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【「町」の読み方】あなたが住んでいるのはチョウですか? それともマチですか?

<国による統一は無し 都道府県による統一は有ったり無かったり 市による統一もたぶん無し>

散歩、散策、逍遥というのは、「気晴らしや健康などのために、ぶらぶらと歩くこと」と定義されているみたいですが、ふううんですね。ま、異論反論、ありません。


健康のためなんていう、しっかりした目的を持ったことはありませんが、要は落ち着かないから外に出て歩き回るだけのような気もします。ただの街歩き。
確かに気晴らしというカテゴリには入っている行動なのかもしれません。

 


だいたい住んでいる町の周辺を歩くことになるわけですが、特に目的の場所があったり、そこに行かなくてはいけない理由があるわけでもないぶらぶら歩き。
無理矢理ポリシーらしいことを言ってみますと、なるべく違う道を通ってみようと歩き回っています。
同じ道を通らない。


ここ、通れるのかな? と進んでいって、行き止まり。すごすごと戻って、また違うルートを歩いて行く。
でもまあ、ご近所散歩ですから、ま、通ったことのない道なんて、もうありませんね。記憶にないことはあってもね。


いきなり空き地になっていて、あれ? ここ、何があったっけ? ってこともあります。


そうして、目に入る風景の変化に目をとめることはあっても、その場所にとってみればただの通りすがり。所属関係など何もない、自由といえば自由ですが、どこにも身の置き場のない寄る辺無さというのも同時に感じながら、ただ歩きます。


東京の中で何回か引越しをしていまして、何カ所か集中的に歩き回った地域というものがあります。


新宿という名前は全国区だと思いますが、1日の乗降客数353万人というギネス記録を持つ新宿駅を出て西へ歩いて行きますと、「バブルの塔」「タックスタワー」と揶揄される東京都庁ツインタワーです。


高さ243mの都庁が落成したのは1991年春のことでしたね。


この近辺を街歩きしていたのは、丸の内から新宿に都庁が移転する話が出たころから、ちょうど落成する頃までの6年ほどになるでしょうか。
ちなみに都庁落成の19991年はバブル崩壊の年とされています。


つまり、その近辺をぶらぶらしていたころがまさにバブル絶頂期で、新宿の西側、都庁近辺は「地上げ」が盛んにおこなわれた場所でした。来る日も来る日も、街の景色が変わり続けて、なんとなく白茶けていって、風の強い街になっていきました。


ウィンディー・タウン。

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都庁の西側は西新宿といわれる地域ですが、ここは中野区と渋谷区に隣接しています。
よく歩いていたのはこの中野区、新宿区、渋谷区の隣接地域なんですね。


戦争の焼け残り地域だったそうで、古い家並みや、闇市からの生き残りみたいな商店街があったりと、今からでは想像も出来ない閑静な街、一帯でした。


古い木造の二階家が並ぶ中に、豆腐屋、八百屋、魚屋がぽつんぽつんとあったり、洗い張り屋もありましたし、銭湯もありました。野良猫もたくさんいましたね。


新宿のJR大ガードをくぐって青梅街道を西へ。少し上りますと、地下鉄丸ノ内線の「中野坂上」です。
今は完全に高層ビル街になっていますが、当時はまだまだ空き地があったりするような場所でした。


電信柱の住所表示は「中野区本町」です。


その辺りから、環状六号線に沿って裏通りを南へ歩きます。
センターラインのないうねった車道に面して、古い家並みが続きます。


賞味期限のあやしいものばっかり並べている駄菓子屋があって、3軒隣に縄のれんの焼き鳥屋がありました。
一番人気は、中身の正体がサッパリ分からなくなるほど煮込まれた、まさに「ザ・煮込み」煮込みをじっくり煮込んだ煮込みで、ぐずぐずが旨い一品でした。
でも、たぶん、「煮込み」っていう名前から考えると、ぐずぐずなのが正当な「煮込み」なんでしょね。


串焼きの煙で視界のあまり効かない店でしたが、もうとっくにありませんね。


「中野区本町」をさらに歩いて、途中「神田川」の細い流れを渡ると、再び「新宿区西新宿」になって、30メートルも歩くと、今度は「渋谷区本町」になります。


「中野区本町」と「渋谷区本町」がほぼ隣接しているんですね。


だから? ってことではあるんですが、これ、読み方として中野区の方は「ホンチョウ」で、渋谷区は「ホンマチ」なんですね。


ずっと字面は見続けていたんですが、「ホンチョウ」と「ホンマチ」の読み方の違いに気付いたのはずっと経ってからでした。住所表示に読み仮名はふってありませんからね。

 


でもって、日本全国をみてみますと、「マチ」と「チョウ」って両方が普通にあるんでした。
町自体に何か違いがあるようには思えませんが、「マチ」と「チョウ」の分布を調べてみました。


北海道:同居型。茅部郡森町1つだけが「マチ」あとの128は全て「チョウ」


青森県:同居型。19が「マチ」3つが「チョウ」


岩手県:同居型。6つが「マチ」9つが「チョウ」


宮城県:同居型。11が「マチ」9つが「チョウ」


秋田県:同居型。6つが「マチ」3つが「チョウ」


山形県:同居型。18が「マチ」川北町1つだけが「チョウ」


福島県:31全ての町が「マチ」


茨城県:10全ての町が「マチ」


栃木県:11全ての町が「マチ」


群馬県:15全ての町が「マチ」


埼玉県:22全ての町が「マチ」


千葉県:16全ての町が「マチ」


東京都:23区を除いた5つ全ての町が「マチ」23区を含めれば同居型。


神奈川県:13全ての町が「マチ」


新潟県:6つ全ての町が「マチ」


富山県:4つ全ての町が「マチ」


石川県:同居型。6つが「マチ」2つが「チョウ」


福井県:8つ全ての町が「チョウ」


山梨県:同居型。富士河口湖町1つだけが「マチ」7つが「チョウ」


長野県:同居型。22が「マチ」阿南町1つだけが「チョウ」


岐阜県:19全ての町が「チョウ」


静岡県:同居型。森町1つだけが「マチ」11が「チョウ」


愛知県:14全ての町が「チョウ」


三重県:15全ての町が「チョウ」


滋賀県:6つ全ての町が「チョウ」


京都府:10全ての町が「チョウ」


大阪府:9つ全ての町が「チョウ」


兵庫県:12全ての町が「チョウ」


奈良県:15全ての町が「チョウ」


和歌山県:20全ての町が「チョウ」


鳥取県:14全ての町が「チョウ」


島根県:同居型。川本町1つだけが「マチ」9つが「チョウ」


岡山県:10全ての町が「チョウ」


広島県:9つ全ての町が「チョウ」


山口県:6つ全ての町が「チョウ」


徳島県:15全ての町が「チョウ」


香川県:9つ全ての町が「チョウ」


愛媛県:9つ全ての町が「チョウ」


高知県:17全ての町が「チョウ」


福岡県:同居型。28が「マチ」遠賀町1つだけが「チョウ」


佐賀県:同居型。江北町1つだけが「マチ」9つが「チョウ」


長崎県:8つ全ての町が「チョウ」


熊本県:同居型。20が「マチ」3つが「チョウ」


大分県:3つ全ての町が「マチ」


宮崎県:14全ての町が「チョウ」


鹿児島県:20全ての町が「チョウ」


沖縄県:11全ての町が「チョウ」


別に「マチ」だからどう、「チョウ」だからなにってことも無いわけですが、普段気にもしませんよね。
特に自分の生まれた町から移動していない生活だと、自分の住んでいるところが「マチ」だとすると、「チョウ」って読みに出会った時、もちろんどっちの読みだって普通に接してはいるわけですが、軽い違和感みたいなものがあったりしますよね。


ない? ですか?

 


市町村合併だとかで町の名前が変わっちゃいますし、ずっと一定しているものではありませんが、なんとなく不思議な感じがします。


電車が秒単位に正確に運行されていることが、世界的にビックリされている日本のシステムでありながら、土地の呼び方として「マチ」でも「チョウ」でも、どっちでもイイヨ! ってなんででしょ。


日本全体として「チョウ」の方が多いみたいですけれど、「チョウ」に住んでいる人たちだって、「わたしたちのマチは」って言ってませんかね。
「チョウ」っていうのは、あくまで名詞としての呼び方であって、住んでいる場所、という意味では「マチ」ってことなんでしょうかね。


北海道と静岡県では他が全て「チョウ」なところに「森町」1つだけが「マチ」ってところが面白いです。
語呂から「マチ」としているんでしょうかね。


2つの森町に、名前を通しての交流があったりするんでしょうか。北海道と静岡県


街歩きで見かける電信柱の住所表示に読み仮名はありませんけれど、ここは「マチ」なのか「チョウ」なのか考えてみるのも一興です。


でもあれです。県内全域「マチ」とか「チョウ」とか決まっているとはいっても、データは市部の町の読み方には及んでいませんので、市部の町の読み方っていうのも調べてみると面白いと思います。


またの機会に東京都の町名調べを敢行してみようと思います。町って言わない区域もありますもんね。


土地の名前って、歴史があって、こだわりがあって、不思議です。

 

< チョウかマチか >

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