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【パンツの窓】から見えてきたのは【GHQ】だったのでありました

< 窓から見える風景っていうのは 真実っていうより用意された御都合だったかもしれない話 >

アンケート調査っていうのはネット社会になってから、頻繁に、広範に行われているイメージがあって、なんでもかんでもランキングされているような現状があります。
収集データのボリュームは千差万別ではあるんですけれどね。


ランキングっていう形式は、マーケティングのためのツールとして機能しているんだろうなあって思いますけれど、安易に結果発表されているような受け止め方も止むを得ない感じです。


ファッションのジャンルとか、ほぼ素通りしているタイプなので、ネットの自動表示されるコマーシャルも服飾関係のものが表示される場合、どっちかっていうとウザイって感じています。
でもまあ、興味のある人には有り難い仕組みではあるんでしょうね。

 


で、ついこの前、どんな「パンツ」履いてますか? っていうアンケートメールが来て、アんだこれ? そんなの調べてどうすんの? って思ったんですね。


ただね、下着メーカーっていうのも当然あるわけで、マーケティングって、そりゃまあ、全部のジャンルにあるんだもんねえ、頑張っているんだねえってところまで考えて、ふっと気付いたんですね。


そういえば「パンツ」って下着のことって限らないなあってことです。
最近、「ズボン」のことを「パンツ」って言っている人が一定数いますもんね。


逆に言えば、2022年現在、日本人の一般的会話の中で「ズボン」って、まだ普通に通じるんでしょか?


ファッションとか、どうでもエエねん! で生きてきている身としては、何とも、答えなんか見えて来ませんね。
なので「どんなパンツ履いてんの?」っていうクエッションからのスタートで、調べてみましたです。
ま、女性陣なんかにしてみれば、そういうの知らないのってオヤヂだけでしょ、ってことになるのかもですが、世の中にはねけっこう居ると思うですよ、「ズボン」っていったら「ズボン」やんけ。なにょお言っとんのじゃ! って人もね。


ま、長ーい目でお付き合いくださいませ。


まずですね、今、問題にしている「衣類」を総体的に言いあらわしたような言葉はないのかって、調べてみますと、一気に解決したですよ。
人類が下半身に身に着ける衣服の総称、っていうのがありました。「ボトムス」です。


なるほど。上がトップで、下がボトム、ってやつのボトムってことですね。了解ですう。
なので、「ズボン」も「パンツ」も「ボトムス」ってことになるわけですね。
さらに言えば「ストッキング」「タイツ」も「ボトムス」でっす。下半身に身に着ける衣服ですからね。


ふむふむってことで、ここまではすんなり理解できたんですが、ってまだ1つだけですけどね。


「ズボン」と「パンツ」については、なんだかよく分かりません。
定義として「足を片方ずつ包む二股にわかれた衣服」ってことなんですが、両方とも一緒なんですね。


違いって言えば「ズボン」はフランス語の「jupon」から来ているらしくて、「パンツ」は英語の「pants」そのままだってことみたいです。


ただ単なる呼び方の違い。流行りとして1980年代から「パンツ」派が多くなってきたらしいですね。
「パンツ」って呼ぶのが主流。「ズボン」はダッサア~。うっせえわ! って結論でイイみたいです。


も1つ「スラックス」っていうのもありますよね。


これはフォーマルな「ズボン」「パンツ」っていう捉え方でイイみたいですね。

 


ま、こんなとこかなって感じではあるんですけれど、問題は「パンツ」です。


「ズボン」派にしてみれば「パンツ」っていったら、下着でっせ。でしょ?


って思ってさらに調べていきますと、ほほう、っていうのに出会いました。
下着は「インナーパンツ」上着は「アウターパンツ」って言うんですよ~。


知らんがな! って突き放す必要もないんですけどね。面倒くさいことになっているわけです。


今は女性用下着も「パンティ」って、あんまり言わないそうで、1990年代ぐらいからは「パンツ」「ショーツ」っていうのが普通になっているんだそうで、ふむむ、そですかって感じです。


で、女性用の「パンツ」の種類とかに関してはさっぱり知りませんが、男性用「どんなパンツ履いてんの?」アンケートの選択肢は3つ。「ボクサー」「トランクス」「ブリーフ」


ふむ。近所のイトーヨーカドーで3枚1組のやつしか買ったことないですけど、「ボクサー」と「トランクス」両方ですね。安いのを買うだけですので、特にそれがどっちなのかとか、気にしてないです。


で、結果的に「ボクサー」と「トランクス」になっているってことは、「ブリーフ」はイトーヨーカドーに置いていないのかもしれません。でなければ3枚1組とかいう売り方をしている「パンツ」に含まれていないのかもです。


アンケート結果のランキングを見てみますと、ボクサー型が1位で45%。次いでトランクスが40%。ブリーフは15%で人気ないですね。
置いていないのは、この人気薄を反映した結果なのかもです。


って、「パンツ」売り場でブリーフをわざわざ探したことはありませんので、ハッキリとそうは言えませんけれどもね。置いてる可能性は、もちろんあります。


それでそれで、今回の問題はここからなんでありすよ。


「パンツ」ねえ、こだわっている人も、まあ、そりゃ居るんでしょねえ、ってぐらいの調べ方で終わるはずだったんですが、ふと気になる記事がありました。


「パンツの窓なんて要らない」


んっ? パンツの? 窓? なんなんそれ? でっす。

 


でもまあすぐにわかりますよね、ああ、あれね、パンツの窓って言うの? それは知らんかったですね。
メーカー的には「前開き」「前閉じ」って言うみたいですけど。


つまり「前開き」は必要ないっていうことなんですね。パンツの窓からコンニチワはさせないから、要らない。
そういう話なんでした。


小用を足すときにどういう格好でするのかって、ま、どうでもイイ感じです。


要らないっていう意見は、大きなお世話の部類かと思うですよ。みんなそれぞれ好きにしてちょ。


前開きのことを「パンツの窓」って表現しているのは、そですよね「社会の窓」っていう「アウターパンツ」のファスナーを表現している、あれから持ってきているんですよね。


で、「社会の窓


最近聞かなくなった言葉ですねえ。でも知ってますよね、昭和のみなさん。


女性用スラックスのファスナーを「理科の窓」とか言って喜んでいる向きもありましたですよ。
ちっとも浸透しなかった「理科の窓」に比べるのはちょっとズレているかもしれませんけれど、「社会の窓」っていうのはごく普通に浸透していた言葉でした。


改めて考えてみますと、なんなんでしょ「社会の窓


さあ、ここから社会を覗いてごらん。って、それは軽犯罪ですもんね。そういう意味じゃないでしょ。


なんで「社会の窓」なんて言い方が浸透したんでしょうね。


で、これを調べてみますとですね、「さあ、ここから社会を覗いてごらん」当たらずといえども遠からず、だったんでありました。


もちろん、誰かがシャレで言い出したのが計らずもヒットして、日本全体に浸透したんでしょうけれども、出どころは、なんとNHKラジオみたいです。


1948年から1952年に放送されていた「インフォメーションアワー」っていうラジオ番組。


放送時間が何分だったのかは調べきれませんでしたが、曜日ごとに「新しい農村」「労働の時間」「社会の窓」「産業の夕」「ローカル・ショー」「家庭の話題」「時の動き」っていうタイトルで放送されていたみたいです。


曜日ごとっていって7つのタイトルがあるってことは、1週間休みなしってことですね。
で、この中にありますね「社会の窓」っていうタイトルが。
これらしいんですよ。


社会の窓」の放送内容が「社会の裏側を探る」的なものだったので、普段知れないものをさらしてくれたので、見てはいけないものを見るっていうニュアンスで人口に膾炙したっていう説明が散見されますけれどね、どうなんだろっていう気もします。
「裏側」っていっても「暗部」ってことではなさそうです。


放送されていた年代を考えてみると、見えてくるものがありそうです。


放送が始まった1948年は敗戦後3年です。戦後の混乱期真っただ中の放送開始なんですね。


「NHKアーカイブス」によりますと、

「番組はいずれもGHQ民間情報教育局から指示されるキャンペーン項目を織り込んで構成され、民主主義思想の啓発とともに、産業復興を促進するという色彩の濃い放送だった」

っていうことなんでありますよ。


民間情報教育局」ですよ。なんだかねえ。


前段として「GHQ占領政策が「民主化と非軍事化」から「日本の経済再建」へと変わり、生まれた番組」とも言っています。


そうなんですね、「インフォメーションアワー」放送当時の日本はGHQの占領下にあったわけです。


GHQが日本経済の自立と安定とのためってことで示した「ドッジ・プラン」に則って「経済安定原則」を出したりして経済復興へ舵を切り始めたのが1948年ってことなんですよね。
そして放送の終わった1952年っていうのは、GHQが解体されて、日本が一応の主権を取り戻した年なんですよ。


こんな時期のNHKラジオで放送する「社会の裏側」って、令和の時代の我々が普通に捉えている事情とは、おそらく全く違うんじゃないでしょうかね。
日本国民を「教育」しようっていうコンセプトなんですからね。


それでも「社会の窓」っていう言葉が大いにウケて、日本中に広まったっていうのは事実ですから、何か面白味、可笑しみっていうのが番組の中にあったんでしょう。


まあね、今さら何がどうってことでもないんですが、日米地位協定だとか、不穏な約束事をたくさん抱えているんだろう、現在のアメリカと日本です。


いろいろ一般的に知られていないことなんて山ほどあるんだろうなあって思った次第なんですが、皮肉にも「社会の窓」っていう概念からすれば、閉ざされてしまっている「窓」が日本にはたくさんあるまま、今に至っているってことは言えそうに思います。


「パンツの窓」は放っておいてイイと思うんですが、「社会の窓」って、またラジオでやればイイのに。


ラジオに期待しますです。だって、テレビ持ってないんだもんねえ。にょほほ。
ラジオ番組「社会の窓からコンニチワ」どこか、誰か、やってくださ~い。おパンツ、関係なく。