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【ヤサイちゃん】農業界、野菜界のスター誕生です

< 2022年5月26日 ニューヒーローが生み出されました ライバルは「さかなクン」なのであります >

日本の食料自給率が低いって話はよく聞きます。


世界はどうなのかっていいますと、2013年のデータなんですけど、ウクライナ、ロシアをはじめとして中国、インド、アメリカ、ブラジルなんかは100%以上の自給率で、カナダ、オーストラリア、アルゼンチンなんかは200%以上っていう自給率みたいです。


まあね、日本は国土が狭いんだからしょうがないんじゃないの、って気もしたんですけど、どうもね、面積っていうだけの問題じゃないみたいなんですね。


日本の食料自給率っていうのは、そのピークが1965年の73%だったそうなんですけど、年々低下傾向が続いて、2000年以降はずっと40%前後。
政府は2020年に10年後、2030年には食料自給率を45%まで引き上げたいっていう目標を出してますけど、この時点での自給率は37%なんですね。


無いものは買えばイイじゃないか、っていう考え方はかなり前時代的に感じますけど、自給率の引き上げ目標を定めたのが2020年っていうこと自体、遅過ぎるんじゃないでしょうか。


ここでちょっと驚くのは香港、マカオ自給率って「ゼロ」が記録されているんですね。
ま、これは地域っていうか都市として分割してデータを取った結果っていうことでしょうから、一部地域を切り出して食料自給率がゼロの地域は他にもたくさんありそうですけど、なんで香港、マカオを独立して計上したんでしょうね。

 


日本の食料自給率を高めるために、具体的にどんな施策を打ち出しているのか、2022年時点でイマイチ伝わってきませんが、思い通りにはいっていないみたいです。


日本人の食生活は戦後、大きく変化したってされています。


小麦を使ったパン食、パスタ、そして肉類を多く摂るようになって、日本で生産される農産物の消費が減ったことが、食料自給率低下に拍車をかけているってことですね。
さらには、田んぼ、畑っていう農産物生産地がどんどん住宅地や工業地に変わってしまったっていうことと、農業従事者の高齢化、跡継ぎ不足っていう産業構造の変化も大きい原因だそうです。


ただね、このあたりの原因ってことを言われても、変化の実感っていうのはなかなかできませんね。


これまで生活してきている中で、パン、パスタ、肉食っていうのはごく当たり前に、最初からあった食文化でしたし、都市生活の中では農業従事者と接触する機会は極端に少ないっていうのが、ほとんどの人の感覚じゃないでしょうか。


昔に戻るっていうより、新たな意識として食料生産っていうものに取り組む姿勢を示してもらわないと、日本の食料自給率って上がりそうにない感じがしますけどねえ。
昔に帰ろうって言うんだったら、それって江戸時代を目指そうってことなんでしょうか。


ところで、今回ちょっと調べてみて初めて知ったんですが、食料自給率には2つあるんでした。


1つは「カロリーベース総合食料自給率


何の断りもなく普通に食料自給率っていう場合には、これのことを指しているみたいです。


ちなみに「食料」は食べ物全体、「食糧」が主食を示す表記なんだそうです。
政府発表はだいたい「食料」みたいですね。


日本人1人、1日当たりの供給熱量っていいますから、平均的に1日に消費するカロリーのことだと思うんですが、1人1日あたり「2269キロカロリー」だそうです。
身体の大きさだとか運動量なんかでけっこう違って来る数値だと思うんですけど、だいたい成人男子に対する供給熱量、ってとらえればいいでしょうかね。


その「2269キロカロリー」のうちの何パーセントを国産の食料が賄っているのか、っていうのが「カロリーベース総合食料自給率」ってわけで、2020年時点では「843キロカロリー」なんで、37.1%って計算になるんですね。


そんなに低くなっちゃうのかなあ、って感じです。


そもそもこの数字、どうやって計算しているんでしょうか。個人差がかなりありそうです。

 


もう1つの自給率っていうのは「生産額ベース総合食料自給率


日本人が消費している食料の生産額のうち、どれだけ国内生産額が占めているかって数値ですね。


2020年の国内食料生産額は「10兆4千億円」
対して国内消費食料生産額は「15兆4千億円」
なので「生産額ベース総合食料自給率」は67%ってことだそうです。


食料の値段の変化なんて全然考慮していない、ダメな方の統計学って感じがします。


ま、世界的に採用されている方式なんでしょうから、どーのこーの言っても始まりませんけどね。


カナダ、オーストラリアは「カロリーベース総合食料自給率」に対して「生産額ベース総合食料自給率」が低くなっています。
とは言っても、両方の自給率とも100%を超えているんで、かなり優秀な食料自給状態ってことなんでしょうね。


イタリア、スイス、日本は「カロリーベース総合食料自給率」よりも「生産額ベース総合食料自給率」の方が高い値になっています。
3国ともに両方の数値が100%を下回っていますけれども、これって、自国生産食料品の値段が高い! ってことなんでしょうか? そういうことじゃない? のかもしれませんけど、そもそもなんでこの2種類の食料自給率が必要とされているんでしょうか。


経済効率とか、そういうことなんでしょうかね。
世の中、分からんことだらけであります。


日本の農業従事者の減少っていう問題は、ひところ盛んに言われていたように記憶しますけれども、むしろ最近は言われなくなっているんじゃないでしょうか。


第一次産業が危ない、っていうようなニュースってこのところ聞きませんよね。


そもそも、「第一次産業」とかいう、この産業分類の言葉自体を耳にすることがないような感じです。


1941年にイギリスの経済学者、コーリン・グラント・クラークが考え出したのが最初だそうです。


農業、林業、鉱業、水産業なんかが第一次産業ですよね。


製造業、建設業、加工業なんかが第二次産業


非物質的な生産業として情報通信業、金融業、運輸業、サービス業。そして最近の日本では電気、ガス、水道のライフライン業も含めて第三次産業ってことになっているみたいです。


総務省「日本標準産業分類」っていうのを定めていますね。

 

 

 

食料品の生産を担っているのが第一次産業です。
第一次産業の担い手が、減ってきている。高齢化が進んで次世代の担い手がいない。育たない。
っていうような問題点を考えてみますと、食料自給率が上昇することっていうのは、まったく期待できそうにありませんよね。


ますます、もっといえば、この先急激に食料自給率は下がってしまうんじゃないでしょうか。


まあね、オカミにばっかり頼っていてもなかなか具体的な食料自給率上昇のための施策、第一次産業の担い手の掘り起こしは難しいよねってことで、動き出している企業もあるようです。


千葉県香取市にある「株式会社 ザファーム」

「農園リゾート」だそうです。


広大な農園の中にキャンプ場やコテージを備えていて、日帰りバーベキュー施設もあって、レジャーと農業の近接を生み出していて、野菜収穫体験だとか、実際の活動、運動として農作業に触れ合う機会を提供している会社です。


その「株式会社 ザファーム」が中心となった「ヤサイちゃん発掘オーディション」っていうのが、 2022年1月25日に発足して、5月26日に「ヤサイちゃん」が決定したそうです。


「ヤサイちゃん」ってなんやねん、ってことなんですが、「野菜が大好きで、農業界、野菜界のスター」なんでございますよ、はい。


農業の後継者不足、食卓の野菜離れだとかの問題を解決するには、農業、なによりも野菜のことを、これからの社会の担い手になる若い世代、そして子どもたちに知ってもらうこと。


SDGsの活動も考慮した、農業、食料に対する意識を高めるために、分かりやすく、楽しく伝えることが重要だっていう考えで、その役割を果たしてもらう存在が「ヤサイちゃん」ってことなんですね。


漁業、サカナの分野には、圧倒的な存在感を示している「さかなクン」がいます。


それじゃあ農業、野菜の分野のスターとして「ヤサイちゃん」に登場してもらおうってことなんですね。


で、今回「ヤサイちゃん」に選ばれたのは、石川県在住の安藤飛翔さんです。
東京農業大学出身の25歳。農業が好き、野菜が好き、特に好きなのは「レンコン」だっていう若者です。

 

 

「ヤサイちゃん」は「株式会社 ザファーム」の農園で収穫体験のガイドなどを行いながら、農業や食料に関する情報をSNSだとかで発信していくんだそうです。


2022年時点で「さかなクン」は46歳。
活動はますます盛んになっていますけど、25歳の若い「ヤサイちゃん」
まずはデジタル情報から野菜アピールってことみたいです。


そういえば「♪鳥くん」っていう人もいますよねえ。


政府もね、もう少しアグリ事業ってやつに予算を割いて、第一次産業を活性化させて、食料自給率のアップ実現を目指して欲しいところです。


45%とか低いこと言ってないでさっ!