< 失われた40年ってことになってしまっている日本の中で 動き始めた若い頭脳たち >
たとえチコちゃんに叱られるとしても、の~んびり、ほ~んわか生きていくのが理想なんでありますが、2022年の日本、どうやらたくさんの問題を抱えておりますですねえ。
なんか日本の中でボーッとしていちゃいけないかなあ、って気にもなって来ます。
まあ、なんにも問題はありません、なんて国はないんでしょうけどね。
グローバルっていうことが言われ出してから何年経っているでしょう。
実際問題としてのグローバルな視点っていうのを考えてみますと、そんなの、たいていの日本人は持てませんよね。
ま、どこの国でもそんなところで、日本が特別にノングローバルってことじゃないのかもですけどね。
情報公害なんて言われたりするぐらいに、身の回りに情報が溢れているっていうレベルについては、日本も文明的だって言えるんだろうって思いますけど、日本のメディアが発信している情報ばっかりだっていうのが、一般的な現実じゃないでしょうか。
語学堪能な人は、海外メディアに接することも多いんでしょうけど、個人的には外国語は何も理解できませんので、降ってくる情報の中で意味の理解できるのは、全てが日本メディア発信のものになります。
ネットで積極的に取りに行けば、翻訳機能を使って海外発信の情報を得ることは出来ますけど、普段からそういう手間をかけて海外情報を取得している人はたぶん少ないですよね。
なんかね、日本のメディアって、海外の人の日本に対する見方ってうのを、友好的なものばっかり選んで報道しているんじゃないかなって思うことが多々あります。
井の中の蛙、っていうのとはちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、日本の中で日本の情報だけに接していると、日本っていう国がホントに抱えている問題は見えて来ないのかもしれません。
しかもほんわかグローバルリズムで、色眼鏡でしか見ていない。
日本でも確認できるグローバル情報として、世界ランキングっていうのがいろんなジャンルで発表されますよね。
こういう世界視野のデータエビデンスを扱っている日本の機関、企業って、あるんでしょうか。
日本だけに絞ったデータを発表しているところは、いくつかありますけれどね。
例えば、イギリスのチャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」が発表している「世界人助け指数(World Giving Index)」っていうのがあります。
2019年に発表されたものなんですが、データは2009年から2018年の10年間の調査結果を集計したものです。
調査項目は、
「この1ヶ月の間に、見知らぬ人、あるいは、助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」
「この1ヶ月の間に寄付をしたか」
「この1ヶ月の間にボランティアをしたか」
っていうもので、ランキングの第1位はアメリカ。
第2位がミャンマー、第3位はニュージーランドと続くんですが、日本のランキングは対象126か国の中、107位なんですね。
たしかに寄付っていう行動は日本人に馴染みが薄いかもしれませんが、ダントツで人助けをしない国っていう評価なんです。世界から見ると、そういう国、なんですね。
アメリカの国際NGO団体フリーダム・ハウスが2022年に発表した世界自由度ランキングで、日本はベルギー、スイスと並んで同率の第11位にランキングされています。
「政治的権利」と「市民自由度」っていう項目で評価しているんですが、197か国の中の11位ですから自由度としては、まあまあ高いランクです。
一方、国境なき記者団が2022年に発表した「報道の自由度ランキング」を見ますと、世界180か国中、日本は71位にランキングされています。
2021年は67位でしたからランクが下がっているんですよね。
日本の報道の自由度、低いんです。
報道に関しては閉鎖的で悪名高い「日本記者クラブ」っていうのもありますからね、市民の自由度は高い評価ですけれど、報道の自由がないっていうことは、知る権利が阻害されている可能性が高いってことになるんじゃないでしょうかね。
「大本営発表」ってことになっているのかもしれません。いや、マジにそういう可能性があるってことです。
なんかね、日本の中で生活していると、こういう低い評価っていうのがなかなか実感できませんよね。
ヘーワでイイ国だって思っています。のほほ~ん、です。
けど、実は日本って、そんな呑気に構えていられるほどヘーワじゃないのかもですよねえ。
このところの旧統一教会と政治家の関係問題とか、東京オリンピックの贈収賄問題だとかの報道を見聞きしますと、日本は全体的にシステム疲弊していて、けっこう取り返しのつかないレベルになっちゃっているのかもなあ、とか考えちゃいますね。
ワイロじゃない、っていう主張は、もしかすると、これまでの商習慣としてホンキでそう思っているのかもって思わされるようなところがあります。
代理店制度を利用しているバカさ加減の根源がその辺に見えているように思えます。
ずっと前から言われている、中間マージンで儲けるってオッカシイでしょ! ってことです。
「無謬(むびゅう)性」っていうことが、政治に対しては昔から言われて来ましたけれど、大会社の幹部連中にも当てはまるのかもしれません。
自分は正しい、自分こそが正しい、自分のやっていることには間違いが存在しないっていう考え方ですね。
考え方っていうか、いわゆるエライ人になっちゃうと、無意識にそう思っている、常にそう考えているっていう困ったちゃんがいっぱい居るのかもしれません。
組織の中でポジションが得られるまでは必死になって努力するけれども、一旦ポジションを得られれば思考停止になってしまっている。
事件になっているエライ人たちの弁明をじっくり観察しますと、こう言っておけばメディア的にはマルをもらえるよねっていう内容にしか聞こえないケースが多々あります。
心がない、気持ちがない、実がない。
そうなっちゃうと自浄作用なんか、よっぽどのことが無いと期待できないでしょうね。
そんな感じの日本のシステム疲弊。
日本のアタマのイイ人たちの多くは、お役人さんになります。
歴史的にそうですよね。
また、そうでなきゃ困るってもんでもあります。
アタマのヨロシクナイ人たち、アンポンタンが日本の政を牛耳っちゃったりなんかすると、大変ですもんね。
でもねえ、今って、そういう状態に近いんじゃないでしょうか。
ハッキリと悪事に走って逮捕されるお役人さんも出てきましたしねえ。
でも、真面目に仕事に取り組んでいる霞が関のお役人さんたちが、とんでもなくハードワークだっていうこともまた、知られています。
国会答弁の原稿を用意したりするのって、ほぼ間違いなく徹夜続きらしいですよね。
思うんですけどね、あの国会答弁って、誰のためにやっているんでしょう。
テレビで放送されることを前提として、質問内容は前もって大臣さんたちに知らされていて、その答弁をお役人さんたちが作る。
つまりシナリオに則ってテレビに向かってパフォーマンスする。それが国会答弁なんだって思えてきます。
で、結局、前に出てきても原稿を読むだけってことになっているわけですよね。
大臣や議員さんのホンネ、考え方を基にして、その場で議論しているんじゃないわけです。
意味無くないですか。
国会答弁はナマの意見を戦わせる場所じゃなくって、NHKの放送時間に合わせて。私たち、仕事してまっせっていうのをアピールしているだけ。
相撲もそうですけど、国会答弁もNHKが仕切り過ぎている現状なんじゃないでしょうか。
少なくとも本来的なものではなくなっていますよね。
そんなパフォーマンスアピールするだけの形式を守るために、霞が関のお役人さんたちが徹夜して、読み上げるだけの原稿を用意して、アンポンタン大臣の対応に疲弊して、結局は早い時期に省庁から去っていくなんて実にもったいない、国家の大きな損失なんじゃないでしょうかね。
言ってみれば、霞が関って日本のエリート集団なんですからね。
労働環境として「ブラック霞が関」なんていう言い方までされています。
学歴主義、終身雇用、年功序列っていうのが悪慣習として強く残っているのが霞が関っていうイメージなんで、このところは、志望者が減って来ていて、退職者が増えてきているっていうことで、ん~、大丈夫なんか? って心配になっちゃいます。
もう来るところまで来ちゃっているのかもなあっていう2022年5月、各省庁を跨いで霞が関を変革していこうっていう「ソトナカプロジェクト」っていうのが結成されましたです。
ホントの危機になると、新たな才能が現れるってうのは歴史的な事実。
期待してイイんでしょうか。
なんだかわけのわからない状態に陥ってしまっている日本の政治を、キッチリ救ってくれるプロジェクトになっていただきたいです。
民間企業でのスキルを持った人、霞が関の「ソト」の人が、各省庁の募集に応じて霞が関の「ナカ」に入って、官僚たちの意識を変えていきましょうていうのが「ソトナカプロジェクト」
まだ始まったばかりなんですが、6月20日時点では女性7人を含んだ16人のメンバーだそうです。
参加メンバーが各省庁を横断しているっていうことも、縦割りの中で大きな意味を持って来るんじゃないでしょうかね。
活動内容を「公式ページ note」で公開しています。
どんどん仲間を増やしていって、効率的な行政にバックヤードから働きかけるっていうのは、まさに今求められている大事な仕事ですよね。
「無謬性」に陥って思考停止になっているのは議員さんだけじゃなくって、お役人さんたちにも相当数いるんでしょうから、時間はかかりそうですけれど、意識改革を進めていって欲しいです。
今、日本が抱えている問題は何なのか、まず問題認識を正しく出来ていないような現状ですから、その辺りから変えていって下さいませ。
困った事象にバンソコを貼るぐらいじゃどうにもならないレベルが感じられますからね。
あとは、なんといっても、何をするにしてもスピードですね、スピード感を持って問題に対処するには、新たな立法がどしどし必要になるんじゃないでしょうかね。
何がどうダメなのか、問題認識がそもそも、って状態なんですもんねえ。
「ソトナカプロジェクト」にはソトの人だけじゃなくって、ナカの人も参加しているんだそうで、要員的にはとっても理想的な感じがします。
スピードの他には、公開する情報の分かりやすさっていうのも大事だと思います。
イマイチ存在感のないデジタル庁さん。
牧島かれん大臣も早い段階で「ソトナカプロジェクト」の提言を受けているってことらしいんですが、表に現れる実績のないまま2022年8月10日からは河野太郎大臣に代わりましたね。
タロちゃんはすぐにフロッピーを廃止しました。って今頃、何してんの? って感じなんですが、とにかくスピードが大事です。
これまでのデジタル大臣は、それすらやって来ていないんですからね。
恥ずかしいレベルですよねえ。なんだかなあ、です。
あ、そういえばココアも機能停止に向けて一旦休止みたいですね。
ココアってなんだったんでしょう。13億円。実際にはもっと費用かかっているんでしょうし、これこそ無駄遣いでしかなかった感じです。
全数把握を止めちゃうんで、ココアへの入力情報だった感染者番号が発行されなくなるわけですから、停止に向けてって言ってますけど機能できなくなるってことですね。
ま、ココアって最初から機能不全のまま終わったってことでしょねえ。
内閣も含めた各省庁に横断的な役割を果たさないといけないはずのデジタル庁です。
なんとか、世界に伍していける政府にしていってください。
「ソトナカプロジェクト」のみなさん、霞が関から永田町へ風を吹かせて、二流国から脱出させてくださいねえ。お願いしま~す。