<たまごの塩梅は ミディアムレア派 ミディアム派 ウェルダン派?>
ステーキじゃなくってオムレツです、オムライスに乗っけるオムレツ。
なんでレア派をあげないかというと、レアのオムレツだと、ほぼ玉子かけごはんになっちゃうから。
ま、それほどではないでしょうけれど、レアなオムレツは、ことオムライスに関しては却下とさせていただきます。はい。
オムライスといいながら、まずは「おとな様ランチ」なんですが、ホントにあるんですよ。
三軒茶屋のお店です。
そこにはお子様ランチも普段からちゃんとありまして、家族連れには人気あるみたいです。
おとな様ランチってさ、お子様ランチから国旗をとっただけなんじゃないの? と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、さにあらず。
お子様ランチはチキンライスに国旗が刺してありまして、別個に目玉焼きが付いているスタイル。オム、じゃないんですね。
最近のお子様ランチはオムライスです、というお店も多くなっていますが、ここは昔懐かしチキンライスに爪楊枝国旗のパターンです。正しいお子様ランチだと思います。
で、おとな様ランチはオムライス。国旗も蛇の目も刺してありません。
蛇の目はごはんじゃなくってカクテルとかでしょうけれどね。
で、おとな様ランチ、注文するときに聞かれます。
オムライスの玉子はどうしますか? どういう焼きにしますか?
「無しで」などという不埒な輩もいるんだそうですが、アレルギーでもある人なんでしょうかね。残念なことですなあ。
でも、玉子アレルギーがあるんだったら、おとな様ランチを注文しないでしょうねえ。ちゃんと写真付きのメニューがあるんですからねえ。
で、オムレツの焼き加減を聞かれて選べるのが、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダンというわけです。
まあ、作ってくれる人に任せるのがベストなような気がしますが、一応、ウェルダンでやってもらいます。
いや、ここのウェルダンは柔らかいんです。というかオムライスに乗っけるオムレツが硬い、なんてお店、無いだろうと思いますけれどね。
そこはそれ、ミシュランとは縁のなさそうなお店ではありますが、ちゃんとやってくれます。ンまいんです。
ところでですね、オムライスって、日本発祥だそうですね。
いわれてみれば、そうだろうなと思うです。急激に納得してしまいます。
英語かフランス語かの、ん? どっちもかしらん? オムレットね。
オムレットの国の人たちは、玉子かけご飯とかやらないでしょうし、焼いた玉子もごはんと出合わせたりしないでしょうからね。
しかもごはんはチキンライス。
やっぱりね、日本発祥の一品ということになりますかね。そうだよねえ。なんだか誇らしく納得してしまいます。
オムライス発祥の店を名乗っている店舗はいくつかあるそうですが、これはもう、なんの料理でもそうですよね。
ウチが発祥、一番最初に作ったの。と言われても誰にも証明は出来ません。
それに、最初に作った、初めて出した、といったところで、感謝感心はいたしますが、二番目であろうと三番目だろうと、はたまた300番目の店だろうと、同じように有り難くいただきますでございますよ。ね。
食べものはンまいのが一番です。発祥とか最初とか二の次でイイです。
オムライスの話です。こんもり小高く盛り上がった黄色い丘に、さらっとかけてあるのはケチャップだったりデミグラスソースだったり、ベシャメルソースなんて店もありますね。
ソースはもちろん大事なんですが、それよりなにより、本体です。オムライス。
オムレツの柔らかさ加減と玉子の香り、そしてスプーンでサクッと切り分けて掬うチキンライスの色合い。
口に運べばトマトの酸味、玉子のそこはかとない甘味、その混じり合いを邪魔せずに歯触りを演出する細かいチキン。
舌と上あごで食べる楽しさ有り難さを味わうんですね。しあわせです。
オムライスが好きというと、おこちゃま、などと評価されたりもしますが、イイんです。
その色合いが目にも旨いゲージツ品なんです。
トンっとオムライスの皿を目の前に置かれると、テーブルの周りの空気がサッとキレイになったような、イイ気分になれます。
真っ白なテーブルクロスがイイですね。
そこに、季節に合わせた淡い色合いの大皿。ふんわりと盛り上がった黄色いオムライス。すっとかぶせられたソースが、ハレーションを起こしそうに明るい一品を落ち着かせています。
そういう洋食屋さん、少なくなりました。ま、洋食屋さんでなくたってイイんです。
ファミレスのオムライスもイイですし、町中華のオムライスもなかなか捨てがたいものがあります。
少し前に行った餃子がウリの町中華。オムライスがなんと490円。ええっ、今どき490円なの~? と驚きつつ、期待しちゃダメなんだろうなとも思いつつ、いってみました490円。
これがボリュームたっぷり。シンプルイズベスト。
オムレツはイイ艶だしてます。玉子の量がすごく多い感じ。上からチューブのケチャップがドドッとかけてあります。490円。
いやあ、イイ仕事してますね、ンまいです。
チキンライスはコショウの効いたしっかりケチャップ味。具はチキンと玉ねぎのみ。
なかなかンまいのでありますよ。粗みじんの玉ねぎがゴロゴロしたチキンと絶妙のハーモニーです。
コスパばつぐんです。
ちなみにそのお店、ラーメンの値段は450円でした。
なんかね、町中華にもこうした嬉しさをくれるトコ、まだあるんです。がんばれ町中華。
だいたいね、チャーハンのノリでチャン鍋であおられたチキンライス。旨くないわけがないんです。
デミグラスとかに全く縁のない、気取らないオムライスも、立派に存在しているってことですね。
ま、たまにハズレはあるとしても、町中華のオムライスも含めて、あれも良し、これも好し、です。
おとな様ランチの話でした。
邪道だという人もいますが、イイじゃん、と思います。おこちゃまでけっこう。ンまいなあと思って食べるのが一番のしあわせなんです。
家族連れでも、お一人様でも、大人になったら注文しにくいでしょ、お子様ランチ。
でも懐かしいなあ、また食べてみたいなあって人、少なくないじゃないかと思います。食べたいでしょ? お子様ランチ。
でも注文するとき、こっそり小声で、とか面倒くさいし、そこをがんばって、そっと、
「お子様ランチ、ください」
と言ってみると、
「お子様専用ですので、他の……」
と、小声で返されたりします。
そういう大人をターゲットにしたメニューがおとな様ランチ。旗はたっていませんけれどね。
けっこう人気。考え出した店長、エライ!
<オムライスの身体に旨い満足度>
カロリーはね、やっぱり高めでありますよ、オムライス。
でもですね、とっても栄養バランスのイイ食べもので、栄養学的に取り上げられているのがモリブデンとセレンという成分。
この含有量が多い、というのがオムライスの特徴らしいです。
両方とも人体にとっての必須成分。
モリブデンは主に造血作用、セレンは主に抗酸化作用の効能があるとされているようです。
なんかあんまり聞きなれない要素なんですが、食べ過ぎなければ、身体にイイ食べものなんですね。
イイじゃん、オムライス。
<オムライスの心に旨い満足度>
見た目にキレイ、というのはとっても安らぐ食べものだと思います。
チキンライスを玉子で包まずに、上からバサッというオムレツも悪くないですが、やっぱり包んである方が、何となく旨そう、な気がするんですけど。。。
<オムライスの酒のアテ満足度>
スプーンで手軽に食べられますからね、食中酒にワインとかビールとか、悪くないんじゃないですかね。はい。
<オムライスの酒の〆満足度>
身体にイイオムライスではありますが、やっぱりね、カロリーがね、気になるところです。
でもあれです。家系ラーメンだとか大盛牛丼だとかイク人は、オムライスに代えてみるっての、イイかもです。
<どこのオムライスがベスト?>
オムライスって意外に家で作ってる人、多いんだそうですね。
外で食べるとおこちゃまって言われるという話をよく聞くオムライスですが、そうして他人におこちゃまって言ってる本人が、実はオムライス好き、なのかもですね。
だから家で作る。
他人には知られず、自宅でニコニコ食べる。
有名専門店もいくつかあるオムライス。
やっすい町中華のシンプルオムライス。
自宅でこっそりニコニコオムライス。
あなたは専門店派? 町中華派? それともこっそり自宅派?
ンまいオムライスを教えてくださ~い。