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【プラネタリー・ディフェンス】大活躍の「はやぶさ2」 セカンドミッションは地球防衛

< 日本の誇る小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」のもう1つの仕事 >

生命の星、地球。


地球の生命はどこから来たのか。水は。
地球が誕生した時、最初から在ったものなのか、宇宙空間のどこかから地球に到着したものなのか。


宇宙の原理と生命の存在を探ること。それが「はやぶさ」「はやぶさ2」のミッションの1つですね。


そしてもう1つが「プラネタリー・ディフェンス」


2023年現在、「はやぶさ2」は地球と火星の軌道の間を公転している小惑星「1998 KY26」の探査を目指して宇宙空間を移動している最中なんですよね。
到着予定は2031年だそうで、緻密綿密な計算に基づいた飛行なんでしょうけど、長い旅です。働き者です。

 

 

 


初号機の「はやぶさ」は2003年に打ち上げられて、2005年、小惑星イトカワ」に到着。
サンプル採取装置は予定通りに作動しなかったんですが、イトカワの微粒子を採取しました。


帰還の途中では通信が途絶えた期間もあったんですけど、2010年に感動の地球帰還を果たしてサンプルリターンを一部とはいえ完遂しました。


イトカワは金星と木星の軌道の間を公転している小惑星ですね。


小惑星から放射される電磁波のスペクトル分類では「S型小惑星」に分類されていて、ケイ酸塩が主成分。


現段階で発見されている小惑星のうち17%がS型なんだそうです。


はやぶさ」が採取した微粒子はイトカワ由来のものだっていうことが判明しています。


探査機の中身は全く別物だっていわれた「はやぶさ2」は2014年に打ち上げられて、2018年に小惑星リュウグウ」に到着。タッチダウンを2回行って、5.4g以上の土を採取、2020年に地球に帰還してサンプルリターンのコンプリート。


日本のみならず世界中が湧きましたですね。


リュウグウは金星と火星の軌道の間を公転している小惑星
小惑星のスペクトル分類では「C型小惑星」に分類されていて、炭素が主成分なんだそうです。


75%の小惑星がC型。


岩石と金属から出来ている地球に生命が宿っていることを探求するには、かなり興味深いC型の小惑星ってことになるんでしょうね。


そして「はやぶさ2」が持ち帰ったサンプルの分析結果が2023年の初頭に公開されました。


液体の水、23種類のアミノ酸が確認されて、大きな成果があったんですよね。


でかした「はやぶさ2」ってことで、JAXAも鼻高々な感じでしょかねえ。良かったですねえ。


その他にも地球上の生物にはない、黒い有機物もたくさん見つかっているんだそうで、これが地球の生命の起原かも? ってことで、いろんな分野の研究に重要な材料になるんだそうです。


黒い有機物? なんなんでしょ?

 

 

 


で、そんな大きな仕事を成し遂げた「はやぶさ2」ですが、サンプルカプセルを無事に切り離して、ミッション完了、お疲れさま、じゃなかったんですよね。


先述しましたが、小惑星「1998 KY26」の探査を目指してそのまま飛んでいってしまったんです。


まだ名前の付いていない「1998 KY26」っていうのは直径30メートルほどの、高速で自転している小惑星
自転のスピードは、1回転するのに10.7分。


「1998 KY26」には水がたくさん含まれているんじゃないかってみられているんだそうです。


その「1998 KY26」を「はやぶさ2」が観察してデータを送って来ることになっているみたいなんですけど、ひと仕事終えて、地球に戻って来て、また飛んでいっているわけで、機器の性能だとか、燃料の残り具合だとか、予想もつかないことばっかりでしょうから、活動の予定詳細なんかは発表していないみたいです。


水の存在を確認することも大きな「はやぶさ2」のミッションですけど、「プラネタリー・ディフェンス」っていう、実は地球の危機を救うためのミッションもあるんです。


地球の近くを回っている小惑星っていうのは、毎年、いくつも新しく発見されていて、その数は確定していない、って言いますか確定なんて出来ないんでしょうね。


NASAが発表しているのは、少なくとも8500個ほどの小惑星が地球と衝突する可能性があるんだそうで、常に観測が必要だっていうことなんです。


小惑星の衝突。


近いところですと、2013年、カザフスタンにほど近いロシアのチェリャビンスク市郊外に直径20メートルほどの小惑星が衝突したっていうニュースがありましたよね。


人の住んでいない地域だったから特に被害はなかったみたいなんですけど、もし都市部に衝突したら、って考えるとかなり恐怖です。
我々一般人は逃れようがありませんよね。


直径の大きな小惑星はほぼ発見出来ているんでしょうし、既に監視対象になっているんだと思いますが、小さい小惑星はどこにどれだけあるのか、分かっていないみたいなんですよね。
そりゃそうでしょねえ。目視できるわけもなく、無理もありません。


はやぶさ2」が「1998 KY26」に着く間に、新しくそうした小さな小惑星を発見する可能性もありそうです。


地球では1990年代に、小惑星の地球衝突に対して具体的な防衛活動が必要だっていうことで「スペースガード」が提唱され始めているんですね。
地球防衛です。


日本でも1996年に「日本スペースガード協会」が設立されています。


そうした活動の成果として、1998年頃から、地球の近くの小惑星が次々に発見され出して、2000年あたりからは国連の議題にも上がるようになったみたいなんですね。


小惑星が地球に向かってくるっていうパニック映画「アルマゲドン」の公開は1998年でしたね。


宇宙はスカスカだっていうことではあるらしいんですが、太陽の周りを回っている小惑星はめっちゃたくさんあるらしいですからね、軌道の確認されていない小惑星が想定外に地球に向かって来るっていうのは、充分に有り得ることなんでしょうね。

 

国連で議論され始めると、その活動の名称が「スペースガード」から「プラネタリー・ディフェンス」に変更されて、具体性を帯び始めます。


映画みたいにハッピーエンドになるかどうかは、真剣に考えないといけませんからね。


まず、小惑星を発見して、軌道を計算、測定する。そして次の段階として、地球に向かって来る小惑星にどう対応するのべきなのかを確定する。
そのためには、その小惑星がどういう物理的特性を持っているのかを知る必要があるわけです。


はやぶさ2」が2031年にやろうとしているミッションは、まさにその第一歩。


地球に向かって来る小惑星が見つかったら、その小惑星の軌道を変えることによって衝突を回避しようっていう「アイーダ計画」っていうのが、既にアメリカのダート探査機とヨーロッパのヘラ探査機で行われているそうです。


探査機を小惑星に衝突させたとしても、小惑星の軌道はわずかしか変わらないってされていますが、そのわずかな変化が小惑星の自転運動、公転運動に与える影響は、時間経過とともに大きくなって、衝突経路からはズレていく。


っていう理屈は理解できるように思いますけど、軌道のズレた小惑星が、その後どういう影響を太陽系全体に与えるのか。
そういう計算、難しそうですねえ。


玉突き式に、もっと大きな宇宙的災いが、ってことにならないとも限らないですもんね。


今、地球には、地球内部の環境問題が大きくのしかかっていますけれど、目を宇宙に転じてみれば、そこにもウルトラ級の脅威がありますよ、っていうことですねえ。


はやぶさ2」の観測には「プラネタリー・ディフェンス」にも大きな貢献を期待したいところなんですが、日本は「はやぶさ2」におんぶに抱っこで、あまり積極的に「プラネタリー・ディフェンス」の活動をしていないように見受けられます。


日本スペースガード協会」は、2023年時点でそのままの名前で存続しているようなんですが、世界は、「プラネタリー・ディフェンス」の時代になっていて、具体性を確立しようとしています。


もちろん「はやぶさ2」の果たす役割は世界に貢献すること、間違いのないことだと思いますが、JAXAを拡充するとか、新たな組織を起ち上げるとか、少なくとも「プラネタリー・ディフェンス」っていう名前にして、世界と同調していく必要があるんじゃないでしょうかね。

 

 

 


小惑星の衝突っていうのは、実際に地球が何回も経験している事実なんですもんね。
恐竜絶滅も小惑星の衝突が原因だっていう説は有力ですし。


地球の周りがどういう環境なのか、まだまだ分かっていない21世紀なわけです。


けな気に宇宙を旅している「はやぶさ2」の飛行を、太陽系を訪れているアンドロメダ銀河の誰かさんが、実はじっと観察していたりするのかもしれない、宇宙の神秘。

 

 

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