ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【辛子納豆】のお友達は カリフラワー? ブロッコリー? カリッコリー?

< 納豆はひきわりがイイですよねえ いやあまあ 好みのやつでイイんですけどねえ >

カリッコリーってなんやねん!? ってことではあるんですが、酒のアテの話です。


呑み屋さんのメニューって、定番のいつものメニューっていうのがありますよね。そのお店の特徴っていう種類のアテ。
それ以外にはサービスメニューを季節によって変えたりして、客が飽きない工夫をしてくれているお店が多いですよね。


酒そのものは銘柄が同じであればどこのお店であっても同じ味わいってことになるわけですけれど、違いを出しているのがアテですね。お店の特徴を出すのは呑む方じゃなくって、食べる方。そのお店の大将、女将さんのウデの発揮どころ。


乾き物と缶詰しか置いてなくって、ある時は手作り餃子がありますよっていうのも特徴っていえば特徴です。
まあね、アテとか要らんわ、っていう日もあるにはありますしね。


アテとか出しませんよっていうお店もないことはないんですけど、町中華で呑むときは選り取り見取りってことになりますね。もちろん中華料理ばっかりになるわけですけれど、アテの種類はめっちゃあります。
それはそれでシアワセ。


ハムエッグの旨い町中華っていうような変わり種のお店もあって、いろいろ巡り歩くってのも楽しみの1つ。


アテはいろいろあるんだけど、お通し、突き出しっていうのをやっていない呑み屋さんもありますね。


聞いてみると「作るのが面倒だから」
なるほどねえ、潔くってイイっすねえ。

 

 

 


呑み屋さんには「席料」なんていう小賢しいシステムがありましてね、その席に座ったからには、そのスペースを占有するってことになるんだから、いくらか料金をいただきますよってやつですね。


バーロー! 座っただけでカネ取ろうってのか、コンニャロ!
っていう酒呑みが、当然ながら多いわけで、それで、これなら文句ないだろ! って出てくるようになったのがお通し、突き出し。


ちょっとしたアテですね。ほんとにちょっとしたアテ。ちょっとし過ぎなのもあったりましますよね。


お通し、突き出しの料金はお店によって様々ですね。
今は300円ぐらいのお店が多いでしょうかね。


どういう経緯でお通し文化が根付いたのかとは関係なく、そういうもんですよねえってことになってしまいますと、席料っていうこととは全く関連無く、「今晩のお通しなんですけど、300円のと650円のとがあるんですよ、どっちにします?」なんてお店もあります。


席料とか、そういう野暮なもんじゃなくって、おもてなしですよ。ようこそいらっしゃいませっていうね。
ってい気持ちも分かりますけど、強制ではありますよ。


値段で食べるわけじゃないんだから、値段の違いじゃなくって、650円のスペシャルお通しはなんなのか、そっちを言ってもらった方が有難い気がしますけれどねえ。


チェーン店なんかですと、大量に作るってこともあるんでしょうけれど、たとえ300円だとしても値段に不釣り合いっていうか、これでお金とるの? って感じのが出されることもありますね。
で、お通しキャンセル、オッケーですよっていうチェーン店もありました。


お通し文化の形骸化、って言えちゃうのかもです。そっちの方が評判好かったりしますもんね。


個人店のお通しは凝っているのが多かったりしますけれど、長く通っていて顔馴染みになってきますと、アテのリクエストが出来ちゃったりする呑み屋さんもあります。


材料さえあれば、たいていやってくれますね。
ちゃんとその大将なりのアレンジを加えてくれたりなんかして、やがて正式メニューに入っていたりします。


普段使い、なんていうね、生意気な言い方をさせていただきますけれど、そういうアテの話なんかが出来るようなお店になりますと、新規メニューの味見を頼まれたりするってことも出てきます。


「今度さ、納豆巾着、出そうって思うんだよね。新しい豆腐屋さんになって揚げが旨いんだよね。たださ、なんか甘さが強いかなって感じなんだよね」


料理人は常にチャレンジしているんですよね。仕入先っていうのも、コスパも考えながら、ま、他にもいろいろ理由があるんでしょうけれども、変更したりしているみたいです。


で、小鉢で出てきたチャレンジメニューの納豆巾着。爪楊枝で止めてある揚げがテカテカと輝いています。
タラっとしょう油を落としていただいてみますと、たしかに中の納豆が、酒のアテとしては甘いかもしれません。っていいますか納豆の存在が薄く感じられるんですね。
大豆三昧なわけですから、しょうがないんですかね。

 

 

 


「でもね、しょう油を多く入れると、今度はしょっぱいんだよね」


ん~。で、辛子納豆を提案。ネギの粗みじんをたっぷりめに。
その場ですぐに2つ作って、チューブの辛子ですけどね。大将自身も食べてみて、


「おお、これなら揚げの風味もちゃんと別に感じられるし、イイね。この次は粉辛子買ってこよう」


ってことで、納豆巾着、正規のメニューに乗っかることになりました。


納豆は近所のドラッグストアーで買って来るんだそうです。
「割安だからね」


ひきわりの方が合うんじゃないかって話をしながら、その日は納豆巾着2つをいただいたんですけど、後日、正規メニューになったのをオーダーして食べてみますと、お、辛子の風味がひきわり納豆とネギにイイ感じで絡んでいて、なかなかの一品になっておりました。


で、辛子の風味の話になったらですね、
「これね、イイ辛子なんだよ。福井のお客さんがいてね、教えてもらった粉がらしなんだよね」


へええ、辛子もやっぱり産地があって、好みっていいますかランクみたいなものがあるんだそうですね。
とってもイイ辛子の風味を感じるんですね。福井のどこなんでしょ。


「企業秘密」
ア、ホ、カ。なんやねん!


ってなことを話しながらですね、辛子が上等のになったんで、辛子納豆を、揚げたりしないでメニューにしようって考えているらしくって、


「どうかな?」
さあねえ、悪いことはないと思うけど、辛子納豆って、それだけでアテとして成立すんの? って思ったらですね、すぐに出てきましたよ。


小鉢にひきわりの辛子納豆。その上に茹でたてのカリフラワー。


「そのカリフラワーで納豆をすくって、いっちゃって。合うんだよこれが。ブロッコリーじゃなくってカリフラワーがイイわけよ」


そういえばこのところ見なくなっていたカリフラワーです。


箸でカリフラワーを挟んで、そのカリフラワーに辛子納豆を乗っけるようにしてすくって、いただきます。
お、なんでしょう、この食感、味わい。イっすねえ。


辛子を味わうための納豆で、それを口に運ぶためのカリフラワー。ふううん、です。旨いです。

 

最初はブロッコリーでやってみたんだそうです。


ブロッコリーの風味が強過ぎちゃう。ブロッコリーに負けないレベルで辛子を強くすると辛くなりすぎる。
カリッコリーはブロッコリーより主張が強くないんだけど、そんなに売ってないし、コスパ的にもキビシイ。
なのでカリフラワー。


カリッコリーっていうのはあれです、「ロマネスコ


近所の八百屋さんで売っている名前がカリッコリーなんだそうです。聞いたことないですけどね。


でもなんか、あれですね、似てますよね、カリフラワー、ブロッコリーロマネスコ
って思って後で調べてみたらですね、仲間なんですね。


キャベツの原種だってされているのがケールなんだそうですけど、その途中で分離したのがカリフラワー、ブロッコリーロマネスコだろうってことみたいです。


つまり、ハッキリしてはいないんですね、いろんな説があるですよ。


ブロッコリーの突然変異がカリフラワーで、その両方を掛け合わせたのがロマネスコだっていう説があるかと思えば、ロマネスコが最初に在って、ロマネスコから分離してのがカリフラワーでありブロッコリーだっていう説もありますね。


ケールは紀元前から食べられていたそうで、どんどん品種改良されてキャベツになっているってこと自体知りませんでしたし、人間っていろいろ工夫して生きて生きているんですねえ、って思いますです。
キャベツっていろいろ工夫された結果なんですねえ。


カリフラワーって生の状態ですとビタミンCの量はブロッコリーより少ないんですけど、茹でてもお湯に溶け出さないんで食べる段階ではブロッコリーより多くなる。ビタミンCね。


そういえば昔によく見かけたのはブロッコリーよりカリフラワーだった気がするんですけど、今はブロッコリーの天下ですよね。ロマネスコは写真でしか見たことないです。
農林水産省「野菜の定義について」によりますと、ブロッコリーは「緑黄初期野菜」ですけど、カリフラワーは「その他の野菜」に分類されていますね。

 

「その他の野菜」って、そんないい加減な分類って、アリなんですかあ!? って思いますけど、そもそも農林水産省「緑黄色野菜の定義」っていうのがですね、「緑黄色野菜とは、色の濃い野菜で、ビタミン、ミネラルが多く、おもに体の調子を整えるもとになるものです」ってことですからね、白いカリフラワーは緑黄色じゃない、ってことになるんでしょうね。色が濃い。ふううん、です。

 

 

 

 

ま、定義とかはイイんです。どういわれていても味や風味がそれによって限定されるわけじゃないですからね。


辛子ひきわり納豆カリフラワー。旨いっすよ。
日本酒、焼酎。やっぱり昔からの日本の酒に合いますようでございます。


辛子。福井の高級品じゃなくたって、和がらしであればオッケーだと思います。粉がらしで自分好みに調整っていう食べ方ですね。

 

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