< 宇宙のラズベリー畑が発見されるかも >
メディアでそんなに大きくは報道されなかった感じですが、日本時間の2021年12月26日に、南米、フランス領ギアナのフランス国立宇宙センター、ギアナ宇宙センターから「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が打ち上げられました。
打ち上げは無事成功したみたいですよ。
何度も何度も延期されてきた計画でしたからね、報道する側も厭きちゃってたのかもです。
ま、宇宙の話って、打ち上げ延期の理由とか詳しく報道されても、はあ、そですか、ってなレベルでしか理解できないんですけどね。
時間とか距離とかが、地球上の日常生活からかけ離れてますもんね。その準備の話。
実感が湧かないんですよね。数学的な説明も、数字が大き過ぎて、ね。
でも宇宙工学とか、そっち方面の技術ってどんどん進化していて、実業家の前澤友作さんが、一般人として宇宙ステーション滞在をやってのけましたもんね。
特に訓練なしで、宇宙ナウ、でしたっけ。ドエライことでした。
「はやぶさ2」は2020年の12月にカプセルを地球に分離させた後、1998 KY26っていう小惑星目指してビューンって飛んでる最中ですよね。
2031年ごろの到着を予定しているんだそうです。あと10年。
宇宙の不思議を解明しようっていう意欲に、普通の人間のスケール感じゃあ、ついていけない部分がありますよね。
計画をたてるのも大変なんでしょうけど、実際に宇宙の移動とかを考えると、研究当事者の寿命じゃ足りないわけでしょ。
宇宙科学者って、すごいことをやっているんですねえ。
「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」なんて、最初の計画だと2011年の打ち上げでした。
1990年に打ち上げられて、観測を続けていた「ハッブル宇宙望遠鏡」の後継っていう位置づけ。
30年以上も活躍していた「ハッブル宇宙望遠鏡」もそろそろ落下時期みたいです。
2011年の打ち上げどころか「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は出来上がってもいなくって、打ち上げは2015年、2018年の予定ってな感じでどんどん後ろへずれていきました。
とにかく組付けだとかがうまくいかなくって、作り直したりしていて、カネ食い虫っていう批判の声がNASA内部からも上がっていたみたいですね。
なにせ総費用1兆1000億円の望遠鏡だそうですからね。
で、また遅れて2019年って発表された直後に異常発見。
もうこの辺りでメディアはNASAの発表を信じていなかったかもです。
いや、今度は大丈夫。2021年3月30日に打ち上げま~す。
って自信満々、発表したと思ったら、新型コロナです。
ま、いろいろありますんで2021年10月31日に延期しま~す。
あ、やっぱり、いろいろあって2021年12月18日に打ち上げることにしました。
もう、ほら、ギアナ宇宙センターにロケット、移動させたし。
あれ? なんかね、振動がするんだよね。12月22日に延期で~す。
あ、あのね、やっぱし12月25日に打ち上げることにします。
で、やっと、ホントに打ち上げられましたとさ。っていう経緯なんですよね。
なんか、そっぽむかれるのも、しょうがない、みたいなトコ、ありますね。
でもまあ、確実に失敗しないためにっていう慎重さの結果ってうことで、はい。
日本の銀行と違って、システムテストがしっかりしてるってことで、そういうご理解を。
ま、なにかとお騒がせで宇宙へ飛び立った「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」なんですが、けっこうなミッションを背負っているんですよね。
ひとことで言ってしまえば「初期宇宙を観測すること」
「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は可視光・赤外線宇宙望遠鏡っていう種類なんだそうで、「ハッブル宇宙望遠鏡」ではうまく観測できなかった「中間赤外線」っていう微妙な赤外線も観測できるってことです。
それの何が凄いのか。
現段階でのビッグバン理論では、宇宙の始まりは「138億年前」ってことになってますよね。
「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は136億光年先の銀河から赤外線を集めることができる予定なんです。計算上はってことなんでしょうけどね。
宇宙が始まってから「わずか」2億年しか経っていない初期宇宙を観測するのがミッションなんですね。
なんだかワクワクするような、何言ってるのかさっぱり分からないような、そんな数字です。費用も含めてね。
136億光年先の赤外線って、具体的に言うと、なんなん?
光の速さで136億年進む距離にある赤外線。。。
光りって「秒速30万㎞」って言いますよね。
60倍で1分。その60倍で1時間。24倍で1日。その365倍で1年。
ってことはですね、ざっと計算して、1光年っていうのは「9兆5000億㎞」ですよ。
その136億倍っていいますとですね、いや、単位、分らんです。
ほうらね、距離っていう感じじゃなくって、ただの数字としか思えないですよ。
そんな距離を感じ取れる望遠鏡。
そりゃ、いろいろトラブルもおきますぁね。知らんけど。
「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は今、地球から161万㎞の「第2ラグランジュ点」に向かって飛んでいる最中だそうです。
ほほう「第2ラグランジュ点」ですか。って、知らんがなッ!
宇宙科学ってこういうトコが、やあね。単語がそもそも難しそうですよ。
天体の運行を考えたときに、互いに重力相互作用する3つの質点運動を解明する「三体問題」っていうのがあるそうなんです。
なんでそんなこと考える必要があったのか分かりませんけれど、18世紀ごろから考えられている問題なんだそうですよ。
人間、昔からいろんなことを考えます。ホントにね。
「三体問題」
第1体の周りを回っている第2体があった場合、第1体と第2体が作っている重力場を回転運動する第3体にとっての平衡点、っていうのが「ラグランジュ点」
重力のつり合いがとれていて、宇宙空間の中で安定しているポイント、ってことみたいです。
全部で5つ発見されていて、その2番目ってことになりますね、どうやらね。
太陽と地球を直線で結んだときに、地球の外側にある安定ポイントが「第2ラグランジュ点」
「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は、その「第2ラグランジュ点」で、太陽光から邪魔されずに、摂氏マイナス233度を保ちながら、観測を開始する「予定」なんだそうでありますよ。
日本の観測チームは「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の第1期観測で「宇宙の明るさ」を計測するんだそうですね。
これまでの調査、観測で宇宙は明るすぎるってことが解っているんだそうで、宇宙にはこれまで知られていない天体があるはずだっていう、そういう計算。
ダークマターだとかね、解らないことだらけの宇宙ですから、なにか画期的な発見があるかもしれないわけですよ「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」ね。
「ラグランジュ」っていう名前も、新しく登場してきたスイーツみたいに思えないことも、ないこともない。ってぐらいの理解度ですが、宇宙空間はラズベリーの香りがするらしいですからね、発見されるかもですよ。
何が? ま、いろいろありそうじゃないですか。「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」って次世代型なんですから。ね。
総費用1兆1000億円。
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