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【口八丁手八丁】を主張したって あんたの評価は【舌先三寸】おまけに仕事下手

< 日本のかじ取りをしてもらわないといけない人たちなんですけどねえ なんだかねえ >

え~、毎度、バカバカしいお噺でございますが、ひとつ、最後までのお付き合いをよろしくお願いいたしておきますが。


ここんとこですね、バカバカしいお噺ってのが、高座ばっかりじゃございませんで、永田町の方でもね、なんだかこう、バカバカしいのがお盛んなようでございまして、これはもうね、大変に困ったことだと思うんでありますですよ。ええ。


ひとつの出来事をですね、客観的には事実だと認められるけれども、主観的な事実かどうかは記憶がない、記録もないっていうんで判りかねますってことでしたんですが、あの方ね、優秀な学校を出ておられまして優秀な獣医さんだったそうでございますよ。
わんわんニャンニャンやっているうちに身に付けたコミュニケーション方法なんでしょうかね、あれ。


でも、なんでございます。あれもですね、考えようによっちゃあ質問の矛先が今以上に広がらないようにするための優秀な煙幕なのかもしれません。


社会悪かどうか認定されていないのにっていうような声も聞きますが、日本のですね、政治ばっかりじゃなくって、法整備、法曹界もですね、随分情けないもののように見えてきますね。


ホントにね、勝てば官軍っていうのはどういう業界でも続いて来ちゃったんだなあって思えます。

 

 

 


どういう手段を使ったとしても、どんなに後ろ指刺されようとも、一旦仕事となりゃあ八面六臂、口八丁手八丁でこなしていれば、自然に批判する声も消えていくもんさね、なんてんで、イチイチを記憶している方が不自然じゃございませんかときたもんだ、ってことなんでしたね。あの人ね。なんだかね。


まあ、どこにでもですね、困ったヤツっていうのは居るもんでして、はい、いつものごとくのクマさんなんですけど、腕組みして首をかしげながらやって来たところでございます。


「よお、ご隠居。まだ生きてるかい」


夕方でございましてね、まだ日はありますけれども、秋の日はつるべ落としなんてことも申します。屋敷の中から何の返答もないままに、クマさんが腕組みしたまま突っ立っておりますうちにも、どんどん暗くなってまいります、


「あれ? なんだ、返事がないね。いつもすぐに声が聞こえてくるんだが、いよいよご隠居もおくたばりになりやがったか。おーい、まだ生きていやがったらさっさと返事しろーい」


なんてんで、ヒドイ奴もあったもんでございますが、ご隠居は元気でやっておりまして、


「なんだ騒々しいね。人んちの玄関先でワアワア大声出すもんじゃありませんよ。さあさあ、すっとお入んなさい、すっと」


「大声も出しまさあね、いつまでも返事がねえんだから。え? 耳が遠くなりなさったかい」


「いやいや、そんなんじゃなくってね、今、テレビを見ていたところだったんですよ。イギリスの新しい首相がね、ポンド安もあるし、移民問題もくすぶっているし、おまけにウクライナ戦争にもちゃんと対処しなけりゃいけないってんですからね、大変だなあって思ってね、夢中になって見てたんですよ。八面六臂の活躍を求められてんだねえ」


「お、さすがご隠居。それだそれ、それなんですよ」


「なにがそれなんですか」


「そのハチメンロッピってやつで」


「八面六臂がどうかしましたか。もっともこのごろじゃあ、すっかり聞かなくなった言葉ですけどねえ。クマさんの口から八面六臂だなんて言葉が出てくるっていうのは、あれですね」


「なんすか」


「世も末だ」


「バカにしちゃいけませんよ。あっしはね、こう見えても大学出てんですよ」


「おや、そうだったかい。どこの」


「あの有名な江戸川大学


「江戸川 聞いたことありませんね」


「まあね、ご隠居なんかはご存じねえかもしれませんがね、あれですよ、いしいひさいちってマンガ家のね」


「マンガの」


「そうそう、その中に出てくる有名大学なんですが、勝手にそこを卒業してんですよ」


「ふむ、クマさん」


「なんすか」


「あんたさんにしちゃあ上出来なシャレですよ。それできょうはなんだってんですか」


「いやだねどうも、真面目に答えてもらわないとウチへ帰れねえんですから」


「帰れないったって、まだ何にも聞いちゃいませんよ」


「あ、そうか。江戸川大学って言ったからそれで相談が済んだつもりになっちまった。いしいひさいちのね」


「マンガの話はイイから早く言ってみなさいよ。八面六臂がどうしました」


「それですよ、そのハチメンロッピ。せがれがね、学校で聞いて来て、カカアにこう聞いたと思いなさいよ」


「はいはい」

 

 

 


「いくら化け物だって顔が8つでヒジが6つじゃ数が合わない。なんでそんな半端なもんをありがたがるんだろう、ってね」


「ほうほう、こぐまちゃんがそんなことをうよになりましたか。それでおかみさんはなんて教えてあげたんだい」


「うちのカカアはね、ああ見えてガクがあんですよ、ガクが、ね。それはホントに顔が8つあるってことじゃなくって、まるで顔が8つあるみたいに、あらゆる方向が見えていて、腕が六本あるみたいにたくさんの仕事をこなせる神さまみたいだってことだよ。今の人間なら口八丁手八丁ってところだね」


「はいはい。ま、気が利いた答えだと思いますよ」


「そっからがいけねえんですよ。せがれが、口八丁手八丁ってなんだって聞きやがったらね、今度はうちのカカア、自分で答えねえで、こう言ったんですよ」


「ほう」


「お前の父ちゃんの仕事は大工だろ」


「おや、クマさん、あんた、大工だったかね」


「バカ言っちゃいけません。あっしゃあ生まれ出てすぐカンナを握ったっていう正真正銘の大工ですよ。そんなことよりね、質問がこっちへ回って来ちまいましたからね、八丁ってえのは八つの道具を使いこなすってことだって教えてやったらね」


「ほほう、クマさん、ちゃんと八丁の意味を知っていなさったか、偉いもんだ。江戸川大学もまんざらじゃないね。で、それで問題はないじゃありませんか」


「ところがそうは問屋が、ってやつでして」


「どうしてだい」


「父ちゃんはいつも、大工の7つ道具っていってんのに、八丁の8つ目は何だって言いやがんですよ」


「ほう、そりゃ、尤もじゃないですか。8つ目の道具っていうのは何ですか」


「いや、だからねご隠居、それを聞きに来てんじゃねえですか」


「え? あたしには皆目わかりませんよ、大工道具のことなんて、さっぱりです」


2人とも困っちゃいましたけれども、口八丁手八丁の八丁っていうのは、たしかに、7つ道具っていうところの8つ目を加えて言っているんだそうでしてね、7つの道具を使いこないしているってだけでも、尊敬に値するってところに8つ目の道具が加わってんですから、そりゃもう一人前以上の大活躍するヤツって意味なんでしょうね。


口も回るし、手も動く。
説得力も人一倍あるし、手働きも人一倍の仕事上手。


ま、本来的な言葉の意味としちゃそういうところなんでしょうけれども、世間じゃあね、アイツぁ口八丁なヤツだからね、なんていう言い方をしましてね、意味としちゃあ、口ばっかりだっていうことになりがちかもしれませんね。
やっかみ性分なやつが続いて来たんでしょうかね。世間じゃね。


ところで大工の7つ道具って言いますとね、一般的には、カンナ、ノコギリ、ノミ、カナヅチ、墨つぼ、指金、それとチョウナって言いましてね、今じゃ使われなくなっているようなんですが、木肌を粗削りする、打ち付けて使う柄の長い斧みたいな大工道具ですね。

 

↑ これは手斧

↑ こゆやつ

木材を割る斧の刃は縦方向についているのに対して、ちょうなの刃は水平方向についてんですね。
漢字では「釿」

 

今じゃあね、すっかり使われなくなった大工道具ってやつですね。


さて、8つ目の道具っていうのが何になるのか、口八丁手八丁のクマさんにも分からないんじゃ、どなた様にもお手上げでございましょうかね。


あえてあげてみるとすると「砥石」ってことになるでしょうか。
自分の大事な道具の切れ味を保つための砥石です。使いこなす難しさはひと際なのかもしれません。手八丁ですね。


口八丁の方の砥石って、何になるでしょうか。読書辺りでしょうかねえ。インプットってやつです。

 

 

 


おそらく、あの方には、8つ目の道具なんてものは、お分かりにならないでしょう。そもそも、仕事道具をね、持ってらっしゃらない感じでしたけどね。


砥石も使いようがないってもんでしょ。


人の上に立っちゃいけないような人が、エライ人に成っちゃう傾向って、どうにかならないもんでしょうか。
ん~。


おあとがよろしいようで。