、カツオ、サバ、マグロの赤身、落花生。
豚レバーと、サワラは両方のビタミンが豊富なんですね。
豚レバーは串焼きでいけるとして、サワラはねえ、どこでもいつでもってわけにはいかない感じですかねえ。
でもまあ、この食材を頭に叩き込んでおいて、肝臓を応援しようではありませんか。
日本全国の酒呑みのみなさん、「休肝日」が実行できなくたって、やけになることはないのであります。
ビタミンB2、ビタミンB3です。
「休肝日」なんて、造語なんですから。実効性は確認されていないんですから。
ワタクシ個人も、季節が良くなったらっていう条件で実行するつもりでおりますよ。「休肝日」
いえいえ、ビビっておりませんですよ。決してビビッてなんかおりませんとも。はい。
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