<凸凹にこだわり続けている荒川区の会社 魔法使いらしいです>
2021年1月に“できるびより”から【魔法のザラザラ下じき】発売が発表されました。
“できるびより”というのは「オフィスサニー」という会社の“児童発達支援ブランド”で、【魔法のザラザラ下じき】は「凹凸書字教材シリーズ」の1つみたいです。
児童発達支援の専門家、作業療法士の監修を受けたうえで真摯に取り組んでいますね。
ぜひ応援したいブランドです。
【魔法のザラザラ下じき】っていうのは、文字を書く上での“運筆力”を育てるという魔法のグッズ。
【魔法のザラザラ下じき】を敷いて文字を書くと、
“ザラザラした感触が伝わって、えんぴつの動きが手指と脳でしっかり感じられるため、頭の中にイメージしている文字と実際の手の動きが一致しやすくなる”
という“魔法”が働く仕組みなんですね。
【魔法のザラザラ下じき】
これ、なかなか面白いんじゃないでしょうか。
ちゃんとした文字を書くという行為を、目だけでなく手指、つまり身体で覚える効果が期待できるってことですもんね。
イイんじゃないでしょうか。
まあ、最近はパソコンの授業が小学校にも組み込まれて、日本でもキーボード文化が浸透しつつあるタイミングではありますが、やっぱり、基本は手書き文字です。
署名やサインなんかをサラッと、きちんとした文字で書けちゃう人って、それだけで一目置かれるような空気は、今でも、これからもあるんだろうと思いますね。
カッコイイじゃないですか。サラッときれいな字の書ける人。男女ともにね。
身体で、そしておそらく脳で、覚えた感覚でしょうから“一生もの”ってことになるんでしょう。
そういえば、昭和の昔、あらゆる少年少女雑誌に登場していた有名人に“日ペンの美子ちゃん”がいました。
覚えてますか?
ドえらくキレイな字を書ける美少女。
気になって調べてみたらご健在で、今は6代目美子ちゃん、という次第になっておりましたですよ。
永遠の17才! らしいです。はい。
キレイな字をいつでもサラッとかける人って、うらやましいです。
多くの人がそう思っているってことですよね。美子ちゃんは6代目ですからね。
で、【魔法のザラザラ下じき】です。
これ、思い付きなんですが、大人への効果ってどうなんでしょうか。
“魔法”大人にも効いてくれないですかね。
研究開発されてきた方々は、文字を書き始める年齢の児童に照準を合わせてこられたんでしょうから、
「そんなこと言われても、知りまへんがな」
ってことではあるんでしょうけれど。
いえいえ東京の会社ですけれど。
子どもの世話から手離れ出来て、とか、退職してから、とか、書道教室に通われる人も少なくないです。
まあ、大人の場合は、正座して毛筆で、というシチュエーション自体に落ち着きを求めているところもあるんでしょうけれどね。
お手本のようなきれいな文字が書けるようにまではなれなくとも、キチンとした、人前で恥ずかしくない文字が書けるようになりたい、という思いを隠し持っている大人。
けっこうな数、居るんじゃないでしょうか。
でも今さら【魔法のザラザラ下じき】なの?
などとおっしゃるなかれ。
無根拠ですが、大人が【魔法のザラザラ下じき】に期待するのは脳刺激です。
どうでしょうか“大人”のみなさん。
最近、鉛筆、ボールペンで、ある一定量の文字を書いたりしていますか?
メモを書いたりするとき、ごく簡単単純な漢字が書けない事実に気が付いてショックを受けた、なんていう話を聞くことは枚挙にいとまがありません。
たぶん“大人”も手書きで文字を書く習慣を持っていた方が、なにかとよろしいのではないかと考える次第であります。
【魔法のザラザラ下じき】を敷いて、ちょっとだけ筆圧強めに書いてみる。
気に入った俳句を書き留めてみる。
小説のアイディアなんかを、手書きのメモに起こしてみる。
キーボード文化を批判しても始まりませんけれど、手書きできちんとした文字を書けるという習慣ができると、気持ちにハリが持てそうです。
さらに、ザラザラを脳で感じるという刺激は、物忘れ激減、とかにもっていってくれないもんでしょうかね。
そういう効果。脳が刺激されて。
本質的に期待してしまうのは、むしろこっち、脳刺激なんでありますが“できるびより”さんは、そんなことひと言もおっしゃっておられませんです。
当たり前です。
初学児童向けのグッズなのであります。
魔法はお子様限定なのであります。
はい。失礼いたしました。
お孫さんへのプレゼントにでも。はい。