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【漢字表記のこだわり】日本語が変化していくのは未完成だからなのかしらん

< 書く人は誰だって読みやすさにはこだわっているですけど 音読み訓読みっていうまた別の問題 >

読む人に、どう読んで欲しいかっていう、漢字の読み方についてのコダワリの話です。


ま、中には、読む人の好きに読んでもらえればイイんで、とくに書き方を工夫したりする必要はないです。
っていう意見もあるだろうとは思います。


でもね、なんかね、単語によってっていうことではあるんですが、こう読んで欲しいなあ、っていうのがあったりするわけです。


同じ漢字の読みについて、音読みが好きな人もいるでしょうし、訓読みにこだわっている人もいると思うんですね。


もちろん、その、音読み訓読みのどっちを選択するかは単語によって違うっていうこともあるでしょうし、その時によって変わるってこともあるでしょう。
どうですか? 音読みとか、訓読みとか、気にしてませんか?


ま、全くこだわりがないっていう人だって、たくさんいるんでしょうけれど、個人的な傾向として、自分は訓読みが好きな方だなって判断しております。


ですので、書いている単語を読む人にも訓読みで読んで欲しい気持ちがあって、そう読んでもらえるように書き方を変えたりしていることもあります。


たぶん、国語のテストではマルをもらえないような書き方になっていることも少なくないんですよね。


訓読みっていうのは、日本語、和語の発音の読み方なので、意味としてそのまま伝わりやすいものってされています。


面白いのは、訓読みの「訓」を「クン」って読むのは、音読みだっていうことですね。


「訓」の訓読みは「よむ」なんですけど、「訓」っていう漢字を「よむ」って読むケースはほぼないですよね。


「訓読み」を、訓読みにこだわって読むとすれば「よむよみ」っていう、ややこしいことになっちゃうんで「くんよみ」っていう折衷案でやり過ごしているっていうのが実情なのかもしれません。


語感も大事だと思うのであります。

 

 

 


散文を書くときは、提出してマルをもらわないといけないっていうような気遣いは要らないわけで、自分なりに読まれ方を気にした書き方をしている人だって、けっこういると思うんですけどね。


例えば「山間の村」っていう表記をどう読むか、です。


わたしとしては「やまあいのむら」って書いたつもりなんですが、このままだと「サンカンのむら」っていう読み方も出来ますよね。


どっちが間違っているっていうことじゃないところが、日本語学習者によく言われる、「日本語の難しさ」っていうことになるんでしょうけれど、実は難しいっていう範疇じゃなくって、決まっていないっていうことなんじゃないでしょうか。


どっちでも、オッケー。
そうも言うけど、こうも表現しますって言われちゃったら、日本語学習者としては、え? どっち? ってなるんでしょうね。


日本人だって条件的には同じで、どっちも、あるいはどういうんでも気にしない、オッケーですよ、っていうのが日本語なのなかもしれません。


「山間」を「サンカン」って読むのは「音音読み」ですね。
「サン」も「カン」も音読みです。


対して「やまあい」って読むのは「訓訓読み」
「やま」も「あい(だ)」もそのままで意味の通じる和語、ですもんね。


「山間の村」っていう表記を「サンカンのむら」じゃなくって「やまあいのむら」って読んでもらうにはどうしたらイイか。


わたしなりの工夫は「山あいの村」って書くか、「山間いの村」って書いていることです。
でなければ、ぜんぶひらがなで「やまあいの村」


このうち「山間いの村」っていう表記には無理がありますよね。
テストでも大きなバッテンをつけられてしまう書き方です。


でもまあ「山間いの村」っていう表記を「サンカンいのむら」って読む人はいませんよね。


こいつ、送り仮名の付け方間違ってるな、って判断されても、読み方としては「やまあいの村」って読んでくれるんじゃないでしょうか。
そう読んでくれるはず、っていう期待を込めた書き方。


古代の日本。国としてのまとまりがなかったような頃から、大陸の文明、中国から漢字を少しずつ取り入れていって、生活の中に活かしていったんでしょうね。
海を越えた交流っていうのは古代から始まっていたんだそうですから、例えば個人レベルでの文化交流っていうのであれば、ビックリするほど昔からあるのかもしれません。


書き文字の利便性に気付いて始まった漢字の流入が、邪馬台国、そして大和政権の中で日本独自の使い方として定着していく。


平安文化の記述方式として使われていた万葉仮名は、書く人、個人の裁量に任せて日本語発音に漢字を当てはめていって、書き方として句読点もない。
同じ漢字でも人によって読み方が違っていたりもする。


ルールがないんですよね。
清少納言の「枕草子」なんかの原文を見ますと、よく分かります。


そのままの漢字の羅列ですと、現代日本人には、まず読めないんじゃないでしょうか。


でもまあ、そうして中国発祥の漢字っていう外国の文字を取り込んでいって、ひながら、カタカナっていう日本独自の書き文字を発明したりしていくんですから、凄いもんだなって思います。古代、中世の日本人たち。


1つの漢字について音読みが複数あるっていうのは、中国の地方による発音の違い、あるいは、王朝交代による時代的発音の違いによってもたらされるんでしょうから、どの日本語読みを当てはめていくのかって、かなり大変な作業だったでしょうね。


決めちゃうのはそんなに難しくないとしても、使う人がみんな納得して、浸透性がないと定着しなさそうです。


決め事が浸透していくのって、国としての体制が整ってないと出来ないように思います。
日本の国の体制が整うって、なかなか大変そうです。


やっぱり長い時間がかかって、訓読みが安定して固定化されたのは室町時代に入ってからなんだそうです。


ただ、たくましいなって思うのは、時間がかかったとはいえ、短くない戦乱の世が続いていたわけですから、日本語の安定に尽力していた特定の人たちの活躍は賞賛に値するでしょうね。


今現在の日本文化、そのベースになっているものはほとんど室町文化だって言われていますけれど、言葉、書き文字についても安定したのはこの頃なんですね。

 

 

 


明治時代に入って、諸外国の言葉が大量に入って来て、それにも外来語っていう形で対応していきながら、常用漢字っていうのが定められていって、それが今でも続いている。


現代用語の基礎知識」なんてのもあります。
常に日本語は整理され続けている感じなんでしょうね。


見方によっては、ずっと完成しないものが、言語であって、日本語も完成しているとは言えないのかもしれません。


日常で何気なく使っているのが言葉ですし、日本語話者が日本語に注意を払わないっていうのは、むしろ当然のことだっていう側面もあるでしょうけれど、音読みか訓読みかなんて、自分で書いた文章を推敲している時ぐらいにしか気にすることはなさそうです。


意味が通じれば、それでオッケーでしょ。っていう意見に反論はありませんけれども、なんかね、個人的には訓読みにこだわりたい気持ちがあるですよねえ。


でも、音読み訓読み、どっち? っていうのが分かりにくい、どっちか知らない単語もけっこう普通にあったりします。


「絵」っていう表記。


「カイ」って読むのが音読みで「え」って読むのが訓読みでしょ。って思っていたんですが、調べてみますと、両方とも音読みなんでした。


「え」って読むことで、意味的に通じているから訓読みって思っていたんですけれど、訓読みじゃない。
「絵」という漢字に訓読みはないんですよ、っていうことなんです。


こういうのがあるからややこしいんですけど、だからって、音読みでも訓読みでもどっちでもイイじゃん、ってことになっちゃうのは、根拠ないですけど、ヤ、なんですねえ。


訓読みもちゃんとあるけど、21世紀の現在ではほぼ消えちゃってますよね、っていうのもあります。


「肉」は、誰だって「にく」って読みますよね。


焼肉定食は四字熟語だって言い張っている人たちだって、「肉」は「にく」で訓読みでしょって判断すると思うんですけど、「にく」って音読みなんだそうです。


じゃあ、「肉」も訓読みはないのかって言いますと、あるですよねえ。


「肉」の訓読みは「しし」です。


明治大正、昭和初期の小説なんかに時々出てくる単語「太り肉」
「ふとりじし」って読みます。

 

肉付きの良さを表現する言葉で、小説の中では女性に対して使われていることが多い記憶ですね。


「しし」って言っていたんでしょうね、昔は。
って言いながら、その昔がいつだったのかは分かりませんし、今、「太り肉」なんて言葉、使っている人、いないでしょねえ。

 

 

 


「牛肉」を無理矢理訓読みすると「うししし」
ウッシッシッシ! っていう笑い方をしていた人って、誰でしたっけね。


ま、音読み訓読み。極端にこだわり過ぎちゃうと、かえって読みにくくなるでしょうし、さらっと読んでもらって、その語感によって書き手の感覚が少しでも伝わるんじゃないかって思えるような場合だけ、これからもこだわっていこうと思います。


でも、こういうこだわり。みなさんもありますよね!?
どなんでしょ?

 

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